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Google for Jobsの掲載方法|項目の埋め方と表示されない原因

Google for Jobsは構造化データを通した時点で終わりではなく、勤務地や雇用形態、給与といった推奨項目をどこまで書いたかで、検索結果に出る回数が変わります。掲載したはずなのに応募が届かないという方は、まず自社の求人ページで空欄のまま残っている項目を数えてみてください。求人が数件なら手作業でも足ります。

検索結果の上部に表示される求人枠と、その中身の出どころである企業の採用ページを矢印でつないだ図。

「Google for Jobsは、決められたコードを求人ページに貼れば無料で載せられる」。採用の担当者から、そう聞くことがよくあります。掲載方法を扱う解説の多くがサンプルコードの提示で終わっているため、やるべき作業はマークアップまで、と受け取られやすいのでしょう。

しかし、企業の採用ページやサービスサイトの検索対策に関わってきた弊社の立場から言えるのは、コードを通すところは掲載の入口にすぎない、ということ。検索結果に出る回数は、推奨項目をどこまで埋めたかで変わります。求職者は勤務地や雇用形態、給与で絞り込みながら求人を見ていくため、書いていない項目の絞り込みでは、自社の求人が候補から静かに外れます。

本記事では、Google for Jobsの仕組みと求人媒体との違いから、掲載までの手順、構造化データの項目の選び方、そして載ったはずの求人が表示されないときの確認箇所までを、企業サイトの実装に立ち会ってきた側の視点で順を追って説明します。

この記事でわかること
  • Google for Jobs(Googleしごと検索)の仕組みと、求人媒体との3つの違い
  • 求人が検索結果に載るまでの4ステップと、最小構成のコード例
  • 構造化データの必須項目と推奨項目の役割の違い
  • 表示されない、消えたというときに確認する4か所
  • Indeedや求人媒体との使い分けと、後回しでよい企業の条件

Google for Jobsの仕組み

Google for Jobsは、Web上に公開されている求人情報をGoogleが集め、求人に関する検索の結果ページに専用の枠として並べる機能です。企業がGoogleの管理画面に求人を入稿するのではなく、企業の採用ページや求人サイトのページをGoogleがクロールして拾い上げる形を取っています。

米国では2017年6月に始まり、日本では2019年1月23日から提供されています。

Google に求人情報を掲載しましょう
自社の求人情報が、毎日 Google 検索している求職者の目に留まるようにしましょう。
🌐 jobs.google.com
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Googleしごと検索という日本での名称

日本では「Googleしごと検索」という名称で案内されてきたため、同じものが2通りの呼ばれ方をしています。検索窓に「エンジニア 求人 渋谷」のように打ち込んだとき、検索結果の上のほうに現れる求人のまとまりが、その枠にあたります。

枠をクリックすると求人の一覧画面に移り、勤務地や投稿日、雇用形態などで条件を絞り込めます。この絞り込みに使われている値が、後で説明する構造化データの中身にあたります。

求人媒体ではなく検索機能

ここで押さえておきたいのは、Google for Jobsが求人を預かるサービスではないという点です。応募フォームはGoogle側になく、求職者は枠から企業の求人ページへ移動して応募します。

つまり、Google for Jobsは求人を預かる媒体ではなく自社ページの表示枠です。枠に映るのは自社が書いた内容そのものですから、ページの中身が薄ければ、そのまま薄い状態で求職者の目に触れることになります。

Google for Jobsの表示の流れを示した図

求人媒体と違う3つの点

求人媒体からの乗り換えを考えている方が最初につまずくのは、掲載までの作業ではなく、役割分担の違いです。何を自社が引き受けることになるのかを、3点に分けて整理します。

掲載費が発生しない仕組み

枠に出ること自体はGoogleの検索機能であるため、掲載料も広告費もかかりません。求人媒体のように掲載期間ごとの費用が発生しないため、募集を長く続けても金額は増えません。

ただし、費用がゼロという言い方は正確ではないでしょう。採用ページの制作、構造化データの実装、募集終了時の更新にかかる工数は自社が持ちます。かからないのは掲載枠の使用料であって、運用の手間ではありません。

💡

求人媒体の費用は「掲載枠の使用料」、Google for Jobsの費用は「ページを作って保つ手間」に形を変えます。金額が見えなくなるだけで、負担そのものが消えるわけではありません。

情報の出どころは自社の求人ページ

媒体の入稿フォーマットに合わせて文字数を削る、といった制約はありません。仕事内容も選考の流れも、自社ページに書いたとおりに扱われます。

裏を返せば、書かなければ何も出ないということでもあります。媒体には最低限の入力欄があり、埋めなければ入稿が通りませんでした。Google for Jobsでは項目が空でもページは公開できてしまうため、空欄が誰にも指摘されないまま残ります。

