記事のタイトルに【】を付けるべきか、末尾に|でサイト名を入れるべきか。本文を書き終えたあとの最後の数分で、この判断に時間を取られることがあります。
記号については「使うとクリック率が上がる」という説明をよく見かけます。ただ、それだけでは決められません。タイトルには検索結果に表示される文字数の上限があり、記号を足せば、その分だけ別の言葉を削ることになるからです。
本記事では、記号が検索順位とクリック率のどちらに関わるのかを整理したうえで、【】や|など記号ごとの使い分け、避けたい使い方、そして実際の検索結果を見てから決めるための手順を解説します。
- タイトルの記号が、検索順位とクリック率のどちらに関わるのか
- 記号が表示枠の文字数をどれだけ使い、何を削ることになるのか
- 【】や|など、記号ごとに担わせるべき役割の違い
- 半角と全角をどう使い分けるか、そして避けたい使い方
- 記号を入れるかどうかを、検索結果から判断する手順
SEOのタイトルに記号を入れると順位は変わるのか
先に結論を書きます。タイトルに記号を入れたこと自体で検索順位が上下する仕組みは、Googleから公表されていません。記号を評価する要素があるという説明を見かけたら、その根拠を確認してみてください。多くの場合、順位ではなくクリック率の話が混ざっています。
記号が変えるのは順位ではなく、検索結果での見え方
では、記号にまったく意味がないのかというと、そうではありません。関わる先が順位ではないだけです。
記号が関わるのはクリック率のほう
検索結果に並んだ10件の中から、どれを開くかを人は数秒で決めています。そのとき目に入るのは文字の意味だけではなく、文字列の形も含まれます。先頭に【】が付いたタイトルは、他の行と形が違うため視線が止まりやすくなる、という理屈です。
ただし、これは周囲との比較で決まる話になります。この点は後半で詳しく扱います。
記号が多いとタイトルが書き換えられることがある
もうひとつ押さえておきたいのが、検索結果に出るタイトルは、必ずしもtitleタグの文言そのままではないという点。Googleはページ内の見出しやテキストからも表示用のタイトルを組み立てており、titleタグの内容が適切でないと判断された場合は別の文言に差し替えられます。
公式ドキュメントでは、差し替えの対象になりやすい例として、キーワードが詰め込まれたタイトルや、サイト全体で使い回されている定型的なタイトルが挙げられています。記号そのものを名指しした記述はありません。ただ、記号で装飾した結果としてページ内容が読み取りにくいタイトルになれば、同じ判断が働く余地はあるでしょう。

記号を入れると順位が下がる、という話も見かけたのですが。
編集部
順位が下がった原因を記号に求めている記事は多いのですが、記号を入れた記事と入れていない記事を同じ条件で比べた検証は、ほとんど公開されていません。順位が動いた場面では、たいてい本文の中身やタイトル全体の文言も同時に変わっています。記号だけを疑う前に、何を一緒に変えたかを確認したほうが早いはずです。
関連記事:SEO記事の書き方完全ガイド|上位表示を実現する18のテクニックと対策
記号を入れる前に考えたい、表示枠の使い方
ここが、記号の話でいちばん抜けやすい部分になります。記号を足すという判断は、同時に何かを削るという判断でもあります。
検索結果に表示されるタイトルの長さには限りがあり、日本語だとおおむね30字前後が省略されずに出る範囲です。スマートフォンとパソコンでは表示される幅が違うため、厳密な文字数は決まっていません。それでも、30字を超えたあたりから後半が読まれにくくなる点は共通します。
記号ひと組は、タイトル30字のうち2字を使う
【】は開きと閉じで2字。|は1字ですが、前後の見た目を整えるなら実質はもう少し使います。数字の少なさに見えるかもしれませんが、30字の枠に対しては小さくない割合です。
記号を足すと、何が削られるのか
具体的な形で見てみます。同じ内容のタイトルを、記号なしと記号ありで並べたものです。
案 | タイトル | 字数 |
|---|---|---|
記号なし | SEO記事の外注費用の相場と依頼先の選び方 | 21字 |
記号あり | 【相場表つき】SEO記事の外注費用と依頼先の選び方 | 25字 |
記号ありの案では、【相場表つき】という7字を先頭に足した代わりに「の相場」という3字を削っています。読者に伝わる情報が、相場という語から相場表という形式に変わりました。どちらが良いかは記事の中身によります。ここで確認したいのは、記号を入れる判断が単なる装飾の追加ではなく、伝える内容の入れ替えを伴うという点です。
記号を入れるかどうか迷ったら、先に「削る語」を決めてください。削れる語が見つからないタイトルは、記号を入れる余地がない状態です。無理に足すと、対策キーワードか読者への説明のどちらかが表示されない位置に押し出されます。

