「被リンクを増やすなら、まずdofollowリンクを設定できるようにしないといけないはず」。nofollowという実際に存在する属性と対にして語られる言葉なので、その反対側にも書き加えるべき記述があるように見えてしまいます。ところが、CMSの設定画面をどれだけ探しても、それらしい項目は見つかりません。
しかし、記事制作とあわせて被リンクのご相談を受けてきた弊社の立場からお伝えすると、dofollowという属性名はHTMLの仕様のどこにも存在しません。nofollowが付いていない普通のリンクを、現場の会話でそう呼び分けてきただけの言葉です。ですから設定という作業自体が発生せず、確かめるべきなのは、自分では書いていないのにnofollowが付いてしまっている場所のほうになります。
本記事では、nofollowとの違いや2020年3月に変わった扱いから、意図せずnofollowが付いていないかを確かめる手順、被リンクを増やすときの進め方までを、検索流入の改善を支援してきた立場で順を追ってお伝えします。
- dofollowがHTMLの属性ではなく通称である理由と、正しい言い換え方
- nofollow、sponsored、ugcの4種類を表で見比べたときの使い分け
- 2020年3月にnofollowの扱いが変わった内容と、実務への影響
- 意図せずnofollowが付いてしまう場所と、確認する3つの手順
- 被リンクを得るときに、属性より先に決めておくべきこと
dofollowとは、nofollowが付いていない通常のリンクの呼び名
dofollowとは、rel属性にnofollowが指定されていない、ごく普通のハイパーリンクを指す言い方です。読み方はドゥフォロー。do follow、do-follow、dofollowリンクといった表記の揺れがありますが、指している対象はすべて同じものになります。
ここでつまずきやすいのが、名前の形です。nofollowという実在の属性値と並べて語られるため、dofollowにも対応する属性値があるように見えてしまいます。しかし実際には dofollowはHTMLの属性名ではなく通称 であり、仕様書のどこを探しても出てきません。
rel="dofollow" と書き足しても、検索エンジンはそこから何も受け取りません。無視されるだけで害はありませんが、「設定したから大丈夫」という誤解が残る分だけ、書かないほうが安全です。
つまり、通常のaタグで書かれたリンクは、最初からすべてdofollowです。何もしていない状態が正解であり、作業が発生するのは逆の場合、つまりnofollowを付けたいときだけになります。
うちのサイトのリンク、dofollowの設定はできていますか。
編集部
設定という項目がないので、できているかどうかではなく、余計なものが付いていないかで見ます。記事本文に手書きで入れたリンクなら、ほぼ確実にdofollowです。確認が必要なのは、コメント欄やプラグインが自動で出力しているリンクのほうですね。
なぜ「dofollow」という言い方が生まれたのか
rel="nofollow" は2005年、コメント欄への宣伝リンク投稿に対処する目的で導入されました。ここから「nofollowが付いていない側」を短く呼ぶ必要が生まれ、現場の会話のなかでdofollowという語が定着していきます。
つまりdofollowは、仕様として生まれた言葉ではなく、nofollowの反対側を指すために後から作られた業界用語です。この成り立ちを知っておくと、「設定方法」を探して見つからないという回り道を避けられます。
関連記事:【2025年最新版】初心者でもできるSEOのやり方完全ガイド | 上位表示するための具体的な方法を徹底解説
dofollowとnofollowの違いは、リンク先へ評価を渡すかどうか
両者の差は一点に集約されます。リンク元のページが持つ評価を、リンク先へ受け渡す対象とみなすかどうかです。nofollowが付くと評価が渡らない。だからこそ、被リンクの獲得ではdofollowかどうかが繰り返し話題に上がってきました。
現在のrel属性には、nofollowのほかにsponsoredとugcが用意されています。4つを並べると、それぞれが想定している場面の違いがはっきりします。
| 通常のリンク | rel="nofollow" | rel="sponsored" | rel="ugc" | |
|---|---|---|---|---|
| HTMLの書き方 | rel属性を書かない | rel="nofollow" | rel="sponsored" | rel="ugc" |
| 評価の受け渡し | ○ | △ | △ | △ |
| 想定される用途 | 編集判断で紹介する外部リンク | 内容を保証しきれない参照先 | 広告、PR、アフィリエイト | ユーザー投稿、コメント |
| 付ける主体 | 何もしない | 記事の書き手 | 広告を掲載する側 | CMSやプラグイン |
表の「評価の受け渡し」で、nofollow系を×ではなく△としているのには理由があります。後述する2020年の変更によって、渡さないと断言できる状態ではなくなったためです。

