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Webマーケティングの外注|費用の内訳と依頼先の選び方、内製との使い分け

外注先を比べる前に、自社の顧客像と商品の強みを書き出し、契約前に外注先へ渡すことをおすすめします。外注先が作れるのは、受け取った情報の範囲の施策だけだからです。成果物と一緒に「なぜそうしたか」の理由も受け取っておけば、次に同じ判断をするときは社内で決められます。

中小企業のWeb担当者が、外注先の候補資料と自社の予算表を机に並べ、どこまでを社外に任せるかを検討している落ち着いた構図。

「Webマーケティングを外注するなら、費用相場を調べて、実績のある会社を選べばよさそう」。外注の検討は複数社から見積もりを取って比べる段取りで進むので、成果を左右するのは選んだ相手の実力だと考えるのも自然です。ところが、外注先が作れるのは、発注する側から受け取った顧客像や商品の強みの範囲の施策だけです。外注の成果は、相手選びだけでなく、何を渡して何を受け取るかという発注の仕方でも変わります。

本記事では、見積もりの内訳と料金形態の読み方から、内製との使い分け、依頼先4タイプの選び方、外注しても社内にノウハウが残る進め方まで、記事制作会社の視点で順を追ってお伝えします。

この記事でわかること
  • 外注費は施策名ではなく、作業費・広告費・ツール費・初期費用の内訳と料金形態に分けて読み、見積もりは項目をそろえて比べる
  • 戦略と方針は社内に残し、手間と専門性のかかる制作や運用を外に出すと、判断の主導権を手放さずに済む
  • 依頼先は任せる業務が単発か継続かで選び、フリーランスに頼むなら取引条件を書面かメールで示す義務がある
  • 顧客像と商品の強みは契約前に渡し、SEOは効果が出るまで一般に3〜6か月かかる前提で判断の時期を決める
  • 成果物と一緒に判断の理由を受け取り、慣れた工程から社内へ移すと、外注しながらノウハウを残せる

Webマーケティングの外注とは?依頼できる業務の全体像

Webマーケティングの外注とは、集客や販促にまつわる業務の一部、あるいは全部を、社外の専門家や会社に委託することを指します。ここでまず押さえておきたいのは、Webマーケティングがひとつの作業ではなく、性格の異なる複数の業務の集合体だという点です。全体像がぼんやりしたまま外注先を探すと、見積もりを比べる土台さえ持てません。

依頼できる業務は、大きく次の4つの領域に分けて捉えると整理しやすくなります。

  • 戦略・分析系(現状分析、KPI設計、マーケティング戦略の立案)
  • 集客系(SEO、Web広告運用、SNS運用)
  • 制作系(記事コンテンツ、サイト・LP、動画やバナー)
  • 改善系(アクセス解析、レポーティング、施策の改善提案)
Webマーケティングで外注できる業務を4領域に分けた全体像の図

4つの領域のうち、上流の戦略設計は事業の根幹に関わるので社内に残し、手間と専門性のかかる集客・制作の実務を外に出す、という分け方ができます。戦略は自社で握り、実行を外に出すという発想は、後半で触れる「ノウハウを残す外注」の核にもなります。

💡

外注を検討する前に、まず自社の業務を「戦略・集客・制作・改善」の4領域に仕分けし、どこが社内で回せてどこが詰まっているのかを可視化してみてください。詰まっている工程を外に出すと、社内で止まっていた作業が動き出すので、外注費で何が進んだかを確かめやすくなります。

自社の弱点がはっきりすれば、「Webマーケティングを丸ごと任せる」ではなく「制作だけ」「広告運用だけ」と、依頼範囲を絞り込めます。範囲が絞れれば費用も読みやすくなり、外注先選びの精度も上がっていきます。

経営者経営者

うちはWebにあまり詳しい人間がいません。全部まとめて任せてしまったほうが、かえって楽なのではないでしょうか。

Writers-hub編集部Writers-hub
編集部

気持ちはよくわかりますが、いきなり全部を丸ごと任せるのはおすすめしません。任せる範囲が広いほど費用は膨らみ、成果の良し悪しも判断しづらくなります。まずは自社で最も手が回っていない工程をひとつ選び、そこから小さく外注するほうが、失敗の傷も浅く、外注先の実力も見極めやすくなります。