関連記事:SEOのタイトル文字数は何字が目安か|表示が切れる仕組みと決め方
SEOで使いやすい記号と、その使い分け
記号ごとに向いている役割が違います。どれを使うかではなく、どの役割を担わせるかで選んでください。
| 担わせる役割 | 使うときの条件 | |
|---|---|---|
| 【】墨付き括弧 | 読者の属性か記事の形式を先頭で示す | 中に入れた語を本文で必ず満たす |
| |縦棒・-ハイフン | タイトル本体と補足の区切り | 1タイトルに1つ、末尾寄りに置く |
| ?疑問符 | 検索語が疑問形のときに形を合わせる | 記事が答えを出し切っている場合のみ |
| !感嘆符 | 語調を強める | 1つまで。文中には置かない |
| /・中黒 | 並列する2語をつなぐ | 3語以上を並べない |
表のとおり、記号は目立たせる道具である前に、読者への説明を短く済ませる道具でもあります。「初心者向けの解説記事です」と書けば13字ですが、【初心者向け】なら7字で同じことが伝わります。
【】に入れるのは、読者の属性か記事の形式
墨付き括弧の中に対策キーワードをそのまま入れる書き方を見かけますが、あまり効果的ではありません。キーワードは括弧の外に置いても読まれるうえ、括弧の中に入れると文としてつながらなくなります。
括弧に入れて価値があるのは、本文を読まないと分からない情報のほう。読者の属性(初心者向け、法人向け)か、記事の形式(例文つき、比較表つき、テンプレートつき)のどちらかです。
【】に入れた言葉は、本文で果たす約束になる
【事例あり】と書いて事例が1件も出てこなければ、開いた直後に検索結果へ戻られます。しかも、その動きは記事の評価を下げる方向にしか働きません。括弧に入れる語は、本文の中身を確定させてから決めてください。
区切り記号を末尾に使うときの注意
タイトルの末尾に「|サイト名」と入れる形は広く使われています。ただ、現在の検索結果ではサイト名がタイトルとは別の位置に表示されるようになりました。自分でタイトル末尾に入れたサイト名と、検索結果側が表示するサイト名が、同じ画面に2回出ることがあります。

トップページや会社概要など、サイト名そのものが情報として意味を持つページでは末尾に入れる価値があります。一方、記事ページでは末尾のサイト名が省略の対象になりやすく、貴重な30字の枠を使うだけの結果になりがちです。記事タイトルからは外す判断も検討してください。
CMSのテーマによっては、記事タイトルの末尾にサイト名を自動で付ける設定が初期状態で有効になっています。管理画面のSEO設定で、タイトルの出力形式を確認してみてください。手動でサイト名を書いていると、二重に付くこともあります。

タイトルを考える時間が、毎回の入稿前に確保できていますか
記号ひとつの判断でも、削る語を決め、本文と照らし合わせる工程が入ります。記事本数が増えるほど、この時間の確保が難しくなります。Writers-hubでは検索意図の設計から構成、執筆、タイトルの調整までを引き受けています。既存記事のタイトルだけを見直す形でも対応できます。
関連記事:SEOのタイトル文字数は何文字が適切?30文字の目安と切れない書き方
避けたい記号の使い方
現場で修正することが多いものを挙げます。
- 【】と!など、種類の違う記号を先頭に重ねて置く
- 【】の中に対策キーワードをそのまま入れる
- 本文に書いていない内容を【】で約束する
- 引用符や山括弧など、HTMLで意味を持つ文字を入れる
- 絵文字を検索結果での装飾として使う
- 同じタイトルの中で全角と半角の区切り記号を混ぜる
このうち、実害が出やすいものを2つ補足します。
記号の種類を先頭で重ねると、どれも目立たなくなる
【】と!と数字を同時に先頭へ置いたタイトルは、装飾が多すぎて、どの語を読ませたいのかが伝わりません。強調は、他が強調されていないから成り立つ仕組みです。1つのタイトルで強調する箇所は1か所と決めておくほうが、結果として目に入りやすくなります。
絵文字については、検索結果のタイトル部分では表示されない場合が多く、意図したとおりの見え方にならないと考えておいてください。ページ内では自由に使えますが、検索結果での装飾を目的に入れるのは避けたほうが安全です。
半角と全角のどちらを使うか
「記号は半角にする」という説明をよく見かけます。ただ、この基準を適用できるのは区切り記号だけです。【】は全角の文字しか存在しないため、半角にするという選択肢そのものがありません。
実務的には、次の分け方で足ります。囲む記号(【】「」)は全角のまま使い、区切り記号(| - /)は全角と半角のどちらかに統一する。統一されていれば、どちらでも表示上の問題は起きません。混在したときだけ、文字の間隔がそろわず読みにくくなります。
半角の記号を連続させたタイトルは避けてください。たとえば区切りのつもりで書いた記号の並びが、意味を持たない文字列として扱われることがあります。区切りは1か所につき1文字と決めておけば、この問題は起きません。
記号を使うかは、検索結果を見てから決める
ここが、この記事でいちばん伝えたい部分になります。記号を入れるかどうかは、自分のタイトル案だけを見ていても判断できません。
理由は単純です。記号の効果は、周りのタイトルとの違いから生まれるものだからです。検索結果の10件すべてが先頭に【】を付けている場合、そこに11件目として【】付きのタイトルを置いても、他と同じ形の行が1つ増えるだけになります。
記号を決めるのは自分の案ではなく、実際の検索結果
逆に、他の9件が記号を使っていない検索結果であれば、【】ひとつで形の違いを作れます。この判断は検索語ごとに変わるため、サイト全体で「記号は必ず入れる」といったルールを決めても機能しません。
シークレットウィンドウを使い、対策キーワードで検索します。ログイン状態や過去の検索履歴の影響を減らすためです。
表示されたタイトルをそのまま書き出します。このとき、記号を使っている件数と、使われている記号の種類を数えておきます。
書き出した10件のリストに、自分のタイトル案を差し込みます。並べた状態で見ると、どの案が他と違う形になるかが判断できます。
30字の枠は変わりません。記号を入れると決めたら、その分だけどの語を削るかをこの段階で確定させます。
公開してから数日後、実際の検索結果で自分のタイトルがどう表示されているかを見ます。書き換えられている場合は、titleタグの文言とページの内容が合っているかを確認してください。
この手順のなかで判断が変わりやすいのは、3つ目です。単独で見たときは良いと感じたタイトルが、10件のリストに差し込んだ途端に他の行と見分けがつかなくなる、という結果はよく起こります。逆に、記号を外した案のほうが並びの中で違って見えることもあります。
※ 検索結果の表示は地域や端末によって異なるため、実際に流入が多い端末で確認することをおすすめします。

