「強調スニペットに出すには、見出しの下に答えを短く書いておけばよさそう」。強調スニペットは、質問への答えをページの一部から抜き出して見せる枠なので、答えの書き方を整えれば選ばれると思われがちです。
ところが、Googleのヘルプには、強調スニペットが出るのは、求める答えがWebサイトの短い文章で見つかるとGoogleが判断した場合だと書かれています。答えが短い文章で終わらない質問は、強調スニペットの出る条件にそもそも合わず、生成AIが特に役立つとGoogleが判断すればAIによる概要が出ます。答えを書く前に、狙う検索がどちら向きかを見分けます。
本記事では、強調スニペットの仕組みとAIによる概要との違いから、狙う検索の見分け方、出し方、非表示にする方法まで、SEO対策を請け負う会社の視点で順を追ってお伝えします。
- 強調スニペットは、答えが1つのページの短い文章で見つかる検索で出る
- AIによる概要は、生成AIが特に役立つとGoogleが判断した検索で出る
- 狙う検索で実際の表示と答えの長さを見て、どちらを狙うかを決める
- 強調スニペットに出すページは自分で指定できず、整えられる条件は3つある
- nosnippetで強調スニペットを止めると、AIによる概要の直接の材料にも使われなくなる
強調スニペットとは
強調スニペットとは、Googleの検索結果で、質問への答えになるWebサイトの一部を抜き出し、そのページへのリンクと一緒に見せるボックスです。説明の文章が先に出るので、通常の検索結果とは逆の形になります。
強調スニペットが出る場所は、Googleのヘルプでは次の3つです。
- 検索結果の一番上
- 「他の人はこちらも検索」の中
- ナレッジグラフの情報(ページの右側の情報)の横
ボックスは通常1つですが、複数出ることもあります。

強調スニペットをクリックすると、ページの中で強調スニペットに出ている部分まで自動でスクロールされます。サイト側で印を付ける必要はありません。ブラウザが自動のスクロールに対応していないときや、Googleが移動先を判断できないときは、ページの先頭に移動します。
強調スニペットとAIによる概要の違い
強調スニペットとAIによる概要の違いは、1つのページの文章をそのまま見せるか、生成AIが作った要約を見せるかにあります。
項目 | 強調スニペット | AIによる概要 |
|---|---|---|
表示される検索 | 求める答えがWebサイトの短い文章で見つかるとGoogleが判断した検索 | 生成AIが特に役立つとGoogleが判断した検索 |
見せる内容 | 1つのページから抜き出した文章 | 生成AIが作った要約 |
リンク | 抜き出した元のページへのリンク | 情報を補うWebページへの関連リンク |
ページが出る条件 | Googleのシステムが選び、サイト側では指定できない | インデックスに登録され、スニペットを表示でき、検索の技術要件を満たすこと |
AIによる概要の条件を満たしていても、Googleがそのページをインデックスに登録し、表示するとは限りません。AIによる概要は、通常の検索結果より役立つとシステムが判断した場合にだけ表示されるため、通常は表示されないとGoogleは説明しています。

※ 出典:Google検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」
AIによる概要に出るために、AI向けのファイルや特別な構造化データを用意したほうがいいですか?
編集部
用意する必要はありません。Googleは、AIによる概要に出るために、AI向けのテキストファイルや新しいマークアップを作る必要も、特別なschema.orgの構造化データを足す必要も無いとしています。構造化データを入れるなら、ページに表示される文章と内容を合わせます。
強調スニペットとAIによる概要を狙う検索の見分け方
強調スニペットとAIによる概要のどちらを狙う検索かは、狙う検索で実際に出ている表示と、答えが1つのページの短い文章で終わるかの2つで見分けます。答えが短い文章で終わる検索が、強調スニペットを狙える検索です。

見分ける手順は次の3つです。
狙う検索語でGoogle検索し、出ているのが1つのページの文章とリンクの強調スニペットか、生成AIの要約と関連リンクのAIによる概要かを見ます。検索結果は、検索した時間や場所、デバイス、最近の検索履歴などで変わります。スマートフォンとパソコンの両方で見ておくと、一方だけで出ている表示を見落としません。
どちらも出ていない検索や、表示が日によって変わる検索は、答えの長さで見分けます。1つの語の意味や1つの設定の値を聞く検索は、短い文章で答えが終わります。Googleは、AIによる概要を複雑なトピックや質問の要点をすばやくつかむための機能、AIモードを複雑な比較が要る検索で特に便利な機能と説明しています。
強調スニペットを狙う検索なら、強調スニペットに出すための3つの条件に沿ってページを直します。AIによる概要を狙う検索なら、追加の要件は無く、インデックスに登録され、スニペットを表示でき、検索の技術要件を満たすことが条件です。重要な内容をテキストで書くことなど、SEOの基本がそのまま当てはまります。
AIによる概要に引用されるページの条件と、Search Consoleでの見え方は、AI Overviews(AIによる概要)とは?仕組み・引用の条件・測り方で扱っています。
狙う検索ごとに、どちらへ向けたページにするか決めかねていませんか
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強調スニペットに出すための3つの条件
強調スニペットに出すために、サイト側で整えられる条件は3つです。ただし、3つを満たしても、強調スニペットに出すページを自分で指定することはできません。Googleは、表示する強調スニペットを回答の適切さと有用性で選び、ページの内容がふさわしいとシステムが判断したときに表示するとしています。
答えを短い文章でページに書くこと
強調スニペットに出すには、質問への答えを、ページの本文の中に短い文章で書いておく必要があります。
スニペットは主にページの本文から作られ、検索の内容に最も関係する部分が選ばれます。答えは、その文章だけで質問に答え終わる形で書きます。たとえば「max-snippetとは」と調べる人に向けるなら、「max-snippetは、検索結果のスニペットに使う最大の文字数をGoogleに伝えるルールです」のように、1文で答えが終わる文章を置きます。