関連記事:【2025年最新】記事作成代行サービスの選び方完全ガイド|料金相場や失敗しないコツを徹底解説

Webマーケティング外注の費用の内訳と料金形態

Webマーケティングの外注費は、どの施策を、どこまで、どんな体制で頼むかで積み上がるため、施策名だけでは金額が決まりません。見積もりは、費用の内訳と料金形態に分けて読むと、各社を同じ物差しで比べられます。

見積もりの内訳

見積もりの金額は、主に次の4つの費用に分かれます。

  • 作業費:記事の制作、広告の運用、レポートの作成など、外注先が手を動かす分の費用
  • 広告費:広告を出す媒体に払う費用で、運用を代行する会社への手数料とは別の支払い
  • ツール費:アクセス解析や検索順位の計測などに使うツールの利用料
  • 初期費用:現状の分析や設計など、施策を始める前の作業にかかる費用

見積もりにツール費があれば、どのツールの費用かを確かめます。アクセス解析に使うGoogleアナリティクスは、Googleが無料のツールとして提供しています。

※ 出典:Google マーケティング プラットフォーム「Google アナリティクス」の紹介ページ(2026年10月21日時点の記載)

作業費の料金形態

作業費の払い方には、主に次の6つの料金形態があります。

料金形態

払い方

契約前に確かめること

記事単位

記事1本ごとに払う

キーワードの選定、構成、執筆、編集、入稿のどこまでが1本の料金に入るか

月額固定

毎月決まった額を払う

その額で毎月する作業と量、最低契約期間

広告費連動

広告費に対する割合で手数料を払う

広告費を増やすと手数料も増えること、報告の中身

稼働時間

働いた時間に応じて払う

1か月の上限時間と、その時間でする作業

スポット

1回の作業ごとに払う

納品物の範囲と修正の回数

成果報酬

決めた成果が出たときに払う

何を成果と数えるか

成果報酬型は一見リスクが低く見えますが、達成条件の中身を詰めておかないと、需要の乏しいキーワードで「達成」と見なされる落とし穴があります。

同じ施策名でも金額に幅が出るのは、施策の中身が違うからです。同じ「記事の制作」でも、キーワードを詰め込んだだけの記事と、検索意図の設計から編集までを含む記事とでは、かかる作業の量が違います。外注費用は「支援範囲」で決まるのであって、施策名だけを見て高い安いを論じても意味がありません。

施策ごとに、費用を左右する要因も違います。SEO・コンテンツ制作なら、「検索意図の設計と編集にどこまで手をかけるか」で金額が分かれます。Web広告運用では、運用者の腕とレポートの深さが手数料の妥当性を決めます。サイト・LP制作は、ページ数と設計の複雑さがそのまま工数に跳ね返る領域です。

月額の契約の比べ方

月額の契約は、初期費用と、月額に最低契約期間の月数を掛けた額を足した総額で比べます。たとえば当社のIKKI-Plus(ブログの設計から毎日の公開までを任せる運用代行)は、月額10万円から(税別)で、契約は3か月からです。最低契約期間のある契約では、途中で解約したときに違約金がかかるかも、契約前に確かめておきます。

各社で比べる作業費の総額を、初期費用と月々の作業費×契約月数の合計で示した図

大切なのは、相場の数字を暗記することではなく、目の前の見積もりが「何に対する対価なのか」を分解して読む力を持つことです。金額の裏にある工数、専門性、責任範囲を見ないまま総額の安さだけで比べると、安物買いの銭失いに陥ります。

外注と内製、どちらを選ぶ?判断の4つの軸

費用の全体像が見えると、次に湧いてくるのが「そもそも外注すべきか、社内でやるべきか」という問いです。この判断を、なんとなくの雰囲気ではなく、4つの軸で機械的に切り分けていきましょう。

  1. コア業務かどうか。事業の競争力に直結する領域は社内に残し、専門性は高いが自社の独自性に関わらない実務は外に出す
  2. スピード感。今すぐ立ち上げたいなら、採用と育成に時間のかかる内製より、即戦力を借りられる外注が有利
  3. ノウハウ蓄積の優先度。将来の内製化を見据えるなら、丸投げ型よりも伴走して手法を教えてくれる外注先を選ぶ
  4. コスト構造。担当者を1人採用する固定費と、必要な分だけ払う外注の変動費を、機会損失まで含めて比べる

