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GoogleのSEOガイドラインとは?公式文書の読み分けと使い方

Googleの公式文書は、満たさないと検索に出ない条件と、満たしても順位が保証されない助言に分かれています。先にSearch Consoleで手動による対策と技術要件を確認し、そこに問題がなければ、残りは記事の中身とキーワードの選び方の問題として扱ってください。逆の順番で進めると、直しても順位が動かない作業が続きます。

Googleの公式文書が3つの層に分かれている様子を示した概念図。土台に条件、その上に助言、脇に参考資料が置かれている構図。

「Googleのガイドラインに沿って作れば、検索順位は上がるはずだ」。サイトの運用を任された方から、この前提で相談を受けることがよくあります。ガイドラインという言葉が、業界の認証基準や社内規程のように「満たせば通るもの」を思い浮かべさせるからでしょう。項目を一つずつ消し込んでいけば結果がついてくる、という進め方になりがちです。

しかし、多くの企業サイトの検索流入の改善に長く携わってきた弊社の立場から言えば、Googleの公式文書は満たさないと検索に出ない条件と、満たしても順位が保証されない助言が同じ棚に並んだものです。前者を欠いたまま後者だけを消し込んでも、順位はほとんど動きません。Google検索の基本事項にも、要件とベストプラクティスをすべて満たしていてもクロールやインデックス登録が保証されるわけではないと明記されています。

本記事では、公式文書がいま実際にどう構成されているのか、どれを条件として扱いどれを助言として扱うのかを整理したうえで、自社サイトの点検に落とし込む手順までを、記事制作の現場からお伝えします。

この記事でわかること
  • GoogleのSEOガイドラインと呼ばれる文書の現行の名前と構成
  • 条件・助言・参考資料という3つの層への読み分け方
  • 検索品質評価ガイドラインとE-E-A-Tの正しい位置づけ
  • Search Consoleから始める5手順の点検フロー
  • Googleが「重要でない」と明記した8つの項目

GoogleのSEOガイドラインとは

まず言葉の整理から始めます。「GoogleのSEOガイドライン」という名前の単一文書は、実は存在しません。Googleが公開している複数のドキュメントを、SEOの実務者がまとめてそう呼んでいるだけです。ここを曖昧にしたまま検索すると、性質の違う文書の話が混ざって入ってきます。

ウェブマスター向けガイドラインからの改称

かつて中心にあったのは「ウェブマスター向けガイドライン」でした。一般的なガイドラインと品質に関するガイドラインに分かれ、後者に禁止手法が並んでいた構成を覚えている方も多いはずです。

この文書は2022年に整理され、現在は「Google検索の基本事項」(英語名Google Search Essentials)という名前になっています。単なる改名ではなく、中身の分類そのものが組み替えられました。旧構成では「一般的なガイドライン」に混在していた技術面の必須条件が独立し、推奨事項と明確に切り離されたのです。

Web上に残る解説記事のなかには、旧名称と旧構成のまま書かれたものが少なくありません。「一般的なガイドライン」「品質に関するガイドライン」という見出しが並んでいる記事を見かけたら、更新されていない可能性を疑ってください。読み替えの手間が増えるだけでなく、いまは存在しない区分に沿って作業を組んでしまいます。

ガイドラインと呼ばれる4つの文書

実務で参照する必要があるのは、次の4つです。それぞれ想定読者も強制力も違います。

Google検索の基本事項は、検索結果に出るための土台を定めた文書です。SEOスターターガイドは、サイト運用者向けに基本的な施策を紹介する入門文書。有用で信頼性の高いコンテンツの作成は、コンテンツの中身を自己点検するための質問集です。そして検索品質評価ガイドラインは、Googleの外部評価者に配られる評価マニュアルで、そもそもサイト運営者向けに書かれたものではありません。

