「パーマリンクは、後からでも設定画面で選び直せば変えられそう」。WordPressのパーマリンク設定は、ラジオボタンを選んで「変更を保存」を押すだけなので、いつでも切り替えられるように見えます。ところが、構造を切り替えると公開済みの記事のURLが一度に変わり、ほかのサイトからのリンクやGoogleに登録されたURLは、古いURLのまま残ります。パーマリンクは公開前に決め、変えるなら転送の準備から始めます。
本記事では、パーマリンクの意味から、おすすめの設定と手順、公開後にURLを変えるときの注意まで、SEO対策を手がける記事制作会社の視点で順を追ってお伝えします。
- パーマリンクは、設定画面で決める全体の構造と、記事ごとに決めるスラッグでできている
- 迷ったら「投稿名」を選び、スラッグは短い英単語をハイフンでつなぐ
- 投稿のスラッグを変えたときは、WordPressが古いURLから新しいURLへ301で転送する
- 固定ページのスラッグや構造全体を変えるときは、301リダイレクトを自分で用意する
パーマリンクの意味とスラッグとの違い
パーマリンクは、記事や固定ページ、カテゴリーの一覧ページに1つずつ割り当てられ、変えずに使い続けることを前提にしたURLです。パーマは英語のpermanent(恒久的な)を指します。WordPressの公式ドキュメントにも、記事のURLは恒久的で変わるべきではないことが、名前の由来だと明記されています。
URLはWeb上のページの住所を指す言葉全般で、そのうち個別のページに固定で割り当てたものをパーマリンクと呼びます。スラッグは、パーマリンクの末尾にある、記事ごとに決める部分です。

WordPressでは、全記事に共通する構造を管理画面の「設定」→「パーマリンク」で決め、末尾のスラッグを記事の編集画面で決めます。
WordPressで選べる6つのパーマリンク構造
WordPressの「パーマリンク設定」の画面で選べる構造は6つで、構造ごとにURLに入る要素が違います。
設定画面の名前 | URLの例 | URLに入る要素 |
|---|---|---|
基本 | example.com/?p=123 | 記事のID |
日付と投稿名 | example.com/2026/10/17/sample-post/ | 公開した年月日、スラッグ |
月と投稿名 | example.com/2026/10/sample-post/ | 公開した年月、スラッグ |
数字ベース | example.com/archives/123 | 記事のID |
投稿名 | example.com/sample-post/ | スラッグ |
カスタム構造 | example.com/news/sample-post/ など | 自分で組み合わせたタグ |
カスタム構造では、スラッグを表す%postname%や、カテゴリーを表す%category%などのタグを組み合わせて入力します。
カスタム構造の最後は、%postname%か%post_id%にします。WordPressの公式ドキュメントは、URLから記事を1本に特定するための決まりとして、構造の最後にどちらかのタグを置くよう求めています。
同じ画面の「オプション」では、カテゴリーとタグの一覧ページのURLに付く文字を、「カテゴリーベース」と「タグベース」の欄で変えられます。空欄のままなら、categoryとtagが使われます。
パーマリンクのおすすめは「投稿名」
パーマリンクのおすすめは「投稿名」です。URLが読める単語でできていて、公開日やカテゴリーのように公開後に動く要素を含まないためです。
選ぶ基準を、検索順位への効果に置く必要はありません。GoogleのSEOスターターガイドにも、順位の面では、URLのパスに入れたキーワードだけではパンくずリストに表示される以上の効果はほとんどないと明記されています。パーマリンクは、公開後に変えずに済むかで選びます。
主な4つの構造を、URLの読みやすさと、公開後にURLが変わる操作で比べると次のとおりです。
| 投稿名 | 日付と投稿名 | カテゴリーと投稿名 | 基本・数字ベース | |
|---|---|---|---|---|
| URLから中身が分かるか | ○ | ○ | ○ | × |
| 公開後にURLが変わる操作 | スラッグの変更 | スラッグか公開日の変更 | スラッグかカテゴリーの変更 | なし |
カテゴリーを入れる構造では、記事のカテゴリーを移すとURLが変わります。公式ドキュメントでは、記事に複数のカテゴリーを付けてもURLに入るのは1つだけとされています。WordPress本体は、カテゴリーのIDが最も小さいもの(先に作ったカテゴリー)を選びます。カテゴリーを付け足しただけでも、URLに入るカテゴリーが入れ替わることがあります。
基本と数字ベースは、公開後もURLが変わらない代わりに、URLが記事のIDだけになります。公式ドキュメントも、基本の構造は使う人に分かりにくく、検索エンジン向けにも最適化されていないとしています。
日付が入っていたほうが、新しい記事だと読む人に伝わりませんか?
編集部
公開した日は伝わります。ただ、URLの日付は公開した日のままなので、記事を書き直しても、URLを見た人には古い記事に見えます。お知らせのように日付が内容の一部になる記事が中心のサイトでなければ、更新日は記事の中に表示すれば足ります。
WordPressでパーマリンクを設定する手順
WordPressでパーマリンクを設定する手順は4つで、全体の構造を選んで保存してから、記事ごとにスラッグを入れます。

