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ライターを外注する方法|探し方と料金、品質をそろえるチームの作り方

ライターを外注するときは、探す場所や単価を比べる前に、原稿を確かめて差し戻す編集者を自社と外部のどちらが担うかを決めることをおすすめします。編集者が決まっていれば、書き方の決まりをレギュレーションにまとめ、差し戻した理由を書き足していくことで、ライターが替わっても同じ基準で原稿を確かめられます。

中央の編集者の机に複数のライターから原稿が集まり、編集者からライターへ差し戻しの矢印が返り、机の横に監修者とレギュレーションの書類が置かれている図。

「書ける人さえ見つかれば、記事の外注はうまくいきそう」。外注を考えるきっかけは社内に書く時間がないことなので、足りないのは書く人だと考えるのは自然です。ところが、外注した記事の品質は、ライター1人の腕よりも、原稿を確かめて差し戻す編集者を誰が担うかで左右されます。

本記事では、ライターの探し方と料金の見方から、編集者・ライター・監修者の役割分担、レギュレーションと品質をそろえる手順まで、記事制作会社の視点で順を追ってお伝えします。

この記事でわかること
  • ライターの探し方は3つあり、どれを選ぶかで、原稿を確かめる編集者を自社と外部のどちらが担うかが変わります
  • ライターの単価は、自社で原稿を確かめて直す時間と合わせて比べます
  • 編集者の役割を決めないままライターに頼むと、原稿の確認が発注した担当者に集まります
  • レギュレーションは、差し戻した理由を書き足して、ライターが読み切れる長さに保ちます
  • 個人のライターには、頼む内容、報酬の額、支払期日などを、頼んだときにすぐ書面やメールで伝えます

ライターを外注する3つの探し方

ライターの探し方は大きく3つあり、どれを選ぶかで、原稿を確かめて直す編集者を自社と外部のどちらが担うかが変わります。

クラウドソーシングSNSや紹介での直接契約記事制作会社
見つけ方サイトで募集を出し、応募した人から選ぶSNSの投稿や知人の紹介で見つけた人に連絡する会社に問い合わせ、進め方と料金を決める
原稿を確かめる人自社自社制作会社の編集者と、最終確認をする自社
契約と支払いサイトを通して契約し、支払う契約書と支払いの手続きを自社で用意する制作会社と契約し、制作会社に支払う
向いている会社原稿を確かめる人が社内にいて、少ない本数から試したい会社決まった分野に詳しいライターと長く組みたい会社原稿を確かめる人を社内に置けない会社

記事制作会社の料金には、編集者が原稿を確かめる手間が含まれます。個人のライターでは、確かめる手間が自社に残るため、1文字あたりの金額だけを並べると、制作会社は高く見えます。

どの探し方でも、本発注の前にテスト記事を1本頼みます。見るのは、レギュレーション(書き方の決まりをまとめた資料)どおりに書けるかと、差し戻した箇所をどう直してくるかです。依頼先ごとの頼み方の違いは、ライター依頼の方法と費用相場で詳しく扱っています。

ライターの外注費の決まり方

ライターの外注費は、1文字あたりの金額に文字数を掛ける文字単価か、1本ごとに金額を決める記事単価で見積もられます。どちらの払い方でも単価は記事の条件で上下するため、見積もりは次の6つの条件を同じにして比べます。

  • 文字数:記事単価なら、1本あたり何文字までの金額かを確かめます
  • 専門性:医療や法律、お金のように、誤りが読者の損につながる分野は、調べる時間のぶん単価が上がります
  • 取材:取材を伴う記事は、日程の調整、取材の時間、録音の書き起こしが加わります
  • 監修:専門家の監修を付けると、監修料と、監修者の指摘を直す時間が加わります
  • 修正の回数:何回までの修正を料金に含めるかで、見積もりの金額が変わります
  • 作業の範囲:構成づくり、画像の用意、CMSへの入稿まで頼むかで、金額が変わります

