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ChatGPTのおすすめプロンプト12選|コピペ例文と自分の仕事に合わせる直し方

評判のいいプロンプトを集めても、自分の仕事はそれほど片づきません。配布される例文は誰が使っても成立するよう前提を削ってあるので、あなたの職場のことは何も書かれていない。12個並べましたが(他の業務にも使い回せるのは最後の1つです)、肝心なのはそのあとです。自分の前提と合格ラインをどう足すか、という一手間のほう。

ノートパソコンに指示文を打ち込み、返ってきた回答を見比べながら文章を組み立てている働き手の手元を、落ち着いた色調で切り取ったイメージ。

ChatGPTに同じことを聞いているはずなのに、人によって返ってくる答えの質がまるで違う。その差を生んでいるのは、入力する指示文、つまりプロンプトです。

検索すれば、おすすめのプロンプト集はいくらでも見つかります。ところが、拾ってきた例文をそのまま貼り付けても、期待したほどの手応えがなかった経験はないでしょうか。原因は例文の出来ではなく、例文に含まれていない「あなたの仕事の前提」にあります。

本記事では、日々の記事制作にChatGPTを組み込んで運用している立場から、そのままコピペして使える12個のプロンプトと、それを自分の業務に合わせて作り替える手順をあわせて紹介します。例文を配って終わりにはしません。

この記事でわかること
  • 業務でそのまま使えるおすすめプロンプト12個の例文
  • 借りてきたプロンプトが自分の仕事では効かない理由
  • 出力が安定するプロンプトに共通する6つの要素
  • 深津式など、押さえておくと応用が利く3つの型
  • 個人の工夫をチームで使い回せる形に残す方法

ChatGPTのプロンプトとは、回答の質を決める指示文

プロンプトとは、ChatGPTに渡す指示文のことです。日本語では命令文とも訳されますが、実務の感覚としては「依頼書」に近いものだと捉えたほうがしっくりきます。

生成AIは、渡された文章の続きとして最も自然な言葉を選び続ける仕組みで動いています。前提が薄ければ、AIは世の中で最も平均的な答えを返すしかありません。逆に前提を厚く渡せば、出力はその前提へ寄っていきます。プロンプトの中身は、AIに渡す前提条件そのものです

Web担当者Web担当者

プロンプトは長く細かく書くほど良い、という理解で合っていますか。

Writers-hub編集部Writers-hub
編集部

長さよりも構成です。役割と目的、材料、条件、出力の形。この4種類がそろっていれば短くても効きますし、条件を並べただけの長文はかえって精度が落ちることもあります。そろえるべき中身は、記事の後半で順番に整理しますね。

「おすすめプロンプト」を探す人が本当に欲しいもの

プロンプト集を探している方の多くは、良い例文が欲しいわけではないはずです。ほんとうに欲しいのは、目の前の仕事が片づく指示でしょう。

ここに、集めるだけでは埋まらない溝があります。公開されている例文は、誰が使っても成立するように前提を削って作られている。汎用的だからこそ配布できて、汎用的だからこそ、あなたの業務にとっては物足りない。この構造を先に理解しておくと、後半の作り替えの手順が腹に落ちるはずです。

関連記事:生成AIのビジネス活用完全ガイド|企業の活用事例と導入ポイントを徹底解説

そのままコピペできるおすすめプロンプト12選

ここからは、業務でそのまま使えるプロンプトを用途別に12個並べます。いずれも【】で囲んだ部分を自分の情報に差し替えて使ってください。差し替えの手間を惜しむほど、返ってくる答えは平均的になっていきます。

使い方は3段階です。【】を埋める、返ってきた答えを読む、足りない点を言葉にして追加で指示する。1回のやりとりで完成させようとせず、2往復目で仕上げる前提にすると出力が安定します。