応募の受け口は自社サイト側

応募数を数える、問い合わせに返信する、選考の進み具合を管理する。媒体の管理画面が引き受けていた仕事は、自社サイトとメールに戻ってきます。

経営者経営者

無料で求人を出せると聞いたのですが、本当に費用をかけずに採用まで進められるのでしょうか。

Writers-hub編集部Writers-hub
編集部

掲載枠に出る費用はかかりません。ただ、媒体に払っていた金額の中には、応募者を集める役割と、応募を受け取って管理する役割の両方が含まれていました。前者は検索が肩代わりしてくれますが、後者は自社に残ります。応募フォームと返信の体制を先に用意してから始めたほうが、取りこぼしが少なくなるはずです。

媒体をそっくり置き換える前提で考えると、この受け口の話が抜けたまま進みがちです。まずは既存の媒体と並行させ、応募がどれくらい自社サイト経由に移るかを見てから判断しても遅くありません。

求人を掲載するまでの4ステップ

掲載の申し込み窓口はありません。自社のページをGoogleが読み取れる状態にすることが、そのまま掲載の手続きになります。

1
STEP
求人1件につき1ページを用意する

1つのページに複数の求人をまとめると、それぞれが別の求人として扱われません。職種ごと、勤務地ごとにURLを分けます。仕事内容、応募資格、勤務時間、給与、選考の流れを本文にも書いておきます。

2
STEP
JobPostingの構造化データを書く

schema.orgのJobPosting形式で、ページの情報をJSON-LDとして記述し、多くの場合はheadタグの中に置きます。WordPressなら、対応するプラグインを使うか、求人テンプレートに出力処理を入れる方法があります。

3
STEP
Googleにページを見つけてもらう

Search ConsoleのURL検査ツールからインデックス登録をリクエストします。求人ページは更新の頻度が高くなりがちで、Googleは求人のURLについてサイトマップよりIndexing APIの利用をすすめています。

4
STEP
表示の状態を確認する

リッチリザルトテストにURLを入れ、JobPostingが検出されているかとエラーの有無を見ます。公開後はSearch Consoleの求人情報レポートで、有効なページ数とエラーの推移を追います。

必須項目だけで組んだ場合、記述は次のような形になります。項目名と値の型はGoogleの公式ドキュメントに従うのが確実です。

JSON
{
  "@context": "https://schema.org/",
  "@type": "JobPosting",
  "title": "Webディレクター",
  "description": "<p>自社サイトの企画から公開までを担当します。</p><ul><li>Web制作の実務経験3年以上</li></ul>",
  "datePosted": "2026-09-01",
  "hiringOrganization": {
    "@type": "Organization",
    "name": "自社の正式名称",
    "sameAs": "https://example.com/"
  },
  "jobLocation": {
    "@type": "Place",
    "address": {
      "@type": "PostalAddress",
      "streetAddress": "町名と番地",
      "addressLocality": "渋谷区",
      "addressRegion": "東京都",
      "postalCode": "150-0002",
      "addressCountry": "JP"
    }
  }
}

公開からクロールまでに数日かかる場合があるとGoogleは案内しています。募集開始の直前に慌てて実装するより、1週間ほど前にページを用意しておくと落ち着いて確認できます。

構造化データの必須項目と推奨項目

JobPostingには必須のプロパティと推奨のプロパティがあり、両者は役割がはっきり違います。必須を欠くと求人として認識されず、推奨を欠いても掲載自体は通ります。

区分

プロパティ

書く内容

必須

title

職務の名称のみ。会社名、住所、給与、日付は入れない

必須

description

仕事内容や応募資格などの詳しい説明。HTML形式で書く

必須

datePosted

求人を最初に掲載した日

必須

hiringOrganization

採用する組織の名称と、そのサイトのURL

必須

jobLocation

実際に働く場所。addressCountryを含める

推奨

validThrough

募集を締め切る日時

推奨

employmentType

FULL_TIME、PART_TIMEなどの雇用形態

推奨

baseSalary

実際の基本給。通貨、金額、単位を指定する

推奨

jobLocationType

常時リモートワークならTELECOMMUTEを指定

推奨

identifier

社内で管理している求人の識別番号

※ 出典: Google検索セントラル「求人検索用の求人情報(JobPosting)の構造化データ」

求人情報(JobPosting)の構造化データ | Google 検索セントラル | Documentation | Google for Developers
求人情報(Jobposting)の構造化データ(schema.org)のマークアップ、実装例をご紹介。実装すると Google しごと検索(Google for jobs)にリッチリザルトが表示されやすくなります。
🌐 developers.google.com
外部リンク