コスト構造を比べるときは、社内でやる費用を「無料」と数えないことが要になります。担当者がWebマーケティングに割く時間は、本来なら別の業務に使えたはずの時間でもあります。この機会損失まで勘定に入れると、一部を外に任せて時間を買うほうが安くつく場合もあります。

外注が向いているケース
  • 社内に専門人材がおらず、育成する時間もない
  • すぐに施策を立ち上げて成果を急ぎたい
  • 施策の量や種類が多く、変動費で柔軟に調整したい
  • 最新の手法やトレンドを外部から取り込みたい
内製が向いているケース
  • 事業の中核に関わり、外部に出したくない領域である
  • すでに社内に知見があり、部分的な補強で足りる
  • 長期にわたり継続する定型業務で、内製したほうが安い
  • 顧客理解や現場の一次情報が成果を大きく左右する

現実には「全か無か」で決める必要はありません。戦略と方針は社内で握り、手間のかかる制作や運用だけを外に出す「ハイブリッド型」という選び方もあります。

記事制作を例に取ると、どんなテーマを狙うかという戦略は社内で決め、キーワードに沿った執筆と編集だけを外へ出す、という切り分けができます。判断の主導権は手放さず、工数のかかる手仕事だけに外部の力を借ります。この形なら、費用を抑えながら、成果に向けた舵取りも自社で続けられます。

ℹ

判断に迷ったら、「これは3年後も社外に頼み続けるか」と自問してみてください。頼み続けてよい定型業務なら外注のまま、いずれ自社の武器にしたい領域なら、内製化を前提にした伴走型の外注を選びましょう。この一問だけで、選ぶべき外注先の性格まで決まってきます。

外注先は4タイプ|それぞれの得意と限界

外注すると決めたら、次は「誰に頼むか」です。Webマーケティングの依頼先は、大きく4つのタイプに分かれます。それぞれ得意な領域とコスト感、そして限界が異なるため、自社の目的と照らして選ぶ必要があります。

専門支援会社(制作・SEO)総合広告代理店フリーランスオンラインアシスタント
費用感中高低〜中低
対応範囲特定領域を深く広く一括個人スキル依存定型業務中心
品質の安定◎○△○
戦略から実行まで◎○△×
向いているケース専門領域を継続的に強化したい大規模に一括で任せたい部分的にコストを抑えたい手を動かす作業を減らしたい

専門支援会社は、SEOやコンテンツ制作といった特定領域を深く手がける組織です。担当者が変わっても品質が安定しやすく、戦略から実行までを一貫して任せられるのが強みになります。一方で、広告からSNSまで何もかもを一社で、という総合性は総合広告代理店に譲る場面もあります。

総合広告代理店は幅広い施策を一括で任せられる反面、任せる範囲が広いぶん費用は高くなります。フリーランスは費用を抑えやすく柔軟な反面、個人のスキルとリソースに品質が左右され、実績の見極めが難しくなります。オンラインアシスタントは定型的な作業の代行に向く一方、戦略設計そのものは守備範囲の外にあります。

実務では、この4タイプを一つに絞る必要はありません。主要コンテンツの制作は専門支援会社に、広告の一括運用は代理店に、単発のデザイン作業はフリーランスに、と役割で組み合わせることもできます。自社の中核に近い領域ほど品質の安定した相手に任せ、周辺の定型作業ほどコストを抑えるように使い分けると、限られた予算の配分がぐっと合理的になります。

Web担当者Web担当者

フリーランスと会社では、どちらに頼むのが正解なのでしょうか。安いフリーランスにも惹かれますが、品質のばらつきが不安です。

Writers-hub編集部Writers-hub
編集部

どちらが正解というより、任せる業務の性質で選ぶのが実務的です。単発で範囲のはっきりした作業ならフリーランスの機動力が生きますし、品質を継続的に安定させたい、担当が抜けても回したいという継続案件なら、組織で受ける専門会社が安心です。フリーランスに頼むなら、本人に作業の時間の余裕があるかを、契約前に必ず確かめてください。

フリーランスに頼むときは、2024年11月1日に施行されたフリーランス・事業者間取引適正化等法の決まりも守ります。従業員を使っている会社が、従業員を使わずに1人で働くフリーランスに仕事を頼むとき、発注する側が、委託の期間にかかわらず負う義務のうち、契約と支払いに関わるのは次の2つです。

