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サイト作成を外注する費用相場と依頼先の選び方|契約と公開後の運用まで解説

サイト作成の外注で結果を分けるのは、依頼先の選び方より、発注前に決めることと公開後の体制です。目的と原稿を誰が用意するかを決めてから見積もりを取り、契約ではドメインを自社の名義にして著作権を譲り受け、公開後に記事を書く担当と予算まで決めておくと、外注先を替えてもサイトを使い続けられます。

ノートパソコンとサイトの設計ラフを机に広げ、発注担当者と制作パートナーが並んで打ち合わせをしている落ち着いた場面を描いた図。

「サイト作成の外注は、何社かに見積もりを取って、金額と制作実績を比べれば決められるはず」。ほかの発注と同じく相見積もりから入る手順が社内で決まっているため、価格と実績が並べば選べるように思えます。ところが、外注の結果を左右するのは依頼先の比べ方より、見積もりの前に何を決めておくかと、公開後に記事を誰が足すかです。

本記事では、サイト作成を外注するときの費用相場と依頼先の違いから、契約で決めておく名義と著作権、公開後の記事の外注まで、記事制作とSEOを手がける会社の視点で順を追ってお伝えします。

この記事でわかること
  • 小規模なコーポレートサイトの外注費は30〜80万円ほどが目安で、原稿の制作費が見積もりに入っているかで総額が変わる
  • 集客を担う中核のサイトは、制作だけでなくSEOとコンテンツ設計まで担える依頼先を選ぶ
  • 契約では、ドメインやサーバーを自社の名義にし、デザインや原稿の著作権を譲り受ける取り決めを入れる
  • 公開後の記事は保守契約とは別に外注でき、SEOの効果が出るまでには一般に3〜6か月ほどかかる

サイト作成の外注とは?自社で作る場合との違い

サイト作成の外注とは、Webサイトの企画・デザイン・構築の全部または一部を、社外の専門家や制作会社に任せることを指します。すべてを任せる方法もあれば、デザインだけ、コーディングだけ、といった部分的な依頼も可能です。

自社で作る場合と外注する場合では、必要なスキル、仕上がりの品質、費用の発生の仕方、公開までのスピード、社内の負荷が変わります。まずは両者の違いを俯瞰しておきましょう。

外注する自社で作る
初期費用まとまった額がかかる抑えやすい
品質・信頼感プロ水準で安定しやすい担当者の力量に左右される
制作スピード専任のため速い本業と兼務で遅れやすい
社内の手間少なく済む大きい
公開後の集客設計依頼先しだいで強化できる後回しになりがち

外注が向いているのは、社内に制作スキルがない、本業に集中したい、一定以上の品質と信頼感が必要、という会社です。反対に、更新頻度が非常に高く自分たちで手を入れ続けたい、あるいは予算を最小限に抑えたい場合は、自社制作やノーコードツールも選択肢に入ってきます。

Web担当者Web担当者

外注と自社制作、正直どちらがよいのでしょうか。費用の差も気になります。

判断の軸は「サイトで何を達成したいか」の一点に尽きます。会社の信頼を担保したい、問い合わせや採用の入り口にしたい、という明確な目的があるなら、多少の費用をかけてでも外注する価値は十分にあるでしょう。

Writers-hub編集部Writers-hub
編集部

目的が「成果」なら外注、「とりあえず存在させる」だけなら自社制作でも足ります。サイト作成の外注は「作る先選び」より「目的設計」で決まる、とまず押さえてください。

目的を先に固めておくと、依頼先選びも費用の判断も驚くほど楽になります。逆に目的があいまいなまま相手を探し始めると、各社の提案を比べる基準そのものを持てません。

外注が向くケースと自社制作が向くケースを分ける判断フロー図

サイト作成を外注する費用相場

サイト作成の外注費用は、サイトの規模と依頼先によって大きく変わります。ページ数が増えるほど、オリジナルデザインやシステム連携が必要になるほど、金額は上がっていくのが基本です。まずは規模ごとのおおよその目安から見ていきましょう。

費用の目安主な内容
1ページ(LP)5〜30万円訴求を1枚に集約したページ
小規模コーポレート30〜80万円会社案内など数ページ構成
中規模サイト80〜300万円オリジナルデザインや機能を含む構成
大規模・システム連携300万円〜予約・会員・EC など機能が中心