※ 同じ条件でも、ライターの経験や納期の短さで単価は変わります。

見積もりの金額が安くても、自社の担当者が原稿を確かめて直す時間が長くなれば、記事1本にかかる費用は下がりません。ライターの単価は、自社で原稿を確かめる時間と合わせて比べます。

記事1本にかかる費用を、ライターへの支払い、自社で原稿を確かめて直す時間、監修料の3段に積み上げた図

編集者・ライター・監修者の役割分担

記事を外注するチームは3つの役割で組み、ライターを探す前に、編集者の役割を自社と外部のどちらが担うかを決めます。

役割

主な仕事

担う人

編集者

構成を決め、原稿を確かめて差し戻し、公開できる状態に仕上げる

自社の担当者か、記事制作会社の編集者

ライター

構成と書き方の決まりに沿って原稿を書き、提出前に自分で見直す

外部のライター

監修者

専門分野の記述が正しいかを確かめる

医師、弁護士、税理士などの専門家

編集者を中心に、複数のライター、監修者、自社の担当者がつながる記事制作のチームの図

編集者の役割を決めないままライターに頼むと、原稿の確認と直しは、発注した担当者が本来の仕事の合間にすることになります。担当者が忙しい週は確認が後回しになり、公開が止まるか、確認が浅いまま公開されます。ライターを探す前に、原稿を確かめる編集者を決めます。

Web担当者Web担当者

経験のあるライターに頼めば、こちらで原稿を確かめなくても大丈夫ですよね?

Writers-hub編集部Writers-hub
編集部

経験のあるライターなら、誤字や読みにくい文は少なくなります。ただ、御社の商品の強みや、社内で使わない言い回しは、社内の人にしか判断できません。誰がそこを確かめるかを、先に決めておきましょう。

監修者は、医療や法律、お金のように、誤った記述が読者の健康や財産の損につながる記事にだけ付けます。監修者を立てると、監修料と確認の日数が加わるためです。監修者の探し方と頼み方は、監修者の役割と著者との違いにまとめています。

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レギュレーションに書く7つの項目

レギュレーションは、どのライターにも共通して守ってもらう書き方の決まりで、編集者が原稿を差し戻すときの基準になります。最初の版には、次の7つの項目を書きます。

  • 文体と語尾
  • 数字や英字の表記
  • 見出しの付け方
  • 使わない表現と、代わりの言い方
  • 出典にしてよい資料
  • 画像の用意の仕方
  • 納品の形式と、提出前に確かめること

記事ごとに変わる狙いのキーワードや想定する読者は、レギュレーションに入れず、記事ごとの指示書で渡します。項目ごとの書き方の例は、記事外注のマニュアルの作り方で挙げています。

レギュレーションは、最初から細かく作り込むより、差し戻した理由を書き足していくほうが、ライターが読み切れる長さに収まります。

⚠

従業員がいるか役員が2人以上いる会社が、従業員のいない個人のライターに、1か月以上続く仕事を頼む場合は、フリーランス法で禁じられていることがあります。基本契約や契約の更新で続けて頼む場合も含みます。ライターに責任がないのに、受け取った後の原稿をやり直させて、ライターの利益を不当に害することです。差し戻しの基準をレギュレーションに書いて発注のときに渡しておくと、直してもらう理由をライターと同じ基準で確かめられます。

