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ChatGPTでアイデア出しをするプロンプトの作り方と目的別テンプレート集

同じChatGPTを使っているのに、どこかで見たような案しか出ない人と、検討に値する案を何十個も引き出す人がいます。差は才能でも有料プランでもなく、渡す指示の設計と、出てきた案の扱い方です。役割・前提・制約・出力形式の四つを具体で埋めるだけで、返ってくるものは変わります。ただし数を出すのはAIに任せても、採るか捨てるかを決める仕事は人に残ります。

机に向かうビジネスパーソンの頭上に、たくさんのアイデアの断片が枝分かれして広がっていく様子

「ChatGPTにアイデアを出させても、どこかで見たような案しか返ってこない」。企画やマーケティング、コンテンツ制作の現場で、こうした手応えのなさを感じた方は少なくないはずです。

一方で、同じChatGPTを使いながら、短時間で筋の良い企画の種を何十個も引き出している人もいます。その差は、才能でも有料プランでもなく、渡すプロンプトの設計と、出てきた案の扱い方にあります。

本記事では、日々AIを使って記事やコンテンツの切り口を量産している記事制作会社の視点から、アイデア出しに効くプロンプトの組み立て方を、目的別のテンプレートと一緒に解説します。コピーして使える例文だけでなく、ありきたりな回答から抜け出すための考え方までお伝えします。

この記事でわかること
  • ChatGPTがアイデア出しで力を発揮する場面と、人が担うべき役割
  • アイデアの質を左右するプロンプトの4要素と組み立て方
  • 新規事業・マーケ・記事・業務改善の目的別プロンプト例
  • ありきたりな回答から抜け出す壁打ちと評価の手順

ChatGPTがアイデア出しに向く理由と、任せてはいけない領域

なぜ、アイデア出しの相棒としてChatGPTが選ばれるのでしょうか。答えは、人間のブレインストーミングが抱える弱点を、ちょうど裏返しにした特性を持っているからです。ただし万能ではなく、任せてよい部分と、人が握り続けるべき部分がはっきり分かれます。

Web担当者Web担当者

ChatGPTに「新商品のアイデアを出して」と頼んでも、ありきたりな案ばかりで、正直あまり使えないんです。

Writers-hub編集部Writers-hub
編集部

その反応はとても自然です。多くの場合、原因はAIの性能ではなく、渡している指示の抽象度にあります。前提と制約を足すだけで、返ってくる案の粒度は大きく変わります。

まずは、ChatGPTがアイデア出しで発揮する強みを3つの角度から見ていきます。

批判せず、無限に案を出してくれる

人が集まる会議では、案を出した瞬間に「それは前にやった」「予算が」と評価が始まり、発想が縮こまりがちです。ChatGPTは疲れも遠慮もせず、求めた数だけ案を並べます。ChatGPTは発散が得意で、収束と評価は人間の仕事という役割分担が、そのまま使いこなしの起点になります。

立場を切り替えて多視点を持てる

「30代の共働き世帯として」「競合の営業担当として」と役割を与えれば、ChatGPTはその視点になりきって発想します。ひとりでは持ちにくい複数の視点を、数分で行き来できる点は、対面のブレストにはない実利です。

経験からは語れない、だから決定は人が持つ

一方で、ChatGPTは実際に商品を使った手触りや、現場でのヒヤリとした失敗を経験していません。もっともらしく聞こえる案でも、実現可能性や自社の事情を踏まえた判断はできない場面が多く見られます。出てきた案を採用するかどうかは、経験を持つ人が最終的に決める。ここは動かせない線引きです。

アイデア出しでAIが得意なこと
  • 短時間で大量の案を出す発散作業
  • 役割や視点を切り替えた多角的な検討
  • 既存アイデアの組み合わせや言い換え
人が担うべきこと
  • 実現可能性や費用対効果の最終判断
  • 現場の経験や一次情報にもとづく肉付け
  • 独自性の担保と、採用する案の決定

ChatGPTそのものの機能や料金は、提供元であるOpenAIの公式情報が正確です。

ChatGPT
ChatGPT helps you get answers, find inspiration, and be more productive.
🌐 openai.com
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関連記事:生成AIのビジネス活用完全ガイド|企業の活用事例と導入ポイントを徹底解説