※ 上記は一般的な制作費の目安です。実際の金額は要件・依頼先・地域によって変動します。

同じ「コーポレートサイト」でも金額が数倍変わるのは、要件の細かさが違うからです。テンプレートを当てはめるのか、ゼロからデザインを起こすのか、問い合わせフォームや予約機能を付けるのか。求める中身が具体的になるほど工数は増え、費用も比例して上がっていきます。逆に言えば、要件を絞り込めるほど、費用の見通しは立てやすくなります。

依頼先による差も見逃せません。制作会社は費用が高めになる一方で品質と対応範囲が安定し、フリーランスは中間からやや安価、クラウドソーシングは最も安く済むこともある半面、成果物のばらつきが大きくなりがちです。

費用の内訳を理解しておくと、見積もりの妥当性を判断しやすくなります。サイト制作費は、大きく分けて次の要素で構成されています。

💡
  • ディレクション費(進行管理・要件整理)
  • デザイン費(画面設計・ビジュアル)
  • コーディング費(画面の実装)
  • コンテンツ費(原稿・写真などの中身)
  • 保守運用費(公開後の更新・管理)

このうち見落とされやすいのがコンテンツ費です。格安の見積もりは、テンプレートを適用する範囲までの金額で、原稿や写真、SEOを意識した文章づくりは発注側で用意する前提になっていることが珍しくありません。「コンテンツ制作費」が見積もりに含まれるか必ず確認 してください。中身の制作が抜けたまま進むと、公開後に「枠はあるが中身のないサイト」ができあがります。

公開後の保守運用費も忘れてはなりません。月額数千円から数万円程度が目安で、更新代行やサーバー管理、軽微な修正の対応範囲によって幅が出ます。初期費用の安さだけでなく、運用まで含めた総額で比較する視点が欠かせません。

サイト作成の外注費用を抑えるコツ

外注費用は、工夫しだいで抑えられます。品質を落とさずにコストを下げる基本は、制作会社が担う作業を減らす方向で考えることです。次のような方法が現実的でしょう。

  • 写真やテキストなどの素材を自社で用意する
  • 最初は必要最小限のページに絞り、後から増やす
  • 公開後の更新を自社でできる仕組み(CMS)にしておく
  • 補助金や助成金が使えないか確認する

もっとも効果が大きいのは、素材を自社で用意することです。原稿や写真の作成は制作費のなかでも大きな割合を占めるため、持ち込めるものを用意するだけで見積もりは目に見えて下がります。ただし、素材の質がそのままサイトの成果を左右する点には注意が必要です。集客の要となる文章まで安さ優先で妥協すると、費用を抑えたはずが成果を失う本末転倒になりかねません。

ページ数を絞って段階的に公開する進め方も有効です。最初から完璧を目指さず、まず問い合わせにつながる中核ページだけで公開し、反応を見ながら育てていけば、初期費用を抑えつつ、無駄なページへの投資も避けられます。

補助金は、自治体や国の制度で対象になる場合があるため、依頼先に相談してみる価値があります。

依頼先は3タイプ|制作会社・フリーランス・クラウドソーシングの違い

サイト作成の主な外注先は、制作会社、フリーランス、クラウドソーシングの3つに分けられます。それぞれ得意分野もリスクも異なるため、自社の目的と予算に合った相手を選ぶことが肝心です。

制作会社フリーランスクラウドソーシング
費用の目安高め中〜低低〜中
品質の安定性高い個人の力量によるばらつきが大きい
対応できる範囲戦略から運用まで広い得意領域が中心案件ごとに異なる
進行管理専任が付きやすい本人と直接やり取り自分で管理する負担
向いている人事業の柱にしたい部分的に頼みたいとにかく安く試したい

制作会社は費用こそ高めですが、企画から公開後の運用までチームで対応でき、品質と進行の安定感で選ばれます。信頼性が問われるコーポレートサイトや、集客まで見据えたサイトを作るなら、まず候補に入る依頼先といえるでしょう。

フリーランスは、費用と柔軟性のバランスに優れる依頼先です。ただし対応できる範囲は個人の得意分野に左右され、体調や稼働状況によって進行が止まるリスクも否めません。事前に実績と対応領域を見極めておくことが、失敗を避ける前提になります。

クラウドソーシングは価格の安さが魅力で、小さく試したい場合に向きます。一方で、応募者のスキルは玉石混交となりやすく、要件のすり合わせや品質チェックを発注側が担う負担が大きくなりがちです。安さの裏側にある手間を、あらかじめ織り込んでおく必要があります。

