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E-E-A-TとYMYLとは?関係と影響の大きさで決める対策の手順

E-E-A-TとYMYLは別々の話で、YMYLが「どのページか」、E-E-A-Tが「そこで何を示すか」にあたります。医療や金融でなくても、料金や契約、健康に触れるページなら求められる水準は上がります。まずは自社のどのページが読者の損得に関わるかを洗い出し、著者情報と根拠の記載を確認するところから始めれば足ります。

医療、金融、法律に関するWebページの一覧を前に、それぞれの著者情報と出典欄を確認しているWeb担当者の手元。

「うちが扱うテーマはYMYLに当たるから、何をやっても検索で上位には出てこないだろう」。YMYLの領域は避けたほうがよいという助言が広く出回っているうえ、実際に検索すると専門機関や大手メディアが上に並んでいるため、最初から取り組む価値のない領域だと受け取られやすくなっています。

しかし、YMYLに寄ったテーマの記事制作に数多く携わってきた弊社の立場から言えるのは、E-E-A-TとYMYLは並べて暗記する用語ではなく、YMYLが「どのページの話か」を決め、E-E-A-Tが「そのページで何をどこまで示すか」を決めるという、順番のある関係だということです。重さは業種ではなくページ単位で変わるため、領域をまるごと避けるかを決める前に、誤った情報を読者が信じたときにお金や健康がどれだけ損なわれるかを、ページごとに確かめていく進め方もあります。

本記事では、E-E-A-TとYMYLそれぞれの定義と両者の関係から、自社のページがどのくらいYMYL寄りかを見積もる考え方、影響の大きさに合わせて対策の厚みを決める手順まで、記事制作会社の視点で順を追ってお伝えします。

この記事でわかること
  • E-E-A-TとYMYLの定義と、混同されやすい2つの役割の違い
  • YMYLに当たるかどうかを、業種の一覧ではなく読者への影響から判断する考え方
  • E-E-A-Tが順位を直接決める点数ではないと理解したうえでの打ち手
  • 影響の大きさに応じて対策の厚みを決める5つの手順
  • 監修を形だけで終わらせないための工程の組み方

E-E-A-TとYMYLは役割の違う別々の概念

E-E-A-TとYMYLは、SEOの解説記事でほぼセットで登場します。並んで出てくるせいか、同じ種類のチェック項目として覚えてしまう方も少なくありません。ただ、この2つが指しているものの層はまったく違います。

YMYLが対象を決め、E-E-A-Tが示すべき中身を決めます。この順番を押さえておくと、後で出てくる打ち手の優先順位がはっきりします。

YMYLとE-E-A-Tの関係を示した図

E-E-A-Tは検索品質評価ガイドラインが示す評価の観点

E-E-A-Tは、経験(Experience)、専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼(Trust)の頭文字を並べたものです。読み方はそのまま「イー・イー・エー・ティー」で構いません。

もともとはEを1つだけ持つE-A-T(専門性・権威性・信頼性)という枠組みでした。2022年12月に、書き手が実際にそのことを体験しているかという観点としてExperience(経験)が加わり、現在のE-E-A-Tになっています。検索で「eatとは」と調べて出てくる情報のうち、2022年より前のものはこの経験の観点が抜けているため、読むときは注意したいところです。

この4つは、Googleが検索結果の品質を人の目で評価するために用意している検索品質評価ガイドラインに書かれています。評価者が「このページは信頼できるか」を判断するときの観点であり、サイト運営者向けのチェックリストとして作られた文書ではない、という点は覚えておいて損がありません。

guidelines.raterhub.com
🌐 guidelines.raterhub.com
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※ 検索品質評価ガイドラインは英語のPDFで、Googleにより随時改訂されています。

YMYLは人の健康や資産に影響しうるトピックの呼び方

YMYLは Your Money or Your Life の略で、直訳すれば「あなたのお金、あるいはあなたの人生」となります。誤った情報に触れたことで、読んだ人の健康、経済状況、安全、社会生活に無視できない悪影響が出うるトピックを指す言葉です。

わかりやすいのは、投薬量を説明する医療記事や、投資商品の選び方を扱う金融記事でしょう。仮に内容が間違っていた場合、読者が失うのは時間だけではありません。体調やお金といった、あとから取り返しのつきにくいものが損なわれます。

一方、休日の過ごし方や趣味の道具の選び方であれば、記述が多少不正確でも被害は限定的です。この差こそがYMYLという概念の出発点になっています。

2つの関係はYMYLに近いページほどE-E-A-Tの要求が上がる

ここまでを合わせると、両者の関係は素直につながります。YMYLに近いトピックを扱うページほど、間違いが読者に与える損害が大きい。だからこそ、誰が書いたのか、何を根拠にしているのか、運営元は責任を取れる主体なのかという情報が、より強く求められます。