アイデア出しプロンプトを組み立てる4つの要素

冒頭のふきだしで触れたとおり、返ってくる案の質は、プロンプトの設計でほぼ決まります。ばくぜんと「アイデアを出して」と頼むのは、新しく入った人に「いい感じにやっておいて」と丸投げするのと同じで、当たり障りのない結果しか戻ってきません。

質を引き上げる指示には、共通する骨組みがあります。役割・前提・制約・出力形式の4点を具体的に指定する。これだけを意識するだけで、出力は見違えます。

アイデア出しプロンプトを構成する役割・前提・制約・出力形式の4要素を分解した構造図

4つの要素は、それぞれ次の役目を担います。役割はAIに立ち位置を与え、前提は判断材料を渡し、制約は現実の枠にはめ、出力形式は使いやすい形に整える。順番に足していくイメージです。

💡

「新規事業のアイデアを出して」だけの指示に、「事業開発責任者として(役割)」「自社の強みはBtoB向けの開発力(前提)」「初期投資1,000万円以内(制約)」「10個を表で(出力形式)」を足す。同じテーマでも、案の具体性はまったく別物になります。

悪い例と良い例を並べると、差がはっきりします。抽象的な指示は抽象的な答えを呼び、具体的な指示は具体的な答えを呼ぶ。この対応関係は、どんなテーマでも変わりません。

関連記事:ChatGPTのおすすめプロンプト12選|コピペ例文と自分の仕事に合わせる直し方

【コピペ可】目的別アイデア出しプロンプト集

ここからは、そのまま使える目的別のプロンプトを紹介します。いずれも先ほどの4要素を組み込んだ形です。自社の事情に合わせて、前提と制約の中身を書き換えて使ってください。

コードのまま貼り付けても動きますが、「# 前提」の箇条書きを自社の情報に置き換えるほど精度が上がります。空欄のまま使うと、一般論に戻ってしまう点に注意してください。

新規事業・サービスの種を出す

新しい事業の方向性を探るときは、自社の強みと制約を渡し、一般論を先回りで禁じるのがコツです。

TEXT
# 役割
あなたは新規事業開発に長く携わってきた事業開発責任者です。

# 前提
- 自社の強み:法人向けにBtoBのSaaSを提供/エンジニアが多い
- ターゲット:従業員100〜500名の製造業
- 制約:初期投資1,000万円以内、1年以内に検証まで進める

# 依頼
上記の強みを活かせる新規事業のアイデアを10個出してください。
各案は「誰のどんな課題を」「どう解決し」「なぜ自社が有利か」の3点で説明してください。
一般的すぎる案は除外し、製造業の現場特有の課題に踏み込んでください。

マーケティング施策・キャンペーン案

施策のアイデアは、時系列や指標を指定すると、実行に落としやすい形で返ってきます。

TEXT
# 役割
あなたはBtoBマーケティングの戦略担当です。

# 前提
- 商材:中小企業向けの会計クラウド
- 課題:無料トライアルの登録は多いが、有料への転換率が低い
- 使える施策:メール、ウェビナー、導入事例コンテンツ

# 依頼
有料転換率を高める施策を、トライアル開始から14日目までの時系列に沿って8個提案してください。
各施策には、狙う心理と成功を測る指標を添えてください。

記事・コンテンツのネタ出し

私たちが日常的に使うのが、この記事ネタの発案です。検索意図とCVへの接続点まで出させると、企画会議の下地がそろいます。

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# 役割
あなたはオウンドメディアの編集者です。

# 前提
- 読者:これからSEOに取り組む中小企業の担当者
- 既存記事:基礎用語の解説はひと通り公開済み
- 目的:資料請求につながる比較検討層向けの記事を増やしたい

# 依頼
購入や比較に近い読者が調べるテーマを15個提案してください。
各テーマに「想定読者の状況」「記事で答える問い」「自社サービスへの接続点」を併記してください。

業務改善・課題解決

現場の困りごとを渡すと、手作業で試せる案と自動化できる案を切り分けて出してくれます。

TEXT
# 役割
あなたは業務改善のコンサルタントです。

# 前提
- 部署:経理(5名)
- 悩み:月次決算が遅く、月末に残業が集中する
- 使えるもの:既存の会計ソフトとスプレッドシート、生成AI

# 依頼
月次決算を早める改善アイデアを、
「今日から手作業で試せること」「ツールで自動化できること」の2軸に分けて提案してください。

出したネタを記事という形にする段階では、また別の工数が立ちはだかります。

アイデアは出せても、記事化まで手が回っていませんか

プロンプトで切り口の種はいくらでも出せますが、それを検索で読まれる記事に仕上げ、公開し続ける工数は別物です。企画から執筆・編集までをまるごと引き受ける制作支援で、出したアイデアを成果に変えます。

