「リンク切れは、チェックツールで見つけて一覧の上から直していけば終わりそう」。チェックツールの結果は切れたリンクが1行ずつ並ぶ一覧で届くので、上から順に直す作業に見えます。ところが、一覧には自社サイトのページへのリンクと他社サイトのページへのリンクが混ざっていて、他社のページは自社では元に戻せません。リンク切れは内部リンクと外部リンクに分け、影響の大きい順に直します。
本記事では、一覧の作り方から内部リンクと外部リンクの直し方、直す順番の決め方まで、企業サイトのSEOの分析と改善を手がける会社の視点で順を追ってお伝えします。
- 内部リンクか外部リンクかは、リンク先のページを自社で直せるかどうかで分ける
- 内部リンクのリンク切れは、リンク元のURLを書き換え、ページを移したときは旧URLに301リダイレクトも設定する
- 外部リンクのリンク切れは、移転先か別の資料に差し替え、どちらも無ければリンクと、リンクを前提にした文を直す
- 直す順番は、そのリンクを踏む人の数と、踏んだ人が失うものの大きさで決める
リンク切れとは
リンク切れとは、ページに置いたリンクをたどっても、リンク先のページが表示されない状態です。リンク先のサーバーは多くの場合、ページが見つからないことを示す404のステータスコードを返します。
リンク切れの原因は、リンク元に書いたURLの誤りと、リンク先のページの削除やURLの変更の2つで、原因ごとに直す場所が変わります。
原因 | よくある例 | 直す場所 |
|---|---|---|
リンク元のURLの誤り | スペルを1文字間違えた、URLを途中までしか貼り付けていない | リンク元のページ |
リンク先の削除やURLの変更 | 記事を削除した、サイトを作り直してURLの形が変わった | 自社のページならリンク元と旧URL、他社のページならリンク元のページ |
リンク切れがあると、読者は次に読みたかった情報や問い合わせのページにたどり着けません。Googleは、HTTPステータスコードの扱いを説明したドキュメントのとおり、404などの4xxを返すURLをインデックスに登録しません。すでに登録されていたURLも、4xxを返すようになるとインデックスから削除されます。

リンク切れの一覧で記録する4つの項目
リンク切れを直す前に作る一覧には、どのチェックツールを使う場合でも、次の4つの項目を入れます。
項目 | 直すときの使い道 |
|---|---|
リンク元のURL | どのページのリンクを書き換えるかを決める |
リンク先のURL | 自社のページか他社のページかを分け、同じリンク先への行をまとめる |
ステータスコード | 404や410のようなページが無いという応答か、500番台や応答なしのような一時的なエラーかを見分ける |
リンクの置き場所 | 本文か、ヘッダーやフッターのように全ページに出る部分かを分ける |
ツールがリンクの置き場所を出さないときは、リンク先のURLでまとめて見ます。同じリンクがサイトのほぼ全ページで切れていれば、全ページに共通する部分に置かれたリンクです。
サイトをたどって調べるチェックツールが見つけるのは、自社サイトのページに置いたリンクだけです。他社サイトから自社の消えたページへのリンクは、Search Consoleのリンクのレポートで、他サイトからリンクされている自社のページを見て確かめます。ツールごとの調べ方は、内部リンクのチェック方法で紹介しています。
チェックツールで200件近くのリンク切れが出ました。全部を直す時間はないのですが、どこから手を付ければいいですか?