sponsoredとugcは、nofollowの置き換えではなく細分化
2019年に追加されたsponsoredとugcは、nofollowを廃止するためのものではありません。「なぜそのリンクを信頼の対象から外すのか」という理由を、検索エンジン側に伝え分けるための区分です。
広告や記事広告の枠に置くリンクにはsponsored、掲示板やコメント欄など投稿者が自由に書き込める場所にはugcを使います。判断に迷う場合は従来どおりnofollowで問題ありません。複数を組み合わせて rel="nofollow ugc" のように書くこともできます。
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2020年3月から、nofollowは命令ではなくヒントになった
ここが、他の解説記事であまり踏み込まれない部分です。かつてnofollowは、クロールとランキングの両方で「たどるな、評価するな」という命令として扱われていました。ところがGoogleは2019年9月にこの方針を変更し、2020年3月からnofollowはヒント扱いに変わった と公表しています。
ヒントとは、参考にはするが、そのとおりに従うとは限らないという意味です。ランキングでの扱いは2019年9月10日から、クロールとインデックスでの扱いは2020年3月1日から適用されました。

この変更が実務にもたらした影響は、二方向にあります。ひとつは、nofollowのリンクを完全に無価値と切り捨てられなくなったこと。もうひとつは、dofollowであれば必ず評価されるという保証も、もともと存在しなかったと再確認できたことです。
nofollowでも意味があると聞きましたが、結局どちらを狙えばよいのでしょうか。
編集部
狙って選べる場面がほとんどない、というのが実際のところです。掲載先の属性は先方が決めるものなので、こちらで指定はできません。そのうえで、nofollowのリンクも人の流入は生みますし、そこを見た別の書き手が自分のサイトで紹介してくれることもあります。属性で掲載先を切り捨てないほうが、結果として得られる本数は増えます。
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dofollowリンクの設定方法は、何も書かないこと
設定方法を探して来られた方への答えは、拍子抜けするほど単純です。通常どおりaタグを書けば、それがdofollowリンクになります。
<!-- これがdofollowリンク(rel属性を書かない) -->
<a href="https://example.com/">参考ページ</a>
<!-- 評価を渡したくないときだけ、rel属性を書く -->
<a href="https://example.com/" rel="nofollow">参考ページ</a>作業として発生するのは「nofollowを付ける判断」だけです。書き足す側にしか操作は存在せず、外す作業は、意図せず付いてしまった箇所を見つけて削るという後処理になります。
意図せずnofollowが付く場所を先に押さえる
自分で書いた記事本文のリンクにnofollowが混ざることは、まずありません。問題が起きるのは、システムが自動で出力している箇所です。
WordPressでは、コメント欄に投稿された投稿者名のリンクに、初期設定でnofollowが付与されます。会員投稿型のサイトやレビュー機能を持つプラグインでも、同様の処理が入っていることが少なくありません。テーマやプラグインを入れ替えたタイミングで挙動が変わる例もあるため、リニューアル後は一度確認しておくと安心です。
外部サービス側も同じです。Wikipediaの外部リンクにはnofollowが付きますし、主要なSNSに投稿したリンクの多くも同様の扱いを受けます。そうした場所からの流入をSEOの成果として数えていると、想定と実測がずれる原因になりかねません。
dofollowかどうかを確認する方法は3つ
確認は難しい作業ではありません。1本だけ調べたいのか、ページ全体を見たいのか、他社サイトからの被リンクをまとめて把握したいのかで、使う手段が変わります。
調べたいリンクを右クリックして検証を選ぶと、そのaタグのHTMLが表示されます。rel属性が見当たらなければdofollow、rel="nofollow" などが記載されていればnofollowです。1本だけ確認したい場面なら、拡張機能を入れる手間もかかりません。
ChromeやFirefoxには、nofollowのリンクだけを枠線や打ち消し線で強調表示する拡張機能が複数公開されています。1ページに何十本もリンクがある一覧ページや、寄稿先の記事全体を見渡したいときに向いています。
自社サイトが受けている被リンクを属性ごとに集計したい場合は、AhrefsやSemrushといった被リンク分析ツールを使います。無料の範囲では取得できる件数に上限がありますが、どのドメインから何本届いているかという全体像は、この手段でしか把握できません。

被リンクの属性を1本ずつ手作業で確認する運用は、本数が増えると続きません。月に一度、分析ツールで一覧を書き出し、前月との差分だけを見る形に切り替えるほうが現実的です。
dofollowの被リンクは、掲載面を決めてから取りにいく
獲得方法を並べた記事は数多くありますが、順番を間違えると空振りに終わります。先に決めるべきは手法ではなく、どこに載せてもらうかです。被リンクは属性より掲載面の質で決まる。掲載面から決めていくと、打診の内容も準備するものも変わります。
- 自社の事業領域と読者層が重なる媒体を、まず10件ほど書き出す
- 各媒体の既存の外部リンクにnofollowが付いていないかを先に調べる
- 掲載の形式を媒体ごとに決める(寄稿、取材協力、調査データの提供、無料ツールの配布)
- 打診の前に、引用したくなる一次情報を自社側に用意する
- 掲載後はrel属性と掲載位置を確認し、日付とあわせて記録に残す
このうち、実務で最も差が出るのは4番目です。「リンクを張ってください」という依頼には応じにくくても、「自社で集計したデータを使ってよい」という提案であれば、媒体側にも掲載する理由が生まれます。裏を返せば、渡せる素材がないまま打診を重ねても、返信率は上がりません。
相互リンクについても触れておきます。関係のある取引先や共同で企画を行った相手と自然に張り合う分には、問題視される話ではありません。ただし、リンク交換だけを目的にしたページを作る運用は、Googleのスパムポリシーが明確に否定しています。

