自社サイトのページタイトルを見直したい。けれど、何を基準に良し悪しを決めればよいのかが分からない。Webサイトの運用担当者の方から、そうした相談を受ける機会が増えました。
ページタイトルは、検索結果に並ぶ一行であり、ブラウザのタブに出る短い言葉でもあります。同じ内容のページでも、この一行の書き方によってクリックされる回数は変わってきました。しかも修正にかかる時間は、本文を書き直す作業に比べればごくわずかで済むはずです。
本記事では、SEO記事を数多く制作してきた立場から、ページタイトルの役割、ページ種別ごとの型、文字数の目安、確認方法、変更したあとの運用までを順に整理しました。1ページずつ悩む状態から抜け出すために、サイト全体を一覧にして管理する手順も紹介します。
- ページタイトル・titleタグ・サイト名・h1見出しの関係と使い分け
- トップ、下層、記事、一覧の4種類で変わるタイトルの型
- 全角30文字前後という目安と、超えてしまったときの判断基準
- 今のタイトルを一覧で洗い出し、重複を見つけるまでの手順
- 検索結果でタイトルが書き換えられていたときに疑うべきページの状態
ページタイトルとは、そのページの内容を一行で示す名前
ページタイトルとは、そのページが何について書かれているのかを一行で示した名前を指します。HTMLでは、head内のtitle要素に記述する短いテキストです。
実務では「ページタイトル」「タイトルタグ」「titleタグ」がほぼ同じ意味で使われています。厳密に分けるなら、タイトルタグはHTMLの書き方の名称であり、ページタイトルはそこに入る文言そのものと考えると混乱しません。なお、Googleは検索結果に表示される見出し部分を「タイトルリンク」と呼び、HTMLのtitle要素とは別の言葉で説明しています。
書く場所は1か所でも、ページタイトルは検索結果とタブに出る、そのページの名前として何度も読者の目に触れます。

具体的には、検索結果のリンク、ブラウザのタブ、ブックマークや閲覧履歴の一覧、SNSでシェアされたときのカード、外部サイトからリンクされる際のリンク文言に使われます。一行を書き換えると、読者との接点がまとめて変わるわけです。
ページタイトルとサイト名の違い
サイト名は、サイト全体につけられた名前です。対してページタイトルは1ページごとに変わります。トップページに限ってはサイト名とほぼ同じ文言でも問題ありません。ただし下層ページで同じ文言を使い回すと、検索結果に並んだときにどのページなのか判別がつかなくなってしまいます。
下層ページでは「ページ名 | サイト名」の並びが定番です。サイト名を後ろに置く理由は単純で、先に読まれる位置にページ固有の情報を出すためと理解してください。
タイトルタグとh1見出しの違い
タイトルタグとh1見出しは、書く場所も読まれる場面も異なります。
名前 | 書く場所 | 読者が目にする場面 | 主な読み手 |
|---|---|---|---|
ページタイトル(titleタグ) | headの中 | 検索結果、タブ、ブックマーク | 検索している人と検索エンジン |
h1見出し | bodyの中 | ページを開いた直後の画面上部 | すでにページに入った読者 |
サイト名 | titleの末尾や構造化データ | 検索結果の出典表示 | 検索している人 |
両者の文言は、必ずしも一致させなくて構いません。タイトルタグは他社のページと横並びになった状態で読まれ、h1はページに入ったあとに読まれます。読まれる状況が違えば、適した言い回しも変わってきます。ただし主旨まで食い違わせると、後述する書き換えを招く原因になりかねません。
関連記事:SEO記事の書き方完全ガイド|上位表示を実現する18のテクニックと対策
ページタイトルが検索順位とクリック率を動かす理由
ページタイトルが重視されるのは、検索エンジンと読者の両方に対して、同じ一行が別々の役割を果たしているからです。
1つ目は、そのページの主題を伝える材料になる点。Googleの公式ドキュメントでも、検索結果のタイトルリンクを作る際にtitle要素が主要な情報源として使われると説明されています。ページ内で最も短い要約が、そのままページの看板として扱われるわけです。