編集部
200件と聞くと多く感じますが、一覧はリンク元のページごとに1行です。フッターの1本のリンクが切れているだけでも、ページの数だけ行が並びます。リンク先のURLでまとめてから、ヘッダーやフッターのリンクを先に直してください。
内部リンクと外部リンクの分け方
内部リンクか外部リンクかは、リンク先のページを自社で直せるかどうかで分けます。リンク先のURLが自社の管理するドメインなら内部リンク、他社のドメインなら外部リンクです。自社が管理するサブドメインや、別のドメインで運営する自社のサイトも、自社で直せるので、直し方を決めるうえでは内部リンクの側に入れます。
他社サイトから自社の消えたページへのリンクも、リンク先が自社のページなので、内部リンクと同じく自社のサーバーで直します。内部リンクと外部リンクの違いは、自社で直せる場所と直し方に表れます。
比べること | 内部リンク | 外部リンク |
|---|---|---|
リンク先 | 自社のドメインのページ | 他社のドメインのページ |
自社で直せる場所 | リンク元とリンク先の両方 | リンク元のページだけ |
主な直し方 | URLの書き換え、301リダイレクト | 別のURLへの差し替え、リンクの削除 |

内部リンクのリンク切れを直す3つの場面
内部リンクのリンク切れは、リンク先のページに何が起きたかで次の3つの場面に分かれ、場面ごとに直し方が変わります。

URLを書き間違えたとき
URLの書き間違いで切れたリンクは、リンク元のページに書いたURLを正しいURLに書き換えると直ります。リンク先のページはそのまま残っているので、リダイレクトは要りません。
ヘッダーやフッターのように全ページに共通する部分のリンクは、テンプレートや共通部品の設定を1か所直すと、全ページのリンクが直ります。
ページのURLを変えたとき
ページのURLを変えて切れたリンクは、リンク元のURLを新しいURLに書き換えたうえで、旧URLから新しいURLへの301リダイレクトも設定します。
301リダイレクトだけでもリンクは新しいページにつながります。それでもリンク元を書き換えるのは、Googleのサイト移転のドキュメントが、リダイレクトはユーザーにとって低速なので、サイト内のリンクを新しいURLに更新するよう勧めているためです。旧URLは他社サイトからのリンクやブックマークでも使われているので、リダイレクトは外さずに残します。
URLを何度か変えたページは、古いURLから途中のURLを経由させず、最終的なURLへ直接転送します。同じドキュメントも、リダイレクトのチェーンを避けるよう勧めています。301リダイレクトの書き方は、301リダイレクトの設定方法でサーバーの種類ごとに紹介しています。
ページを削除したとき
ページを削除して切れたリンクは、代わりになるページがあるかどうかで直し方が変わります。
代わりのページがあるなら、リンク元のURLをそのページに書き換え、旧URLから代わりのページへ301リダイレクトを設定します。代わりのページが無いなら、リンク元からリンクを外し、旧URLは404か410を返したままにします。Googleは404も410も同じように、ページが存在しないという知らせとして扱います。
代わりのページが無い旧URLを、まとめてトップページへ転送しないようにします。Googleのサイト移転のドキュメントは、多くの旧URLを関連性の低い1つのURLへ転送すると、ユーザーが混乱し、ソフト404と見なされる場合があるとしています。ソフト404は、正常を示す応答を返しているのに、空白のページやエラーのメッセージのページとして扱われる状態です。
404と410のどちらを返すかは、404 not foundの原因と見分け方で紹介しています。
外部リンクのリンク切れを直す4つの手順
外部リンクのリンク切れは、リンク先のページを自社では元に戻せないため、リンク元のページで差し替えるか外すかを、次の4つの手順で決めます。
チェックツールがリンク切れと判定したリンクを、ブラウザで開き直します。リンク先のサーバーがツールからのアクセスを拒んで403を返したり、一時的に応答しなかったりしただけなら、ブラウザでは表示されます。表示されたリンクは、直す一覧から外します。
リンク先のサイトのトップページやサイト内検索で、同じページの新しいURLを探します。サイトを作り直しただけなら、同じ題名のページが新しいURLで見つかることがあります。見つかったら、内容が以前と同じかを読んでから差し替えます。
移転先が無いときは、同じ事実を示す別のページを探します。数字や制度の出典なら、省庁や公的機関、製品の提供元などの公式のページから選びます。
差し替える先も無いときは、リンクを外します。「詳しくはこちら」のようにリンクを前提にした文や、リンク先の数字を根拠にしていた文も、書き直すか消します。
削除より先に差し替えを試すのは、Googleのリンクに関するベストプラクティスに、情報提供元を引用する外部リンクでサイトの信頼性を高められると書かれているためです。