とくに注意したいのがtitleの書き方でしょう。Googleは職務の名称だけを入れるよう明記しており、求人コードや住所、日付、給与、会社名は含めない決まりになっています。感嘆符や星印を多用した記述は、スパム行為のある構造化マークアップと見なされることがあると書かれていました。媒体の原稿で使われる「未経験歓迎!駅チカ!」のような書き方は、そのまま持ち込まないでください。

言い換えると、必須項目は掲載の可否を、推奨項目は表示される回数を決めます。次の章で、その回数の話を掘り下げます。

露出の広さを決めるのは項目の埋まり具合

求人枠をクリックした先の画面には、勤務地、投稿日、雇用形態、在宅勤務の可否といった絞り込みの条件が並んでいます。求職者は求人を上から順に読むのではなく、条件を指定して候補を減らしてから中身を見ていきます。

ここで見落とされがちなのが、その絞り込みが構造化データの値をそのまま参照しているという点です。employmentTypeを書いていない求人は、雇用形態で絞り込んだ瞬間に候補から消えます。jobLocationTypeを指定していなければ、在宅勤務で探している人の一覧には並びません。baseSalaryが空なら、給与で絞った人の目には触れないでしょう。

つまり、必須項目だけのページは、掲載はされても絞り込みの大半から外れます。掲載の可否は通っているため、Search Console上ではエラーが出ません。エラーが出ないまま接触の機会だけが小さいという状態は、掲載方法を扱った記事ではほとんど触れられない部分です。

絞り込み条件と構造化データ項目の対応を示した図

とりわけ効きやすいのが、baseSalaryの記載でしょう。Googleは基本給について、雇用主以外は指定しないよう求めています。求人サイト経由の求人は実額を出しにくい一方、自社の採用ページからなら実際の金額を書けます。給与で絞り込む求職者は少なくないため、同じ職種の中で表示される場面が増えるでしょう。

項目を増やす作業そのものは難しくありません。難しいのは、給与レンジや勤務地を社内で確定させることのほうです。実装より前に、書き出せる情報を人事と決めておく必要があります。

構造化データは通っているのに、求人の表示回数が伸びないままですか

必須項目を満たしたページは、それ以上のエラーを出しません。どの項目が空で、どの絞り込みから外れているのかを一緒に洗い出します。

表示されないときに見る4か所

実装したのに求人枠に出てこない、しばらく出ていたのに消えた。相談の内容はだいたいこの2つに分かれます。原因は次の4か所のどれかに収まることがほとんどです。

  • 求人ページがインデックスされていない(noindexタグ、robots.txtでの制限、ログインが必要なページ)
  • 必須プロパティが欠けている、または値の書式が違う
  • titleに会社名や給与、記号を詰め込んでいる
  • 募集を終えた求人をそのまま公開し続けている

1つ目は、リッチリザルトテストが通っていても起こります。構造化データの検出とインデックス登録は別の話であり、Search ConsoleのURL検査で「登録済み」になっているかを先に見てください。

2つ目と3つ目は、リッチリザルトテストとSearch Consoleの求人情報レポートで検出できます。日付の書式がISO 8601形式になっていない、addressCountryが抜けているといった細かい違反が多く、実装した本人ほど見落とします。

4つ目は、消えたというより消されたケースでしょう。Googleは応募を受け付けていない求人について、validThroughの期日を過ぎさせるか、ページを削除して404か410を返すか、JobPostingの記述を外すかのいずれかで終了させるよう求めています。放置すると手動による対策の対象になり得ると明記されており、サイト全体の求人が表示されなくなる可能性もあります。

募集終了の処理は、採用が決まった当日に回す運用にしておくことをおすすめします。「あとでまとめて消す」の運用は、求人が5件を超えたあたりから確実に漏れが出ます。

※ 期限切れ求人の扱いは、前掲のGoogle検索セントラルの求人情報のドキュメントに記載があります。

求人が表示されないときの切り分け手順を示した図

Indeedや求人サイトとの使い分け

Google for Jobsだけで採用を完結させたい、という相談を受けることがあります。結論から言えば、置き換えではなく重ね方を考えるほうが現実的です。

自社の採用ページとGoogle for Jobs求人検索エンジン(Indeedなど)有料の求人媒体
掲載枠に出る費用無料無料枠あり(上位表示は有料)有料
掲載までの手間△(ページ制作と実装が必要)◎(原稿を渡せば載る)
書ける情報の自由度△(フォーマットに従う)
応募が集まる速さ
続けたときに残るもの◎(自社サイトに蓄積する)××

