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コンテンツSEOの事例に学ぶ成功の型|成果を出す企業の共通点を解説

事例記事を何本読んでも、自社で何をやるかは決まらない。読み方を間違えているのではなく、そこにあるのが「その会社の条件で出た結果」だからです。抜き出したいのは、その会社が何を優先して何をやらなかったのかという判断のほう。施策は誰でも真似できますが、順位も問い合わせも上がらない時期に更新を止めなかった事実だけは真似できません。

複数のコンテンツSEO事例を俯瞰し、そこから成果を出す企業に共通する型が浮かび上がる様子を表した図解。落ち着いた知的な配色。

「コンテンツSEO 事例」と検索して並ぶ記事の多くは、成功企業を業種別に何社も並べた一覧です。読めばたしかに勉強にはなります。ところが、いざ自社で同じことをやろうとすると、どの事例をどう真似ればいいのか分からないまま手が止まる。制作の現場で、そんな声を何度も聞いてきました。

理由はシンプルです。事例に書かれているのは「ある企業が、その企業の条件のもとで出した結果」であって、リソースも競合環境も違う自社に、そのまま移植できる手順ではないからです。数多くのSEO記事制作に携わってきた立場からお伝えしたいのは、事例は結果ではなく、制約下の判断を読むものという一点に尽きます。本記事では、有名なコンテンツSEOの事例を「型」として読み解き、自社に活かすための見方までを整理します。

この記事でわかること
  • 上位に並ぶ「事例集」を、自社に活かせる形で読み解く視点
  • コンテンツSEOの成功事例に共通する3つの型と見分け方
  • 事例のウラで起きている、成果が出ない企業のつまずき方
  • 自社が「事例になる記事」を作るための進め方
  • 内製と外注、どちらから始めるかの判断軸

コンテンツSEOの事例は「結果」ではなく「再現できる型」を読む

コンテンツSEOの事例を集めた記事は世の中にあふれています。それでも成果につながらない会社が多いのは、事例の読み方に落とし穴があるからです。まずは、事例を眺める前に押さえておきたい前提を整理します。ここを飛ばすと、あとで紹介する成功パターンも、ただの他社自慢のように見えてしまいます。

コンテンツSEOとは、検索意図に応える記事で集客する取り組み

コンテンツSEOとは、ユーザーが検索する疑問や悩みに応える記事を継続的に発信し、検索エンジン経由で見込み客を集めるマーケティング手法を指します。広告のように出稿費を払い続けて露出を買うのではなく、一度公開した記事が資産として残り、検索から読者を呼び込み続ける点が最大の特徴です。

似た言葉に「コンテンツマーケティング」がありますが、両者は範囲が異なります。コンテンツマーケティングはSNSや動画、メールマガジンまで含む広い概念で、そのなかで検索流入に軸足を置いた領域がコンテンツSEOだと捉えると、輪郭がつかみやすくなります。事例記事に登場する各社も、ほとんどはこの検索流入を起点に、資料請求や問い合わせといった成果へつなげています。

テクニカルSEOとの違いも押さえておくと、事例がぐっと読みやすくなります。テクニカルSEOがサイトの表示速度や内部構造といった土台の最適化を指すのに対し、コンテンツSEOは記事そのものの中身で検索評価を取りにいく施策です。事例で語られる工夫の大半はコンテンツ側にありますが、その裏では、土台となるテクニカル面が最低限整っていることが暗黙の前提になっています。この土台が崩れていると、どれだけ良い記事を書いても評価は伸びません。

コンテンツSEOは「ストック型」の集客です。広告を止めれば流入は即座に消えますが、検索で評価された記事は、公開から半年後も一年後も読者を連れてきます。事例で語られる成果の多くは、この積み上がりが効き始めたあとの姿だという点を、まず頭に入れておきましょう。

事例を「マネる対象」にすると失敗しやすい理由

多くの人は、事例を「正解のカタログ」として読みます。あの会社はこのキーワードで1位を取った、だから自社も同じキーワードを狙おう、という発想です。しかし、ここに最初のつまずきが潜んでいます。事例で紹介された当のキーワードは、その企業がすでに上位を占めているため、後追いで挑んでも入り込む余地はほとんど残っていません。

