「AIO対策には、llms.txtの設置やAI向けの書き換えなど、SEOとは別の施策が要りそう」。AEOやGEOといった呼び名とともにAI向けの手法が紹介されているため、SEOとは別の作業が要ると思われがちです。ところが、Googleの公式ドキュメントには、AIによる概要のための特別な最適化は要らず、llms.txtもGoogle検索では使わないと書かれています。GoogleのAIO対策は公式ドキュメントの施策ごとに整理でき、名前が出るかはAIに聞いて数えて確かめます。
本記事では、Googleの公式ドキュメントに書かれた表示の条件と施策から、AIの回答に名前が出るかの測り方まで、記事の制作とAI検索対策を手がける制作会社の視点で順を追ってお伝えします。
- GoogleのAIO対策に、AI専用の特別な施策は要らない
- AIによる概要に出る条件は、インデックス登録、スニペットの表示、検索の技術要件、Search Consoleの設定の4つ
- 施策は、コンテンツ作り、技術的な整備、ビジネス情報の更新、プレビューの制御の4つに分けて進める
- llms.txtやAI向けの書き換えは、Google検索では要らない
- Search Consoleでは表示回数とページが分かり、名前が出るかは30問を3つのAIに聞いて数える
GoogleのAIO対策に特別な施策は要るか
GoogleのAIO(AIによる概要。英語名はAI Overviews)の対策に、AI専用の特別な施策は要りません。Googleのガイド「AI機能とウェブサイト」には、AIによる概要とAIモードのための特別な最適化は要らないと書かれています。
AIによる概要に自社のページがリンク付きで表示されるには、次の4つの条件をすべて満たす必要があります。
- ページがGoogleのインデックスに登録されている
- Google検索でスニペットを表示できる
- 検索の技術要件を満たしている
- Search Consoleの「検索の生成AI機能」にサイトが含まれている
インデックス登録、スニペットの表示、検索の技術要件は、通常の検索結果に出るための条件と同じです。
4つの条件を満たしても、表示は保証されません。AIによる概要は、通常の検索結果に足す価値があるとGoogleのシステムが判断した検索でだけ表示されます。

Googleの公式ドキュメントに書かれた4つの施策
Googleの公式ドキュメントに書かれたAIO向けの施策は、コンテンツ作り、技術的な整備、ビジネス情報の更新、プレビューの制御の4つに分けられます。どれも通常のSEOと同じ施策で、ガイドには、記載されたすべてを行う必要はないとも書かれています。

独自の経験を書くコンテンツ作り
コンテンツ作りは、Googleのガイドが、長い目で見るとほかのどの提案よりもAI検索での見え方に効くと考えられる、としている施策です。AIは多くの情報源を確かめるため、ほかの記事の要約より、書き手の経験に基づく見方のほうが役に立つとガイドは説明しています。
たとえば、誰でも書ける「失敗しない選び方5つのポイント」のような一般論より、自社で試した手順や、自社の料金、対応地域、実績の数字を書いたページのほうが、ほかのページに無い情報を持ちます。ページは段落と見出しで区切り、内容に合う画像や動画を添えます。
順位やAIの回答を操作する目的で、質問の言い回しの違いごとにページを大量に作ることは、Googleのスパムに関するポリシーの「大量生成されたコンテンツの不正使用」に当たるとガイドに書かれています。生成AIで下書きを作る場合も、同じポリシーを満たす必要があります。
クロールとインデックスの技術的な整備
技術的な整備は、Googleがページを見つけてインデックスに登録できる状態を保つ施策です。GoogleのAIシステムがページの情報を得る方法も、通常の検索と同じクロールとインデックスに基づいています。公式ドキュメントに書かれた技術の施策と、自社のサイトで確かめることは次の7つです。
施策 | 自社のサイトで確かめること |
|---|---|
クロールの許可 | robots.txtに加え、CDNやホスティングのボット対策の設定でGooglebotを止めていないか |
内部リンク | 対策したいページに、サイト内のほかのページからリンクがあるか |
テキストでの提示 | 料金や対応地域など重要な情報を、画像の中だけに書いていないか |
構造化データ | マークアップの内容が、ページに表示されている文と一致しているか |
JavaScript | JavaScriptで描画する内容が、URL検査ツールで表示されるHTMLに入っているか |
ページエクスペリエンス | スマートフォンでも表示が崩れず、本文をほかの要素と見分けられるか |
重複コンテンツ | 同じ内容のページを、複数のURLで公開していないか |
Googleに登録するビジネス情報の更新
商品を売るサイトや店舗のある会社は、Merchant CenterとGoogleビジネスプロフィールの情報を最新に保ちます。Googleのガイドには、生成AIの回答に商品やローカルビジネスの情報が含まれる場合があり、Merchant CenterやGoogleビジネスプロフィールを使うと、AIの回答とほかの検索結果の両方で表示されやすくなると書かれています。
確かめるのは、営業時間、定休日、住所、価格が、自社サイトの記載と食い違っていないかです。
AI機能に出す情報を絞るプレビューの制御
AIによる概要に使われたくない情報があるページは、プレビューの制御で表示する範囲を絞れます。ガイド「AI機能とウェブサイト」に書かれている方法は、次の4つです。
- nosnippet:ページのスニペットを表示しない
- data-nosnippet:HTMLの指定した範囲をスニペットに使わせない
- max-snippet:スニペットに使う文字数の上限を決める
- noindex:ページを検索結果に出さない
スニペットを表示しない設定にしたページは、「Google検索でスニペットを表示できる」という条件を満たさないため、AIによる概要のリンクの候補にもなりません。AI機能は検索に組み込まれているため、クロールの管理は通常の検索と同じGooglebotのrobots.txtで行います。Google検索以外のGoogleのシステムで、AIの学習とグラウンディング(AIが回答の裏付けにWebの情報を使うこと)を制限したいときは、Google-Extendedを使います。