逆に言えば、YMYLから遠いページでE-E-A-Tだけを過剰に作り込んでも、投じた手間に見合う効果は出にくいと考えられます。趣味のコラムに医師の監修を付けても、読者が求めているものとは噛み合いません。対策は常に、扱っているトピックの重さとセットで考えるものです。

関連記事:【2025年最新版】初心者でもできるSEOのやり方完全ガイド | 上位表示するための具体的な方法を徹底解説

E-E-A-Tの4要素はTrustを支える材料として読む

4つの要素を並列に覚えると、対策も4方向に散らばってしまいます。ガイドラインの構造に沿って読むなら、中心にあるのはTrust(信頼)で、残る3つはそのTrustを支えるための材料という関係になります。

要素

読者が確かめたいこと

ページ上での示し方

経験(Experience)

書き手は本当にそれをやったのか

実際の作業記録、使用歴、担当した案件の内容

専門性(Expertise)

その領域を継続して扱っているか

資格、所属、同テーマの記事の蓄積

権威性(Authoritativeness)

第三者から認められているか

業界メディアでの言及、公的機関からの参照

信頼(Trust)

この情報と運営元は信用できるか

運営者情報、連絡先、出典、更新日、決済の安全性

経験(Experience)は一次情報でしか示せない

経験は、書き手がそのことを実際に体験しているかどうかを見る観点です。商品レビューであれば購入して使ったか、施術の解説であれば実際に受けたか、あるいは提供する側として現場に立ったか。

ここで効くのは、他のページには書けない具体です。何を試して、どこでつまずいて、結果がどうだったのか。既存記事の要約を組み替えただけの文章は、この観点をどうやっても満たせません。

専門性(Expertise)はサイト全体の一貫性で判断される

専門性は書き手個人の資格だけの話ではなく、サイトがどのテーマを継続して扱ってきたかという蓄積も含みます。同じ領域の記事が体系立って並んでいるサイトと、雑多なテーマが混在するサイトでは、同じ内容の記事でも受け取られ方が変わってきます。

だからこそ、YMYLに寄ったテーマと無関係なテーマを1つのサイトに混ぜるのは避けたほうが賢明です。カテゴリを分けるだけでは分離しきれない場合、サイトごと分けるという判断も選択肢に入ります。

権威性(Authoritativeness)は自称できない

権威性は、他者からどう見られているかという外側の評価です。自分のサイトで「業界で一番の実績」と書いても権威性にはなりません。同じ分野の事業者や公的機関、専門メディアから名前を挙げて参照される状態を、時間をかけて作っていくものだと考えています。

信頼(Trust)が欠けると他の3つは意味を失う

そして中心にあるのがTrustです。書き手にどれだけ経験と専門性があっても、運営者が誰かわからない、連絡先がない、料金の記載が曖昧といった状態では、ページ全体の信頼が崩れます。

順序としては、Trustに関わる基本情報の整備を先に済ませてから、経験や専門性の作り込みに進むのが現実的でしょう。

💡

Trustを支える最低限の要素は、運営者情報、問い合わせ手段、記事の著者名、参照した情報の出典、そして最終更新日の5点です。ここが埋まっていないうちに監修者の手配を進めても、効き目は限られます。

関連記事:E-E-A-Tとは?Googleの評価基準の基本概念

YMYLかどうかは業種の一覧ではなく読者への影響で決まる

YMYLの解説記事の多くは、対象ジャンルを一覧で示して終わります。実務でその一覧を使おうとすると、たいてい判断に詰まってしまうでしょう。自社の業種が一覧に載っていない、あるいは載っているが記事の中身は該当しなさそう、といったグレーゾーンが大量に出てくるためです。

そもそもガイドラインが示しているのは、トピックの例であって業種の分類ではありません。YMYLは該当するかしないかの二択ではなく、影響の大きさの度合いで捉えます

  • 医療、健康、メンタルヘルスに関する情報
  • 金融、投資、税、保険、決済に関する情報
  • 法律、行政手続き、権利義務に関する情報
  • 安全、災害、事故の回避に関する情報
  • 進路、就職、転職といった生活基盤に関する情報
  • 特定の集団や属性に関する社会的な情報