さらに見落とされがちなのが、生存者バイアスです。事例として語られるのは、うまくいった一握りの記事だけ。同じ施策に取り組みながら成果が出ず、記事に載ることもなく埋もれていった企業のほうが、実際には桁違いに多いのが現実です。つまり事例から抜き出すべきは、「どのキーワードを狙ったか」という表面の答えではなく、業種でなく「目的の型」で事例を分類するという視点であり、その企業が自社の制約のなかで何を優先し、何を捨てたのかという判断の筋道のほうです。

もう一つ、事例記事がほとんど語らない要素があります。成果が出るまでの空白期間です。コンテンツSEOは、記事を公開してから検索評価が育つまでに数か月から一年ほどを要します。その間、数字はほとんど動きません。事例の華々しい結果の裏には、この沈黙の期間を耐え抜いた運用があります。本当に真似る価値があるのは、施策そのものよりも、成果が見えない時期をどう走り続けたかという体制のほうだと言えるでしょう。

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外部リンク

※ 出典: Google 検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」

事例の「成果の数字」は、条件とセットで読む

事例記事には「流入が何倍」「問い合わせが何倍」といった数字が並びます。ここで一度立ち止まって考えたいのは、その数字が何を基準にした比較なのか、という点です。もともとの流入がごく小さければ、数倍という伸びも実数では小さいかもしれません。伸びた期間が二年なのか半年なのかでも、同じ「何倍」の重みはまるで違ってきます。

数字を疑ってかかれという話ではありません。押さえておきたいのは、成果の数字を「どんな条件のもとで出たのか」とセットで読む習慣です。業種、サイトが元々持っていた地力、投じた記事本数と期間、社内の体制。こうした条件が自社と大きく異なれば、同じ施策でも再現の難しさは跳ね上がります。逆に、条件が自社と近い事例が一つ見つかれば、その一社は、派手な数字が並ぶほかの十社よりもよほど参考になります。

制作の現場で数多くの事例に触れてきて実感するのは、成果の数字がきれいに出ている事例ほど、その企業が最初から恵まれた条件を持っていた場合が少なくない、という点です。すでに知名度のあるドメイン、潤沢な記事本数、専任の編集体制。こうした前提を持たない会社が結果だけを真似ると、同じ努力を注いでも成果が桁で違うという事態になりかねません。輝かしい結果の手前にある「その企業が持っていた条件」まで目を凝らすことが、事例を自社の学びに変える分かれ目になります。

事例に見る、コンテンツSEOの3つの成功パターン

前提を押さえたうえで、具体的な事例に入ります。世の中の事例集は「BtoB企業◯選」「業種別◯選」と分類しがちですが、業種でくくっても自社への移植はできません。ここでは、公開情報として広く知られたオウンドメディアを題材に、目的の置き方で3つの型に分けて読み解きます。自社がどの型を目指すのかを決める、その手前の地図として使ってください。

Web担当者Web担当者

事例をいくつも読んだのですが、業種もサイトの規模もバラバラで、結局うちは何を参考にすればいいのか分からなくなってしまいました。

型を見分ける軸は、業種ではなくもっと手前にあります。

Writers-hub編集部Writers-hub
編集部

分けるべきは業種ではなく「そのメディアが何をKPIに置いたか」です。同じ記事でも、問い合わせを取りにいくのか、指名検索を増やしたいのか、採用の母集団を作りたいのかで、勝ち方はまるで変わります。まず自社の目的を決めれば、参考にすべき事例は自然と絞れます。

どの型を選ぶかに、唯一の正解はありません。判断のよりどころになるのは、自社の商材が「比べて選ばれるのか」「好きだから選ばれるのか」「人で選ばれるのか」という問いです。機能や条件で比較され、検討期間も長い商材ならリード獲得型。世界観や共感で選ばれる商材ならブランディング型。専門性や人材そのものが売りなら認知・採用型が近くなります。複数の型をまたぐ場合もありますが、まずは主軸を一つに定めることが、ぶれない記事づくりの出発点です。

リード獲得型|お役立ち情報で見込み客を育てる

もっとも事例数が多いのが、この型です。自社サービスの周辺にある悩みや疑問に記事で答え、検索から集めた読者を見込み客として育て、資料請求や問い合わせにつなげます。BtoBのSaaS企業に典型的なパターンで、購入までの検討期間が長い商材ほど相性がよい傾向があります。