迷ったときは、サイトが担う役割の重さで選び分けると判断がぶれません。会社の信頼や集客を担う中核サイトなら制作会社、予算が限られた部分的な依頼ならフリーランス、試作や小さな検証ならクラウドソーシング、という具合です。ただし制作会社と一口に言っても、制作だけで完結する会社と、SEOやコンテンツ設計まで一貫して担える会社があります。成果が求められる中核サイトを任せるなら、後者を選べるかどうかが分かれ目になります。費用の絶対額ではなく、そのサイトに求める成果の大きさへ投資を合わせるという発想が、後悔の少ない選び方につながります。

サイト作成を外注するメリット・デメリット

外注には明確な利点がある一方で、社内制作にはないコストや調整の手間も生じます。両面を理解したうえで判断しましょう。

外注するメリット
  • プロの技術で品質の高いサイトが作れる
  • 本業のリソースを割かずに済む
  • 制作期間を短縮できる
  • 最新の技術やデザインの動向を取り入れやすい
外注するデメリット
  • まとまった費用が発生する
  • 認識のズレが起きると手戻りになる
  • 軽微な更新でも依頼が必要になる場合がある
  • 依頼先選びを誤ると成果につながらない

デメリットの多くは、依頼先選びと発注前の準備によって減らせます。特に「認識のズレ」と「成果につながらない」という失敗は、後述する目的設計とRFPの整理で、かなりの部分を防げます。裏を返せば、準備を怠ったまま安さに飛びつくと、デメリットだけが表面化してしまいます。

外注でありがちな失敗と、その本当の原因

サイト作成の外注で「失敗した」と感じる原因の大半は、制作フェーズそのものではなく、発注前と公開後という制作の外側にあります。

経営者経営者

デザインもきれいで納品にも満足したのに、問い合わせがまったく増えません。なぜでしょうか。

理由はいたってシンプルで、見た目が整っても、検索で見つからなければ存在しないのと同じ だからです。どれほど美しいサイトでも、検索結果に出てこず、訪れた人の心を動かす中身がなければ、成果にはつながりません。

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編集部

サイトは「作ること」が目的ではなく、問い合わせや採用といった成果を生む「手段」です。手段だけを磨いても、目的から逆算した設計と中身がなければ、結果は変わらないのです。

制作会社は「作る」ことのプロですが、「検索で見つかる設計」や「読み手を動かすコンテンツ」は、必ずしもすべての会社が得意とする領域ではありません。ここが、外注で見落としやすい点です。デザインとSEOは、そもそも評価する物差しが違います。前者は人の目に美しいか、後者は検索エンジンと読み手の課題解決に応えているか。この2つを同じ担当者が高い水準で両立させるのは、実際にはかなり難しいことです。よくある失敗を整理すると、次の3つに集約されます。

⚠
  • 目的があいまいなまま発注し、立派だが成果の出ないサイトになる
  • 原稿やSEO設計が抜け落ち、公開後に「中身が薄い」サイトになる
  • 公開して終わりになり、更新も改善もされず埋もれていく

いずれも、デザインやコーディングの巧拙とは別の次元の問題です。発注前に目的とターゲットを固め、コンテンツとSEOの設計を最初から組み込んでおけば、多くは避けられます。サイトを外注するときに本当に問うべきは「きれいに作れますか」ではなく「このサイトで成果を出すために、何が必要ですか」という一言なのです。

見た目だけ整ったサイトと集客まで設計されたサイトの構造の違いを対比した図

成果から逆算するなら、サイト制作そのものにSEOとコンテンツ設計を最初から組み込み、「作る」と「集客する」を一つの設計としてつないでおくのが近道です。担当や会社を分けるほど連携の手間は増え、誰も全体の成果に責任を持たない状態が生まれやすくなります。

制作会社の提案に、検索で見つかるための設計は入っていますか

見た目の提案だけで進めると、公開後に「作ったのに検索に出てこない」状態になりがちです。公開中のサイトのURLをお送りいただき、制作会社から受け取った提案書や見積書は相談のときにお見せください。検索で探される言葉に対して足りないページと、記事で補える範囲についてご相談いただけます。