この4つを同じ重みで読もうとすると、どこから手を付けるべきかが見えなくなります。次章で層に分けます。

関連記事:【2025年最新版】初心者でもできるSEOのやり方完全ガイド | 上位表示するための具体的な方法を徹底解説

公式文書を分ける3つの種類

ここが本記事のいちばんの要点です。4つの文書は、強制力の観点から3つの層に分かれます。

第1層は条件。満たしていなければ検索結果に出ない、あるいは出続けられないものです。技術要件とスパムに関するポリシーがここに入ります。第2層は助言。満たしても順位は保証されませんが、Googleが「影響が大きい」と考える方向を示しています。主なベストプラクティス、SEOスターターガイド、コンテンツの自己点検の質問集がこの層。第3層は参考資料で、順位を決める文書ではないものの、Googleがどんな状態を良いと考えているかを知る材料になります。検索品質評価ガイドラインがこれにあたります。

該当する文書満たさないとどうなるか優先度
条件技術要件、スパムに関するポリシー出ない、または順位低下や除外◎ 最優先
助言主なベストプラクティス、SEOスターターガイド、コンテンツの自己点検出ることはできるが評価は伸びにくい○ 次点
参考資料検索品質評価ガイドライン直接の影響はない△ 余力があれば

裏を返せば、条件が欠けている状態で助言を実行しても、順位は動きません。記事のE-E-A-Tを高めようと著者情報を整備しても、そのページがnoindexのままだったり、robots.txtでクロールをブロックしていたりすれば、そもそも評価の対象になっていないからです。

弊社が新規のサイトを見るとき、最初の30分は必ず第1層の確認に使います。ここで問題が見つかるケースは、体感としてかなりの割合を占めます。コンテンツの相談で来られた企業のサイトで、実は数百ページがインデックス登録から外れていた、という状況も珍しくありません。

Googleの公式文書を条件・助言・参考資料の3層に分けた図

関連記事:E-E-A-Tとは?Googleの評価基準の基本概念

Google検索の基本事項という土台

第1層と第2層をまとめて定義しているのが、Google検索の基本事項です。3つのパートで構成されています。ここだけは、Webサイトを持っている全員が目を通す価値があると考えています。

技術要件は3つだけ

意外に思われるかもしれませんが、Googleが挙げる技術要件はたった3つです。しかも多くのサイトは、特別な作業をしなくてもすでに満たしています。

  • Googlebotがブロックされていないこと(クローラーがページを検出してアクセスできる)
  • ページが機能していること(GoogleにHTTP 200のステータスコードが返る)
  • インデックス登録可能なコンテンツがページに含まれていること

3つ目の「インデックス登録可能なコンテンツ」とは、テキストがGoogle検索のサポートするファイル形式であり、かつスパムに関するポリシーに違反していないことを指します。つまり技術要件の内側に、スパムの話が入り込んでいる構造です。

なお、この3つを満たしたページがすべてインデックスに登録されるわけではない、という但し書きもGoogle自身が付けています。要件は「登録される可能性が生まれる線」であって、「登録される保証」ではありません。

順位低下と除外につながる行為

スパムに関するポリシーは、ページやサイト全体の掲載順位が下がったり、検索結果から完全に除外されたりする原因となる手法をまとめたものです。20を超える項目が並びますが、意図的に悪事を働かない限り引っかからないものがほとんどでしょう。

  • クローキング(ユーザーとクローラーに違う内容を見せる)
  • 誘導ページの不正使用
  • 隠しテキストと隠しリンクの不正使用
  • キーワードの乱用
  • リンクスパム
  • 大量生成されたコンテンツの不正使用
  • スクレイピング(他サイトのコンテンツの複製)
  • サイトの評判の不正使用
  • 内容の薄いアフィリエイトサイト

このうち近年追加されたものに注意が必要です。とりわけ実務で相談が増えているのが、大量生成されたコンテンツの不正使用とサイトの評判の不正使用の2つ。前者は、検索順位の操作を主目的として大量のページを作る行為を指します。生成AIを使ったかどうかが基準ではなく、読者にとっての有用性を伴わないまま量を増やす作り方が問題視されている、という理解が正確です。

