「コラムとブログは呼び名が違うだけで、自社サイトに載せるならどちらでも同じだろう」。会社のサイトでは、同じ投稿の機能で書いた記事に「コラム」か「ブログ」のメニュー名を付けて載せるので、違いは呼び名だけだと思われがちです。ところが、辞書をひくと、コラムは新聞や雑誌で書き手に任された欄、ブログは日々の記録を積み上げるWebサイトを指す言葉で、書く人も目的も違います。自社サイトでどちらを書くかも、誰が何のために書くかで決まります。
本記事では、コラムとブログの違いから、自社サイトでどちらを書くかを決める手順と制作体制まで、記事の制作を支援する会社の視点で順を追ってお伝えします。
- 会社のサイトでは、コラムは専門の知識を持つ人が名前を出して書く記事、ブログは日々の出来事を積み上げる記事として書き分けます
- Googleの資料には、コラムとブログの呼び名で扱いを分ける記述がなく、誰がどのようになぜ作ったかで見直すよう勧めています
- 検索から新しいお客様を集めたいならコラム、すでに知っている人に会社の日々を伝えたいならブログが合います
- どちらを書くかは、検索されている疑問があるかと、書く人と確かめる人を社内で決められるかで判断します
コラムとブログの違い
コラムとブログの違いは、誰が書くかと、何のために書くかの2つに表れます。
言葉の意味の違い
コラムとブログは、辞書の上では指しているものの種類が違います。コトバンクに載っているデジタル大辞泉では、コラムは「新聞・雑誌で、短い評論などを掲載する欄」と説明されています。同じページの精選版日本国語大辞典には、記者や評論家などが書き、筆者の個性や見識を持ち味とするものが多いとも書かれています。
一方のブログは、Web上の記録を意味する「ウェブログ」を略した言葉です。個人の日記などを簡単に作って公開できるWebサイトの総称で、新しい記事が上に並ぶ形で更新されていきます。
つまり、ブログはサイトの形式の名前、コラムは記事の中身の名前です。ブログの形式で作ったページに、コラムを載せることもできます。
書き手と目的の違い
会社のサイトでコラムとブログを書き分けるときは、書き手と目的のほかに、内容や主な読者も変わります。項目ごとに並べると、次のとおりです。
項目 | コラム | ブログ |
|---|---|---|
書き手 | 専門の知識を持つ社員や専門家 | 現場の社員や店主など、出来事に立ち会った人 |
書く目的 | 読者の疑問に答え、書き手の知識と考えを知ってもらう | 会社や店の日々を伝え、親しみを持ってもらう |
内容 | 1つのテーマについての解説と意見 | イベントや仕事の様子、お知らせ、日々の気づき |
主な読者 | 検索で疑問の答えを探している人 | 会社や店をすでに知っている人 |
読まれる期間 | 数か月後に読んでも答えが変わりにくい | 書いた時期の出来事が中心になる |

検索での評価はコラムとブログで変わるか
検索での評価は、記事をコラムと呼ぶかブログと呼ぶかでなく、記事の中身で決まります。Googleが公開している「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」にも、呼び名で扱いを分ける記述はありません。Googleは同じページで、コンテンツを「誰が、どのように、なぜ」作ったかで見直すよう勧めています。