失敗しない外注先の選び方

外注先を見極めるときは、価格の安さや対応の速さより先に、次のチェック項目を相見積もりや打ち合わせの場で必ず押さえておきましょう。

  • 同じ業種・同じ目的のサイト制作実績があるか
  • 制作からSEO・コンテンツ制作まで一貫して対応できるか
  • コンテンツ(原稿・写真)の制作範囲が見積もりに明記されているか
  • ヒアリングに時間をかけ、目的やターゲットを深掘りしてくれるか
  • 公開後の更新・保守の体制と費用が明確か
  • ドメインやサーバーの所有権が自社に残るか

とりわけ見落とされやすいのが、実績の「中身」です。制作数の多さよりも、自社と近い業種や目的での成功事例があるかを見てください。デザインの美しさだけでなく、そのサイトが公開後に成果を上げているところまで質問できると、依頼先の実力がよく分かります。

もう1つ、コンテンツの扱いは必ず確認しておきたいところです。原稿づくりを発注側任せにする制作会社は多く、そのまま進めると社内の負担が一気に膨らみます。中身の制作まで含めて相談できる相手かどうかは、公開後の成果を大きく左右します。

サイトの「中身」まで、外注の見積もりに入っていますか

枠だけ立派で中身の薄いサイトは、成果につながりません。Writers-hubの記事コンテンツの制作支援では、どのキーワードで記事を書くかの設計から、編集者・ライター・監修者のチーム編成と品質管理の流れづくりまでをお手伝いします。原稿づくりを社内でどう分担するか決めかねている方は、無料のオンライン相談(30分)からご相談ください。

発注から公開までの流れと期間

サイト作成を外注する際の進め方は、依頼先が変わってもおおむね共通しています。発注から公開までは、規模にもよりますがおよそ1〜4か月を見ておくと安心です。全体像を把握しておくと、スケジュールの遅れも防ぎやすくなります。

1
STEP
目的整理と依頼先の選定

何のためにサイトを作るのか、誰に届けたいのかを言語化し、その目的に合った依頼先を探します。ここでの整理が、この後のすべての土台になります。

2
STEP
相談・見積もり・要件のすり合わせ

複数社に相談し、対応範囲と費用を比較します。同じ条件で見積もりを取るため、要望をまとめた資料を先に用意しておくと精度が上がります。

3
STEP
企画・設計とデザイン

サイト構成やページ設計を固め、デザイン案を作成します。目的とターゲットに沿っているかを、発注側も主体的に確認する場面です。

4
STEP
コンテンツ制作とコーディング

原稿や写真を用意し、デザインを実際の画面として実装します。中身の質がサイトの成果を決めるため、コンテンツにこそ力を入れたい工程です。

5
STEP
テストと公開

表示崩れやリンク切れ、スマートフォン対応などを確認し、問題がなければ公開します。公開はゴールではなく、運用のスタート地点となります。

各工程で発注側が主体的に関わるほど、認識のズレは小さくなります。丸投げにせず、要所で判断と確認を重ねる姿勢が、満足度の高い仕上がりへとつながっていきます。

サイト作成を外注する発注から公開までのステップを並べた流れ図

関連記事:Webサイト運営代行とは?費用相場と「成果を出す運用」の選び方を解説

外注する前に社内で準備しておくこと

外注の成否は、発注前の準備でほぼ決まると言っても過言ではありません。準備が整っているほど、見積もりの精度は上がり、認識のズレも手戻りも減っていきます。最低限、次の3点は社内で固めてから相談に臨みましょう。

目的とゴール、ターゲット、予算とスケジュール。この3つを言語化した資料は、一般にRFP(提案依頼書)と呼ばれます。かしこまった形式である必要はなく、要望を箇条書きで整理したメモでも十分に機能します。

ℹ
  • 目的とゴール(問い合わせを増やす、採用を強化する など)
  • ターゲット(誰に届けたいのか、その人が何を知りたいのか)
  • 予算とスケジュール(上限額と、公開したい時期)

あわせて、社内の窓口を1人に定めておくことも忘れないでください。複数人がばらばらに要望を伝えると、制作側は判断に迷い、修正が増えて進行が滞ります。誰が最終判断を下すのかを最初に決めておくだけで、やり取りは驚くほど滑らかになります。

なかでも大切なのは、相見積もりは金額でなくRFPを先に固めてから 取ることです。要望があいまいなまま複数社に見積もりを依頼すると、各社が異なる前提で金額を出すため、比較そのものが成り立ちません。同じ土俵で比べるために、まず自社の要望を固めておく段取りが、遠回りに見えて最も確実な進め方となります。