スニペットの表示を止めないこと
強調スニペットは、ページのスニペットを表示できる状態でなければ出ません。
ページにnosnippetが付いていたり、答えの文章がdata-nosnippetの要素の中にあったりすると、答えは強調スニペットに出ません。max-snippetの値を短くしたページも、強調スニペットに出にくくなります。設定がGooglebotにどう届いているかは、Search ConsoleのURL検査ツールで、クロールのときに取得したHTMLを開いて確かめます。
強調スニペットのポリシーに沿うこと
強調スニペットには、Google検索のコンテンツポリシーに加えて、強調スニペットだけに当てはまるポリシーがあります。社会問題や医療問題、科学論争などの公共性の高い話題では、専門家が広く合意している内容や十分に確立された意見に反する文章を強調スニペットに出さない仕組みを、Googleが用意しています。
根拠を示さずに、個人や団体が重大な悪事をしたと事実のように書いた内容も、削除されることがあります。ポリシーに反する強調スニペットはGoogleが削除し、反するスニペットが多いサイトでは、そのサイトのすべての強調スニペットの表示が止まります。ポリシーによる削除は強調スニペットの表示だけに当てはまり、通常の検索結果の掲載には影響しません。

※ 出典:Google 検索ヘルプ「Google の強調スニペットの仕組み」
強調スニペットの非表示とAIによる概要への影響
強調スニペットを非表示にするのに使えるルールは3つあり、Googleは3つとも、AIによる概要などのAI機能に出る情報を制限する方法としても挙げています。
方法 | 強調スニペット | 通常のスニペット | AIによる概要とAIモード |
|---|---|---|---|
nosnippet | 出ない | 出ない | 直接の材料に使われない |
data-nosnippet | 印を付けた部分が出ない | 印を付けた部分が出ない | 印を付けた部分の情報を制限できる |
max-snippetの短い値 | 出にくくなるが、保証はない | 指定した文字数まで出る | 材料に使われる量が制限される |
強調スニペットだけを確実に止める方法はありません。Googleは、max-snippetの値を小さくしても強調スニペットに出なくなる保証は無く、確実に止めたいならnosnippetを使うよう案内しています。
nosnippetを付けると、通常の検索結果の説明の文章も消え、ページの内容はAIによる概要とAIモードの直接の材料にも使われなくなります。AIによる概要に出したいページには付けません。
nosnippetとmax-snippetは、robotsメタタグに書きます。data-nosnippetは本文のHTML要素に付ける属性で、付けられる要素は次の3つです。
- span要素
- div要素
- section要素
<meta name="robots" content="nosnippet">
<meta name="robots" content="max-snippet:20">
<p>この文はスニペットに使われることがあります。<span data-nosnippet>この部分は使われません。</span></p>設定を変えても、Googleがページを再クロールして処理するまで、検索結果は変わりません。クロールまでには数日から数か月かかることがあり、変えたページはGoogleに再クロールをリクエストできます。

※ 出典:Google検索セントラル「robots メタタグ、data-nosnippet、X-Robots-Tag の設定」

※ 出典:Google検索セントラル「強調スニペットとウェブサイト」
強調スニペットのよくある質問
強調スニペットを狙うときに迷いやすい3つの質問に答えます。
構造化データで強調スニペットに出せる?
構造化データを入れても、強調スニペットに出すページを自分で決めることはできません。Googleは、自分のページを強調スニペットとして設定できるかという問いに「それはできません」と答えています。
強調スニペットの掲載順位は何位になる?
Search Consoleでは、強調スニペットは通常1位として数えられます。強調スニペットに元のページへのリンクが含まれるためです。AIによる概要に出たときは、概要の中のリンクすべてに同じ掲載順位が1つ付き、データは検索タイプ「ウェブ」の検索パフォーマンス レポートに含まれます。どちらに出たかは、クエリで実際に検索して確かめます。
強調スニペットの内容が間違っていたら?
強調スニペットの内容の誤りは、強調スニペットの下にある[フィードバック]からGoogleに報告できます。報告できるのは、次の3つのどれかに当たるときです。
- Googleのポリシーに反している
- 誤った情報が含まれている
- 不快な回答になっている
まとめ|強調スニペットは狙う検索を見分けてから書く
強調スニペットは、求める答えがWebサイトの短い文章で見つかるとGoogleが判断した検索で、1つのページの文章を抜き出して見せる枠です。生成AIが特に役立つと判断された検索では、AIによる概要が出ます。
狙う検索で実際の表示と答えの長さを見て、強調スニペットとAIによる概要のどちらを狙う検索かを見分けてから、ページで直す箇所を決めます。強調スニペットを狙う検索では、答えを本文の短い文章で書き、スニペットの表示を止めず、ポリシーに沿います。
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