Googleが要らないとした5つの施策
Googleのガイドが、Google検索では対応しなくてよいとしている施策は次の5つで、AIO対策として勧められることの多いllms.txtも含まれます。
- llms.txtなどAI向けのファイルや特別なマークアップを作ること
- AIが理解しやすいようにコンテンツを細かく分割すること
- 生成AI検索向けに文章を書き換えること
- 実態の無い言及をほかのサイトに増やすこと
- 生成AI検索のために構造化データを作り込むこと
Google検索はllms.txtなどのAI向けファイルを使いません。英語版のガイドには、ほかのサービスのためにllms.txtを置くのは構わず、Google検索での表示には良くも悪くも影響しないと書かれています。
AIO対策として、llms.txtの設置と、全ページへのFAQの構造化データの追加を勧められました。やらないと、AIによる概要に出にくくなりますか。
編集部
FAQのリッチリザルトは2026年5月7日からGoogle検索に表示されていないため、全ページへのFAQの構造化データは、リッチリザルトの面でも効果がありません。生成AI検索に構造化データは必要なく、特別なマークアップも無いとGoogleは書いています。工数は、表示の4つの条件と、自社だけが書ける情報があるかの確認に先に使ってください。
ページの長さにも理想は無いとガイドは書いており、AIでなく読者と扱う内容に合わせて決めます。
検索の生成AIパフォーマンスレポートで分かること
Search Consoleの「検索の生成AIパフォーマンスレポート」では、AIによる概要やAIモードなどに自社のURLが表示された回数と、表示されたページが分かります。Googleは2026年6月3日にこのレポートを発表し、2026年8月31日に世界中のすべてのWebサイトへ提供を広げました。Googleの発表で、レポートに載る情報として挙げられているのは次の5つです。
- インプレッション数:検索とDiscoverの生成AI機能にサイトのURLが表示された回数
- ページ:AI機能に表示されたURL
- 国:表示された国
- デバイス:閲覧に使われた端末の種類
- 日付:時間、日、週、月ごとの推移
デバイスは、検索のレポートだけで見られます。検索の分は、パフォーマンスレポートの検索タイプ「ウェブ」の数字にも含まれています。
一方で、回答の中で自社の名前がどう紹介されたかは、レポートの項目にありません。どの質問で表示されたかも項目に挙げられておらず、ChatGPTやClaudeなどGoogle以外のAIの回答は、Search Consoleでは分かりません。

