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h1タグを使わないとどうなる?SEOへの影響と直すべきケースの見分け方

h1がないだけで順位が下がることはほぼありません。ただし「h1がない」と「見出しの階層が崩れている」は別問題で、実務で困るのは後者です。まずは自分のページのh1をブラウザの検証ツールで確認し、h2以下の並びに飛び級がないかを見るところから始めると、直すべきかどうかを判断しやすくなります。

ページの中でh1タグの位置が空欄になっている構図。その周りにh2やh3の見出しが並び、最上位だけが抜けている状態を示す。

サイトの改修中に「このページ、h1タグが入っていない」と気づいて手が止まった経験はないでしょうか。あるいはQiitaやnoteのように本文の見出しをh2から始めている媒体を見て、自分の記事もそれでよいのか迷ったかもしれません。

検索してみると「h1は必須」と書いてある記事と「なくても問題ない」と書いてある記事が並んでいて、どちらを信じればよいのか判断がつきにくくなっています。

結論から言えば、h1がないこと自体で検索順位が大きく下がることはまずありません。ただし「h1を使わない」という一言には、性質のまったく違う3つの状況が混ざっています。放置してよいものと直したほうがよいものがあり、切り分けをしないまま作業に入ると、直す必要のない箇所に時間をかけることになります。

本記事では、数多くのSEO記事とオウンドメディアの制作に携わってきた制作会社の立場から、h1を使わない場合に何が起きるのか、そして自分のページが直すべき側なのかを見分ける手順を整理します。

この記事でわかること
  • 「h1タグを使わない」が指す3つの状況の違い
  • h1がなくても検索順位が落ちにくい理由
  • それでもh1を置いたほうがよい実務上のメリット
  • h1より先に見直したい見出し階層の崩れ方
  • 自分のページのh1を数分で確認する手順

h1タグを使わないとどうなるのか

まず結論からお伝えします。h1タグが1つも入っていないページでも、検索結果から消えることはありませんし、それだけで順位が崩れたという事例も見当たりません。Googleは見出しタグを手がかりの一つとして扱っていますが、本文やタイトル要素、リンクなど他の情報からもページの主題を読み取っています。

Google検索セントラルが公開しているSEOスタートガイドでも、見出しは「重要なテキストを強調する」ための要素として説明されており、h1が1つないと減点される、といった記述はありません。「1ページにh1を必ず1つ」という言い方は、HTMLの書き方として長く推奨されてきた作法が、いつのまにか順位のルールとして語られるようになったもの、と考えたほうが実態に近いでしょう。

Google 公式 SEO スターター ガイド | Google 検索セントラル | Documentation | Google for Developers
検索エンジン最適化に関する、Google 公式の SEO スターター ガイドです。SEO の定義からウェブサイト運用者向けの基本的な施策まで、SEO 関連の基礎を幅広くご紹介します。
🌐 developers.google.com
外部リンク

※ 出典: Google 検索セントラル「Google 検索の基本事項に沿ってサイトを最適化する(SEOスタートガイド)」

とはいえ、影響がまったくないわけでもありません。h1を置かないことで実際に失うものはあります。順位が上下するという話ではなく、検索結果での見え方と読者の読み進めやすさに関わる部分です。後半で3つに分けて説明します。

💡

h1の有無は「順位が上がるか下がるか」ではなく「ページの主題が誰にどう伝わるか」の問題として考えると、直すべきかどうかを判断しやすくなります。

関連記事:SEO記事の書き方完全ガイド|上位表示を実現する18のテクニックと対策

「h1タグを使わない」は3つの状況に分かれる

同じ「h1を使わない」でも、実際に起きていることは大きく3つに分かれます。ここを切り分けずに「h1がないらしいから足そう」と動くと、手を入れる必要のない箇所まで触ってしまいます。

よくある背景順位への影響取るべき対応
①ページにh1が1つもないテンプレートの作り込み漏れ、ビジュアル優先の実装ほぼない急がない。次の改修で追加
②本文をh2から始めているCMSがタイトルをh1で出力しているない正しい運用。変えない
③h1はあるが視覚的に隠しているロゴや画像を見出しの代わりに使っている内容が一致していればない表示と文言のずれを確認