2つ目は、検索結果の画面で読者が読める文字が、タイトルと説明文しかない点。本文がどれだけ充実していても、クリックされるまでは一文字も読まれません。上位に表示されているのにアクセスが伸びないページは、本文ではなくタイトルの問題であるケースが少なくないと感じています。
3つ目は、外部からリンクされるときのリンク文言として流用されやすい点。SNSでシェアされたカードにも、多くの場合そのまま載ります。

※ 出典 Google 検索セントラル「Google 検索結果のタイトルリンク(見出し)の変更」
実務で優先度を決めるときは、Search Consoleの検索パフォーマンスで「表示回数は多いのにクリック率が低いページ」を先に探してください。順位が20位以下のページはタイトルを直しても変化が数字に出にくく、判断材料になりません。逆に10位前後まで来ているページなら、書き換えの影響が比較的短期間で確認できます。
タイトルを変えるだけで、本当に順位まで動くものなのでしょうか。
編集部
順位より先に動くのはクリック率です。表示回数が多いのにクリックされていないページから手をつけると、変化が数字として確認しやすくなります。順位の変動はその後についてくるものと考えてください。
関連記事:SEOタイトルの付け方|文字数の目安とクリックされる書き方の手順
今のページタイトルを確認する方法
手を入れる前に、まず現状の文言を正確に把握します。確認手段は大きく3つあり、目的によって向き不向きが分かれます。
| ブラウザのタブ | ソースコードの表示 | クロールツール | |
|---|---|---|---|
| 準備の手間 | ◎ | ○ | △ |
| 1ページだけ見る | ◎ | ◎ | ○ |
| 全ページを一括で見る | × | × | ◎ |
| 文字数を数える | × | △ | ◎ |
| 重複を見つける | × | × | ◎ |
ブラウザのタブは最も手軽ですが、幅が狭いため文言が途中で切れます。正確に読みたい場合は、ページ上で右クリックしてソースを表示し、head内のtitle要素を探してください。1ページだけ確認するならこの方法で十分です。
一方、サイト全体を見直す目的なら、URLを一括で読み取れるクロールツールを使うほうが早く終わります。数十ページを手作業で開いて転記する作業は、途中で必ず抜けが出ます。無料で使える範囲があるツールも存在するため、まずは規模の小さいサイトで試してみるとよいでしょう。
関連記事:SEOのタイトル文字数は何文字が適切?30文字の目安と切れない書き方
ページの種類ごとにタイトルの型を変える
ページタイトルに唯一の正解はありませんが、ページの種類ごとに型は決まっています。型を先に決めてしまえば、1ページずつ悩む時間はほとんどなくなります。

ページの種類 | 型 | 押さえる点 |
|---|---|---|
トップページ | サイト名(社名・サービス名)+事業内容を表す語 | 商圏が地域なら地名を添える |
下層ページ | ページ名 | サイト名 | ページ名は社内呼称でなく検索語に寄せる |
記事ページ | 検索語+読者が得られる結果 | サイト名は文字数と相談して省いてよい |
一覧ページ | カテゴリ名の記事一覧 | サイト名 | 2ページ目以降はページ番号を添えて区別する |
トップページで迷いやすいのは、社名だけを置くか、事業内容まで書くかという点でしょう。社名がすでに知られている場合を除けば、何をしている会社なのかを添えたほうが安全です。指名検索以外の入口を捨てずに済みます。
下層ページで見落とされやすいのが、ページ名の言い回しです。「私たちについて」「事業紹介」といった社内での呼び名は、検索窓にはほとんど入力されません。「会社概要」「サービス一覧」のように、読者が使う言葉へ置き換えてください。
社内資料の目次をそのままページ名にすると、検索されない言葉ばかりが並びます。ページ名を決めるときは、社内の誰かではなく、まだ自社を知らない人が何と入力するかを基準にしてください。
一覧ページは後回しにされがちですが、カテゴリ数の多いサイトでは無視できない入口になります。ページャで分割された2ページ目以降がすべて同じタイトルになっていると、重複として扱われる原因にもなります。
検索で効くページタイトルの書き方
型が決まったら、次は一行の中身です。押さえる点は多くありません。
- 主要キーワードを前半に置く
