「アクセスのない古い記事を消せば、ブログ全体のSEOの評価が上がりそう」。質の低いページがサイト全体の評価を下げるという説明を目にする機会が多いため、記事を減らすこと自体が対策だと思われがちです。
ところが、Googleの検索セントラルにも、サイトを新しく見せるために古いコンテンツを大量に削除しても、ランキングは向上しないと明記されています。ブログ記事は、リライト、統合、削除の順に検討し、移行先を決めてから消します。
本記事では、削除がSEOに与える影響から、記事ごとの判断基準と移行先の決め方、削除した後の作業まで、記事制作を請け負う会社の視点で順を追ってお伝えします。
- サイトを新しく見せる目的で古い記事を大量に消しても、検索順位は上がらない
- 記事はリライト、統合、削除の順に検討し、削除はお客様になりうる人がもう検索しない記事に限る
- 統合する記事は残す記事へ301で転送し、答えを引き継ぐページが無い削除は404か410を返す
- 削除した記事をトップページへまとめて転送せず、サイト内のリンクとサイトマップも直す
ブログ記事の削除がSEOに与える影響
ブログ記事を削除しても、残った記事の順位が上がるとは限らず、削除した記事が集めていた訪問とリンクを失います。Googleは、サイトを「新鮮」に見せるために大量の古いコンテンツを削除しても、ランキングは向上しないと説明しています。
Googleはコア アップデートの解説で、コンテンツの削除を、修正できないと判断した場合にだけ検討する最終手段としています。ただし、検索エンジン向けに作ったページがまとまってあるサイトでは、それらを削除すると、有益なページのパフォーマンスが上がる可能性があるとも書いています。
一方で、削除した記事のURLが、ページが無いことを示す404を返すこと自体は、ほかの記事の順位を下げません。Googleは2011年のブログで、一部のURLが存在しなくなっても、サイト内のほかのURLのランキングには影響しないと答えています。
削除した記事のURLで起きるのは、次の3つです。
- 検索結果から外れ、その記事が集めていたクリックがなくなる
- ほかのサイトのリンクから来た人が、エラーのページに着く
- 自社のほかの記事やサービスページからのリンクが、リンク切れになる
失うものが大きいのは、検索からの訪問かリンクがある記事です。
アクセスがほとんど無い記事なら、削除しても失うものはありませんよね?
編集部
検索からの訪問が無ければ、失うクリックはほとんどありません。ただ、ほかのサイトからリンクされている記事はあるので、Search Consoleのリンクレポートで確かめ、リンクがあれば消す前に転送先を決めてください。
※ 出典:Google 検索セントラル「Google 検索のコア アップデート」「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」
※ 出典:Google 検索セントラル ブログ「404 エラーがサイトに与える悪影響」(2011年5月2日)

リライト・統合・削除の判断基準
リライト・統合・削除のどれにするかは、記事が答える疑問を自社のお客様になりうる人が今も検索するかと、同じ検索に答える記事が自社にほかにあるかの2つで決まります。

今も検索されているかは、Search Consoleでその記事の表示回数を見て確かめます。表示回数が無い記事は、記事が狙った検索語句の月間の検索数を、Google広告のキーワードプランナーなどで調べます。
リライトで直す記事
リライトで直すのは、今も検索され、自社のほかの記事と答えが重なっていない記事です。順位が低い、情報が古いといった理由だけでは削除せず、中身を直して同じURLで残します。
直す記事の選び方と書き直しの手順は、コンテンツリライトとは?直す・まとめる・消すの判断基準と進め方で扱っています。
統合でまとめる記事
統合でまとめるのは、同じ検索に自社の記事が2本以上で答えている記事です。Search Consoleの検索パフォーマンスで1つの検索語句に絞り込み、ページの一覧に自社の記事が2つ以上出てくる場合が当たります。
1本では答えが足りない短い記事を、より広い話題を扱う自社の記事の1つの見出しにできる場合も、統合を選びます。同じ検索語句で自社の記事が重なっているかの見分け方は、SEOの評価が分散する原因は2つ|見分け方と統合・正規化の判断基準で扱っています。
削除する記事
削除するのは、記事が答える疑問を、自社のお客様になりうる人がもう検索しない記事です。終了したキャンペーンの告知や、提供をやめたサービスの案内、事業と関係のない日記などが当たります。
事業と関係のない日記は、検索からの訪問があっても、訪れる人が自社のお客様になりにくいため、削除の候補に入ります。
対応ごとの移行先の決め方
移行先は、統合・削除する記事の答えを引き継ぐページが自社にあるかで決まります。あればそのページへ301リダイレクトし、無ければ404か410を返します。301リダイレクトは、元のURLへのアクセスを新しいURLへ恒久的に転送する設定です。
対応 | 元のURLの扱い | 移行先 |
|---|---|---|
リライト | 同じURLのまま中身を直す | なし |
統合 | 301リダイレクトする | 同じ検索に答える、残す記事 |
削除(引き継ぐページあり) | 301リダイレクトする | 記事の答えを含むページ |
削除(引き継ぐページなし) | 404か410を返す | なし |
Googleも、ページを移したか、明確な代わりのページがある場合は301を返すよう案内しています。同じような内容の代わりのページが無い削除では、404か410を返すとしています。
統合する記事の移行先
統合する記事の移行先は、同じ検索に答える記事のうち、その検索での表示回数とクリック数が多い記事です。数字が近いときは、Search Consoleのリンクレポートで、ほかのサイトからのリンクが多い記事を残します。
転送する前に、消す記事にしかない答えを、残す記事の見出しや本文に移します。中身を移さずに転送すると、消す記事で答えを得ていた読者は、転送先で同じ答えを見つけられません。