上のような領域は、多くの場合YMYL寄りと見なされます。ただしこれは判定表ではなく、あくまで頻出する例です。

グレーゾーンは3つの問いで見積もる

一覧で判断がつかないページに出会ったら、次の3つを自問すると整理がつきます。誤った情報を読者が信じた場合、①お金を失うか、②健康や安全が損なわれるか、③その損失は後から取り返せるか。

たとえば「経費精算のやり方」を扱う記事は、業種の一覧には出てきません。しかし内容を誤れば申告の誤りにつながり、金銭的な不利益が生じます。この場合はYMYL寄りに倒して、根拠となる法令や公式資料の参照を厚くする判断が妥当だと見ています。

一方、同じ会計ソフトの記事でも「画面のショートカット一覧」であれば、間違っていても操作をやり直せば済みます。同じサイト、同じ業種でも、ページ単位で重さが変わるという点がここでの要点です。

YMYLの度合いを段階で示した図

業種で線を引くと判断を外す

ここで見落とされがちなのが、YMYLはサイト単位でもドメイン単位でもなく、ページ単位で考えるものだという点です。「うちは製造業だからYMYLとは無関係」と切り捨ててしまうと、安全性や法規制に触れるページを普通のコラムと同じ扱いで作ってしまいます。

対策の対象を決める段階でつまずくと、後の工程がまるごとずれます。まずは自社サイトのページを、上の3つの問いで棚卸ししてみるところからです。

関連記事:SEOとは?初心者でもわかる基本からツール、対策のポイントも

E-E-A-Tは順位を直接決める点数ではない

ここは誤解が根強く、しかも打ち手を大きく左右する部分のため、独立した章として扱います。

経営者経営者

E-E-A-Tのスコアを上げれば、順位も上がるという理解で合っていますか。

Writers-hub編集部Writers-hub
編集部

そこはよくある行き違いです。サイトごとにE-E-A-Tという点数が振られていて、それが直接順位に変換されるわけではありません。Googleも公式ドキュメントで、E-E-A-Tは特定のランキング要素ではないと説明しています。ただ、だから無視してよいという話にはなりません。

E-E-A-Tは順位を計算するための点数ではなく、評価の観点をまとめた言葉です。検索品質評価ガイドラインは、人の評価者が検索結果の質を採点するための文書であり、その採点結果はアルゴリズムの改善が正しい方向に効いているかを検証するために使われます。評価者が個別のページの順位を直接動かしているわけではありません。

有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成 | Google 検索セントラル | Documentation | Google for Developers
Google のランキング システムは、ユーザーにメリットをもたらすことを目的として作成された有用で信頼できる情報をユーザーに提示できるように設計されています。自己評価のための質問を通じてご自身のコンテンツを評価する方法をご確認ください。
🌐 developers.google.com
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では、点数でないとしたら何をすればよいのか。答えは素直で、評価者が信頼できると判断する材料を、実際にページに置くことです。名前だけの著者表記や、中身のない「専門家監修」の一文では、人が読んでも信頼の根拠になりません。

E-E-A-T対策として空回りしやすいのは、著者名を入れただけでプロフィールが空欄、監修と書いてあるが誰がいつ何を見たのか不明、出典リンクは並んでいるが本文の主張と対応していない、といった状態です。形式は整っていても、読み手が確かめられる情報が増えていません。

この視点に立つと、E-E-A-T対策は施策の名前ではなく、制作の工程そのものの話になります。誰に書いてもらい、どこで検証し、何をページに残すか。ここを決めずに個別のテクニックだけを足していくと、手間ばかり増えて成果が動かないという状態に陥りがちです。

著者情報も監修も入れているのに評価が動かないと感じていませんか

E-E-A-Tを満たすかどうかは、記事1本の書き方より、誰が書き誰が検証するかという体制側で決まります。合同会社Writers-hubでは、編集部機能ごと引き受ける形で、著者と監修の設計から検証工程の運用までを支援しています。

影響の大きさに応じて対策の厚みを決める5つの手順

ここまでの整理を、実際の制作フローに落とし込みます。全ページに同じ重さの対策を敷こうとすると工数が破綻するため、重さの配分から決めるのが実務的です。

1
STEP
ページ単位でYMYLの度合いを見積もる

サイトのページを棚卸しし、先ほどの3つの問い(お金を失うか、健康や安全が損なわれるか、取り返しがつくか)で3段階程度に仕分けます。全ページに点を付ける必要はなく、上位に持っていきたいページから始めれば十分です。

2
STEP
根拠となる情報の出どころを先に決める

執筆に入る前に、どの情報を何で裏づけるかを決めておきます。法令、公的機関の統計、業界団体の資料、自社の実績データなど、参照先を先に押さえておくと、書きながら都合のよい出典を探すという順序の逆転を防げます。