- 全角30文字前後に収める
- ページごとに違う文言にする
- 本文に書いてある内容とそろえる
- 同じ語を2回以上重ねない
- 対象読者や数字を添えて具体化する
キーワードを前半に置く理由は、読者が左から読むという単純な事情によります。スマートフォンの検索結果では文言が折り返されるため、後半まで読まれる保証がありません。全角30文字前後を目安に、主要キーワードは前半へ置いてください。
ただし、検索結果の表示は文字数ではなく表示幅で切れます。全角と半角、数字と記号では占める幅が違うため、30文字という数え方はあくまで目安です。判断に迷ったときは、前半の20文字程度だけを読んでページの内容が伝わるかどうかを確かめてください。
30文字を超えたら、必ず削らなければいけませんか。
編集部
切れても意味が通る並びであれば、超えていても問題にはなりません。基準は文字数そのものではなく、前半だけを読んだときにページの内容が伝わるかどうかです。削るより先に、語順を入れ替えられないか試してみてください。
同じ語を重ねない、という点も補足しておきます。狙う語を繰り返し入れても評価は積み上がりません。むしろ読者からは不自然な日本語に見え、クリックされる確率を下げます。入れたい語が複数あるなら、タイトルに入り切らなかったものは説明文へ回してください。
書き方の基準は決まった。では、どのページから直しますか
基準が分かっても、対象が数百ページある状態では着手順で結果が変わります。表示回数とクリック率のデータから優先度の高いページを絞り込み、書き換えの順番を決めるところまで一緒に進めます。
ページ単位ではなく、サイト全体の一覧で設計する
ここからは、上位の解説記事ではあまり触れられない実務の話です。ページタイトルを1ページずつ考えていく進め方では、遅かれ早かれ行き詰まってしまうでしょう。隣のページと語が重なり、同じ検索語を自社のページ同士で取り合う状態が生まれるからです。
1ページずつでなく、サイト全体の一覧で重複を消すという順番に切り替えてください。

作業は表計算ソフト1枚で足ります。手順は次のとおりです。
クロールツールで取得するか、ページ数が少なければ手作業でも構いません。この時点では良し悪しを判断せず、事実だけを並べます。
そのページで狙っている語を1つだけ書きます。2つ以上書きたくなったページは、その時点で狙いが定まっていません。
完全一致だけでなく、前半10文字程度が似ている行も対象にしてください。読者から見れば区別がつかない状態です。
内容がほぼ同じなら統合し、扱う場面が違うなら検索意図を割り当て直します。この判断を飛ばして文言だけ変えても、また重なります。
影響の大きいページから着手すると、効果の有無を早く確認できます。
一覧にすると、単体で見ていたときには気づかない問題が浮かび上がります。よく見つかるのは次のような状態です。
- 全ページのタイトルが「サービス名 | 会社名」でそろっている
- 会社名が先頭にあり、肝心のページ名が省略されて見えない
- 区切り記号やかぎ括弧が多く、読める語が減っている
- 3ページ以上が同じ語を先頭に置いている
- 本文に書いていない語がタイトルにだけ入っている
最後の項目は特に見落とされがちです。担当者が変わったあとに本文だけ更新され、タイトルが当時のまま残っているケースは珍しくありません。一覧を作る作業は、そうした置き去りのページを見つける機会にもなります。
重複は見つかった。書き分ける文言が決まらないときは
重複が見つかったあとに必要なのは、ページごとに違う検索意図を割り当て直し、本文の中身までそろえる作業です。タイトルの書き分けから本文の書き直しまで引き受けるため、担当者の手を空けたまま進められます。
検索結果でタイトルが書き換えられていたら
設定したはずの文言と、検索結果に出ている文言が違う。そうした事態は珍しくありません。Googleは、タイトルリンクをtitle要素だけでなく、ページ内に大きく表示される見出し、h1などの見出し要素、og:titleのテキスト、そのページへ向けられたアンカーテキスト、構造化データといった複数の情報源から自動的に決めていると説明しています。表示される文言を手動で指定する方法は用意されていません。

※ 出典 Google 検索セントラル「Google 検索結果のタイトルリンク(見出し)の変更」