外部リンクが切れたときは、リンク先を根拠に書いた文が今も正しいかも確かめます。リンク先が消えたのは資料が古くなって公開を終えたためかもしれず、引用した数字や制度が変わっていることがあるからです。
リンク切れを直す順番の決め方
リンク切れを直す順番は、踏む人の数と踏んだ人が失うもので決めます。

2つの基準で並べると、直す順番は次の6段階になります。
順番 | 対象のリンク | 先に直す理由 |
|---|---|---|
1 | ヘッダー、フッター、メニューのリンク | 全ページに出るので、どのページから来た人も踏む |
2 | 問い合わせ、申し込み、料金のページへのリンク | 踏んだ人が、問い合わせの手前で止まる |
3 | 他社サイトからリンクされている自社の旧URL | 外から来た人が、自社のページを1つも見ずに404のページに着く |
4 | アクセスの多いページの本文の内部リンク | 読む人が多いページほど、踏む人も多い |
5 | アクセスの多いページの外部リンク | 出典を開けないと、読者が本文の根拠を確かめられない |
6 | アクセスの少ないページのリンク | 踏む人が少ないので、ほかの更新と合わせて直す |
他社サイトからリンクされている旧URLには、代わりのページへの301リダイレクトを設定します。Googleのサイト移転のドキュメントによると、リダイレクトを残している間に、Googleは旧URLを指す他サイトのリンクを新しいURLへ付け替えられます。
アクセスの多さは、アクセス解析のページごとの表示回数か、Search Consoleのページごとのクリック数で比べます。ただし、料金や制度の数字の出典へのリンクは、アクセスの少ないページで切れていても後回しにしません。本文の数字が古いままだと、読者が誤った金額や条件で判断するためです。
リンク切れの次に直す箇所まで、社内で順番を決められそうですか
Writers-hubの滋賀のSEO対策では、1か月目に現状の分析と設計を行い、2か月目から実行に移ります。オンラインで全国に対応し、彦根市とその周辺は訪問もできます。
リンク切れを増やさない3つのポイント
自社サイトの中のリンク切れを増やさないために、次の3つのポイントを、URLの変更やページの削除の作業手順に入れます。
- URLを変える前に、そのURLへの内部リンクをサイト内で検索して書き換える
- 旧URLと新しいURLの対応表を残し、301リダイレクトを外さない
- 一覧の作り直しは、記事を毎週増やすサイトなら月に1回、更新の少ないサイトならURLを変えたときに行う
Googleのサイト移転のドキュメントは、リダイレクトをできるだけ長く、一般的には1年以上残すよう勧めています。対応表の作り方は、リダイレクトがSEOに与える影響で紹介しています。
リンク切れでよくある質問
リンク切れについて、迷いやすい3つの質問に答えます。
リンク切れと404エラーは同じ?
リンク切れと404エラーは、同じものではありません。リンク切れはリンクの先にページが無い状態を指し、404エラーはサーバーがページが見つからないと返す応答を指します。リンク切れは、404のほかに410やサーバーのエラー、ドメインの失効などでも起きます。反対に404は、URLの打ち間違いのように、リンクが無くても起きます。
404ページを作れば直さなくていい?
404ページを作っても、リンク切れは直りません。404ページは存在しないURLに来た人に次に見るページを示すもので、リンクの先にページが無い状態は変わらないからです。
404ページを作るときは、サーバーが404のステータスコードを返すように設定します。エラーのメッセージを出すページが正常を示す200番台を返すと、Search Consoleはソフト404として表示します。
画像やPDFのリンク切れも同じ直し方?
画像やPDFのリンク切れも、ページのリンクと同じ考え方で直します。自社のサーバーに置いたファイルなら、ファイルの場所を変えたときに、ページに書いたファイルのURLを新しい場所に書き換えます。他社のサイトにある資料のPDFなら、外部リンクと同じ4つの手順で差し替えるか外します。
まとめ|リンク切れは内部と外部に分けて影響の大きい順に直す
リンク切れは、チェックツールの一覧を上から直すのではなく、リンク先を自社で直せるかどうかで内部リンクと外部リンクに分けてから直します。内部リンクはリンク元のURLの書き換えと301リダイレクトで直し、外部リンクは移転先や別の資料への差し替えを試してから外します。直す順番は、踏む人の数と踏んだ人が失うもので決めます。
今日から進めることは、次の3つです。
- リンク切れの一覧に、リンク元、リンク先、ステータスコード、置き場所の4つの項目を入れる
- 一覧をリンク先のURLでまとめ、内部リンクと外部リンクに分ける
- ヘッダーやフッターのリンクと、問い合わせのページへのリンクから直す
私たち合同会社Writers-hubは、滋賀のSEO対策として、現状の分析と設計から実行、毎月の報告と見直しまでを行っています。
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