「順位が下がったのは、記事の中身が古くなったからだろう。すぐ書き直そう」。SEOでは記事の中身が順位を決めると言われるため、下落に気づくと、まず本文に手を入れたくなります。ところが、Googleは2位から4位ほどのわずかな下落なら、すでに成果の出ているページに根本的な変更を加えないよう勧めています。下がった順位を戻すには、書き直す前に、下落の幅と範囲と始まった日から原因を絞ることが先です。
本記事では、様子を見てよい下落の見分け方から、原因ごとの回復の手順と戻るまでの期間まで、累計8,000記事以上を制作してきた記事制作会社の視点で順を追ってお伝えします。
- 2位から4位ほどの下落や、毎年同じ時期の減少は、書き直さずに様子を見る
- 順位が下がる原因は、技術的な問題、ポリシー違反とセキュリティの問題、評価の見直し、検索の需要と表示の変化の4つに分かれる
- コアアップデートで分かるのは下落の時期までで、何を直すかは上位のページと見比べて決める
- 直してから結果が出るまでには、クロールや審査に数日から数週間、評価の見直しは数か月かかることもある
様子を見てよい下落の見分け方
様子を見てよい下落は、2位から4位のように上位のまま少し下がった場合と、前年の同じ時期にも同じように減っていた場合です。Googleは、手を加えなくても自然に戻る場合を含め、順位のわずかな増減はいつでも起こりうるとしています。成果の出ている記事は、小さな下落では書き直さないのが基本です。
前年の同じ時期と比べるには、Search Consoleの検索パフォーマンスレポートで、日付を「過去16か月」にします。毎年同じ月に減っているなら、季節による需要の減少で、記事の中身が原因とは限りません。
4位から29位のように大きく下がったときは、原因を調べます。下落の時期がコアアップデートと重なるなら、検索ステータスダッシュボードで、アップデートのロールアウト(配信)が終わった日を確かめてください。Googleは、終了から1週間以上たってから、開始前の1週間と直近の1週間を比べるよう勧めています。

順位が下がる4つの原因
検索順位が下がる原因は、大きく分けて次の4つです。
- 技術的な問題:noindexの設定ミスやrobots.txtのブロック、サーバーのエラー、URLの変更などで、Googleがページをクロールやインデックス登録できなくなる
- ポリシー違反とセキュリティの問題:スパムに関するポリシーに違反して手動による対策を受けたり、自動システムにスパムを検出されて順位が下がったり、マルウェアなどが見つかって警告が出たりする
- 評価の見直し:コアアップデートや競合の新しいページによって、ほかのページの方が検索した人の役に立つと評価される
- 検索の需要と表示の変化:季節や関心の変化で検索そのものが減ったり、検索結果で自分のページより上に別の表示が増えたりする

評価の見直しと、需要や表示の変化、自動システムに検出されたスパムは、Search Consoleのレポートに警告として出ない原因です。
コアアップデートの時期に順位が下がりました。原因はアップデートと考えてよいでしょうか。
編集部
アップデートで分かるのは、下落が起きた時期までです。Googleは、アップデートで下がったページに根本的な問題があるとは限らないとしています。上に入ったページと見比べないと、何を直すかは決まりません。
サーチコンソールで原因を絞る6つの手順
サーチコンソール(Search Console)で原因を絞る手順は、次の6つです。

影響の範囲からインデックス登録までの4つは、画面を開けば答えが出る確認です。
検索パフォーマンスレポートの日付フィルタで「比較」タブを開き、「過去3か月を前期と比較」を選んでください。「ページ」の表を「クリック数の違い」で並べると、減ったのがサイト全体か、一部のディレクトリか、1つのページかが分かります。
下落が始まった日を、自社でサイトを変えた日と、検索ステータスダッシュボードに載っているアップデートの期間と並べます。リライトやテンプレートの変更、URLの変更の日と重なれば、重なった変更が最初に調べる候補です。
手動による対策レポートとセキュリティの問題レポートを開きます。どちらかに問題が出ていれば、順位の分析より先に、レポートに書かれた問題を直しましょう。
サイト全体で減ったときは、ページのインデックス登録レポートで、未登録のページが急に増えていないかを見ます。一部のページだけなら、URL検査ツールでnoindexやrobots.txtのブロックが無いかを確かめてください。
掲載順位、表示回数、クリック数のうち、どれがどう動いたかを見れば、疑う原因の候補を絞れるはずです。
クリックが減った検索語で検索し、自分のページより上に入ったページを読みます。上位のページが答えていて自分のページに無い問いや、上に増えたAIによる概要や動画の枠が、評価の見直しと表示の変化を見分ける材料になります。
数字の動きと疑う原因の組み合わせは、次の4つです。
数字の動き | 疑う原因 |
|---|---|
順位、表示回数、クリック数がそろって大きく減った | 技術的な問題、ポリシー違反、評価の見直し |
順位はほぼ同じで、表示回数とクリック数が減った | 季節や関心の変化による検索の減少 |
表示回数はほぼ同じで、順位とクリック数が下がった | 競合の新しいページ、検索意図の変化 |
順位も表示回数もほぼ同じで、クリック数だけ減った | 検索結果の表示の変化、タイトルと説明文 |
クリック数だけ減る理由として、Googleは2つの可能性を挙げています。ページのタイトルと説明文が内容を伝えきれていないか、ほかのサイトがより目立つリッチリザルトを使っているかです。

