「サジェストキーワードは、ツールで一覧を出したら、検索数の多い順に記事にしていけばよさそう」。ツールに語を1つ入れるだけで候補が一覧になり、ツールによっては月間検索数で並べ替えもできるため、調べる作業は一覧を出したところで終わりだと思われがちです。
ところが、サジェストの並び順は検索数の順とは限らず、一覧には答える内容の違う候補が混ざっています。取得したサジェストは、検索意図の確認から順に絞り込んで使います。
本記事では、サジェストキーワードの調べ方から、取得した候補を記事で使うキーワードに絞り込む手順まで、サジェストを記事の企画に使う制作側の視点で順を追ってお伝えします。
- サジェストは、ログインしていないブラウザの検索窓で確かめ、一覧が要るときはツールで取得する
- 候補の並び順は検索数の順とは限らないため、絞り込みは検索意図の確認から始める
- 意図が読めない候補は検索結果の上位10件で確かめ、自社で答えられない意図を外す
- 上位10件がほぼ同じ候補は1本の記事にまとめ、検索数でメインキーワードを決める
サジェストキーワードを調べる2つの方法
サジェストキーワードは、Googleの検索窓に語を入れて候補を見る方法と、ツールで候補をまとめて取得する方法の2つで調べられます。数件の候補を見るなら検索窓、記事の企画のために候補を一覧にするならツールが向いています。

検索窓への手入力
検索窓への手入力では、ログインしていないブラウザのシークレットウィンドウでGoogleを開き、調べたい語の後ろに空白を入れます。空白を入れると、調べたい語に別の語が付いた候補が並びます。
シークレットウィンドウを使うのは、Googleにログインしたままだと、自分の過去の検索をもとにした候補が混ざるためです。ただし、検索する場所による候補の違いは、シークレットウィンドウでも残ります。候補が人や場所で変わる仕組みは、Googleサジェストが表示される仕組み|SEOでの使い方と限界で解説しています。
空白の後に1文字を足すと、最初の候補に無かった候補が出ることがあります。2026年10月17日に「キーワード選定」の後に空白を入れてGoogleのサジェストを取得すると10件が出て、空白の後に「ち」を足すと、10件に無かった「チャットgpt キーワード選定」が出ました。同じ日に「か」「さ」「と」を足したときは、候補が1件も出ませんでした。
ツールでの一括取得
ツールでの一括取得では、調べたい語を1つ入れると、Googleなどのサジェストが一覧で出ます。たとえばラッコキーワードは、Google・YouTube・楽天・Amazon・Bingなどのサジェストを取得できるツールで、無料で使えます。
無料で使う場合は使用回数に制限があり、メールアドレスでラッコIDに登録すると制限が緩和されます。候補ごとの月間検索数の表示は、有料プランの機能です。
※ 出典:ラッコキーワード公式サイトのよくある質問と料金プラン(2026年10月17日時点)
1つの語から取れる候補の数や、複数の語をまとめて調べられるかでツールを選ぶ方法は、グーグルサジェストキーワード一括DLツールは使える?代わりの選び方で紹介しています。
サジェストを検索数より先に検索意図で絞る理由
取得したサジェストの絞り込みを検索意図から始めるのは、一覧の上の候補ほど検索数が多いとは限らず、検索数を見ても、候補ごとに答える内容がどう違うかは分からないからです。
Googleは、候補を選ぶときに、入力された語句と一致する一般的なクエリを探したうえで、次の4つも考慮すると説明しています。
- クエリの言語
- クエリが実行される場所
- クエリで注目を集めている関心事
- ユーザーの過去の検索
同じページの「予測入力とGoogleトレンドの違い」の項には、予測入力は単純に特定のトピックで最もよく使われるクエリを表示するものではない、とも書かれています。

※ 出典:Google 検索ヘルプ「Google の予測入力候補の仕組み」
検索数で並べ替えても、答える内容の違う候補は1つの一覧に残ります。2026年10月17日に「キーワード選定」で取得したサジェスト10件には、進め方を知りたい人の「キーワード選定 やり方」と、無料のツールを探す人の「キーワード選定 ツール 無料」が並んでいました。

付いた語で意図を先に分ければ、答えない候補をまとめて外せます。検索数を調べる候補も、外した分だけ減ります。
検索数の多い候補から記事にしたほうが、早く訪問者を集められるのではないですか?
編集部
検索数も使いますが、比べるのは絞り込みの最後です。検索数の多い候補でも、自社のページで答えられない意図なら、来た人が探している答えはページにありません。検索数は、同じ意図の候補からメインキーワードを1つ選ぶときに比べます。
取得したサジェストを絞り込む5つの手順
取得したサジェストは、付いた語での検索意図の仕分けから、検索数でのメインキーワードの決定まで、5つの手順で絞り込みます。