契約で確かめる名義と著作権の扱い

サイト作成の外注契約では、ドメインやサーバーを自社の名義にすることと、デザインや原稿の著作権を譲り受けることを決めておきます。名義と著作権が決まっていないと、制作会社を替えるときに、今のサイトを別の会社で更新できないことがあるためです。

ドメイン・サーバー・管理画面の名義

ドメインとサーバーは自社の名義で契約し、管理画面のログイン情報も自社で持ちます。ドメインの登録者が制作会社になっていると、別の会社へ移すときに、名義の変更や移管の手続きで元の制作会社の協力が必要です。

CMS(ページや記事を更新する管理システム)を制作会社が独自に作ったものにすると、ほかの会社では更新できず、制作会社を替えるときに作り直しになることがあります。WordPressのように多くの制作会社が扱えるCMSなら、引き継ぎ先は見つけやすいはずです。

契約の前に確かめたいのは、次の4つを自社の名義かアカウントにできるかです。4つとも自社で持っておくと、制作会社を替えても、サイトとアクセスの記録を手元に残せます。

  • ドメインの登録者と、登録サービスの管理アカウント
  • サーバーの契約者
  • CMSの管理者アカウント
  • GoogleアナリティクスとSearch Consoleの管理権限

あわせて、解約するときにサイトのデータ一式(ページのファイルとデータベース)を渡してもらえるかと、引き渡しにかかる費用を、契約書か見積書に書いてもらいましょう。

発注する会社の名義で持つものと制作会社の名義のものを分け、制作会社を替えるときに引き継げる範囲の違いを示した図

デザイン・原稿・写真の著作権

納品されたデザインや原稿、写真の著作権は、契約で譲渡を決めないかぎり、作った制作会社やフリーランスに残ります。手を加えてよいかが契約に書かれていないと、別の会社にデザインの手直しや原稿の書き換えを頼む前に、元の作り手に確かめておくのが安全です。

著作権を譲り受ける契約でも、翻案(元の作品に手を加えて作り替えること)などの権利は、契約書で名指ししていないと、作り手の側に残ったものと推定されます。譲り受けるときは、契約書に「著作権法第27条及び第28条の権利を含む」と書き添えましょう。

作り手が持つ著作者人格権(公表や氏名の表示、内容を勝手に変えられないことに関する権利)は、法律で譲渡できないと決められています。譲渡の代わりに、作り手が著作者人格権を行使しないことを契約で取り決めるのが一般的です。

e-Gov 法令検索
電子政府の総合窓口(e-Gov)。法令(憲法・法律・政令・勅令・府省令・規則)の内容を検索して提供します。
🌐 laws.e-gov.go.jp
外部リンク

※ e-Gov法令検索「著作権法」第27条・第28条・第59条・第61条(2026年10月31日確認)

外注先が素材サイトから使った写真やイラスト、有料のフォントやテーマは、それぞれの利用規約に従って使うもので、制作会社から譲り受けられるものではありません。納品のときに、どの素材をどの規約で使っているかの一覧をもらっておくと、制作会社を替えた後も使い続けてよいかを確かめられます。

公開後の記事やコンテンツの外注

公開後の記事やコンテンツの制作も外注でき、どのキーワードで書くかの設計から、執筆、CMSへの入稿まで任せられます。

保守契約と記事制作の違い

制作会社の保守契約で受けてもらえるのは、サーバーやCMSの管理と、今あるページの軽微な修正が中心です。新しい記事の企画や執筆は別の作業になるため、公開後に記事を足す予定があるなら、制作の見積もりとは別に費用を出してもらいます。

記事の制作を外注しても、次の3つは発注する会社にしか用意できません。

  • 実績・料金・対応地域など、自社の事実
  • お客様の声と現場の写真
  • 記事に書いてよいことと書かないことの線引き

記事を外注する3つの方法

公開後の記事を外注する方法は3つあり、違いは社内に残る作業の量です。

社内に残る作業向いている会社
記事を1本ずつ頼む書くテーマとキーワードの決定、原稿の確認、入稿テーマが決まっていて、少ない本数から試したい会社
設計から公開までを任せる自社の事実の提供、キーワードの確認、毎月の報告の確認社内に書く人も時間もなく、本数を出したい会社
社内で書く体制づくりを頼む執筆、公開前の確認社内に書き手がいて、書き方を社内に残したい会社