文章を書く・直すプロンプト

1. たたき台を作る

TEXT
あなたは【業種】向けの文章を書く編集者です。
以下の条件で【メールマガジンの本文】のたたき台を作ってください。

読者: 【誰が読むか。役職と知識レベル】
目的: 【読んだ後にとってほしい行動】
盛り込む材料: 【伝えたい事実を箇条書きで】
条件: 【文字数】字程度、ですます調、専門用語には短い言い換えを添える

2. 読みやすく直す

TEXT
次の文章を、意味を変えずに読みやすく直してください。
直した箇所は、なぜ直したのかを一覧で示してください。

観点: 一文の長さ、重複表現、主語と述語のねじれ、接続語の多用
【ここに原文を貼る】

3. 語調をそろえる

TEXT
次の文章を【社外向けの丁寧な語調】に統一してください。
事実関係は変更せず、語尾と敬語表現だけを整えてください。
過度にへりくだった表現は避けてください。
【ここに原文を貼る】

情報を整理する・要約するプロンプト

4. 長文を要点にまとめる

TEXT
次の文章を、【意思決定者】が30秒で把握できる形にまとめてください。

出力: 結論を1文、根拠を3点、確認が必要な点を1点
条件: 原文にない情報は加えず、数字は原文どおりに引用する
【ここに原文を貼る】

5. 打ち合わせメモをタスクに分解する

TEXT
次の打ち合わせメモから、実行すべきタスクを洗い出してください。

出力形式: タスク名、担当、期限、前提条件の4列の表
条件: メモから読み取れない項目は空欄にし、推測で埋めない
【ここにメモを貼る】

6. 資料を初心者向けに書き直す

TEXT
次の資料を、【この分野に触れたことがない新入社員】が理解できる言葉に書き直してください。
専門用語は残したうえで、初出時に短い説明を添えてください。
最後に、読み手が誤解しやすい点を2つ挙げてください。
【ここに資料を貼る】

考える・企画するプロンプト

7. 案を広げる

TEXT
【企画テーマ】について、切り口の異なる案を10個出してください。

条件: 似た方向性の案を並べず、狙う相手か手段のどちらかを毎回変える
各案には、想定する相手と一言の説明を添えてください

8. 自分の案を批判させる

TEXT
以下の企画に対して、社内会議で最も厳しい指摘をする役を演じてください。

観点: 前提の甘さ、費用対効果、実行体制、想定できていないリスク
出力: 指摘とその理由、そして反論に備えるための材料をそれぞれ挙げる
【ここに企画の概要を貼る】

9. 数字の読み方を相談する

TEXT
次の数値をどう解釈すべきか、考えられる仮説を3つ挙げてください。
仮説ごとに、それを確かめるために追加で必要なデータも示してください。
断定は避け、確度の高い順に並べてください。
【ここに数値と前提条件を貼る】

調べる・学ぶプロンプト

10. 自分の理解度に合わせて説明させる

TEXT
【調べたい用語】について説明してください。

前提: 私は【職種】で、この分野の知識は【初級・中級】です
出力: 定義、実務でどう関わるか、よくある誤解の3点
条件: 私が理解できたかを確認する質問を、最後に1つ投げてください

11. 段取りに落とす

TEXT
【やりたいこと】を実行するための段取りを作ってください。

出力: 工程名、その工程で決めること、つまずきやすい点の3列
条件: 工程は5つ以内にまとめ、順番を入れ替えられない箇所は理由を書く

12. プロンプトそのものを作らせる

TEXT
私は【やりたいこと】をChatGPTに依頼したいと考えています。
そのための指示文を作ってください。

手順: まず、良い指示文を書くために足りていない情報を私に質問してください
私の回答を受けてから、完成した指示文を提示してください
用途別に12個のプロンプトを整理した一覧図

12個のうち、最も応用が利くのは最後の1つでしょう。指示文を書く前にAIから質問させる形にしておくと、こちらが渡し忘れていた前提が自動的に洗い出されます。「良いプロンプトが書けない」という悩みは、この一手で半分ほど解消します。