AIの回答に名前が出るかを30問で測る手順
AIの回答に自社の名前が出るかは、お客様が聞きそうな質問を30問決めて複数のAIに聞き、名前が出た回数を数えて確かめます。AIの回答は聞くたびに変わることがあるため、1問だけの結果では、次に聞いたときも同じ答えになるかが分かりません。
Writers-hubの「滋賀のLLMO対策・AI検索対策」では、お客様が聞きそうな質問30問をChatGPT、Gemini、Claudeの3つに聞き、名前が出た回数と紹介のされ方を毎月報告しています。自社で測るときの手順は、次の4つです。
業種と地域で依頼先を探す質問や、同業者と比べる質問、自社の名前を入れて内容を確かめる質問などを、お客様が実際に使う言い方で書きます。たとえば「草津市で土曜日も診てもらえる歯科医院は?」のように、地域と条件を入れます。
ChatGPT、Gemini、Claudeに、30問を同じ文のまま聞きます。答えごとに、聞いた日、名前が出たか、何番目にどう紹介されたか、参照されたサイトなどを記録します。
同じ30問をGoogle検索に入れ、AIによる概要が表示されたかと、表示された回答に自社の名前やページへのリンクがあるかを記録します。
3つのAIの90の答えのうち、名前が出た回数を数えます。毎月同じ質問と同じ記録の仕方で測り直し、前の月と比べます。

名前が出なかった質問では、答えに挙がった同業者のページや参照されたサイトが、直す場所を決める手がかりになります。原因の切り分け方は、AI検索で自社が表示されない理由と確かめ方で紹介しています。
30問を用意する前に、名前が出るかを5問ずつ確かめませんか
滋賀県内のお店や会社なら、Writers-hubの「滋賀のLLMO対策・AI検索対策」のページにあるAIおすすめチェックを使えます。業種、地域、お店の名前を入れると、ChatGPT、Gemini、Claudeに地元のお客さんが聞きそうな質問を5つずつ聞き、名前が何回出るかをその場で見せます。無料で、メールアドレスの登録も要りません。
GoogleのAIO対策は自分で進めるか相談するか
GoogleのAIO対策を自分で進めるか相談するかは、サイトの修正とSearch Consoleの確認を社内でできるかと、毎月90の答えを記録して読む時間を取れるかで決まります。
相談したほうが早いのは、名前が出ない質問が多いのに、どのページや外部のサイトを直せばよいかを決められないときです。
自分で進めるときも、施策に手を付ける前に30問を測っておくと、直した後の月の回数と比べられます。
Writers-hubの「滋賀のLLMO対策・AI検索対策」は月額20万円〜(税別・6か月〜)で、1か月目に計測と設計をし、2か月目から実行します。AIの回答に名前が出ることは約束していません。オンラインのほか、彦根市とその周辺は訪問もでき、県外はオンラインで対応します。
GoogleのAIO対策でよくある質問
GoogleのAIO対策について、よく聞かれる質問に3つ答えます。
AIモードの対策は別に要る?
AIモードのための別の対策は要りません。Googleのガイドは、AIによる概要とAIモードに同じ技術要件とSEOのベストプラクティスを当てはめています。ただし、2つの機能は使うモデルや手法が異なる場合があり、表示される回答やリンクも違うことがあります。
ページを直したらいつ反映される?
直した内容は、Googleがページを再クロールしてから反映されます。Googleのガイドには、再クロールに数日から数か月かかる場合があると書かれています。急ぐページは、Search ConsoleのURL検査ツールから再クロールをリクエストできます。
AIの回答で自社の情報が間違っていたら?
回答が間違っているときは、元になったページを探して直します。回答に添えられたリンク先を開き、自社サイトやGoogleビジネスプロフィールの情報が古ければ直します。ほかのサイトに古い情報が載っているなら、そのサイトの運営者に訂正を頼みます。
まとめ|AIO対策は公式の施策と計測で進める
GoogleのAIO対策は、公式ドキュメントに書かれた施策ごとに整理し、AIの回答に名前が出るかは30問を3つのAIに聞いて数えて確かめます。表示の4つの条件を満たしたうえで、コンテンツ作り、技術的な整備、ビジネス情報の更新、プレビューの制御を、自社のサイトで1つずつ確かめてください。llms.txtやAI向けの書き換えに使うはずだった時間は、4つの施策の確認に回せます。
私たち合同会社Writers-hubは、滋賀県彦根市からSEO・LLMO・AI活用を支援しています。自社で測る前に同業者との差を知りたいときは、無料の詳しい診断を使えます。
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