併用が前提になる理由

Google for Jobsは、自社ページからだけでなく、対応している求人サイト経由でも情報を拾います。媒体に出稿しながら自社ページも整えておけば、同じ求人が両方の経路から検索結果に届く形になるでしょう。一方で、求人枠に出る回数は検索の需要に左右されるため、応募者の数を予定どおりに作りたい場面では読みにくさが残ります。急ぎの採用では有料媒体、中長期の募集では自社ページ、という重ね方が扱いやすいはずです。

後回しでよい企業の条件

採用が年に1件あるかどうか、自社サイトに求人ページを持っていない、しかも来月には人が必要。この3つが重なっているなら、先に着手すべきは媒体への出稿です。ページの制作と実装、インデックス登録の待ち時間を考えると、初回の掲載までに数週間はかかります。

逆に、職種や勤務地の異なる求人を常時いくつも抱えている企業ほど、1件あたりの実装コストが下がっていきます。求人ページを手作業で1枚ずつ作る運用は、20件を超えたあたりから更新が追いつかなくなるはずです。

求人ページが増えるほど、実装と更新が追いつかなくなっていませんか

データベースから求人ページと構造化データをまとめて出力する形に変えると、募集の追加も終了の処理も1か所の更新で済みます。

よくある質問

掲載を検討している段階で寄せられることの多い質問をまとめました。

Google for Jobsへの掲載に費用はかかりますか

掲載枠に出ること自体に費用はかかりません。ただし採用ページの制作、構造化データの実装、募集終了時の更新にかかる工数は自社が負担します。外部に依頼する場合は、その分の実費が発生します。

WordPressのサイトでも掲載できますか

できます。求人情報の構造化データに対応したプラグインを使うか、求人用のテンプレートにJSON-LDを出力する処理を追加します。件数が多いなら、カスタム投稿タイプで管理して自動出力する形が扱いやすいでしょう。

構造化データを設置してから、どのくらいで表示されますか

数日かかる場合があるとGoogleは案内しています。Search ConsoleのURL検査からインデックス登録をリクエストすると、待ち時間を短くできることがあります。

求人サイトに掲載していればGoogle for Jobsにも出ますか

出る場合があります。Googleは、利用している求人サービスがGoogleの求人情報検索に対応しているかを確認するよう案内しています。対応していれば、自社での実装なしに求人枠へ表示されます。

掲載した求人を検索結果の上位に固定できますか

できません。並び順に対して費用を払って上げる仕組みは用意されていないため、職務の名称を求職者が使う言葉に合わせ、推奨項目を埋めておくことが実務上の打ち手になります。

実装できるかどうかより、採用ページを作り直すべきか、いまのページに実装を足すだけで足りるのかで手が止まる場面のほうが多いはずです。

採用ページから作り直すべきか、いまのページに実装を足すべきかで迷っていますか

求人の件数、募集の頻度、いまのサイトの作りによって、着手する順番は変わります。どちらが早く応募につながるかの判断材料をお出しします。

まとめ|掲載作業より求人ページの項目

Google for Jobsは、求人を預かる媒体ではなく、自社の求人ページを検索結果に映すための表示枠です。だからこそ、構造化データを通した時点で作業が終わったことにはなりません。

必須項目は掲載されるかどうかを決め、推奨項目は何回表示されるかを左右します。エラーが出ていないのに応募が届かないという状況の多くは、この推奨項目の空欄に理由があります。手を入れる順番は、コードではなく求人ページに書く項目からです。給与レンジと勤務地、雇用形態を社内で確定させることが、実装より先に来ます。

私たち合同会社Writers-hubは、企業サイトの検索対策とコンテンツ制作を手がけてきました。求人ページの構造化データの実装から、件数が増えたときの自動出力への切り替えまで、自社の状況に合わせて進め方をご提案します。

この記事を書いた人

米山拓真

米山拓真

合同会社Writers-hub 代表社員

滋賀県立大学工学研究科の修士課程を修了後、大手制作会社の編集部を経て2019年にWebライターとして独立。2020年に記事制作を手順化した「ハブ式SEOライティングメソッド」を開発し、これまでに200人以上のライターを育成しました。2022年3月に合同会社Writers-hubを設立し、会社として累計8,000記事以上のSEO記事制作に携わっています。2024年にAIライティングシステム「一気通貫Pro」、2025年から書き手の文体を再現するAI編集者「Edico」を開発。このブログでは、クライアント案件と自社サイトで実際に試したことを書いています。

読んで終わりにしないために

記事の内容を自社に当てはめるとどうなるか、オンライン30分で一緒に整理します。費用はかかりません。

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