①ページにh1が1つもない

テンプレートの都合で見出し要素が使われていない、あるいはトップページのようにビジュアル中心の構成で見出しを置く場所がない、というケースです。この状態で順位が伸び悩んでいるとしたら、原因はh1以外にあると考えたほうが早く解決にたどり着きます。h1を追加する作業自体は数分で終わるので、次の改修のついでに入れておけば十分でしょう。

②本文の見出しをh2から始めている

「h1を使わない」をこの意味で使っている方が、実はいちばん多いように感じます。多くのCMSは記事タイトルを自動でh1として出力しています。つまりページとしてはh1が存在していて、書き手が本文の中に書いていないだけ、という状態です。

QiitaやnoteのようなプラットフォームでもH1は記事タイトルに割り当てられるため、本文中の見出しはh2から始めるのが正しい書き方になります。ここでうっかり本文にh1を書き足すと、1ページにh1が2つ並びます。順位が下がるわけではありませんが、ページの主題が2つあるように読めますし、CMSが自動生成する目次の入れ子も崩れてしまいます。

h1を使わない3つの状況を分ける図

③h1はあるがCSSで見えなくしている

ロゴ画像やキービジュアルを見出しの代わりに置き、テキストのh1は `visually-hidden` などのクラスで画面から消す実装です。「隠しテキストとみなされてペナルティを受けるのでは」という相談をよく受けますが、Googleがスパムとして扱うのは、ユーザーには見せず検索エンジンにだけ読ませる目的で置かれたテキストです。表示されている内容と一致した見出しをデザイン上の理由で視覚的に隠しているだけであれば、それだけで問題になるとは考えにくいでしょう。

危ないのは、画面に表示されている見出しと隠したh1の文言が食い違っている場合です。表示は「料金プラン」なのに隠したh1には対策キーワードを並べている、といった状態は避けてください。

判断に迷いやすいのは、外部の制作会社から指摘を受けたときかもしれません。実際に受ける質問を挙げておきます。

Web担当者Web担当者

制作会社から「h1が入っていないので追加します」と提案されました。急いだほうがよいのでしょうか。

Writers-hub編集部Writers-hub
編集部

そのページに、主題を表すテキストの大見出しがすでにあるかどうかで決まります。h2として表示されている大見出しがあるなら、それをh1に置き換えるだけの作業なので、他の改修とまとめて進めて問題ありません。順位を理由に単独で急ぐ案件ではない、というのが私たちの判断です。

それでもh1を置いたほうがよい理由

影響が小さいなら省いてもよいのでは、という疑問が残ると思います。ここでの答えは「置いておくと得をする場面がある」です。h1の価値は順位ではなく、伝わり方の安定にあります。理由を3つに分けます。

1つめは、検索結果のタイトルリンクの材料になることです。Googleは検索結果に表示するタイトルリンクを、title要素だけでなくページ内の主要な見出しや本文からも生成することがあります。title要素が短すぎたりサイト名の繰り返しになっていたりすると書き換えが起きやすく、そのときh1が空だと参照できる材料が1つ減ってしまいます。

Google 検索結果のタイトルリンクの変更 | Google 検索セントラル | Documentation | Google for Developers
Google 検索結果に表示されるタイトルリンクは自動生成のため厳密に表示設定はできませんが、タイトルリンクの参考になる title タグや見出しの活用などについて紹介します。
🌐 developers.google.com
外部リンク

※ 出典: Google 検索セントラル「Google 検索結果のタイトルリンクを管理する」

2つめは、読み上げでの移動の起点になることです。スクリーンリーダーには見出し要素だけをたどってページ内を移動する機能があり、最上位の見出しがないページでは、音声で読む人が現在地を把握する手がかりが1段階減ります。MDNの見出し要素の解説でも、見出しはページの構造を示すものであり、レベルを飛ばさず順序どおりに使うよう案内されています。