原因を探すときは、まず本文や見出しとの食い違いを疑うのが早道です。公式ドキュメントでも、よく見られる問題として、title要素が「| サイト名」のように部分的に空になっている、記載が古いまま本文と食い違っている、ページの内容を正しく表していない、サイト名が重複している、ページ内に明確な大見出しがない、といった状態が挙げられています。
検索結果に出す文言を直接指定する方法はありません。title要素を書き換えたうえで、h1をページ内で最も目立つ見出しにし、本文の主旨とそろえていく。Google側が別のテキストを選ぶ理由を減らすという、間接的な対応になります。
なお、書き換えが起きているからといって、そのページの評価が下がっているとは限りません。まずは対象のページで実際にどの語で流入しているかを確認し、タイトルと流入語がずれている場合にだけ手を入れてください。
タイトルを変更したあとにやること
書き換えて終わりにすると、効果があったのかどうかが分からないまま次の施策に進んでしまいます。変更後の確認までを一続きの作業として組んでください。
戻す判断ができる状態にしておきます。この記録がないと、悪化したときに元へ戻せません。
再クロールを待つより早く反映される場合があります。ただし即時ではありません。
公式ドキュメントでも、変更をGoogleが認識するにはページの再クロールと再処理が必要で、数日から数週間かかる場合があると説明されています。数日で判断するのは早すぎます。
1回で当たるものではありません。案を変えて再度試す前提で進めます。
効果を確かめるときは、変更の前後で同じ日数を切り取って比べてください。季節性のある業種は前年の同時期とも並べて見ると、書き換え以外の要因で数字が動いた可能性を切り分けられます。
一度に何十ページも変更すると、どの書き換えが効いたのか判別できなくなります。すでに順位がついているページは、1回あたり数ページずつにとどめてください。また、タイトルを変えたページへ向かう内部リンクの文言が古いままになっていないかも、あわせて確認しておくと安心です。
見直す時期の目安としては、順位が伸び悩んでいるとき、クリック率を上げたいとき、本文を大きく更新したときの3つが挙げられます。逆に、順位が安定して上位にあるページを理由なく触る必要はありません。
そもそも、どのページで何の語を受けるかから迷っているなら
既存ページのタイトルをいくら磨いても、狙う語が重なったままでは伸び方に限界があります。どの語をどのページで受け止めるかを決める段階から整理すると、タイトルの書き分けにも迷いがなくなります。
ページタイトルについてよくある質問
最後に、制作の現場で実際に受けることの多い質問をまとめました。
トップページであれば同じでも構いません。下層ページは「ページ名 | サイト名」の形にして、ページごとに違う文言を設定してください。
全角30文字前後が目安です。ただし検索結果は文字数ではなく表示幅で切れるため、前半だけを読んで内容が伝わる並びであれば、多少超えていても大きな問題にはなりません。
使えます。ただし記号が増えるほど読める語が減ります。区切りは1つか2つまでにとどめ、意味を持たない装飾は避けてください。
あります。すでに上位にあるページは変更前の文言を記録し、少数ずつ試してください。全ページを一斉に書き換える進め方は避けたほうが無難です。
検索エンジンも読者もページを区別できません。内容が重なっているなら統合し、扱う場面が違うなら検索意図を分けて書き分けてください。
分けること自体は可能です。ただし管理する文言が倍になるため、順位がついていて改善の余地が明確なページに限って試すことをおすすめします。
まとめ
ページタイトルは、検索結果とブラウザのタブに出る、そのページの名前です。titleタグという書き方の名称と、そこに入る文言は分けて考えると整理しやすくなります。
押さえる順番をもう一度たどると、ページの種類ごとに型を決め、主要キーワードを前半に置き、全角30文字前後で本文と内容をそろえる。そのうえで1ページずつではなくサイト全体の一覧にして、重複を消していく流れになります。変更したら日付と旧文言を記録し、2週間から4週間かけて数字を確認してください。
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