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オウンドメディアは英語で何と言う?owned mediaの意味と正しい使い分け

オウンドメディアの英語表記はowned mediaで、英語圏のビジネス文脈でも通じます。ただし英語のowned mediaは自社サイトからメールマガジンまで含む広い分類名なので、日本語で言う記事型のサイトを指したいときはblogやcontent hubと言い分けたほうが誤解が減ります。英語版の立ち上げを検討中の方は、後半の実務パートからお読みください。

ノートパソコンの画面に英語のWebページと日本語のWebページが並んで表示され、その手前の机に owned media と書かれた紙のカードが置かれている様子。

「オウンドメディア」を英語でどう書くのか。社内資料や海外向けの説明で手が止まった経験のある方は、少なくないはずです。結論から言えば表記は owned media で、英語圏のマーケティング業界でも通じる用語になっています。

ただし、そのまま使うと話が噛み合わない場面があります。日本語の「オウンドメディア」と英語の owned media とでは、指している範囲が違うためです。表記や発音、関連表現の整理に加えて、英語で自社メディアの話をするときに誤解を生まない言い分けと、英語版のメディアを実際に立ち上げるときの実務上の注意点まで、順に見ていきましょう。

この記事でわかること
  • オウンドメディアの英語表記と、単語としての成り立ち
  • 英語の owned media が指す範囲と、日本語との意味のずれ
  • ペイドメディアなど、セットで使われる関連表現の整理
  • 英語のメールや資料でそのまま使える言い回し
  • 英語版メディアを立ち上げるときにつまずきやすい3点

オウンドメディアの英語表記は「owned media」です

オウンドメディアは英語で owned media と書きます。owned-media とハイフンでつないだ表記も見かけますが、名詞として単独で使うときはスペース区切りが一般的で、owned-media strategy のように別の名詞へ形容詞的にかかるときにハイフンが入ることがあります。英語表記は owned media、ハイフンなしが基本と覚えておけば、実務ではほぼ困りません。

「owned」は「own(所有する)」の過去分詞

own は「所有する」を意味する動詞で、その過去分詞である owned が media を修飾しています。直訳すれば「所有されている媒体」、つまり企業が自分で持っている媒体という意味になります。カタカナで「オウンド」とだけ聞くと固有名詞のように感じられますが、中身はごく普通の英単語の組み合わせにすぎません。

発音は「オウンド・ミーディア」に近く、media は第一音節にアクセントが置かれます。日本語話者は「メディア」と平坦に読みがちなため、英語で口に出す機会があるなら少し意識しておくと伝わりやすくなるでしょう。

💡

media は medium の複数形にあたる単語ですが、owned media のように媒体の分類名として使う場合は集合名詞のように扱われ、動詞を単数で受ける書き方が実務文書では多く見られます。文法の厳密さを追うより、業界内で読み慣れた形に合わせるほうが自然に読まれます。

略称や省略した言い方はあるのか

owned media 単独で定着した略称はありません。頭文字が使われるのは、paid・earned・shared・owned をまとめた PESO のような分類名の中だけです。日本語では「オウンド」と省略する場面を見かけますが、英語で owned とだけ言っても何を所有しているのか伝わらないため、省略せずに書くのが無難でしょう。

関連記事:【2025年最新】オウンドメディア構築の完全ガイド|手順からコツまで徹底解

英語の owned media は、日本語より広い範囲を指します

ここが実務で最も誤解を生む部分です。日本のマーケティングの現場で「オウンドメディア」と言うとき、多くの場合はSEO記事を出すブログ型のサイトを指しています。ところが英語の owned media が指すのは、自社が管理権を持つ接点のすべて。日本語よりひと回り広い範囲だと考えてください。

英語では自社サイトもメールマガジンも同じ枠に入る

英語圏の文脈で owned media に含まれるのは、コーポレートサイト、製品サイト、ブログ、メールマガジン、自社アプリ、さらにはカタログや店頭の掲示物まで及びます。「お金を払って買った枠でもなく、第三者が勝手に取り上げたものでもない、自分で出すと決められる媒体」という切り分け方だと考えると分かりやすいでしょう。

日本語のオウンドメディアと英語のowned mediaが指す範囲の違いを示した図

そのため、海外のパートナーに「うちのオウンドメディアで記事を出しています」と伝えたい場面で our owned media とだけ言うと、相手はサイト全体やメール配信まで含めた話だと受け取ります。記事を出しているサイトに限定したいなら、our blog や our content hub と言い換えるほうが正確に伝わります。

経営者経営者

海外の代理店との打ち合わせで owned media と言ったら、「メール配信の話ですか」と聞き返されたことがあります。あれは私の言い方が悪かったのでしょうか。

Writers-hub編集部Writers-hub
編集部

言い方というより、単語の守備範囲の違いですね。英語の owned media はあくまで媒体の分類名ですから、記事を出しているサイトを指したいときは blog や content hub と補うと、一度で伝わります。