発想を広げるフレームワーク×プロンプト

目的別の型に慣れてきたら、思考のフレームワークを組み込むと、発想の幅がさらに広がります。フレームワークは「どの方向に頭を動かすか」の地図であり、ChatGPTにその地図を渡すことで、偏りのない案が集まります。

SCAMPER法で既存案をずらす

SCAMPERは、既存の商品やサービスを「置き換える・組み合わせる・応用する・変更する・転用する・削る・逆にする」という7つの視点で問い直す発想法です。ゼロから考えるより、手元にあるものを起点にする分だけ、現実味のある案が出やすくなります。```自社の「◯◯(既存商品)」を題材に、SCAMPERの7つの観点それぞれで改良・派生アイデアを2つずつ出してください。観点名と案をセットで示してください。```

シックスハット法で視点を分担する

6色の帽子(客観的な事実・感情・リスク・利点・創造・進行管理)になりきらせ、ひとつのテーマを多面的に検討させる方法です。ひとりで考えると抜け落ちがちな「リスク」や「感情」の視点を、強制的に拾えます。```「新しい社内表彰制度」というテーマについて、シックスハット法の6つの視点で順番に意見を述べてください。各視点で最低3つずつ論点を挙げてください。```

マンダラートで要素を網羅する

中心テーマの周囲に8つの関連要素を並べ、さらに各要素を8つに展開して発想を広げる方法です。網羅性が求められる企画の骨子づくりに向いています。```中心テーマを「顧客の解約を減らす」とし、マンダラート形式で関連する切り口を8つ挙げ、それぞれを具体策8つに展開してください。表形式で出力してください。```

フレームワークは万能の呪文ではありません。テーマとの相性があり、合わないものを無理に当てはめると、かえって浅い案が並びます。いくつか試し、手に馴染むものを2つ3つ持っておくくらいが、実務では扱いやすいはずです。

ChatGPT・Claude・Geminiのアイデア出しの違い

アイデア出しに使える生成AIはChatGPTだけではありません。ClaudeやGeminiにもそれぞれ持ち味があり、用途に応じて使い分けると発想の死角が減ります。とはいえ、対話しながら案を広げる壁打ちの手軽さでは、ChatGPTが入り口として扱いやすいという実感があります。

ChatGPTClaudeGemini
得意な発想対話しながら広げる壁打ち長文の整理と論理的な検討最新の話題や検索的な文脈
向く場面数を出す・切り口を増やす案の評価・条件の整理トレンドを踏まえた発案
手軽さ

比較にこだわりすぎる必要はありません。まずは使い慣れた1つで発散し、詰まったら別のAIに同じテーマを投げてみる。この程度の使い分けでも、視点の偏りはずいぶん解消されます。

アイデアの質を上げる壁打ちと評価の手順

ここが、上位の記事ではあまり深く語られない核心です。良いプロンプトを1回投げて終わりにするのではなく、往復して育てる。この壁打ちの過程こそが、平凡な案を使える企画に変えます。

プロンプトから出力・評価・再指示へと循環する壁打ちのフィードバックループ図

私たちが記事の切り口を詰めるときも、最初の回答をそのまま採用することはまずありません。壁打ちを重ねるほど、案は一般論から具体案に近づくという手応えがあり、次のような順番で往復しています。