関連記事:ChatGPTの要約プロンプト例文8選|長文・議事録・論文で精度を上げるコツ

関連記事:ChatGPTでアイデア出しをするプロンプトの作り方と目的別テンプレート集

コピペしたプロンプトが自分の仕事では効かない理由

プロンプト集を試したものの、結局は自分で書き直したほうが早かった。そう感じた経験があるなら、原因はほぼ2つに絞られます。効かない原因は、例文の出来ではなく前提の欠落です

例文には、あなたの職場の前提が入っていない

公開されている例文は、誰が使っても破綻しないように作られています。だからこそ、業界特有の言い回し、社内の判断基準、過去に却下された案といった情報は、はじめから含まれていません。

AIは、渡されていない情報を推測で埋めます。埋めた結果が一般論になるのは当然で、ツールの性能とは関係がない。ここを取り違えると、別のAIに乗り換えても同じ不満が続くことになります。

合格ラインを渡していないから、直しが終わらない

もう一つは、何が書けていれば合格なのかを伝えていない点です。人に仕事を頼むときも、完成イメージを共有せずに「いい感じにお願い」と言えば、差し戻しが何度も発生するでしょう。相手がAIでも事情は変わりません。

次のような指示は、一見具体的に見えて、実は判断の余地が残っています。

  • 「わかりやすく書いて」(誰にとってわかりやすいのかが不明)
  • 「良い感じにまとめて」(長さも粒度も判断できない)
  • 「SEOを意識して」(何を意識するのかが指示になっていない)
  • 「もっと具体的に」(どの部分をどの粒度で求めるのかがない)
  • 「プロっぽく」(想定する職業や場面が伝わらない)

言い換えれば、修正指示を出せる状態にあるかどうかが分かれ目になります。合格ラインを先に言葉にできていれば、返ってきた出力のどこが足りないのかを具体的に指摘できる。指摘できれば、2往復目で仕上がります。

借りてきた例文を、自分用に直す

抽象論だけでは動かしにくいので、実際に書き換えてみます。先ほど紹介した2番目のプロンプト、文章を読みやすく直す指示を例にとりましょう。借りてきたままの状態は、次のとおりです。

TEXT
次の文章を、意味を変えずに読みやすく直してください。
直した箇所は、なぜ直したのかを一覧で示してください。

観点: 一文の長さ、重複表現、主語と述語のねじれ、接続語の多用
【ここに原文を貼る】

これに自分の仕事の情報を足すと、こう変わります。ここでは、技術資料を取引先向けに整える場面を想定しました。

TEXT
あなたは技術資料を扱う編集者です。
次の文章を、意味を変えずに読みやすく直してください。

読者: 取引先の購買担当。技術的な背景知識はない
守ること: 型番と数値は一字も変えない。社内でしか通じない略語は正式名称に開く
観点: 一文は60字以内、重複表現、主語と述語のねじれ
合格基準: 購買担当が1回読んで、製品の違いを自分の言葉で説明できる状態
直した箇所は、理由とあわせて一覧で示してください。
【ここに原文を貼る】

足したのは4行だけです。役割、読者、守ること、合格基準。それぞれに役割があります。

読者を書いた瞬間、AIは言葉の選び方を変えます。守ることを書けば、勝手に整えられては困る部分を守ってくれる。そして合格基準は、出力を読んだ自分自身のためにも効きます。「これは合格か」を判断する物差しが手元にあるかどうかで、修正指示の精度がまるで違ってくるからです。

この4行を足す作業は、慣れれば1分もかかりません。ところが、この1分を惜しんだプロンプトは、何度投げ直しても平均的な答えしか返してこない。おすすめの例文を集めるより、手持ちの1本を自分用に直すほうが、はるかに効率がよいと感じています。