SNSの公式アカウントはどちらに入るのか

判断が割れるのがSNSの公式アカウントです。投稿する内容は自社で決められる一方、アカウントを置いている場所はプラットフォーム側の所有物であり、仕様変更やアカウント停止の影響を受けます。英語圏では、借りた土地に建物を建てている状態にたとえて rented land と表現されることがあり、owned media とまったく同じ枠には入れない整理が主流でしょう。

自社サイトとSNSを「自社メディア」として一括りにすると、リスクの説明が抜け落ちます。英語で説明するときも日本語で説明するときも、管理権が自社にあるかどうかで線を引くと、話がずれにくくなるでしょう。

関連記事:オウンドメディアとSNSの違いと使い分け|相乗効果を生む運用のポイント

セットで覚えておきたい関連する英語表現

owned media は単独で生まれた言葉ではなく、広告や広報の媒体を性質で分類する枠組みの一部として語られてきました。paid・earned・owned の三分類は2000年代後半に英語圏のマーケティング業界で整理され、日本には「トリプルメディア」という呼び名で紹介されています。英語では頭文字から POEM、shared を加えて PESO と呼ばれることもあります。

owned mediapaid mediaearned media
日本語での呼び方オウンドメディアペイドメディアアーンドメディア
具体例自社サイト、ブログ、メールマガジン検索広告、ディスプレイ広告、雑誌広告報道記事、口コミ、レビュー
掲載を決めるのは誰か自社媒体社(出稿すれば掲載できる)第三者
費用のかかり方制作と運用に継続的にかかる出稿量に比例する直接の出稿費はかからない
効果の出方蓄積して伸びる出稿を止めると流入も止まる発生の予測が難しい

四つ目の shared media(シェアードメディア)は、SNSで拡散された投稿やシェアを指します。もともとの三分類ではSNSをアーンドメディアに含めていましたが、拡散の性質が報道や口コミと異なるため、別枠として扱う整理が増えました。英語で分類の話をするときは、相手が三分類と四分類のどちらを前提にしているかを先に確認しておくと、議論が噛み合います。

なお、ペイドメディアとの使い分けについては、オウンドメディアとペイドメディアの違いで予算配分の考え方まで整理しています。

関連記事:オウンドメディアにnoteは使える?メリットとデメリット、向き不向きの見極め方

英語のメールや資料で使うときの言い回し

単語を知っているだけでは、英文の中で自然に使うところまでは届きません。実務で使用頻度が高い形をいくつか挙げます。

We publish this content on our owned media channels.(この内容は自社が管理する媒体で公開しています)

Our owned media strategy focuses on organic search.(自社メディアの戦略は自然検索に重点を置いています)

This article is published on our company blog, not as a paid placement.(この記事は自社ブログでの掲載であり、広告出稿ではありません)

三つ目の例文のように、広告出稿ではないと明示する一文を添えておくと、海外の相手には親切です。英語圏では有料掲載かどうかの区別が厳しく意識されており、記事広告には sponsored や paid partnership といった表示が求められます。自社サイトに出す記事であれば本来その心配はないものの、先に伝えておけば確認の往復を減らせるでしょう。

英語版のオウンドメディアを立ち上げるときにつまずく3点

言葉の整理が済むと、次に出てくるのが「英語版も作るべきか」という話です。ここから先は表記ではなく運用の問題になります。日本語で成果が出ているメディアをそのまま英語にすれば同じ結果が出る、という前提で始めた場合、たいていは途中で止まってしまうでしょう。

1. 日本語記事の翻訳では検索されない

最もよくある誤算が翻訳頼みの進め方です。日本語のキーワードを英訳しても、英語圏で実際に検索されている言葉とは一致しません。日本語で「オウンドメディア 作り方」と検索する層が、英語圏では content hub や brand publishing といった別の言葉で情報を探しています。訳文の品質がどれだけ高くても、検索されない言葉で書かれた記事に人は来ません。

英語版を作るなら、キーワード調査を英語で最初からやり直す工程が必要になります。翻訳は最後の工程であって、最初の工程ではありません。

2. 検索意図の粒度が日本語と違う

同じテーマでも、上位に出ている記事の型は言語圏によって違います。日本語の検索結果は網羅的な長文の解説記事が並びやすい一方、英語では結論を先に短く示す記事や、比較表とツール一覧を軸に構成された記事が上位を占める場面があります。日本語版の構成をそのまま持ち込むと、読み手の期待とずれた記事になりかねません。

3. 記事をレビューできる人がいない

見落とされやすいのが検証の体制です。英語版の記事は「英語として正しいか」「事業の内容として正しいか」「読み手が探している答えになっているか」の三つを、別々に確認する必要があります。ネイティブチェックを一度通しただけで公開へ進めると、文法は正しいのに内容が的外れという記事が積み上がっていくでしょう。