  • 取引条件の明示:業務の内容、報酬の額、支払期日などを、仕事を頼んだときに書面かメールなどで直ちに示す
  • 報酬の支払い:成果物などを受け取った日から、原則60日以内のできる限り早い日を支払期日に決め、その日までに払う

1か月以上続けて頼む仕事では、報酬の減額や、不当な内容の変更・やり直しなど7つの行為が禁じられます。6か月以上の仕事を途中で打ち切るか更新しないときは、原則として30日前までに予告します。このほか、フリーランスへのハラスメントを防ぐ体制づくりも義務になっています。

厚生労働省|フリーランスとして業務を行う方・フリーランスの方に業務を委託する事業者の方等へ
フリーランスとして業務を行う方・フリーランスの方に業務を委託する事業者の方等へ について紹介しています。
🌐 www.mhlw.go.jp
外部リンク

関連記事:おすすめのWeb業者は「種類」で決まる|制作・広告・マーケ・SEOの違いと選び方

「安いから」で選ぶと失敗する|外注でつまずく5つのパターン

外注で成果が出ないときは、外注先の実力より先に、発注の仕方を見直す余地があります。外注でつまずきやすいパターンを5つ挙げます。1つ目が丸投げです。

丸投げすると、外注先は自社の顧客を知らないまま施策を作ります。自社の顧客像や商品の強みを共有しないまま「あとはお任せで」と投げてしまうと、外注先はどれだけ優秀でも的を外します。Webマーケティングの施策は、発注側が握る一次情報をもとに組み立てるものだからです。

残りの4つは次のとおりです。

  • 目先の安さだけで選び、支援範囲の薄さに後から気づく
  • KPIが曖昧なまま発注し、成果の良し悪しを評価できない
  • 営業担当は優秀でも、実際に手を動かす運用者の顔が見えない
  • 効果が出る時期を決めないまま成果を求め、効果が出る前に契約を切ってしまう

営業担当と実際の運用者が別人だと、提案の場で聞いた内容が実務に引き継がれないことがあります。提案に出てくる担当者と、契約後に実務を回す担当者が違う会社もあるためです。商談では、実際に自社を担当する人が誰で、どんな実績を持つのかまで踏み込んで確認しておくと、後悔が減ります。

短期で見切る失敗は、効果が出るまでの期間を契約の前に決めていないことから起きます。SEOの効果が出るまでには、一般に3〜6か月ほどかかり、期間はサイトの状態と、狙うキーワードの競合の強さで変わります。効果が出る前に契約を切ると、払った費用に見合う結果が出たかを確かめないまま終わります。いつ、何の数字で効果を判断するかを、契約の段階で外注先と決めておきましょう。

⚠

「必ず1位にできます」「確実に成果を保証します」といった断定的な営業トークには、慎重に構えてください。検索順位も広告の反応も、外部要因に左右されるため、外部の業者が確実に約束できるものではありません。成果を断定で保証する姿勢そのものが、ひとつの危険信号だと受け止めておくのが安全です。

Googleが公開しているSEO業者の選び方のページにも、「Google で一番上に掲載されることは誰にも保証できません。」と明記されています。

Google 検索セントラル|SEO 業者の利用を検討する(公式)
SEO サービスの利用を決断する前に、Google の公式なヒントを参考に、SEO 専門家の評価方法、信用照会先の確認方法、よくある落とし穴の回避方法をご確認ください。
🌐 developers.google.com
外部リンク

5つのつまずきに共通するのは、発注側が「任せきり」の姿勢でいることです。外注を成果に変えるのは、丸投げではなく、目的と情報をしっかり手渡したうえでの協働にほかなりません。

外注する前に、何をどの順で書くかを決めておきたいですか

丸投げを避けるには、外注先に記事を頼む前に、狙うキーワードと書く順番を決めておく必要があります。Writers-hubの記事コンテンツの制作支援では、検索意図をもとに、どのキーワードから書くかの順番を設計します。相談は無料で、オンラインで30分ほどです。

成果につながる外注先の選び方

つまずきのパターンを裏返せば、選び方の物差しが見えてきます。相見積もりで金額を比べる前に、次のチェックポイントで各社をふるいにかけてください。金額はあくまで、支援範囲がそろって初めて意味を持つ比較材料です。