管理画面の左のメニューで「設定」を選び、「パーマリンク」を開きます。
「共通設定」の6つの中から「投稿名」を選びます。カテゴリーを入れるなら「カスタム構造」を選び、/%category%/%postname%/と入力します。
画面の下の「変更を保存」を押します。「.htaccess ファイルを更新してください」と表示されたら、画面の下の欄に出る書き換えのルールを、サーバーの.htaccessに書き写します。
記事の編集画面の右上にある「設定」のボタンで設定の欄を開き、「スラッグ」を押して入力します。スラッグの欄は、記事を下書きとして保存すると編集でき、構造が「基本」のままだと変えられません。
スラッグは記事のタイトルから自動で入るので、日本語のタイトルなら日本語のスラッグになります。記事の中身を表す短い英単語に書き換え、単語はハイフンでつなぎます。Googleも、URLの単語を区切るときはアンダースコアではなくハイフンを使うよう勧めています。
公開後にパーマリンクを変える3つの場面
公開後にパーマリンクを変える場面は3つあり、WordPressが古いスラッグを記録して転送するのは、投稿のスラッグを変えたときだけです。固定ページのスラッグや構造全体を変えたときは、301リダイレクトを自分で用意します。
301リダイレクトは、ページが恒久的に移ったことを示す転送です。Googleは、301の転送先を検索結果に表示するURLとして扱います。

投稿のスラッグを変えるとき
投稿のスラッグを変えたときは、WordPressが古いURLへのアクセスを新しいURLへ301で転送します。WordPressには、公開済みの投稿のスラッグが変わると古いスラッグを記録し、転送に使う処理が組み込まれています。
転送が働くのは、古いURLを開いてページが見つからないときです。古いスラッグを別の投稿に付けると、古いURLではその投稿が表示され、転送されません。
転送があっても、自サイトの記事の中にある古いURLへのリンクは書き換えます。古いURLのままだと、読む人も検索エンジンも、転送を1回経由して記事にたどり着くためです。
固定ページのスラッグを変えるとき
固定ページのスラッグを変えても、WordPressは古いスラッグを記録しません。WordPressは、固定ページのように親子の階層を持てるページを、古いスラッグからの転送の対象から外しているためです。
親ページのスラッグを変えると、子ページのURLも一緒に変わります。固定ページのスラッグを変えるときは、子ページも含めて、古いURLから新しいURLへの301リダイレクトを設定します。
パーマリンク構造を変えるとき
パーマリンク構造を変えると、公開済みのすべての投稿のURLが一度に変わります。WordPressの「パーマリンク設定」の画面には、古いURLから新しいURLへの転送を設定する項目がありません。転送は、構造を切り替える前に自分で用意します。
パーマリンク構造を変えるときの手順
パーマリンク構造を変えるときは、Googleがサイトの移転で勧める作業を、切り替える前から順に進めます。Google検索セントラルの移転のガイドは、同じサイトの中でURLのパスを変える場合も対象にしています。
公開済みのすべての投稿について、今のURLと切り替えた後のURLを1行ずつ並べます。Googleは、元のURLから新しいURLへの対応付けを重要な項目に挙げています。
対応表のとおりに、旧URLから新URLへのサーバー側の301リダイレクトを用意します。
パーマリンク設定で構造を切り替え、対応表の旧URLを開いて、新URLへ301で転送されるかを確かめます。
記事の中のリンクを新しいURLに書き換え、新しいURLの入ったサイトマップをSearch Consoleで送信します。新しいURLのページに、自身を指すcanonicalタグが出ているかも確かめます。
Googleは、リダイレクトをできるだけ長く、一般的には1年以上残すよう勧めています。
切り替えた後は、検索での掲載順位が一時的に変動することがあります。Googleによると、小規模から中規模のサイトでは、大半のページの移転が反映されるまでに数週間かかります。

対応表の作り方は、リダイレクトがSEOに与える影響|301と302の違いと対応表の作り方で解説しています。.htaccessやWordPressでの書き方は、301リダイレクトの設定方法|.htaccess・WordPress・Next.jsでの書き方にまとめています。
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パーマリンクのよくある質問
パーマリンクの設定でよく迷う質問に、3つ答えます。
日本語のパーマリンクでも大丈夫?
日本語のスラッグも、Googleは使ってよいとしています。GoogleのURL構造のガイドは、読む人が日本語で検索するなら、URLに日本語の単語を使うよう案内しています。
ただし、日本語はURLの中でパーセントエンコードという形に変換されます。URLをコピーして貼ると、「%E3%83%91」のような記号と英数字の並びになることがあります。URLをSNSやメールで共有することが多いサイトなら、英単語のスラッグが向いています。
カテゴリーベースは消せる?
カテゴリーベースは、WordPressの設定画面だけではURLから消せません。公式ドキュメントでは、カテゴリーベースとタグベースは初期値のcategoryとtagから変えられるものの、URLから完全には取り除けないとされています。
スラッグに「-2」が付くのはなぜ?
スラッグに「-2」が付くのは、投稿どうしのように同じ種類のページで、すでに同じスラッグが使われているためです。WordPressは、スラッグが重なると末尾に「-2」「-3」と番号を付けて区別します。同じスラッグを使っているページを探し、どちらの記事にそのURLを残すかを決めてから付け直します。
まとめ|パーマリンクは変えずに済む形を公開前に決める
WordPressのパーマリンクは、迷ったら「投稿名」を選び、スラッグを短い英単語で入れて、記事を公開する前に決めます。Googleは、URLに入れたキーワードだけでは順位への効果がほとんどないとしているため、選ぶ基準は公開後に変えずに済むかどうかです。
公開後に変えるとき、投稿のスラッグならWordPressが古いURLを転送します。固定ページのスラッグや構造全体を変えるときは、対応表と301リダイレクトを用意してから切り替えます。パーマリンクは、変えずに済む形を公開前に決めます。
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