付いた語での検索意図の仕分け
検索意図の仕分けでは、調べた語の後ろに付いた語から検索した人が知りたいことを読み取り、同じ意図の候補をまとめます。「キーワード選定」のサジェスト10件と、空白の後に「ち」を足して出た1件を、付いた語で分けると次のとおりです。
付いた語 | 読み取れる検索意図 |
|---|---|
やり方、方法、初心者 | 選定の進め方を知りたい |
ツール 無料 | 無料のツールを探したい |
ai、プロンプト、チャットgpt | AIを使って選定したい |
リスティング広告 | 広告のキーワードを選びたい |
seo、ブログ、無料 | 付いた語だけでは読み取れない |
※ 2026年10月17日に取得したGoogleのサジェストです。サジェストは日によって入れ替わります。
「seo」「ブログ」は選定する場面を示すだけで、進め方とツールのどちらを探しているかは分かりません。「無料」も、無料でできる進め方なのか、無料のツールなのかが読み取れません。
検索結果での意図の確認
付いた語だけでは意図が読み取れない候補は、Googleで検索し、上位10件に並ぶページの種類で意図を確かめます。2026年10月17日に検索した上位10件では、「キーワード選定 無料」の10件はすべてツールのページかツールを紹介する記事で、「キーワード選定 ツール 無料」と10件とも同じページでした。
「キーワード選定 seo」は、10件のうち8件が「キーワード選定 やり方」と同じページでした。「無料」はツールを探す意図、「seo」は進め方を知りたい意図に入れます。
※ Googleの日本向けの検索結果から、広告を除いた上位10件を比べました。検索結果は、検索した日や場所によって入れ替わります。
答えられない意図の除外
意図ごとにまとめた候補のうち、自社のページで答えられない意図の候補は、まとめて外します。SEOの記事を書くサイトなら、「リスティング広告 キーワード選定」は外す候補です。同じ日の上位10件は、どれもリスティング広告のキーワードの選び方を説明するページで、「キーワード選定 やり方」と同じページは1件もありませんでした。
答えられるかは、その意図の上位10件と同じ問いに、自社の知識と経験で答えを書けるかで判断します。AIを使って選定したい意図も、自社でAIを使った選定を試していなければ答えを書けないため、試すまでは外しておきます。
同じ記事で答える候補のまとめ
残った候補のうち、上位10件に同じページが多く並ぶ候補どうしは、1本の記事で答えます。同じ日に検索した「キーワード選定 やり方」と「キーワード選定 方法」は、10件中9件が同じページでした。「やり方」「方法」「seo」の3つは、1本の記事で答える候補です。
反対に「キーワード選定 無料」と「キーワード選定 やり方」で同じだったページは、10件中1件もありませんでした。ツールを探す候補は、進め方の記事とは別の記事で答えます。
上位の重なりを何件から同じ記事とみなすかの目安と、表計算ソフトでの数え方は、キーワードをグループ化する方法|検索結果の重なりで1記事にまとめるで解説しています。
検索数でのメインキーワードの決定
まとめた候補ごとに、Googleキーワードプランナーで月間検索数を確かめ、最も検索数の多い候補をその記事のメインキーワードにします。キーワードプランナーはGoogle広告の中にある無料のツールで、「検索のボリュームと予測のデータを確認する」を選ぶと、候補の一覧を読み込ませて検索数を調べられます。
キーワード候補の取得などの基本機能を使うには、Google広告のアカウントにお支払い情報を入力し、アカウントの設定を済ませておく必要があります。

※ 出典:Google 広告 ヘルプ「キーワード プランナーを使う」、Google「キーワード プランナー」
キーワードプランナーのヘルプには、検索ボリュームが非常に少ないキーワードは検出と予測の対象にならないと書かれています。一方で、Googleはサジェストに実際の検索が反映されると説明しています。数字が出ない候補も、検索されていないとは限らないので外しません。
メインキーワードは記事のタイトルに入れ、同じ記事にまとめたほかの候補には、見出しや本文で答えます。
サジェストの絞り込みを、サイト全体のキーワードで回せていますか
調べる語が増えるほど、記事を書く前の、候補ごとの検索と上位10件の見比べに時間がかかります。Writers-hubの滋賀のSEO対策は、1か月目に現状の分析と設計を行い、2か月目から実行に移ります。オンラインで全国に対応しています。
サジェストキーワードの調べ方でよくある質問
サジェストキーワードを調べるときに出やすい質問は、次の3つです。
サジェストに出ない語は検索されていない?
サジェストに出ない語も、検索されていないとは限りません。Googleは、暴力やヘイトなどポリシーに反する候補を表示しない仕組みを設けていて、この仕組みによって表示されない候補もあると説明しています。サジェストに出ない語の検索数は、キーワードプランナーで確かめます。
サジェストと関連キーワードの違いは?
サジェストは、検索窓に語を入力している途中で、検索窓の下に出る候補です。関連キーワードは、検索した後の検索結果ページに、ほかの検索の候補として出る語です。関連キーワードの調べ方と記事での使い方は、Google関連キーワードとは?仕組みと調べ方から記事での使い方まで解説で紹介しています。
サジェストはいつ調べ直す?
サジェストは、新しい記事を企画するときと、公開した記事を書き直す前に調べ直します。Googleは、注目を集めている関心事も候補を選ぶときに考慮すると説明していて、同じ語でも時期によって候補が変わるためです。取得した日付を一覧に残しておくと、前回の候補と見比べられます。
まとめ|サジェストは検索意図から絞って使う
サジェストキーワードは、ログインしていないブラウザの検索窓で確かめ、候補を一覧にしたいときはツールで取得します。取得した候補は検索数の順に使わず、付いた語で検索意図を仕分け、読み取れない候補は検索結果の上位10件で確かめます。
自社のページで答えられない意図を外し、上位10件が重なる候補を1本の記事にまとめてから、検索数でメインキーワードを決めます。
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