  • 自社と同じ業界や規模での支援実績を公開しているか
  • 戦略設計から実行まで、一貫して対応できる体制があるか
  • KPIの設計と、報告される指標や頻度が具体的か
  • 効果が出るまでの期間と、いつ何で判断するかを説明できるか
  • 実際に自社を担当する人の顔と実績が見えるか
  • 契約期間や途中解約の条件が、あらかじめ明示されているか
  • 「安さ」や「保証」ではなく、施策の根拠を語れるか

とりわけ実績の確認は、業界や規模をそろえて見るのが肝心です。華やかな大手企業の事例が並んでいても、自社と近い規模・業種での成果でなければ参考になりません。むしろ「自社と似た状況の企業を、どう伸ばしたか」を具体的に語れる会社ほど、再現性のある支援が期待できます。

相見積もりを取るときも、総額の安さで並べるのは避けましょう。安いプランには、高いプランに含まれる作業が入っていないことがあります。自社に本当に必要な施策を一枚の紙に書き出し、その項目をそろえて各社に依頼しましょう。土台がそろって初めて、価格差が支援範囲の差なのか、単なる割高なのかが見えてきます。

数字に表れにくい相性は、契約前のやり取りで確かめます。初回のやり取りで質問の意図を汲み取り、要点を押さえた返事が返ってくるか。契約前の返事の速さと的確さは、契約後に連絡を取り合うときの進めやすさを見積もる材料になります。

外注を始めるときの発注ステップ

外注先の当たりがついたら、実際の発注へ進みます。この段取りが雑だと、どれだけよい相手でも力を発揮できません。発注から運用開始までを、4つのステップで押さえておきましょう。

1
STEP
依頼範囲と予算の枠を決める

4領域の棚卸しをもとに、外へ出す工程と社内に残す工程を線引きします。あわせて月いくらまでという予算の上限も先に決めておくと、提案を受けるときの判断が速くなります。

2
STEP
候補を絞り、同じ条件で見積もりを取る

必要な施策を一枚にまとめ、その項目をそろえて3社ほどに見積もりを依頼します。

3
STEP
目的とゴール、一次情報を共有する

契約前の提案段階から、事業のゴールや顧客像、これまでの施策の結果を伝えます。情報を渡しておくと、提案が自社の状況に合っているかで比べられ、丸投げによる的外れを防げます。

4
STEP
契約内容と報告体制を確認して開始する

支援範囲、契約期間、途中解約の条件、報告の頻度と指標を書面で確認したうえで運用を始めます。誰が自社を担当するのかも、この段階で明確にしておきます。

目的と一次情報の共有は、契約の前に済ませます。外注先は、受け取った情報の範囲でしか提案を作れないためです。提案を受ける前に顧客像やこれまでの施策の結果を渡しておくと、各社の提案を、自社の状況に合っているかどうかで比べられます。

外注の発注から運用開始までの4ステップを時系列で示した図

関連記事:Webマーケティングの発注で失敗しない進め方|費用相場・発注先の選び方・依頼の流れ

外注しても社内にノウハウが残る進め方

「外注すると社内にノウハウが溜まらない」という不安は、外注そのものの宿命ではなく、進め方で解消できる問題です。外注とノウハウ蓄積は両立できるという前提で、協働の型を設計すればよいのです。

鍵は、外注先を「作業の請負先」ではなく「一時的にチームへ加わる専門人材」として扱うことにあります。丸投げして成果物だけを受け取るのではなく、判断の背景や手法まで見える形で伴走してもらいます。目的と一次情報を契約前に渡したうえで、次の3つのステップで進めます。

1
STEP
判断の理由を毎回言葉にしてもらう

「なぜこのキーワードを狙うのか」「なぜこの構成にしたのか」を、成果物とセットで説明してもらいます。結論だけでなく理由を受け取ることで、自社の中に判断の型が蓄積されていきます。

2
STEP
定例で振り返り、次の一手を一緒に決める

月次などの定例で数字を振り返り、次の施策を外注先と一緒に決めます。報告を聞くだけの会議にせず、意思決定に自社が関わることで、進め方そのものが社内の資産になります。

3
STEP
一部を内製へ巻き取っていく

慣れてきた工程から、少しずつ社内へ移していきます。全体を外注のまま固定せず、内製化を前提に設計しておくと、将来の外注費を計画的に減らせます。

3つのステップのうち、社内に何が残るかを決めるのは、判断の理由を言葉にしてもらうステップです。成果物だけを受け取ると、次に同じ判断をするときも外注先に聞くことになります。理由まで受け取って社内に記録しておけば、社内の担当者が外注先と同じ手順で判断できるようになります。