クラウド会計ソフトを提供するfreeeが運営してきた「経営ハッカー」は、この型の代表として広く知られています。確定申告やバックオフィス業務といった、見込み客が実務で必ずつまずくテーマを網羅的に記事化し、検索流入をサービスの認知と接点づくりへ結びつけてきました。同じくバックオフィス領域で情報発信を続けるマネーフォワードのメディア群も、近い設計思想に立っています。

この型で押さえておきたいのは、狙うキーワードが「サービスを今すぐ探している層」ではなく、その一歩手前の「悩みを調べている層」に置かれている点です。いきなり比較検討している人だけを狙うと母数が小さすぎて事業が回りません。悩みの段階から接点を作り、記事を読み進めるなかで自社を候補に加えてもらう。この長い導線の設計こそが、リード獲得型の肝になります。

ブランディング型|CVより「思い出してもらうこと」を取りに行く

次は、直接の問い合わせ数よりも、想起やファン形成を重視する型です。記事単体で売上に直結させるのではなく、企業やブランドへの好意を積み上げ、いざ検討するときに真っ先に思い出してもらう状態を狙います。

サイボウズが運営する「サイボウズ式」は、この型の象徴的な存在です。自社のグループウェアを前面に売り込むのではなく、働き方やチームワークといった普遍的なテーマを扱い、読者との長い関係を築いてきました。革製品ブランドの土屋鞄製造所が発信する読み物コンテンツも、商品の機能訴求ではなく世界観を伝えることで、ブランドの記憶を深く残す設計になっています。

ブランディング型で注意したいのは、成果の測り方です。問い合わせ件数だけを追うと、この型の記事は「数字が出ていない」と誤解されがちです。実際に効いているのは、指名検索の増加やSNSでの言及、再訪率といった間接的な指標のほう。何をもって成功とするかを最初に定義しておかないと、価値のある記事を成果ゼロと見なして止めてしまう事故が起きます。

認知・採用型|自社の専門性で人と信頼を集める

三つ目は、自社の専門性や社風を発信し、認知の獲得や採用の母集団形成につなげる型です。Web制作会社やコンサルティング会社のように、人材そのものが商品である業種と相性がよく、記事の書き手である社員自身が魅力の一部になります。

Web制作会社のLIGが運営する「LIGブログ」は、技術的な解説記事と、思い切った企画記事の振れ幅で知られ、認知の拡大と採用の両面に貢献してきた例として語られます。専門知識を惜しみなく開示することで、その分野の相談先として想起される。同時に、社員の人柄や働き方が伝わり、求職者を引きつける。集客と採用が地続きになっているのが、この型の面白さです。

制作会社として一つ付け加えるなら、この型は成果が事業に効いていても、いわゆる「事例映え」する数字にはなりにくい側面があります。事例に載らない静かなCV記事が事業を支えるという現実は、認知・採用型ほど当てはまります。派手にバズった記事より、毎月静かに問い合わせを生み続ける地味な解説記事のほうが、事業の屋台骨になっている。そんなケースは決して珍しくありません。

コンテンツSEOの成功事例を3つの型で整理した図

3つの型を、目的と指標の観点から一覧にまとめておきます。自社がどの型を主軸にするかを決める際の、たたき台にしてください。

リード獲得型ブランディング型認知・採用型
主な目的問い合わせ・資料請求想起とファン形成認知拡大・採用
追う指標流入数とCV数指名検索・再訪・言及流入数・被リンク・応募
向く企業検討期間の長い商材世界観で選ばれる商材人材や専門性が武器
成果の見えやすさ比較的見えやすい見えにくい中間

成功事例に共通していた5つの要素

型は違っても、成果を出したメディアには共通する土台があります。数多くの事例を横断して読み、自社の制作現場での実感と照らし合わせると、浮かび上がってくるのは派手な裏技ではなく、地味な基本の徹底です。ここが、事例から本当に持ち帰るべき部分だと考えています。

  • 事業のどの課題を解くのかという目的が、一文で言い切れている
  • 狙う読者を一人に絞り込み、その悩みを解像度高く描けている
  • 記事を単発で量産せず、テーマごとに束ねて内部リンクでつないでいる
  • 公開して終わりにせず、数値を見てリライトで記事を育てている
  • 成果が出るまでの時間を織り込み、走り続ける体制を用意している