1
STEP
英語のキーワードを調べ直す

日本語のキーワードを訳すのではなく、英語圏の検索結果から実際に使われている言葉を拾い直します。

2
STEP
上位記事の型を確認する

狙うキーワードで上位に出ている記事の構成、長さ、載っている情報の種類を見て、必要な型を決めます。

3
STEP
日本語で骨子を作る

事業の内容を正確に書けるのは自社の人間です。英語で書き始める前に、伝えるべき中身を日本語で固めます。

4
STEP
英語で執筆する

骨子をもとに英語で書きます。日本語からの逐語訳ではなく、英語として自然な構成に組み直します。

5
STEP
三つの観点でレビューする

英語表現、事業内容、検索意図への合致を、それぞれ判断できる担当者が分担して確認します。

工程を並べてみると、翻訳作業そのものは全体の一部でしかないことが分かります。英語版がうまくいかない理由の多くは、訳の巧拙ではなく、その前後の設計と検証が抜けている点にあります。

英語版オウンドメディアを立ち上げるときの制作工程

英語版の記事を、翻訳ではなく設計から作りたいとお考えですか

英語版メディアでつまずく箇所は、訳文の精度よりも手前の工程に集中します。どのキーワードを狙うのか、記事に何を載せるのか、誰がどの観点でレビューするのか。Writers-hubでは、書き始める前の設計と公開前の検証まで含めて、制作の体制づくりから支援しています。

オウンドメディアの英語に関するよくある質問

読者の方から寄せられることの多い疑問を、まとめて整理しました。

オウンドメディアの英語に略称はありますか。

owned media 単独で定着した略称はありません。paid・earned・shared・owned をまとめた PESO のような分類名の中で頭文字として登場する程度で、英語で owned とだけ言っても何を指すかは伝わりません。

owned media は和製英語ですか。

和製英語ではありません。英語圏のマーケティング分野で paid media や earned media と対にして使われてきた用語です。ただし日本語で使うときのほうが、記事を出すブログ型サイトという狭い意味に寄っています。

英語で「自社メディア」と伝えたいときは何と言えばよいですか。

自社が管理する媒体全体を指すなら owned media や owned channels、記事を出しているサイトに限定したいなら company blog や content hub が伝わりやすい言い方になります。

英語版は日本語記事を翻訳すれば足りますか。

翻訳だけでは検索から人が来にくくなります。英語圏で検索されている言葉は日本語キーワードの直訳と一致しないため、キーワード設計からやり直すのが基本です。

まとめ

オウンドメディアの英語表記と、日本語との意味のずれを整理してきました。要点を振り返ります。

  • 英語表記は owned media で、ハイフンなしのスペース区切りが基本
  • 英語の owned media は自社サイトからメールマガジンまで含む広い分類名
  • 記事を出しているサイトを指したいなら blog や content hub と言い換える
  • paid media、earned media、shared media とセットで押さえると説明しやすい
  • 英語版を作るなら、キーワード調査を英語でやり直すところから始める

英語表記そのものは調べれば済む話ですが、指す範囲のずれは調べただけでは埋まりません。海外の相手と話す場面でも、社内で英語版の企画を進める場面でも、言葉の守備範囲を先に揃えておくと、後戻りが減ります。

そして英語版に手を伸ばす前に確認しておきたいのが、日本語側のメディアが検索から人を集められているかどうかです。日本語で成果の出ていない設計を英語に移しても、同じ場所でつまずくだけになります。オウンドメディア全体の設計から見直したい場合は、オウンドメディア戦略の立て方もあわせてご覧ください。

合同会社Writers-hubでは、キーワード設計から記事の制作、公開後の検証までを一貫して支援しています。日本語版の立て直しでも、英語版の新規立ち上げでも、まずは今の状況をお聞かせいただければ、どの工程から着手すべきかをご提案します。

日本語のオウンドメディアが、まだ検索から人を集められていないなら

記事の本数を増やしても順位が動かないとき、原因はキーワードの選び方か記事の構成のどちらかにあることがほとんどです。今ある記事を見ながら、どこに手を入れれば流入が変わるのかを一緒に整理します。

この記事を書いた人

米山拓真

米山拓真

合同会社Writers-hub 代表社員

滋賀県立大学工学研究科の修士課程を修了後、大手制作会社の編集部を経て2019年にWebライターとして独立。2020年に記事制作を手順化した「ハブ式SEOライティングメソッド」を開発し、これまでに200人以上のライターを育成しました。2022年3月に合同会社Writers-hubを設立し、会社として累計8,000記事以上のSEO記事制作に携わっています。2024年にAIライティングシステム「一気通貫Pro」、2025年から書き手の文体を再現するAI編集者「Edico」を開発。このブログでは、クライアント案件と自社サイトで実際に試したことを書いています。

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