外注先を比べるときは、AIを使うかどうかより、書いた記事をどの工程で、何を基準に確かめてから公開するかを聞きましょう。記事を作ってきた立場から見ると、検索で問われるのはAIで書いたかどうかより、検索した人の知りたいことに答えているかです。書く型と確かめる工程が決まっている外注先なら、本数を増やしても質を保てると見ています。

記事によるSEO対策の効果が出るまでには一般に3〜6か月ほどかかり、サイトの状態と狙うキーワードの競合の強さで長さが変わります。予算は少なくとも3か月分、競合の強いキーワードを狙うなら6か月分を見込んでおくと、効果が出る前に打ち切らずに済むでしょう。

サイト作成の外注に関するよくある質問

サイト作成の外注を検討する際に、よくある疑問をまとめました。

サイト作成の外注費用は最低いくらから可能ですか。

1ページのLPであれば5万円程度から依頼できる場合もあります。ただし価格が安いほど対応範囲は狭くなり、原稿やSEO設計は含まれないことが多いため、総額と対応範囲をあわせて確認してください。

制作会社とフリーランスはどちらを選ぶべきですか。

品質の安定と対応範囲の広さを重視するなら制作会社、費用を抑えつつ柔軟に頼みたいならフリーランスが向きます。事業の柱となるサイトなら、まず制作会社を候補にすることをおすすめします。

外注したのに成果が出ないのはなぜですか。

多くは、目的設計とコンテンツ、SEOの不足が原因です。見た目を作るだけでは検索に出ず、問い合わせにもつながりません。発注前に目的を固め、公開後の集客設計まで含めて依頼することが解決策になります。

発注から公開までどのくらいかかりますか。

サイトの規模によりますが、小規模なもので1〜2か月、機能やページ数の多いもので3〜4か月程度が一般的な目安です。準備資料が整っているほど、スムーズに進みます。

公開後の修正や更新にも費用はかかりますか。

契約内容によります。一定回数までの軽微な修正を無料とする依頼先もあれば、更新のたびに費用が発生する場合もあります。公開後は自社で手を入れたいなら、更新しやすいCMSで作ってもらえるかを事前に確認してください。

まとめ|サイト作成の外注は「作る先」より「成果の設計」で選ぶ

サイト作成の外注で成否を分けるのは、依頼先の種類や金額より、何のために作るかという目的設計と、公開後に記事を足していく体制です。外注の失敗の多くは制作前と公開後に起きるため、「きれいに作れるか」ではなく「このサイトで成果を出せるか」を基準に依頼先を選んでください。

発注前には要望をRFPにまとめ、契約ではドメインやデータの名義と著作権の扱いを決めておきます。公開後の記事を誰が書くかまで決めておけば、外注先を替えることになっても、同じサイトで記事を足し続けられるはずです。

私たち合同会社Writers-hubは、これまでに累計8,000記事以上を制作し、自社ブログでは2026年7月19日から毎日の公開を続けています。公開後の記事を任せたい会社には、ブログの設計から毎日の公開までを引き受けるIKKI-Plus(月額10万円〜・税別・3か月〜)があります。社内で書く体制をつくりたい会社に向けたサービスが、記事コンテンツの制作支援です。

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見積もりを取る前に、何を外注するかを決めておきたい方へ

作りたいサイトの目的と、原稿や記事を社内でどこまで用意できるかをお聞かせください。制作会社に渡す要望の整理と、公開後に記事を足す体制のどちらから手を付けるかを、一緒に決めます。

この記事を書いた人

米山拓真

米山拓真

合同会社Writers-hub 代表社員

滋賀県立大学工学研究科の修士課程を修了後、大手制作会社の編集部を経て2019年にWebライターとして独立。2020年に記事制作を手順化した「ハブ式SEOライティングメソッド」を開発し、これまでに200人以上のライターを育成しました。2022年3月に合同会社Writers-hubを設立し、会社として累計8,000記事以上のSEO記事制作に携わっています。2024年にAIライティングシステム「一気通貫Pro」、2025年から書き手の文体を再現するAI編集者「Edico」を開発。このブログでは、クライアント案件と自社サイトで実際に試したことを書いています。

読んで終わりにしないために

記事の内容を自社に当てはめるとどうなるか、オンライン30分で一緒に整理します。費用はかかりません。