このなかでも、実務で最も差がつくのは最後の二つです。多くの企業は「良い記事を書けば成果が出る」と考えますが、現場の感覚はむしろ逆に近い。成果を分けるのは施策ではなく続けられる体制であり、書いたあとに育て続けられるかどうかが、一年後の順位と流入を決めます。

記事を公開したあと数値を見て改善し続けるサイクルの図

たとえば、あと一歩で上位に届きそうな記事に手を入れるリライトは、新規記事を一本増やすよりも費用対効果が高い場面が多くあります。すでに検索エンジンから一定の評価を得ている記事は、見出しの補強や情報の更新、検索意図とのズレの補正といった手当てで、順位を伸ばしやすいからです。事例で語られる成功の裏には、こうした地道な改善のサイクルが、ほぼ例外なく存在します。

💡

成功事例を読むときは、「どんな記事を書いたか」だけでなく「どのくらいの期間、何本を、誰が書き続けたか」に目を向けてください。施策の中身は真似できても、続けた事実そのものが競合との差になっています。事例の本当の学びは、華やかな結果ではなく、地味な継続のほうに埋まっています。

事例のウラで起きている「成果が出ない」パターン

成功事例だけを見ていると、コンテンツSEOは順調に進むもののように錯覚しがちです。しかし実際には、始めた企業の多くが途中でつまずき、事例に載ることなく撤退していきます。ここでは、成功事例の裏側で繰り返されている失敗のパターンを整理します。避けるべき道が見えれば、成功への道はぐっと絞り込めます。

  • 立ち上げ直後から問い合わせ数だけを追い、数字が動かず数か月で撤退する
  • ペルソナが曖昧なまま、誰の悩みにも深く刺さらない記事を量産する
  • 検索ボリュームの大きさだけでキーワードを選び、記事では勝てない領域に挑む
  • 外部へ発注する際、目的や方針を共有せず丸投げしてしまい方向がぶれる
  • 公開して満足し、数値の確認とリライトが後回しのまま放置される

とりわけ根が深いのが、一つ目の「早すぎる撤退」です。コンテンツSEOは成果が出るまでに時間がかかると頭では分かっていても、いざ数字が動かない月が続くと、経営層から「本当に効果があるのか」という声が上がります。ここで先行指標を用意していないと、正しく前進しているのに失敗と判断され、あと少しで芽が出る手前で打ち切られてしまう。事例に載る企業と載らない企業を分ける最初の分岐点は、多くの場合この「耐えられたかどうか」にあります。

経営者経営者

社内では「半年やって問い合わせが増えないなら撤退」という話が出ています。この判断基準は、厳しすぎるのでしょうか。

見るべき数字を切り替えれば、判断の精度は大きく上がります。

Writers-hub編集部Writers-hub
編集部

問い合わせ数だけで半年後に判断するのは早計です。立ち上げ期は、公開本数や、検索結果に載り始めた記事の数といった先行指標を見てください。順位が2ページ目まで上がってきた記事が増えているなら、成果が出る前ぶれです。最終成果だけでなく、その手前の変化を測る指標を持つことが、無用な撤退を防ぎます。

もう一つ、外注にまつわる失敗も現場では頻出します。外注そのものが悪いのではありません。問題は、目的やペルソナ、狙う方針を共有しないまま記事だけを発注してしまう「丸投げ」です。設計図を渡さずに家を建ててもらえば、でき上がりが意図とずれるのは当然でしょう。外部と組むときこそ、方針を言語化して共有する手間が、成果を左右します。

では、丸投げにしないために何を渡せばよいのか。最低限そろえたいのは、誰に向けた記事なのかというペルソナ、記事のゴールとなる読者の行動、避けたいトーンやNG表現、そして根拠として使ってほしい自社の一次情報の四点です。この四つを言語化して共有するだけで、外部が仕上げる記事の精度は目に見えて変わります。逆に、キーワードと文字数だけを伝えて発注すると、誰にでも書ける当たり障りのない記事が返ってきやすい。外注で成果を出している企業は、例外なくこの共有の手間を惜しみません。

自社で「事例になる記事」を作る進め方

他社の事例を読み解いたら、次は自社の番です。事例を移植するのではなく、事例から抜き出した型を、自社の制約に翻訳して実行する。その進め方を、実際の制作フローに沿って5つのステップに整理します。難しい理論ではなく、順番を守ることが何より大切です。