3
STEP
誰が書いたかをページ内で実装する

著者名だけでなく、その人がなぜこのテーマを書けるのかがわかる情報まで置きます。担当してきた業務、保有資格、在籍年数、実際に扱った件数など、読者が確かめられる形にすることが肝心です。著者ページを別途用意し、記事から相互に行き来できる形にしておくと運用が楽になるでしょう。

4
STEP
検証の工程を制作フローに組み込む

書いた本人以外が、事実関係と出典の対応を確認する工程を挟みます。ここを「気づいた人が直す」という運用にすると、繁忙期に真っ先に飛びます。誰が、どの段階で、何を見るのかを決めておきましょう。

5
STEP
更新のタイミングをあらかじめ決める

制度改正や相場の変動があるテーマは、公開時点で正しくても時間の経過で誤りに変わります。法改正の施行時期や年度替わりなど、更新の起点になる出来事を記事ごとに登録しておくと、放置による情報の劣化を防げます。

5つのうち、後回しにされやすいのは4番目と5番目です。書く前の準備は比較的守られるのに対して、公開後の検証と更新は担当者の善意に頼る形になりがちでしょう。仕組みとして日付や担当者を決めておくかどうかで、半年後の状態が大きく変わってきます。

対策の厚みを決める工程の流れ図

監修者を立てただけではTrustは満たせない

YMYL対策の定番の答えは「専門家に監修してもらう」です。方向としては正しいのですが、現場では形だけで終わっている例が驚くほど多いのが実情です。

  • 監修者の名前と資格だけを記事末尾に置き、何を見てもらったのか書いていない
  • 記事が完成してから一読してもらい、実質的には追認になっている
  • 監修の範囲が記事全体なのか特定の章なのか不明のまま掲載している
  • 監修者本人のページがなく、実在と経歴を読者が確認できない
  • 監修料を払っているが、指摘が入っても本文に反映されないまま公開している

これらに共通するのは、監修が成果物への責任分担ではなく、掲載用の肩書きになっている点です。読者から見れば、名前が載っているだけの状態と、実際に内容が精査された状態を区別する手がかりがありません。

監修を機能させるための4つの実装

では、どう組むか。私たちが記事制作で実際に採っている形を挙げると、次のようになります。

まず、監修に入ってもらう位置を構成の段階まで前倒しします。完成原稿を見せる前に扱う論点と結論の方向を確認してもらうようにしたところ、書き直しの量は目に見えて減りました。次に、監修者からの指摘を記録として残し、どこをどう直したかを社内で追える状態にします。

さらに、監修者の紹介ページを用意し、所属や実績、監修した記事の一覧まで載せます。最後に、監修範囲を記事内に明記することも欠かせません。「本記事の第2章および第3章について、○○の観点から確認いただきました」といった書き方であれば、読者は何が担保されているのかを判断できます。

監修は肩書きではなく、構成段階から入る工程として設計します。ここを押さえるだけで、同じ監修料でも記事の説得力がまったく変わってくるはずです。

監修と検証の工程を、記事本数を落とさずに回せていますか

YMYL寄りのテーマは、執筆より検証と調整に時間を取られます。合同会社Writers-hubでは、監修者とのやり取りを前提にした構成設計から、指摘の反映と公開までの進行をまとめてお引き受けしています。

YMYL領域で中小サイトが取れる現実的な選択肢

「YMYLジャンルは避けるべき」という助言をよく見かけます。個人が趣味でブログを始める場面なら、これは合理的な判断でしょう。医療や投資の分野で、専門機関や大手メディアと真正面から競うのは条件が厳しすぎます。

ところが事業会社にこの助言は当てはまりません。金融、医療、人材、法務に関わる商材を扱っているなら、YMYL寄りのテーマから逃げた瞬間に、見込み客が検索する言葉をすべて手放すことになります。避けるのではなく、どう体制を組むかという問題に置き換える必要があります。

社内の担当者が書く有資格者に直接依頼する制作会社と体制を組む
一次情報の濃さ
専門的な正確さ
検索意図への対応
本数を出せるか
1本あたりの費用
継続運用のしやすさ

社内の担当者が書く方法は、一次情報の濃さでは他を圧倒します。自社で実際に扱った事例や現場の判断は、外部の書き手には出せません。ただ、通常業務と兼務している限り本数は伸びず、検索意図の読み取りにも慣れが要ります。

有資格者への直接依頼は、専門的な正確さが担保される反面、その方が検索で読まれる文章を書けるとは限りません。専門家の原稿がそのまま検索上位になるかというと、実際にはそうならない場合のほうが多いというのが正直なところです。