タイトルの決め方を、書く人によってばらつかせないために
記号を使うかどうかの判断手順は、社内で共有できれば毎回考え直さずに済みます。ただ、複数人で記事を書くと、検索結果の読み取り方も削る語の選び方も人によって変わります。Writers-hubの内製化支援では、判断基準を自社の型として整えるところから伴走しています。
タイトルの記号に関するよくある質問
検索されることが多い疑問をまとめました。
記号を入れたこと自体で順位が下がる仕組みは公表されていません。ただし記号で装飾した結果、ページの内容がタイトルから読み取りにくくなった場合は、検索結果に表示されるタイトルが別の文言に差し替えられることがあります。順位よりも、内容が正しく伝わる文言になっているかを基準に判断してください。
墨付き括弧に半角の文字は存在しないため、全角で使うことになります。半角にするという説明は、区切りに使う縦棒やハイフンについてのものです。区切り記号は全角と半角のどちらでもかまいませんが、1つのタイトルの中で混ぜないでください。
上限の決まりはありません。実務では、強調のための記号は1か所、区切りのための記号は1か所までを目安にしています。種類の違う記号を先頭に重ねると、どの語を読ませたいのかが伝わらなくなるためです。
記事ページでは外す判断も検討してください。検索結果ではサイト名がタイトルとは別の位置に表示されるようになったため、末尾のサイト名は同じ情報の繰り返しになる場合があります。トップページや会社概要など、サイト名自体が情報として意味を持つページでは入れる価値があります。
まずtitleタグの文言とページの内容が一致しているかを確認してください。キーワードが詰め込まれている場合や、サイト全体で似た文言を使い回している場合に差し替えが起こりやすくなります。記号を減らすより先に、タイトルがページの内容を正確に表しているかを見直すほうが確実です。
まとめ
タイトルの記号について、判断に使える点を整理します。
記号を入れたこと自体で検索順位が動く仕組みは公表されていません。記号が関わるのは検索結果での見え方、つまりクリック率のほうです。そのうえで、記号は表示枠の文字数を使います。【】ひと組で2字。30字前後という限られた枠の中で、記号を足すことは何かを削ることと同じ意味になります。
記号ごとに担わせる役割も分けてください。【】には読者の属性か記事の形式を入れ、その語を本文で必ず満たす。区切り記号は末尾に1つまでとし、記事ページではサイト名を入れるかどうかを表示のされ方から判断する。囲む記号は全角、区切り記号は全角と半角のどちらかに統一します。
そして最後に、記号を使うかどうかは検索結果を見てから決めてください。10件すべてが【】を使っている検索語で【】を足しても、他と同じ形の行が増えるだけになります。記号の効果は周りとの違いから生まれるため、検索語ごとに判断が変わります。
合同会社Writers-hubでは、検索意図の設計から構成、執筆、タイトルの調整までを一貫して行っています。自社で書ける体制を整えたい場合の内製化支援もあわせて提供していますので、状況に応じて選んでください。
関連記事:Webページのタイトルはどこにある?表示場所と確認方法、サイト名との違い
いま公開している記事のタイトル、見直す優先順位はつけられていますか
記事の本数や検索順位の分布によって、先に手を入れるべきタイトルは変わります。表示回数はあるのにクリックされていない記事から着手するのが基本ですが、その判断だけでも材料が欲しい場合は、無料相談で現状の記事を見ながら整理できます。