プロンプト集を配ったのに、社内で使われていないと感じていませんか

例文を共有するだけでは、業務の前提を渡せる人とそうでない人の差が残ったままになります。自社の判断基準や合格ラインをプロンプトに落とし込むところから、社内でAI活用が日常業務として回る状態づくりをご支援します。

出力が安定するプロンプトの6要素

では、前提と合格ラインをどう渡すのか。毎回ゼロから文章を考える必要はなく、埋める枠を決めておけば十分です。役割、目的、材料、制約、出力形式、合格基準の6つ。この順で組み立てると、書き慣れていなくても抜けが起きにくくなります。

1
STEP
役割を与える

「あなたは【職種】です」と立場を指定します。専門用語の選び方や説明の深さが、その職業らしい水準にそろいます。

2
STEP
目的を書く

何のための文章かを1文で伝えます。目的が定まると、AIは不要な情報を自分で削るようになります。

3
STEP
材料を渡す

自社の数値、議事録、過去の原稿など、AIが知りようのない情報を貼り付けます。ここが独自性の源です。

4
STEP
制約を並べる

文字数、文体、避けてほしい表現、想定読者の知識水準を指定します。禁止事項は「〜しない」より「〜する」の形で書いたほうが伝わります。

5
STEP
出力形式を決める

表なのか箇条書きなのか、見出しは何階層か。形をこちらから決めておくと、後工程の手直しが減ります。

6
STEP
合格基準を添える

「何が書けていれば完成か」を1文で書きます。6つのうち最も省略されやすく、そして最も効く要素です。

プロンプトを構成する6つの要素の関係図

6つすべてを毎回書く必要はありません。定型業務なら役割と出力形式は固定できますし、材料と合格基準だけを差し替える運用にすれば、日々の入力量はむしろ減っていきます。枠を決める作業は最初の一度きりで、あとは資産として効き続けるわけです。

押さえておくと応用が利く3つの型

プロンプトには、先人が整理した型がいくつかあります。名前を覚える必要はありませんが、構造を知っておくと自分で組み替えられるようになります。

深津式プロンプト

noteの深津貴之氏が紹介したことで広まった型で、命令書、制約条件、入力文、出力文という枠を見出しで区切って渡す書き方です。区切ることで、AIが「どこまでが指示で、どこからが素材か」を取り違えにくくなります。

長い資料を扱うときほど効きます。指示と素材が地続きの文章になっていると、AIは素材の一部を指示として読んでしまうことがあるためです。

TEXT
# 命令書
あなたは【役割】です。
以下の制約条件と入力文をもとに、【出力してほしいもの】を出力してください。

# 制約条件
・【条件を箇条書きで】

# 入力文
【素材を貼る】

# 出力文

ゴールシークプロンプト

目的だけを先に伝え、そこへ到達するために何が必要かをAIに逆算させる型です。自分でも進め方が固まっていない相談に向きます。

先ほど紹介した12番目の例文が、まさにこの型にあたります。指示を書く前に足りない情報を質問させる。この一手間が入るだけで、的中率は目に見えて変わるでしょう。

例を見せて真似させる型

英語ではFew-shotと呼ばれる方法で、望ましい出力例を1つか2つ添えてから本題を渡します。文体や粒度を言葉で説明しづらいときに有効です。

「丁寧に」と100字かけて説明するより、実際の文章を1本見せたほうが早い。人に仕事を教える場面と、事情はよく似ています。

深津式ゴールシーク例を見せる型
向いている場面長い素材を扱う作業進め方が未定の相談文体をそろえたいとき
準備の手間
出力のぶれにくさ
初めて使う人の再現性

迷ったら深津式から入るのが無難です。枠が決まっているぶん、書く側の判断が少なくて済みます。慣れてきたら、素材の性質に応じて他の型を混ぜていくとよいでしょう。

回答の質を上げる7つのコツ

型を知ったうえで、日々の使い方で効くコツを挙げます。どれも特別な準備は要りません。

  • 1つのプロンプトに、依頼を1つだけ入れる
  • 曖昧な形容詞は、数字か具体例に置き換える
  • 内容を頼む前に、出力の形式を先に指定する
  • 悪い例を1つ添えて、避けてほしい方向を示す
  • 途中で方向がずれたら、同じ会話の中で修正して続ける
  • 出力を評価させる指示は、生成とは別の会話に投げる
  • うまくいったやりとりは、その場で保存しておく