外注を協働に変え、社内にノウハウが残る情報の流れを示した図

効果を測るときに、検索順位や表面的なアクセス数だけを見ないことも、社内に判断力を残すうえで欠かせません。流入の先にある問い合わせや資料請求といった成果まで追い、指名検索と非指名検索を分けて見ます。

社名で検索される指名の流入は、広告や口コミなど他の活動の影響も受けます。外注したコンテンツ施策の効果を測りたいなら、悩みや課題で検索される非指名の流入と、その先の成果を見るほうが、施策の効果を見分けやすくなります。こうした見方を外注先と共有しておくと、数字を読む力そのものが社内に根づいていきます。

いずれは自社で回せる体制を、外注しながら作りたいですか

Writers-hubの記事コンテンツの制作支援では、当社が自社と取引先のサイトで毎日の公開に使っている記事の指示文を作るツールを、御社で回せる形でお渡しします。公開前の確認は御社で行うので、どの記事を出すかの判断は社内に残ります。

Webマーケティング外注のよくある質問

Webマーケティングの外注を検討するときに出てくる4つの質問に答えます。

外注して成果が出るまで、どれくらいの期間がかかりますか。

施策によって変わります。SEOの効果が出るまでには、一般に3〜6か月ほどかかり、期間はサイトの状態と狙うキーワードの競合の強さで変わります。短期での成果を保証する説明にはむしろ注意し、3〜6か月の幅を見て予算を組んでおくと安心です。

最低でもどのくらいの予算があれば、外注を始められますか。

最低額は、頼む施策と範囲で決まります。最も詰まっている工程だけを切り出せば、その工程の作業費から始められます。ブログの設計から毎日の公開までを任せる当社のIKKI-Plusは、月額10万円から(税別・3か月から)です。広告を出すときは、運用の費用とは別に、媒体に払う広告費がかかります。

フリーランスと会社は、どちらに外注すべきですか。

単発で範囲の明確な作業ならフリーランスの機動力が、品質を継続的に安定させたい継続案件なら組織で受ける会社が向きます。

外注すると、社内にノウハウが残らないのではありませんか。

進め方しだいで両立できます。成果物だけでなく判断の理由まで共有してもらい、定例で意思決定に関わり、慣れた工程から内製へ巻き取ります。この設計にしておけば、外注しながら社内に判断の型を残せます。

まとめ|外注は「丸投げ」ではなく「協働」

Webマーケティングの外注でつまずくかどうかは、外注先の実力だけでなく、発注側の向き合い方でも変わります。費用は相場の数字ではなく支援範囲で判断し、依頼先は自社の目的とタイプの相性で選びます。そして最も大切なのは、外注を丸投げではなく協働として設計するという一点です。

戦略と一次情報を自社で握り、手間と専門性のかかる実務を外に出します。成果物だけでなく判断の理由まで受け取り、慣れた工程から内製へ巻き取っていきます。この進め方なら、外注で成果を急ぐことと、社内にノウハウを残すことを両立できます。

私たち合同会社Writers-hubは、これまでに累計8,000記事以上を制作し、2026年7月19日からは自社ブログで毎日10本の記事を公開しています。記事コンテンツの制作支援では、キーワード戦略の設計から、毎日の公開に使っている型をお渡しすることまでを行っています。「自社の場合、何をどこまで外注し、何を社内に残すか」を整理する段階から、ご相談をお受けしています。

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この記事を書いた人

米山拓真

米山拓真

合同会社Writers-hub 代表社員

滋賀県立大学工学研究科の修士課程を修了後、大手制作会社の編集部を経て2019年にWebライターとして独立。2020年に記事制作を手順化した「ハブ式SEOライティングメソッド」を開発し、これまでに200人以上のライターを育成しました。2022年3月に合同会社Writers-hubを設立し、会社として累計8,000記事以上のSEO記事制作に携わっています。2024年にAIライティングシステム「一気通貫Pro」、2025年から書き手の文体を再現するAI編集者「Edico」を開発。このブログでは、クライアント案件と自社サイトで実際に試したことを書いています。

読んで終わりにしないために

記事の内容を自社に当てはめるとどうなるか、オンライン30分で一緒に整理します。費用はかかりません。