<h1>–<h6>: HTML の見出し要素 - HTML | MDN
<h1> ~ <h6> は HTML の要素で、セクションの見出しを 6 段階で表します。<h1> が最上位で、<h6> が最下位です。既定では、すべての見出し要素はブロックレベルボックスを作成し、改行して始まり、その包含ブロックの中で利用できる幅いっぱいに広がります。
🌐 developer.mozilla.org
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※ 出典: MDN Web Docs「HTML の見出し要素(h1 から h6)」

3つめは、複数人で記事を作るときの共通言語になることです。h1が1つに固定されていると「このページはこの1文について書く」という宣言が構造として残るため、h2以下の粒度がぶれにくくなります。ライターや編集者の人数が増えるほど、構成のばらつきを抑える働きが大きくなっていきます。

  • 検索結果のタイトルリンクを生成する材料が1つ増える
  • 読み上げ環境でページの主題にたどり着ける
  • 複数人で書くときに記事ごとの粒度がぶれにくくなる

サイト全体のh1が今どうなっているか、把握できていますか

1ページずつ検証ツールで開けば確認はできますが、数百ページ規模になると手作業では追いきれません。Writers-hubでは、見出し構造を含めたサイト内部の点検と、検索エンジンとAI検索の両方を見据えた改善方針の設計をお手伝いしています。

関連記事:SEOに強い記事構成の作り方7ステップ!上位表示のコツとテンプレート

h1より先に見直したい、見出し階層の崩れ方

ここまで読んで、h1の有無はそれほど大きな問題ではないと感じられたかもしれません。実際、既存サイトの記事を点検するとき、h1より先に指摘することが多いのは見出しの階層のほうです。実務で効くのはh1の有無より、h2以下の階層の正しさです

  • h2の次にいきなりh4を使い、h3を飛ばしている
  • 文字を大きくしたいという理由だけでh3を使っている
  • 見出しにすべき区切りを、太字の段落だけで済ませている
  • テーマの仕様でサイドバーやフッターにh2が当たり、本文と無関係な見出しが並んでいる

見出しは、ページの目次そのものです。飛び級や装飾目的の見出しが混ざると、目次として読めなくなります。困るのは検索エンジンだけではありません。多くのCMSは見出しから自動で目次を組み立てるため、階層が崩れているページでは目次の入れ子も崩れます。目次は読者が本文より先に目を通す部分なので、離脱の理由にもなりえます。

見出し階層の正しい例と崩れた例の比較図

見た目を整えたいという理由で見出しレベルを選んでしまう場面も、現場では珍しくありません。

Web担当者Web担当者

デザインの都合で見出しの文字サイズを変えたいときは、どうすればよいのでしょうか。

Writers-hub編集部Writers-hub
編集部

見た目はCSSで調整してください。h2を小さく見せたい、h3を目立たせたいという要望は、すべてスタイルの指定で解決します。見出しのレベルは文書の構造を表すためのもので、文字の大きさを決める道具ではありません。ここを分けて考えるだけで、階層の崩れはかなり減らせます。

関連記事:HTMLのhタグとは?h1〜h6の使い分けとSEOに効く見出しの作り方

自分のページのh1を確認する手順

h1がどうなっているかは、有料ツールを用意しなくても数分で確認できます。ブラウザだけで完結する手順を挙げておきます。

1
STEP
ページを開いて検証ツールを立ち上げる

確認したいページで右クリックし、メニューから「検証」を選びます。ブラウザの開発者ツールが開き、そのページのHTMLが表示されます。

2
STEP
h1を検索する

開発者ツールのHTML表示上でページ内検索を開き、h1 と入力します。いくつあるか、中身にどんな文言が入っているかを見てください。

3
STEP
表示されている見出しと突き合わせる

画面に見えている大見出しと、h1の中身が一致しているかを確認します。食い違っていれば直す対象です。画像だけが入っている場合は、alt属性に文言が入っているかも合わせて見ます。

