「内部リンクのチェックは、ツールでリンク切れを探して、1つも無ければ終わり」。リンク切れはクリックした人にエラーの画面として見えるため、内部リンクの不具合といえばリンク切れだと思われがちです。ところが、Google検索セントラルの「Google のリンクに関するベスト プラクティス」には、大事なページすべてに、同じサイトの別のページから1つ以上のリンクを張ることが推奨されています。リンク切れが無くても、リンクされていないページはサイト内でたどれません。
本記事では、内部リンクのチェックで確かめる5つの項目から、初回の点検と毎月の見直しの手順まで、SEO対策を支援する制作会社の視点で順を追ってお伝えします。
- リンク切れが無くても、どこからもリンクされていない孤立ページや、リンクの数が少ない重要なページは残るので、5つの項目をまとめて確かめる
- Search Consoleのリンクレポートはリンクの見本を表示する機能なので、初回の点検はクロールツールでサイト全体をたどって行う
- 孤立ページは、公開しているページの一覧とクロールの結果を見比べて探す
- 毎月の見直しは、その月に公開・変更・削除したページと、Search Consoleに出た404から始める
内部リンクのチェックで確かめる5つの項目
内部リンクのチェックで確かめる項目は、リンク切れを含めて5つあります。

リンク切れとリダイレクト
リンク切れは、クリックすると404(ページが見つからないという応答)が返るリンクです。Search Consoleのヘルプでも、404のURLのうち、自分のサイトからリンクしているURLとサイトマップに載せているURLを直すよう勧めています。
直し方は、リンク切れが起きた理由で次の3つに分かれます。
- 書き間違い:リンクのURLを正しいURLに書き換える
- ページの移動:リンクを移動先のURLに書き換え、古いURLから移動先へ301リダイレクトを設定する
- 代わりの無い削除:リンクを外す
リダイレクトを経由するリンクは、クリックすれば移動先が表示されるので不具合に見えません。ただ、リダイレクトの設定を外した時点でリンク切れに変わるため、見つけたらリンクを移動先のURLに書き換えます。
どこからもリンクされていない孤立ページ
孤立ページは、サイトの中のどのページからもリンクされていないページです。XMLサイトマップに載せていればGoogleに見つけてもらえることはありますが、サイトの中を移動する読者はたどり着けません。
孤立ページになりやすいのは、広告用に作ってメニューに載せていないランディングページや、サイトを作り直したときにメニューから外したページです。広告専用で検索に出す必要が無いページなら、孤立したままで構いません。
孤立ページはリンクが無いので、リンクをたどるツールの結果に出ません。見つけるには、公開しているページの一覧と、リンクをたどって見つかったページの一覧を見比べます。

重要なページへの内部リンクの数
重要なページへの内部リンクの数は、ほかのページより少なくなっていないかを確かめます。重要なページとは、サービスの紹介ページや問い合わせページ、検索で上位に出したい記事などです。
ヘッダーやフッターのメニューに載せたページは、全ページからリンクされるので、リンクの数がサイトのページ数に近くなります。数の差が出るのはメニューに載せていない記事どうしで、数が少ない記事ほど、関連する記事の本文からリンクを足す候補になります。どの記事からどの記事へリンクを張るかの決め方は、記事の内部リンク設計で解説しています。
リンク先を表すアンカーテキスト
アンカーテキストは、リンクとして表示される文字で、読者とGoogleにリンク先の内容を伝えます。Googleのベスト プラクティスには、良いアンカーテキストは具体的で、適度に短く、リンク元とリンク先の両方のページに関係がある文字だと書かれています。悪い例に挙がっているのは、「こちら」「詳細」のような文字です。
Googleが勧める確かめ方は、アンカーテキストだけを読んで、リンク先の内容が分かるかを試す方法です。キーワードを詰め込んだアンカーテキストも、避けるよう書かれています。画像にリンクを張っている場合は、画像の代替テキスト(alt属性)がアンカーテキストとして使われるので、代替テキストが空でないかも見ます。書き方の例は、内部リンクの貼り方と被リンクの集め方の記事にまとめています。
Googleがたどれるリンクの書き方
Googleがたどれるのは、通常、href属性を持つaタグで書かれたリンクだけです。Googleのベスト プラクティスには、解析できる書き方として次の例が載っています。
<a href="/products/category/shoes">反対に、次の書き方は、Googleが解析を試みることはあるものの、推奨されていません。
<span href="https://example.com">
<a onclick="goto('https://example.com')">見た目は同じリンクでも、クリックしたときにJavaScriptで移動させるボタンは、GoogleがURLを確実には読み取れません。JavaScriptでページに入れたリンクでも、href属性を持つaタグで書かれていればたどれます。