後者は、既存サイトの評価を借りる形で、そのサイト本来の目的と関係のない第三者コンテンツを大量に載せる行為を指します。ドメインを貸す形の運用は、いまや明確にポリシー違反の対象です。

主なベストプラクティスの中身

3つ目のパートが第2層にあたります。Googleが「掲載順位や表示に最も影響が大きい」として挙げているのは、有用で信頼性の高いユーザー第一のコンテンツを作ること、読者が検索に使いそうな言葉をタイトルや見出しなど目立つ場所に配置すること、リンクをクロール可能にすること、サイトについて発信して知ってもらうこと、画像や動画や構造化データそれぞれのベストプラクティスを実践すること、そして検索結果での見え方を管理することです。

並べてみると、いわゆるテクニカルな話は少数派だと分かります。ここで見落とされがちなのが、4番目の「サイトに関する情報を発信する」という項目です。公式文書が、検索エンジンの外側での認知づくりを推奨対象に含めている点は、もっと注目されてよいと考えています。

Google検索の基本事項が技術要件・スパムに関するポリシー・主なベストプラクティスの3部で構成されることを示した図

この3つのパートの原文は、次のページにまとまっています。分量は多くないため、担当者が交代したタイミングなどに一度は通読しておくと後々の判断が速くなるはずです。

Google 検索の基本事項(旧ウェブマスター向けガイドライン)| Google 検索セントラル | Documentation | Google for Developers
Google 検索の基本事項は、ウェブベースのコンテンツ(ウェブページ、画像、動画など、Google がウェブ上で見つけた一般公開されているコンテンツ)について、Google 検索結果に表示されるための適格性を満たし、上位に表示されるようにするための重要な要素です。
🌐 developers.google.com
外部リンク

※ 出典:Google検索セントラル「Google検索の基本事項」

技術要件は満たしているのに、記事の順位が動かないままですか

条件側の点検が終わったあと、多くの企業がつまずくのは「では何を書けばよいのか」という次の段階です。弊社では、検索結果に並ぶページの傾向とサイトの現状を照らし合わせたうえで、どのテーマから着手すべきかを整理するところから支援しています。

関連記事:BERTの読み方は「バート」|意味と仕組み、Google検索への影響を解説

検索品質評価ガイドラインの正体

第3層の話に移ります。E-E-A-TやYMYLという言葉の出どころが、この検索品質評価ガイドラインです。ただし多くの解説記事が、この文書の位置づけを取り違えたまま紹介しています。

E-E-A-Tは順位の点数ではない

これは英語で公開されている、Googleの外部評価者向けのマニュアルです。評価者は、検索アルゴリズムの変更が改善になっているかを人手で判定する役割を担っています。つまり彼らの採点は、アルゴリズムの良し悪しを測るための材料であって、個々のサイトの順位を直接動かすものではありません。

そしてSEOスターターガイドには、E-E-A-Tをランキング要因と考えることについて「いいえ、そのようなことはありません」という一文が置かれています。GoogleはE-E-A-Tをランキング要因ではないと明言しています

経営者経営者

E-E-A-Tがランキング要因でないなら、著者プロフィールの整備や監修者の設置は無駄ということでしょうか。

Writers-hub編集部Writers-hub
編集部

無駄とは限りません。ただ、順序を逆に考えていただきたいところです。E-E-A-Tという点数があってそれを上げるのではなく、誰が書いたか分かる、根拠が示されている、運営者の連絡先が明記されている、といった状態を作った結果を、評価者が言葉にしたものがE-E-A-Tだと捉えてください。著者情報を足しただけで順位が上がることは、まずありません。

YMYLで基準が上がる領域

YMYLは、健康や医療、金融、法律、安全など、読者の生活や資産に影響しうるテーマを指す区分です。評価者向けの資料では、この領域のページに対してより厳しい判定基準が示されています。

実務上の意味はシンプルで、扱うテーマがYMYLに近いほど、書き手や監修体制の説明が求められやすくなるということ。医療系のサイトで医師の監修を入れる運用が定着しているのは、この考え方の反映だと見ています。逆に、趣味や娯楽の情報でそこまでの体制を求められる場面は多くないでしょう。