4
STEP
テンプレート単位で直す

問題が見つかったら、そのページだけでなく同じテンプレートを使う全ページを確認します。1ページだけ直しても、同型のページには同じ状態が残ります。

規模の大きいサイトでは、1ページずつ開いて確認する方法に限界があります。クローラー型のツールで全ページの見出しを一括で抽出し、h1が空のページや複数あるページを一覧にしたうえで、テンプレート単位に優先順位をつけて進めるほうが現実的でしょう。

h1の確認から修正までの流れ図

直す基準はわかった。では次に作る記事の見出しは誰が設計しますか

既存ページの修正は一度で終わりますが、記事は増え続けます。見出し設計まで含めて任せられる体制があると、階層の崩れは作る段階で防げます。Writers-hubのSEO記事制作では、キーワードの読み解きから構成、執筆までを一貫して担当しています。

h1タグに関するよくある質問

制作の現場で相談を受けることの多い質問をまとめました。

h1タグは1ページに複数あってもよいですか

HTMLの仕様上は複数置けますし、Googleも複数のh1があること自体を問題視していません。ただ、h1が複数あるページは主題が2つ以上あるように読めるため、1ページ1テーマが原則の記事コンテンツでは1つに絞るほうが扱いやすくなります。

h1タグに画像やロゴを入れてもよいですか

構いません。ただし画像だけを入れると見出しのテキストが存在しない状態になるため、alt属性に見出しとして読ませたい文言を必ず入れてください。alt属性が空のロゴ画像をh1で囲むと、中身が空の見出しができあがってしまいます。

h1とtitleタグは同じ文言でよいですか

同じでも問題ありません。titleは検索結果やブラウザのタブに出る名札、h1はページの中に表示される大見出しという役割の違いがあるだけで、内容が一致すること自体は自然です。検索結果でのクリックを意識してtitleだけ短く整える、といった書き分けをする場合もあります。

h1タグの文字数に決まりはありますか

仕様上の上限はありません。検索結果に表示されるのはtitleなので、文字数を理由にh1を削る必要は基本的にないでしょう。ただし長すぎると読者が主題をつかみにくくなるため、画面上で1行から2行に収まる程度を目安にしています。

h1をCSSで非表示にするとペナルティを受けますか

表示されている内容と一致した見出しを、デザイン上の理由で視覚的に隠しているだけであれば、それだけでスパム扱いになるとは考えにくいです。問題になるのは、ユーザーには見せず検索エンジンにだけ読ませる目的でキーワードを詰め込んだ文字列を隠している場合です。

まとめ

h1タグを使わないとどうなるのか、という問いへの答えを整理します。h1がないこと自体で順位が大きく動くことはなく、優先度の高い改修ではありません。直すべきなのは、表示と食い違うh1と、崩れた見出し階層です

一方で、h1を置いておくと検索結果のタイトルリンクの材料が増え、読み上げ環境での読みやすさも上がります。作業量が小さいわりに得られるものがあるため、次の改修のタイミングで入れておく判断が現実的でしょう。本文の見出しをh2から始めている場合は、すでにCMSがタイトルをh1として出力しているはずなので、そのままで構いません。

そして、h1を1つ足すことより、h2以下の階層が目次として読める状態になっているかを見直すほうが、読者にとっての改善幅は大きくなります。1ページ直して終わりにせず、同じテンプレートを使うページ群までさかのぼって確認してください。

合同会社Writers-hubでは、見出し構造の点検を含むサイト内部の改善から、記事の企画・執筆までを一貫してお手伝いしています。既存ページの直し方と、これから作る記事の設計を同時に整理したい場合はご相談ください。

見出しの直し方と、これから作る記事の設計をまとめて整理しませんか

既存ページの修正だけで済むのか、記事の作り方から見直したほうがよいのかは、サイトの規模と更新頻度によって変わります。現状をうかがったうえで、優先順位をつけた進め方をご提案します。

この記事を書いた人

米山拓真

米山拓真

合同会社Writers-hub 代表社員

滋賀県立大学工学研究科の修士課程を修了後、大手制作会社の編集部を経て2019年にWebライターとして独立。2020年に記事制作を手順化した「ハブ式SEOライティングメソッド」を開発し、これまでに200人以上のライターを育成しました。2022年3月に合同会社Writers-hubを設立し、会社として累計8,000記事以上のSEO記事制作に携わっています。2024年にAIライティングシステム「一気通貫Pro」、2025年から書き手の文体を再現するAI編集者「Edico」を開発。このブログでは、クライアント案件と自社サイトで実際に試したことを書いています。

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