内部リンクを調べる3つの方法
内部リンクを調べる方法は3つあり、見つけられる問題が方法ごとに違います。
| Search Console | クロールツール | Chromeの検証機能 | |
|---|---|---|---|
| リンク切れ | ○ 過去1か月に404を返したURL | ◎ リンク元のページまで分かる | × |
| 孤立ページ | × | ○ ページの一覧と見比べる | × |
| 重要なページへのリンクの数 | ○ 見本のリンクで数える | ◎ たどれたリンクをすべて数える | × |
| アンカーテキスト | × | ○ リンクごとに表示される | △ 開いたページだけ |
| リンクの書き方 | ○ URL検査で1ページずつ | △ 無料版はJavaScriptを実行しない | ◎ リンクを1つずつ確かめる |
サーチコンソールのリンクレポート
Search Console(サーチコンソール)のリンクレポートでは、「内部リンク」の表に、サイトの中から多くリンクされているページが並びます。表の「詳細」から一覧を開いてURLを選ぶと、そのページへリンクしているページが表示されます。
ヘルプでは、ホームページや問い合わせページのような主要なページが、サイト内でリンクされているかの確認に使えると説明されています。ただし、リンクレポートはサイトのすべてのリンクではなく、内部リンクと外部リンクの見本を表示するもので、表は1,000行までです。リンクレポートに出ないことは、リンクが無い証拠になりません。
Search Consoleで内部リンクの数が見られるなら、クロールツールは入れなくてもいいのでしょうか。
編集部
重要なページのリンクの数を毎月比べるだけなら、Search Consoleで足ります。ただ、リンクが1本も無い孤立ページは、リンクの数を並べる表には出てきません。初回の点検では、サイトを端からたどるクロールツールを使います。
リンクレポートの表の見方と、書き出せる行数は、Search Consoleのヘルプに載っています。

サイトをたどるクロールツール
クロールツールは、指定したページからリンクを順にたどってサイトのページを集め、ページごとの応答とリンクを一覧にするソフトです。代表的なScreaming Frog SEO Spiderは、無料版で1回に500URLまでたどれます。
たどった結果には、URLごとのHTTPステータス(404などの応答の番号)と、そのURLへの内部リンクの数が出ます。無料版には、JavaScriptを実行してからたどる機能と、クロールの結果を保存する機能がありません。JavaScriptで表示するメニューのリンクは、無料版ではたどれない場合があります。
Chromeの検証機能
Chromeの検証機能は、開いているページのリンクが、Googleがたどれる書き方かを1つずつ確かめるのに使います。リンクを右クリックして「検証」を選ぶと、ページのHTMLが開き、リンクの部分が選ばれた状態になります。選ばれた行か、そのすぐ上の行に「a href=」の文字があり、その後に「/」や「https://」で始まるURLが続いていれば、Googleがたどれる書き方です。
JavaScriptでリンクの文字を入れているときは、レンダリング後のHTMLに文字があるかをURL検査ツールで確かめるよう、Googleが案内しています。Search ConsoleのURL検査で「公開 URL をテスト」を押し、「テスト済みのページを表示」を開くと、Googleのツールが受け取ったHTMLとスクリーンショットを見られます。
内部リンクの初回の点検の手順
内部リンクの初回の点検では、クロールツールでサイト全体をたどり、5つの項目をまとめて確かめます。結果は、毎月の見直しで比べる記録として残します。SEO対策を始めた月の現状の分析に含めると、直す順番まで同じ月に決められます。
XMLサイトマップかCMSの管理画面から、公開しているページのURLを書き出し、表計算ソフトの1列に並べます。問い合わせ後のお礼のページのように、検索に出す必要の無いページには印を付けておきます。
クロールツールにトップページのURLを入れてたどります。Screaming Frog SEO Spiderでは、「Enter URL to spider」の欄にURLを入れて「Start」を押します。
「Response Codes」タブで「Client Error (4XX)」を選ぶと、リンク切れのURLが並びます。URLを選んで下の「Inlinks」タブを開くと、リンク元のページとアンカーテキストが表示されるので、書き間違い・移動・削除のどれに当たるかを見て直します。
孤立ページは、ページの一覧の隣の列に、クロールの結果に同じURLがあるかを数えるCOUNTIF関数を入れて洗い出します。結果が0の行が、どこからもリンクされていない孤立ページの候補です。無料版はJavaScriptを実行しないため、JavaScriptで後から入るメニューからだけリンクされたページも候補に混ざります。メニューを開いてリンクの有無を確かめてから、関連する記事の本文にリンクを張ります。
「Internal」タブの「Inlinks」の列で、重要なページへの内部リンクの数を見ます。重要なページを選んで「Inlinks」タブを開き、アンカーテキストに「こちら」のような文字が無いかも確かめます。
点検の結果として、次の4つを表に残します。無料版はクロールの結果を保存できないので、表計算ソフトに書き出しておきます。
- 点検した日付
- リンク切れの数
- 孤立ページのURL
- 重要なページごとの内部リンクの数
見つかった問題は、読者とGoogleがページにたどり着けないものから先に、次の順で直します。
- リンク切れ
- Googleがたどれない書き方のリンク
- 孤立ページ
- 重要なページへのリンクの数
- アンカーテキスト
点検してみて、内部リンクのほかにも直すところが気になっていませんか
Writers-hubの「滋賀のSEO対策」では、1か月目に現状の分析と設計を行い、2か月目から実行に移ります。オンラインで全国に対応しており、彦根市とその周辺は訪問もできます。
内部リンクの毎月の見直しの手順
内部リンクの毎月の見直しでは、その月に公開・変更・削除したページを起点に、リンク切れと新しいページへのリンクを確かめます。重要なページへのリンクの数は、初回の記録と比べます。