1
STEP
1. 目的とKPIを先に決める

リード獲得なのか、ブランディングなのか、採用なのか。前半で見た3つの型のどれを主軸にするかを決め、それに合わせて追う指標を定めます。目的が決まらないと、書くべきキーワードも成果の測り方も定まりません。

2
STEP
2. 読者を一人に絞りペルソナを描く

狙う読者を具体的な一人まで絞り込み、その人が検索の直前に何に困っているかを描きます。属性の器を埋めるのではなく、悩みの中身まで踏み込むことが、刺さる記事の起点になります。

3
STEP
3. 勝てるキーワードを見極める

検索ボリュームの大きさに飛びつかず、実際に上位へ並ぶページを自分の目で読みます。求人媒体や大手の公式ページで埋まった領域は避け、自社の一次情報や実感が活きる隙間を狙います。

4
STEP
4. 検索意図を満たす記事を作る

選んだキーワードで読者が本当に知りたいことに、過不足なく答えます。自社サービスの宣伝を前に出しすぎず、まずは読者の疑問を解ききることを優先します。ここで手を抜くと、どれだけ本数を増やしても評価されません。

5
STEP
5. 公開後に数値を見て育てる

公開はスタート地点です。検索順位や流入、離脱の状況を定期的に確認し、伸び悩む記事へ手を入れます。この改善のサイクルを回し続けられるかどうかが、半年後の成果を分けます。

この5ステップは、言葉にすればどれも当たり前に見えます。ところが、当たり前を全部そろえて続けられる企業は、驚くほど少ない。だからこそ、そろえきった企業が事例として語られるわけです。特に難所になりやすいのが、ステップ3のキーワードの見極めと、ステップ5の継続的な改善。この二つは経験がものを言う工程で、ここでつまずくくらいなら、外部の知見を借りる判断も十分に合理的です。

もう一点、最初から全方位に手を広げないことも大切です。事例に載る企業の多くは、ある一つのテーマで検索を押さえてから、隣接する領域へ順に広げています。立ち上げ期に十のテーマへ薄く展開するより、勝てる一点へ記事を集中させ、その領域で存在感を作ってから面を広げるほうが、結果として早く成果へ届きます。狭く始めて深く掘るという順序が、限られたリソースを最も生かす進め方です。

事例の型を自社の記事制作フローに落とし込む流れの図

「何を書くべきか」の入り口であるキーワード設計から迷っているなら、戦略の段階から一緒に組み立てる選択肢もあります。

どの型で、何を書くかから決めたいと感じていませんか

自社が狙うべき型の見極めから、勝てるキーワードの選定、記事の優先順位づけまで、成果から逆算した設計をご支援します。まだ方針が固まっていない段階でのご相談も歓迎です。

事例づくりは内製と外注、どちらから始めるか

ステップは分かっても、自社だけで全部を回すのは簡単ではありません。特に立ち上げ期は、ノウハウも人手も不足しがちです。ここで多くの担当者が悩むのが、内製で進めるか外注に頼るか、という二者択一です。しかし現場の実感としては、この問いの立て方そのものを見直したほうが、うまくいきます。

結論から言えば、内製か外注かの二択ではなく、両者の役割分担で考えるのが現実的です。完全な内製はノウハウが社内に残る一方、立ち上げの速さと品質の安定に課題を抱えがちで、通常業務に押されて更新が止まるリスクもあります。完全な外注は速く高品質に立ち上がる反面、任せきりにすると社内へ知見が蓄積しません。多くの企業にとって無理がないのは、外部の制作力で更新を止めずに走りながら、企画や方針は社内に残し、少しずつノウハウを取り込んでいく併用の形です。

完全内製外部へ制作依頼内製と外部支援の併用
立ち上げの速さ
品質の安定
社内へのノウハウ蓄積
更新を止めない継続性

併用を軸に据えると、外部の力で実績を積みながら、編集や企画のノウハウを社内へ移していけます。記事制作会社のなかには、記事そのものを引き受ける制作支援と、社内で書ける体制づくりを助ける内製化支援の両方を用意している会社もあります。自社の状況に合わせて、外注の比重を動かしていける相手を選ぶと、立ち上げから運用への移行がなめらかになります。まず勝てる一点に絞り、積み上げてから広げる進め方が、限られた人員と予算を守る現実解です。