原稿の品質をそろえる6つの手順

外注した原稿の品質は、構成の確認から差し戻した理由の記録までの6つの手順を、記事ごとに同じ順で踏むとそろいます。

1
STEP
構成の確認

編集者が、見出しと各見出しに書く内容を決めて渡します。ライターが構成を作る場合も、書き始める前に編集者が確かめます。

2
STEP
執筆とセルフチェック

ライターは、レギュレーションの「提出前に確かめること」に沿って原稿を見直してから提出します。

3
STEP
編集者の確認

編集者は、レギュレーションに沿っているかと、読者の疑問に答えているかを確かめ、直す箇所に理由を添えて差し戻します。

4
STEP
専門家の監修

監修を付ける記事だけ、編集者の確認を終えた原稿を監修者に渡し、専門的な記述の正しさを見てもらいます。

5
STEP
公開前の最終確認

自社の担当者が、商品やサービスの説明に誤りがないかと、社内で使わない表現がないかを確かめます。

6
STEP
差し戻した理由の記録

差し戻した理由を記事ごとに残し、2本以上の記事で同じ理由が出たら、レギュレーションに書き足します。

ライターを育ててきた立場から言えば、ライターが替わっても品質がそろうかは、差し戻した理由の記録を続けるかどうかで決まると見ています。

構成の確認から公開前の最終確認までの流れと、差し戻した理由をレギュレーションに書き足して次の記事に戻す流れの図

差し戻した理由をレギュレーションに書き足さないと、新しいライターが入るたびに同じ箇所を差し戻すことになり、編集者が原稿を確かめる時間は減りません。

💡

差し戻すときは「読みにくい」とだけ書かず、どの文をどう直すかと、そう直す理由を書きます。理由まで書いた差し戻しの文は、そのままレギュレーションの一文として足せます。

ライターの外注でよくある質問

個人のライターに頼むときの契約と支払いについて、よく聞かれる質問は次の3つです。

個人のライターとの契約で決めることは?

個人のライターに頼むときは、頼む内容、報酬の額、支払期日などを、頼んだときにすぐ書面かメールなどで伝えます。従業員のいない個人に仕事を頼む事業者には、フリーランス法で取引の条件の明示が義務づけられています。

従業員がいるか役員が2人以上いる会社が頼むなら、支払期日は、原稿を受け取った日から60日以内のできるだけ早い日に決めます。60日は、原稿を確かめ終えた日ではなく、受け取った日から数えます。

個人のライターに払うとき源泉徴収は要る?

会社が国内に住む個人のライターに原稿料を払うときは、所得税と復興特別所得税を源泉徴収します。2026年中に払う分の税率は、1回に払う金額のうち100万円以下の部分が10.21%、100万円を超える部分が20.42%です。

請求書で原稿料と消費税の額が分かれていれば、原稿料の額だけを源泉徴収の対象にできます。源泉徴収した税は、払った月の翌月10日までに納めます。計算の例は、国税庁の原稿料や講演料等を支払ったときに載っています。

ライターが書いた記事の著作権は誰のもの?

ライターが書いた記事の著作権は、契約で譲り受けると決めない限り、書いたライターにあります。書き直しや転載の予定があるなら、著作権の譲渡を契約で決めます。

著作権法では、翻訳や翻案をする権利などは、譲渡の契約に書いていないとライターに残ると推定されます。著作者人格権は譲渡できないため、ライターが著作者人格権を行使しないことも契約に書いておきます。

まとめ|ライターの外注は編集者の役割から決める

ライターを外注するときは、探す場所と単価を比べる前に、原稿を確かめて差し戻す編集者を自社と外部のどちらが担うかを決めます。編集者が決まったら、レギュレーションを渡してテスト記事を頼み、差し戻した理由をレギュレーションに書き足していきます。

私たち合同会社Writers-hubは、累計8,000記事以上を制作し、200人以上のライターを育成してきました。従業員は代表の1名で、提携ライターは約20名です。

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この記事を書いた人

米山拓真

米山拓真

合同会社Writers-hub 代表社員

滋賀県立大学工学研究科の修士課程を修了後、大手制作会社の編集部を経て2019年にWebライターとして独立。2020年に記事制作を手順化した「ハブ式SEOライティングメソッド」を開発し、これまでに200人以上のライターを育成しました。2022年3月に合同会社Writers-hubを設立し、会社として累計8,000記事以上のSEO記事制作に携わっています。2024年にAIライティングシステム「一気通貫Pro」、2025年から書き手の文体を再現するAI編集者「Edico」を開発。このブログでは、クライアント案件と自社サイトで実際に試したことを書いています。

読んで終わりにしないために

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