3つ目の、制作会社と体制を組む方法は、自社の一次情報と外部の編集機能を組み合わせる形になります。取材で社内の知見を引き出し、構成と執筆を外部が担い、監修者の手配と検証工程まで含めて回す。費用は社内執筆より高くつきますが、担当者の工数と継続性まで含めて計算すると、こちらが現実的な選択になる場面は少なくありません。

どの方法を選ぶにせよ、最初に決めるべきは「自社にしか出せない一次情報は何か」です。ここが空のまま外注しても、どこかで見た内容の焼き直しにしかなりません。逆に、現場の判断や実績データが手元にあるなら、書き手が誰であっても記事の中身は他社と変わります。

E-E-A-TとYMYLについてよくある質問

相談の場で繰り返し出てくる質問をまとめました。多くは、E-E-A-Tを「やれば加点される施策」として捉えたときに生まれるものです。前提条件と差別化の要素を分けて考えると、迷いはかなり減ります。

E-E-A-Tの読み方は何ですか

「イー・イー・エー・ティー」と読みます。経験(Experience)、専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼(Trust)の頭文字です。

E-A-TとE-E-A-Tは別のものですか

同じ枠組みの新旧です。2022年12月にExperience(経験)が加わり、E-A-TからE-E-A-Tに更新されました。それ以前に書かれた解説を読むときは、経験の観点が抜けている前提で補って読む必要があります。

個人ブログがYMYLジャンルで上位表示するのは無理ですか

難易度は上がりますが、不可能とは言い切れません。実際に体験した人にしか書けない範囲、たとえば特定の治療を受けた記録や、ある制度を実際に申請した過程などは、経験の観点で評価されうる領域です。一般的な解説で大手と競うのは避け、体験に軸足を置くのが現実的でしょう。

AIで書いた記事はYMYLでは評価されませんか

制作にAIを使ったこと自体が問題になるわけではありません。Googleは制作手段ではなくコンテンツの品質を見ると説明しています。ただしYMYL寄りのテーマでは、事実の正確さと出典の対応を人が検証する工程が欠かせません。生成した文章をそのまま公開する運用は、テーマを問わず避けたほうが安全です。

SSL化や運営者情報の記載だけで対策として足りますか

足りません。それらはTrustの前提条件であって、あって当たり前の部分です。満たしていないと減点されますが、満たしたから加点されるという性質のものではありません。そのうえで、著者の経験と根拠の提示に進む必要があります。

まとめ|E-E-A-TとYMYLは重さに見合う証拠をそろえる話

E-E-A-TとYMYLは、並列に覚える2つの用語ではありません。YMYLがページの重さを決め、その重さに応じてE-E-A-Tで示すべき材料の量が決まる。対策の出発点は施策の追加ではなく、自社のどのページが重いかの仕分けです

そして示す材料は、著者名や監修という肩書きではなく、読者が確かめられる形にして初めて意味を持ちます。誰が、何を根拠に、いつ書いたのか。この3つがページ上で追えるようになっていれば、E-E-A-Tという言葉を意識しなくても評価の観点は満たされていくはずです。

私たち合同会社Writers-hubは、数多くのSEO記事の制作に携わるなかで、YMYLに寄ったテーマほど「書く前」と「公開した後」に手間がかかることを実感してきました。執筆そのものより、出典の確認、監修者とのやり取り、公開後の更新のほうが継続的な負荷になります。そこを含めて回せる体制が組めるかどうかが、この領域の成果を左右すると考えています。

自社のどのページから手を付けるべきか、判断がつかないままになっていませんか

ページの仕分けから著者と監修の設計、検証工程の運用まで、どこから着手すべきかは扱うテーマと現在の体制によって変わります。現状をお聞きしたうえで、優先順位の付け方からお話しします。

この記事を書いた人

米山拓真

米山拓真

合同会社Writers-hub 代表社員

滋賀県立大学工学研究科の修士課程を修了後、大手制作会社の編集部を経て2019年にWebライターとして独立。2020年に記事制作を手順化した「ハブ式SEOライティングメソッド」を開発し、これまでに200人以上のライターを育成しました。2022年3月に合同会社Writers-hubを設立し、会社として累計8,000記事以上のSEO記事制作に携わっています。2024年にAIライティングシステム「一気通貫Pro」、2025年から書き手の文体を再現するAI編集者「Edico」を開発。このブログでは、クライアント案件と自社サイトで実際に試したことを書いています。

読んで終わりにしないために

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