301リダイレクトの種類と、元のURLと新しいURLの対応表の作り方は、リダイレクトがSEOに与える影響|301と302の違いと対応表の作り方で扱っています。
削除する記事の移行先
削除する記事でも、記事の答えを含むページが自社にあれば、そのページへ301リダイレクトします。提供をやめたサービスの案内を、後継のサービスのページへ転送する場合が当たります。
引き継ぐページが無ければ、404か、ページを恒久的に削除したことを示す410を返します。Googleは、404や410を返すURLをインデックスから削除し、404と410を同じように扱います。どちらを返しても、検索での扱いは変わりません。
削除した記事を、トップページへまとめて転送しないでください。Googleは2011年のブログで、存在しないURLを404にせずトップページへ転送すると、Googleがサイトを分析してインデックスに登録する妨げになりうると書いています。トップページには削除した記事の答えが無く、転送された読者は答えを探し直すことになります。

※ 出典:Google 検索セントラル「Google 検索のクロールエラーのトラブルシューティング」
※ 出典:Google for Developers「HTTP ステータス コードが Google のクローラーに及ぼす影響」
統合先の記事に答えを移す作業まで、手が回っていますか
残す記事と消す記事が決まっても、答えを移して書き直す人手が無ければ、統合は進みません。Writers-hubの記事コンテンツの制作支援では、制作体制の構築をお手伝いします。編集者・ライター・監修者のチームを編成し、レギュレーションと品質管理フローを作ります。料金は公開しておらず、オンライン30分の無料相談で伺ってから見積もります。
削除と統合の後に行う4つの作業
記事を削除・統合した後に行う作業は、次の4つです。リンクとサイトマップは消した当日に直し、数字の確認は数か月かけて行います。
自社のほかの記事の本文から、削除・統合した記事へのリンクを探し、統合先の記事へ張り替えるか外します。301で転送されるリンクも張り替えると、読者は転送を経ずに統合先へ着けます。
XMLサイトマップから、削除・統合した記事のURLを外します。CMSやプラグインがサイトマップを自動で作っているときも、外れているかを開いて確かめます。
Search ConsoleのURL検査ツールで、統合した記事のURLが301を、削除した記事のURLが404か410を返しているかを確かめます。削除したURLをrobots.txtでブロックすると、Googleがステータスコードを確かめられないため、ブロックしません。
統合先の記事で、統合した2本が表示されていた検索語句の表示回数とクリック数を追います。Googleは改善の効果が出るまでに数日から数か月かかることがあると説明しているので、翌週の数字だけで元に戻すかを決めません。
とりわけ見落とされがちなのが、サービスページやお問い合わせページから、削除した記事へ張ったリンクです。記事の一覧は記事を消すと自動で更新されますが、サービスページの本文に手で張ったリンクは残ります。直さずにおくと、問い合わせを考えている読者がエラーのページに着きます。
※ 出典:Google 検索セントラル ブログ「404 エラーがサイトに与える悪影響」(2011年5月2日)
※ 出典:Google 検索セントラル「Google 検索のコア アップデート」
ブログ記事の削除のよくある質問
ブログ記事の削除で迷いやすい3つの質問に答えます。
サーチコンソールで記事の削除申請は要る?
通常の記事の削除では、Search Consoleで削除を申請する必要はありません。Googleは、404を返すページはいずれ検索結果に表示されなくなるため、緊急の削除要請用のツールを使う必要はないと答えています。
Search Consoleの削除ツールは、ページを1日以内に検索結果から外す必要があるときの仕組みで、非表示にした状態は約6か月で切れます。誤って個人情報を載せた記事のようにすぐ外したいときに使い、あわせて記事の削除やnoindexなどで恒久的に外します。
文字数が少ない記事は削除する?
文字数が少ないことだけを理由に、記事を削除する必要はありません。Googleは、Googleが優先する文字数という設定は存在しないと説明しています。
短くても検索した人の疑問に答え切っている記事は、そのまま残します。答えが足りない短い記事は、同じ話題の自社の記事があれば統合し、無ければ書き足します。
削除せずnoindexにするのはどんなとき?
noindexは、記事を読者には残したまま、Googleの検索結果にだけ出さないときに使います。既存のお客様向けの手続きの案内のように、サイト内のリンクから読まれ、検索から来てもらう必要がない記事が当たります。
Googleは、noindexは検索結果への表示を止めるだけで、ページにはアクセスできると説明しています。ページを検索結果から外す目的でrobots.txtを使わないようにとも案内しています。
※ 出典:Google 検索セントラル「自身のサイトでホストしているページを Google から非表示にする」
※ 出典:Google 検索セントラル ブログ「404 エラーがサイトに与える悪影響」(2011年5月2日)
※ 出典:Google 検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」

まとめ|ブログ記事は消す前に移行先を決める
ブログ記事を削除しても、残りの記事の順位が上がるとは限らず、削除した記事が集めていた訪問とリンクを失います。記事ごとの対応は、お客様になりうる人が今も検索する記事ならリライトか統合にし、もう検索されない記事だけを削除にします。
移行先は、統合する記事なら残す記事へ、削除する記事なら答えを引き継ぐページへ301リダイレクトし、引き継ぐページが無ければ404か410を返します。トップページへまとめて転送せず、サイト内のリンクとサイトマップも直します。
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書く前に、どのKWをどの記事で狙うか決まっていますか
どのKWをどの記事で狙うかを先に決めておけば、同じ検索に答える記事を後から2本書くことを避けられます。記事コンテンツの制作支援のKW戦略設計では、検索意図を読み、上位を狙えるKWから優先して取り組むロードマップを作ります。料金は、オンライン30分の無料相談で伺ってから見積もります。