1
STEP
まず量を出させる

最初のプロンプトでは、質より数を優先します。「20個出して」と数を明示し、評価や絞り込みはまだ求めません。

2
STEP
気になった案を1つ選び、深掘りさせる

「3番の案を、想定顧客と収益モデルまで具体化して」と、範囲を狭めて掘り下げます。

3
STEP
前提を足して条件を厳しくする

予算・期間・体制などの制約を後から加え、現実に耐える案へ寄せていきます。

4
STEP
反論や弱点を挙げさせる

「この案が失敗するとしたら理由は」と問い、リスクを先に洗い出します。

5
STEP
人が最終判断する

残った案を評価軸(実現性・独自性・費用対効果)で採点し、採否は人が決めます。

とくに効くのが、4番目の「弱点を挙げさせる」ステップです。ChatGPTは求められれば自案の批判もこなすため、賛成役と反対役を1つのやり取りの中で往復させられます。ひとりの会議で、賛否の両方を演じてもらう感覚に近いかもしれません。

こうした壁打ちの型は、担当者ひとりの中に閉じていると、その人が抜けた瞬間に失われます。チーム全員が同じ水準で回せるようになって、はじめて事業の力になります。

この使い方を、担当者ひとりの技で終わらせないために

壁打ちのコツは、チーム全員が同じ手順で使えて初めて成果につながります。プロンプトの型づくりから社内への定着まで、AI活用の立ち上げを伴走支援しています。

関連記事:ChatGPTの資料作成プロンプト|構成から添削まで使える例文と型

アイデア出しで気をつけたい注意点

AIでのアイデア出しには、便利さの裏で注意すべき点もあります。とくに情報の扱いには気をつけたく、機密情報と未公開の独自企画は入力しないのが基本です。入力した内容がどう扱われるかを完全には確認しきれない以上、外に出て困る情報は最初から渡さない構えが安全です。

そのうえで、実務でつまずきやすい疑問をまとめました。

無料版のChatGPTでもアイデア出しはできますか

できます。案の発散や壁打ちは、無料の範囲でも十分に機能します。長い資料を読み込ませたい、表を整理させたいといった重い用途になると、上位プランやCanvasなどの機能が役立つ場面が増えてきます。

出てきたアイデアの独自性は担保できますか

生成される案は一般的な発想を含むため、そのまま自社独自の企画として扱うのは避けたほうが無難です。出力はあくまで下地とし、自社の一次情報や現場の経験で肉付けすることで、はじめて独自性が生まれます。

ありきたりな回答しか返ってこないときは

多くは前提と制約の不足が原因です。役割・前提・制約・出力形式を具体的に与え、それでも一般論なら「その案は一般的すぎます。◯◯の条件で出し直してください」と突き返すと、精度が上がっていきます。

注意点を押さえたうえで、次に何から着手するかは、事業の状況によって変わります。

自社の場合はどこから手をつけるべきか、整理しませんか

アイデア出しの先には、記事制作や業務効率化といった次の工程が続きます。何を内製し、何を外部に任せるかを一緒に棚卸しするところから始められます。

まとめ

ChatGPTでのアイデア出しは、プロンプトの4要素をそろえ、壁打ちで往復させ、最後は人が評価して決める。この3つの流れに集約されます。ありきたりな回答に見えていたものの多くは、AIの限界ではなく、渡す前提と制約が足りていなかっただけ、という場合がほとんどです。

発散はAIに任せ、収束と決定は人が握る。この分担を守れば、アイデア出しにかかる時間は確実に短くなり、しかも案の幅は広がります。まずは本記事のテンプレートを1つ、自社の情報に書き換えて試すところから始めてみてください。

そして、出てきたアイデアを記事として形にする段階や、この使い方を組織に根づかせる段階でつまずいたときは、私たち合同会社Writers-hubがお手伝いできます。AIを使ったコンテンツ制作と、社内へのAI活用の定着支援を通じて、アイデアを成果に変えるところまで伴走します。

この記事を書いた人

米山拓真

米山拓真

合同会社Writers-hub 代表社員

滋賀県立大学工学研究科の修士課程を修了後、大手制作会社の編集部を経て2019年にWebライターとして独立。2020年に記事制作を手順化した「ハブ式SEOライティングメソッド」を開発し、これまでに200人以上のライターを育成しました。2022年3月に合同会社Writers-hubを設立し、会社として累計8,000記事以上のSEO記事制作に携わっています。2024年にAIライティングシステム「一気通貫Pro」、2025年から書き手の文体を再現するAI編集者「Edico」を開発。このブログでは、クライアント案件と自社サイトで実際に試したことを書いています。

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