原因ごとの回復の手順と期間の目安
下がった順位を戻す手順と、結果が出るまでの期間の目安は、4つの原因ごとに違います。
原因 | 回復の手順 | 期間の目安 |
|---|---|---|
技術的な問題 | noindexやrobots.txtのブロックを外し、URL検査ツールでインデックス登録をリクエストする(URLが多いときはサイトマップを送る) | クロールに数日から数週間。URLを変えた場合は、中規模サイトで数週間、大規模サイトではそれ以上かかる |
ポリシー違反とセキュリティの問題 | 影響を受けたすべてのページで問題を直し、レポートから審査をリクエストする | 手動による対策の審査は数日から数週間。自動システムに検出されたスパムは、直したあと数か月かかることもある |
評価の見直し | 上位のページと見比べて足りない答えを足し、サイト全体を自己評価の質問で見直す | 数日から数か月。数か月たっても変わらなければ次のコアアップデートを待つ(戻る保証はない) |
検索の需要と表示の変化 | 季節による減少は書き直さず、クリック数だけ減ったページはタイトルと説明文を見直す | 需要が戻る時期まで |
評価の見直しで下がった記事に足すのは、上位のページに比べて足りない答えと、ほかのページに無い独自の情報です。Googleが示す自己評価の質問の1つは、「コンテンツは、独自の情報、レポート、研究、分析を提供していますか」です。著者のページへのリンクやサイトの概要ページのように、誰が書いたかを示す情報も、自己評価の質問に挙げられています。
一方で、SEOに悪影響があると聞いたという理由でページの要素を削るような「その場しのぎの修正」は、Googleが避けるよう求めている直し方です。直したあとは、数週間待ってから、直す前と同じ長さの期間と比べます。結果が出る前に別の直しを重ねると、どの直しが効いたのかを見分けられません。直す記事の選び方は、リライトの優先順位を決める手順が参考になるはずです。
順位が下がった原因を、記事の数だけ調べる時間はありますか
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順位が下がったときのよくある質問
順位が下がったときのよくある3つの質問に答えます。
下がった記事は削除したほうがいい?
下がった記事を削除するのは、直して戻せないと分かってからです。削除すると、記事が表示されていたほかの検索語からのクリックも、まとめてなくなります。Googleも、コンテンツの削除は、修正できないと判断したときにだけ検討する最終手段としています。
AIで書いた記事だから下がった?
AIで書いたことだけを理由に、順位が下がるわけではありません。Googleは2023年2月の検索セントラルのブログで、コンテンツの作り方ではなく品質を評価すると説明しています。ただし、検索順位の操作を主な目的にAIで記事を作るのは、スパムに関するポリシーへの違反です。AIで書いたかどうかより、検索した人の知りたいことに答えているかが問われると私たちは考えています。
リライト後に下がったら元に戻す?
リライトの後に下がっても、すぐには戻しません。数週間たっても下がったままなら、直したときに削った見出しや段落を確かめます。削った部分が表示回数の多い検索語に答えていたなら、戻す候補です。記事が表示されていた検索語は、Search Consoleの検索パフォーマンスレポートで記事を選び、「クエリ」タブを開けば確かめられます。
まとめ|リライトより先に原因の特定
SEOの順位下落から回復するには、書き直す前に、下落の幅と範囲と始まった日から、原因を4つのどれかに絞ることが先です。技術的な問題とポリシー違反はレポートで見つけて直し、評価の見直しは上位のページと見比べて答えを足します。小さな下落と季節による減少なら、書き直す必要はありません。
私たち合同会社Writers-hubは、自社ブログで2026年7月19日から毎日10本の記事を公開しています。記事の本数が増えるほど、下がった記事を1本ずつ書き直す手間は大きくなります。原因を先に絞れば、直す記事と待つ記事を分けられるはずです。
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4つの原因のどれに当たるか、絞りきれていませんか
Search Consoleの検索パフォーマンスレポートと、ページのインデックス登録レポートの画面を見せていただければ、下落がどの原因に当たるかを一緒に確かめます。