「誰が」の問いとして挙がっているのは、著者が誰かを明らかにしているか、署名にあたるバイラインを載せているか、そのバイラインから経歴や専門分野がわかるかです。書いた人の名前と経歴を記事に載せれば、コラムでもブログでも「誰が」の問いに答えられます。
では、検索から人が集まりやすいのはどちらでしょうか。社名を知らない人が検索窓に打つのは、困りごとや疑問の言葉です。イベントの報告や社内の出来事はその答えになりにくいので、検索からの訪問は疑問に答えるコラムに集まりやすいと見ています。
うちのメニューは「ブログ」なんですが、検索で読まれたいなら「コラム」に名前を変えたほうがいいですか?
編集部
中身に合う名前にすると、読者が記事を探しやすくなります。ただ、名前を変えるだけでは、検索での読まれ方は変わらないはずです。先に、検索してきた人の疑問に答える記事が、そのメニューに何本あるかを数えてみてください。
自社サイトでどちらを書くかを決める3つの手順
自社サイトでコラムとブログのどちらを書くかは、次の3つの手順で順に確かめると決まります。目的を先に決めると、検索で調べる疑問と、用意する書き手が絞れます。
最初の手順は、記事を読んだ人に何をしてほしいかを決めることです。社名を知らない人に検索から見つけてもらい、問い合わせにつなげたいならコラムが合います。お客様や応募を考える人に会社や店の日々を知ってもらいたいなら、ブログが向いているでしょう。
コラムを選んだら、お客様が検索窓に打つ疑問を書き出し、月に何回検索されているかを調べます。営業や問い合わせで繰り返し聞かれる質問が、最初の候補です。検索の数が少ない疑問や、上位を大手のサイトが占める疑問は後に回し、自社が答えられて上位を狙える疑問から書きます。
コラムなら、専門の知識を持つ社員が書くか、書いた記事の内容を確かめる担当を決めます。ブログなら、出来事に立ち会う社員が写真と一緒に書ける体制を作ります。
検索されている疑問がほとんど見つからない業種では、コラムを検索のためでなく、営業の資料やお客様への説明に使う前提で書く方法もあります。

疑問の候補を書き出せたら、次はどの疑問から書くかの順番を決めます。
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コラムとブログで変わる制作体制
コラムとブログでは、書く人と確かめる人の組み方が変わります。どちらを書くときも、始める前に次の4つを決めます。
- 記事を書く人
- 記事の内容を確かめる人
- 毎月公開する本数
- 公開前に確かめる項目
コラムの制作体制
コラムの制作体制では、書く人と内容を確かめる人を分けるのが基本です。専門の知識を持つ社員は本業があり、毎月決まった本数を1人で書き続けるのは難しいためです。
社員に話を聞いてライターが書き、社員や監修者が事実を確かめる分担にすると、専門の知識を記事にしながら本数を保てます。Googleは、ユーザー第一のコンテンツの作成についてのページで、専門家か愛好家が執筆し、レビューしているかを自己評価の問いに挙げています。ライターが書く記事でも、話を聞いた社員か監修者の確認を通します。
分担するときは、表記の決まりと、公開前に誰が何を確かめるかを文書にします。書き手が替わっても、同じ基準で記事を出せるからです。
ブログの制作体制
ブログの制作体制では、出来事に立ち会った人が書けるように、書く手間を減らします。イベントや仕事の様子は、その場にいた人でないと書けません。
写真を撮り、何があったかや誰が関わったかなど、決まった問いに答えるという型を用意しておくと、文章に慣れない社員でも書けるでしょう。公開前には、お客様の顔や名前、社外に出せない情報などが写っていないかを確かめる人を決めます。書き方の手順は、企業ブログの書き方の記事で紹介しています。

コラムとブログについてよくある質問
自社サイトでコラムとブログを書き分けるときによく出る、3つの質問に答えます。
コラムとブログは両方書いてもいい?
コラムとブログは、同じサイトで両方書いても問題ありません。コラムは悩みや疑問の種類で、ブログは日付やお知らせの種類で分け、メニューを2つにすると読者が探しやすくなります。書く人が限られるなら、目的に合う方から始め、もう一方は続けられる本数が見えてから足します。
メニューの名前はどちらにすればいい?
メニューの名前は、載せる記事の中身に合わせます。解説が中心ならコラム、出来事の報告が中心ならブログにすると、読者が名前から中身を想像できます。今の名前を変えるときは、URLも変わるかを確かめます。URLが変わるなら、古いURLから新しいURLへのリダイレクトを設定しないと、今あるリンクから記事にたどり着けなくなります。
コラムはブログより長く書くべき?
コラムを長く書く必要はありません。Googleは「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」の中で、優先する文字数の設定は存在しないと書いています。文字数は、検索してきた人の疑問に答え終える量で決めます。
まとめ|コラムとブログは書き手と目的で分けて考える
会社のサイトで書き分けるなら、コラムは専門の知識を持つ人が名前を出して疑問に答える記事、ブログは現場の人が日々の出来事を積み上げる記事です。どちらを書くかは、検索されている疑問と書ける人で決まります。検索から新しいお客様を集めたいならコラムを、すでに知っている人に会社の日々を伝えたいならブログを選び、書く人と確かめる人を決めてから始めます。
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コラムを書く人と確かめる人を、社内でそろえられそうですか
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