5番目の修正指示は、言い方ひとつで往復回数が変わります。「もっと具体的に」だけではAIは動けません。「3つ目の段落だけ、実際の手順に置き換えて2倍の長さにしてください」のように、どこを、どの方向へ、どれくらい動かすのかまで指定します。粒度を上げるほどAIは推測をやめ、作業に徹するようになる。抽象的なまま投げ直せば、前の出力を言い換えただけの文章が返ってきます。

補足したいのは6番目です。書かせたAIに自己採点させると、甘い評価が返ってきやすい。会話を新しく開き、評価の観点だけを渡して読ませると、指摘の質が明らかに上がります。人間の編集と同じで、書き手と評価者は分けたほうがうまくいきます

経営者経営者

チームに展開したいのですが、メンバーごとに使い方がばらばらで、成果物の質もそろいません。

Writers-hub編集部Writers-hub
編集部

個人の工夫が個人の中に閉じているのが原因です。うまくいったプロンプトを本人の手元に置いたままにせず、名前をつけて共有し、合格基準まで一緒に配る。そこまでやって、はじめて再現します。

プロンプトを個人技で終わらせないために

うまくいった指示に名前をつけて残す

よく効いたプロンプトは、放っておくとその場限りで消えていきます。会話履歴に埋もれてしまえば、同じ品質を二度と再現できません。

対策は単純で、業務名で保存することです。「議事録からタスクを出す指示」のように、探すときに使う言葉で名前をつけておく。凝ったツールは不要で、共有ドキュメント1枚あれば足ります。

テンプレートとして共有する
  • 誰が使っても出力の水準がそろう
  • 前提の書き漏れが起きにくい
  • 改善した内容がチーム全体に伝わる
毎回その場で書く
  • 手元の作業は速いが、品質が人に依存する
  • 同じ前提を毎回書き直す時間が積み上がる
  • うまくいった理由が本人の中にしか残らない

評価の物差しを先にそろえる

テンプレートを配っただけでは、判断が分かれる場面が必ず出ます。「これで公開してよいか」を決める基準を、プロンプトと同じ場所に書いておきましょう。

基準は難しく考えなくてかまいません。事実確認が済んでいるか、社外に出せない情報が入っていないか、読者の疑問に答えているか。この3点を共通の物差しにするだけでも、差し戻しの回数は減っていくはずです。

個人の工夫をチームの資産に変える流れ図

ここまで整うと、次に見えてくるのは別の景色です。プロンプトを整理する過程で、そもそも人が判断しなくてよい作業が思いのほか多いと気づく。定型的な転記や集計は、AIに頼む以前に仕組みへ寄せたほうが速い場合があります。

AIに頼む前に、そもそも減らせる作業が残っていませんか

プロンプトの整備が進むと、次の課題は「人がやらなくてよい作業」の切り分けになります。日々繰り返している手作業のどこを仕組みに置き換えられるか、現状の業務フローをうかがいながら一緒に整理します。

業務で使うときに外せない注意点

最後に、社内で使う前提での注意点を挙げます。ここを飛ばすと、効率化で得た時間が一瞬で吹き飛びます。

入力してよい情報の線引きは、使い始める前に決めてください。顧客の個人情報、契約書の条文、未公開の数値。判断に迷うものは入力しない、を初期設定にしておくのが安全です。会話の内容を学習に使わせない設定も、あわせて確認しておきましょう。