更新が止まりがちなら、制作の体制ごと相談できます

企画から執筆、編集までを分担し、社内の負荷を抑えながら更新を続ける仕組みづくりをご支援します。編集部の機能を外から補いたい段階でも、今の運用の詰まりを整理するところからご一緒します。

コンテンツSEOの事例に関するよくある質問

事例についてのご相談で、よく受ける質問をまとめておきます。

コンテンツSEOは成果が出るまでどのくらいかかりますか

テーマや競合の強さによって幅がありますが、検索経由の流入が育ち始めるまでに半年から一年ほどを見込むのが一般的です。事例で紹介される華々しい成果は、この積み上がりの時期を越えたあとの姿です。立ち上げ期は先行指標で進捗を測りながら継続する前提で、計画を立てておくと安心です。

事例で紹介されたキーワードを、自社でも狙えばよいですか

そのまま狙うのはおすすめしません。事例で語られるキーワードは、その企業がすでに上位を占めているため、後追いでは入り込む余地が乏しいからです。事例から抜き出すべきは、キーワード自体ではなく、その企業がどんな基準で狙う領域を選んだかという考え方のほうです。

中小企業や個人でもコンテンツSEOの事例のような成果は出せますか

出せます。むしろリソースが限られる企業ほど、狙う領域を絞る戦略が効きます。大手が資本力で押さえる領域を避け、自社の一次情報や現場の実感が活きるニッチな領域に集中すれば、少ない本数でも上位を取れる余地があります。

BtoBとBtoCで、事例の活かし方は変わりますか

目的の置き方が変わります。検討期間の長いBtoBは、悩みの段階から接点を作るリード獲得型が向きます。一方でBtoCは、想起やファン形成を狙うブランディング型が効く場面が多くなります。自社がどちらの型に近いかを見極めてから、参考にする事例を選ぶとよいでしょう。

事例のような記事を、外注だけで作ってもらうことはできますか

記事の制作自体は外注で進められます。ただし、目的やペルソナ、狙う方針を共有せず丸投げすると、成果につながりにくくなります。方向づけは社内で持ち、制作を外部と分担する形が、外注で成果を出す企業に共通する進め方です。

まとめ|事例は答えではなく、自社の問いを立てる材料

コンテンツSEOの事例は、そのまま真似る正解のカタログではありません。事例が示してくれるのは、ある企業が自社の制約のなかで下した判断の型です。リード獲得、ブランディング、認知と採用。どの型を主軸にするかを決め、成功事例に共通する目的の明確さ、ペルソナの解像度、テーマの束ね方、そして何より継続の体制を、自社の条件に翻訳して実行する。事例の本当の使い方は、この翻訳作業にあります。

もう一度お伝えしたいのは、事例に載る華やかな結果の裏には、成果が見えない時期を耐え、地道に記事を育て続けた運用が必ずあるという事実です。施策の中身は誰でも真似できますが、続けた事実だけは真似できません。だからこそ、続けられる仕組みをどう作るかが、事例になる企業とならない企業を分けます。

私たち合同会社Writers-hubは、数多くのSEO記事制作と運用支援を通じて、戦略の設計から記事の制作、社内で書ける体制づくりまでを一貫して支援してきました。他社の事例を眺めるだけで止まっている段階でも、自社ならどの型で何を積み上げるべきか、現状を整理するところからご一緒できます。

事例を眺める段階から、自社の一手目を決める段階へ

どの型を主軸に、どのキーワードから積み上げるか。事例を自社に翻訳する最初の設計から、記事の制作、継続する体制づくりまでをご支援します。まずは今の状況を一緒に整理するところから始めましょう。

この記事を書いた人

米山拓真

米山拓真

合同会社Writers-hub 代表社員

滋賀県立大学工学研究科の修士課程を修了後、大手制作会社の編集部を経て2019年にWebライターとして独立。2020年に記事制作を手順化した「ハブ式SEOライティングメソッド」を開発し、これまでに200人以上のライターを育成しました。2022年3月に合同会社Writers-hubを設立し、会社として累計8,000記事以上のSEO記事制作に携わっています。2024年にAIライティングシステム「一気通貫Pro」、2025年から書き手の文体を再現するAI編集者「Edico」を開発。このブログでは、クライアント案件と自社サイトで実際に試したことを書いています。

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