打診する媒体は決まったのに、渡せる記事や資料が手元にないとき
掲載先が興味を持つかどうかは、渡す素材の中身で決まります。合同会社Writers-hubでは、寄稿用の原稿や自社データをまとめた記事の制作を、企画の段階から引き受けています。
dofollowの比率を数える前に、リンクの出どころを見る
被リンクの分析を始めた方から、dofollowとnofollowの理想的な比率を聞かれることがあります。正直にお伝えすると、目標として置ける数値は存在しません。業種によって自然な比率は大きく変わりますし、Googleが基準を公表したこともないためです。
比率よりも先に見るべきは、リンクの出どころです。買ったリンクはdofollowでも評価されない どころか、スパムポリシーに抵触する行為として扱われます。
- 有料のリンク掲載枠を購入する
- リンク交換だけを目的としたページを量産する
- 実体のないサイトを複数作り、そこから自社へリンクを集める
- 同じアンカーテキストを何十本も揃える
- 自動投稿ツールでコメント欄や掲示板にリンクをまく
※ リンクの購入や交換を目的とした運用は、Googleのスパムポリシーでリンクスパムとして明示されています。出典は Google 検索セントラルの「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」および「Google に対する送信リンクの修飾」。

ここで視点を反転させましょう。自社が受け取るリンクだけでなく、自社が張るリンクにも同じ基準が適用されます。記事広告として報酬を受け取って掲載したリンクにsponsoredを付けていないと、送り手の側で問題になります。受け取る話と出す話に、別々のルールがあるわけではありません。
被リンクの一覧を出したものの、どこから手を付けるか決められないとき
分析ツールで数百件のリンクが並んでも、そこから何をやめて何を増やすかの判断は別の作業になります。現状の把握から施策の優先順位付けまで、外部と内部を切り分けずに整理するところからご一緒しています。
dofollowに関するよくある質問
期間は断定できません。リンク先ページが再クロールされ、評価に反映されるまでの時間はサイトの規模やクロール頻度によって変わります。実務では数週間から数か月の幅を見ておき、1本単位ではなく数か月分の推移で判断しています。
本数に比例しては増えません。同一ドメインからのリンクは、2本目以降の上積みが小さくなる傾向があります。1つの媒体で本数を重ねるより、掲載先のドメインを増やすほうが分散します。
得られないものとして計画してください。主要なSNSでは、投稿やプロフィールに置いたリンクにnofollow系の属性が付くのが一般的です。ただし人の流入は発生しますし、そこで記事を見た書き手が自身のサイトで紹介するという二段階の経路はあります。
依頼する必要はありません。nofollowが付いていること自体は、サイトへの不利益になりません。削除や否認を検討するのは、明らかに無関係なサイトから不自然な本数が集まっている場合に限られます。
自社の被リンクが今どうなっているか、確認から始めたいとき
どのドメインから何本届いているのか、そのうち意図せず付いたリンクがどれくらいあるのかは、一覧にしてみないと分かりません。施策の依頼ではなく、確認の手順だけ知りたいという相談でも構いません。
まとめ|dofollowは設定する対象ではなく、確認する対象
dofollowは、nofollowが付いていない通常のリンクを指す通称です。HTMLの属性として存在しないため、設定するという作業自体がありません。やることは、意図せずnofollowが付いていないかを確かめることと、そもそも張ってもらう先を増やすことの2つに分かれます。
記事本文のリンクは何もしなければdofollowになる。付いているかどうかは検証機能かツールで確認する。被リンクは属性を追うより、渡せる一次情報を用意して掲載先を増やす。この3点を押さえておけば、dofollowという言葉に振り回されずに済みます。
nofollowがヒント扱いに変わった今、属性の区別だけで施策の良し悪しを判断するのは無理があります。それでも、どこからリンクが来ているかという事実の把握は、外部対策の出発点として変わりません。
私たち合同会社Writers-hubは、SEO記事の制作と検索流入の改善を手がけています。引用される記事の企画から、被リンクの現状把握と方針づくりまで、必要な範囲だけでもご相談ください。