毎月に分けるのは、Search Consoleのページのインデックス登録レポートに、過去1か月に404を返したURLだけが表示されるためです。
毎月の見直しでは、その月に手を入れた次の3種類のページを書き出します。
- 公開したページ
- URLを変えたページ
- 削除したページ
リンク切れはURLを変えたり消したりしたときに起き、どこからもリンクされていない孤立ページは、リンクを張らずにページを公開したときにできます。
ページのインデックス登録レポートの「ページがインデックスに登録されなかった理由」の表で、「見つかりませんでした(404)」の行を開きます。404のURLをURL検査で調べると、「参照元ページ」にリンク元の候補が出ます。参照元ページは、直接リンクしているページでなく、2つか3つ上の階層のページのこともあります。
新しく公開したページに、関連する既存のページの本文からリンクがあるかを確かめます。記事を新しい順に並べる一覧からだけリンクされている記事は、記事が増えるほど一覧の後ろのページへ移ります。本文からも1本以上リンクを張ります。
クロールツールでもう一度たどり、重要なページへの内部リンクの数を初回の記録と比べます。減っていたら、「Inlinks」タブで今リンクしているページを見て、リンクを張るはずだった関連する記事から抜けていないかを確かめます。500URLを超えて無料版でたどれないサイトは、Search Consoleのリンクレポートを書き出して前の月と比べます。
内部リンクのチェックのよくある質問
内部リンクのチェックで迷いやすい質問は、次の3つです。
内部リンクは1ページに何本までがいい?
内部リンクの本数に、Googleが示す理想の値はありません。Googleのベスト プラクティスには、1ページのリンクの数に理想的な値は無く、多すぎると感じるなら実際に多すぎる可能性が高いと書かれています。本数ではなく、読者の理解に役立つページへのリンクかで決めます。
無料のツールだけでチェックできる?
URLの数が500以内に収まるサイトなら、無料のツールだけでチェックできます。Search Consoleは無料で使え、Screaming Frog SEO Spiderの無料版は1回に500URLまでたどれるからです。500URLを超えるサイトでは、クロールツールの有料版を使います。
サーチコンソールのリンク数が合わないのはなぜ?
Search Consoleのリンクレポートは、クロールツールと数え方が違います。同じページから同じページへの重複したリンクを1本にまとめ、ページを正規URL(重複するURLのうち代表にするURL)でまとめて数えます。インデックスに登録されていないページのURLが省かれることや、すでに削除したリンクが残っていることもあります。
まとめ|内部リンクは初回と毎月に分けて確かめる
内部リンクのチェックは、初回の点検と毎月の見直しに分けると続けられます。初回はクロールツールでサイト全体をたどり、5つの項目を確かめて結果を記録します。初回の記録があれば、毎月は変わったページと404を見れば足ります。
リンク切れが1つも無いサイトでも、孤立ページと重要なページへのリンクの数は、ページを足すたびに変わります。私たち合同会社Writers-hubは、滋賀のSEO対策で、サイトの現状の分析から毎月の見直しまでを支援しています。
毎月の見直しを、社内の担当者だけで続けられそうですか
Writers-hubの「滋賀のSEO対策」は、2か月目から実行に移り、毎月の報告と見直しを行います。オンラインで全国に対応し、彦根市とその周辺は訪問もできます。