もう一つは、出力をそのまま信じないことです。生成AIは、事実かどうかにかかわらず、もっともらしい文章を書きます。統計、固有名詞、制度や法律に関わる記述は、必ず一次情報にあたって確かめてください。

裏取りの手間を惜しむくらいなら、その部分はAIに書かせないほうが速い。実務ではそう割り切っています。

💡

公開前に確認したい3点。数字の出どころを示せるか。固有名詞が実在するか。社外に出せない情報が混ざっていないか。この3つを通すだけでも、事故の大半は防げます。

仕様や推奨される書き方は提供元が随時更新しているため、細かな点は公式の案内もあわせてご覧ください。

Prompt engineering | OpenAI API
Learn strategies and tactics for better results using large language models in the OpenAI API.
🌐 platform.openai.com
外部リンク

※ 出典: OpenAI「Prompt engineering」(プロンプト設計に関する公式ドキュメント)

ChatGPTのプロンプトに関するよくある質問

プロンプトは日本語と英語のどちらで書くべきですか

日本語の成果物を作るなら日本語で問題ありません。言語の違いよりも、前提と合格基準を渡せているかのほうが出力に効きます。英語を選ぶ利点があるのは、英語圏の技術文書を扱う場面などに限られるでしょう。

無料の範囲でもおすすめプロンプトは使えますか

本記事の例文は無料の範囲でも動きます。ただし長い資料の読み込みや、ファイルを扱う作業では上位プランのほうが快適です。まず無料で試し、詰まった時点で検討する順番で構いません。

社内の資料をそのまま貼り付けても大丈夫ですか

社外に出せない情報は入力しない、が基本になります。組織で使うなら、入力してよい情報の範囲を先に決め、学習に利用させない設定とあわせて運用してください。

何度指示しても思った答えになりません

指示を足すより、会話を新しく開き直すほうが早い場合があります。前の文脈に引きずられ、同じ方向の答えが返り続けているためでしょう。前提を整理し直して投げると、驚くほどあっさり通ることも少なくありません。

プロンプトを覚える必要はありますか

覚える必要はありません。よく使うものを保存し、業務名で呼び出せるようにしておけば十分です。覚えるべきは個々の例文ではなく、6つの要素という枠のほうになります。

まとめ

おすすめのプロンプトを集めることと、ChatGPTを使いこなすことは同じではありません。例文はあくまで出発点で、成果を分けるのは、自分の仕事の前提と合格ラインを渡せているかどうかです。

例文を借りたら、自分の前提を足して自分の型にする。この一手間だけが、他の人と差がつく部分になります。迷ったら、役割、目的、材料、制約、出力形式、合格基準という6つの枠に戻ってください。

私たち合同会社Writers-hubは、記事制作を本業としながら、日々の制作工程にAIを組み込んで運用しています。個人の工夫を社内の仕組みへ変える段階でつまずく企業は少なくありません。その立ち上げから、記事制作そのものの代行まで、状況に応じてご相談いただけます。

ChatGPTを試した先で、次の一手に迷っている方へ

プロンプトの整備、担当者の育成、外注との組み合わせ。どこから手をつけるかは、社内にどれだけ書ける人がいるかで変わります。現状をうかがったうえで、いまの体制に合う進め方をご提案します。

この記事を書いた人

米山拓真

米山拓真

合同会社Writers-hub 代表社員

滋賀県立大学工学研究科の修士課程を修了後、大手制作会社の編集部を経て2019年にWebライターとして独立。2020年に記事制作を手順化した「ハブ式SEOライティングメソッド」を開発し、これまでに200人以上のライターを育成しました。2022年3月に合同会社Writers-hubを設立し、会社として累計8,000記事以上のSEO記事制作に携わっています。2024年にAIライティングシステム「一気通貫Pro」、2025年から書き手の文体を再現するAI編集者「Edico」を開発。このブログでは、クライアント案件と自社サイトで実際に試したことを書いています。

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