評価者の採点が順位に届く経路

では、この資料は読む価値がないのでしょうか。そうは思いません。評価者向けの基準は、Googleが「理想としてこういうページを上位に出したい」と考えている状態の言語化だからです。アルゴリズムはその理想に近づこうとして更新され続けています。

つまり評価者の採点は、個別のページに直接届くのではなく、アルゴリズム改善という迂回路を通って全体の順位傾向に反映されます。時間差があり、対象も個別サイトではない。この距離感を理解しておけば、「品質評価ガイドラインに書いてあるから今すぐ対応しなければ」という慌て方をせずに済みます。

SEOスターターガイドの使いどころ

Googleが初心者向けに用意している入門文書が、検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドです。かつてPDFで配布されていた時期があり、いまはHTML形式で公開されています。近年の改訂で分量が絞られ、読み通しやすくなりました。

内容は、Google検索の仕組み、コンテンツを見つけてもらう方法、サイトの整理、有益なサイトにするための考え方、検索結果での見え方への影響、画像と動画の最適化、サイトの宣伝という流れです。第2層の助言を、初めての人向けに順序立てて説明したものと捉えてください。

💡

このガイドで最も価値があるのは、実は施策の解説部分ではなく、末尾に置かれた「Googleが重要でないと考えること」の節だと考えています。何をやるべきかを書いた資料は世の中に大量にありますが、何をやらなくていいかを検索エンジン自身が明言している資料は、ここ以外にほとんどありません。

制作会社やSEO会社に依頼を検討している段階で、この文書だけでも読んでおくと、提案内容の妥当性を自分で判断しやすくなります。提案書に並んだ施策が、Google自身が「効果はほとんどない」と書いている項目で埋まっていないか。そこを確かめられるだけでも、読む時間の元は取れるはずです。

Google 公式 SEO スターター ガイド | Google 検索セントラル | Documentation | Google for Developers
検索エンジン最適化に関する、Google 公式の SEO スターター ガイドです。SEO の定義からウェブサイト運用者向けの基本的な施策まで、SEO 関連の基礎を幅広くご紹介します。
🌐 developers.google.com
外部リンク

※ 出典:Google検索セントラル「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」

ガイドラインを実務に落とす5手順

読み分けの整理が終わったら、自社サイトに当てはめます。順番が重要で、第1層から順に確認していきます。

1
STEP
手動による対策の有無を確認する

Search Consoleの「手動による対策」レポートを開きます。ここに項目が出ている場合、他の何よりも先にその解消が必要です。何も検出されていなければ、少なくとも人手による措置は受けていないと判断できます。

2
STEP
技術要件の3点を点検する

robots.txtでGooglebotをブロックしていないか、主要ページがHTTP 200を返すか、noindexが意図せず残っていないかを確認します。Search ConsoleのURL検査ツールで個別ページを、ページのインデックス登録レポートで全体の傾向を見るのが早道です。

3
STEP
スパムに関するポリシーへの抵触を洗い出す

過去に外部業者へ依頼した被リンク施策、他サイトからの転載記事、テーマの異なる第三者コンテンツの掲載といった、心当たりのある領域から確認します。担当者が代替わりしている場合、当時の施策が把握されていないケースがよくあります。

4
STEP
読者が使う言葉をタイトルと見出しに置く

ここから第2層です。読者が検索窓に打ち込む言葉と、ページ上のタイトルや見出しの言葉がずれていないかを見ます。社内用語や商品名だけで構成されたタイトルは、その代表例と言えます。

5
STEP
検索結果での見え方を確認して直す

実際に検索して、自社ページのタイトルリンクと説明文がどう表示されているかを確認します。意図しない文言が拾われている場合、タイトル要素やメタディスクリプションの記述を見直します。

この5手順を一巡すると、自社の課題が条件側にあるのか助言側にあるのかが切り分けられます。切り分けができれば、次に投じるべき予算と工数の行き先も決まるでしょう。

Search Consoleの確認から検索結果の見え方の修正までを5段階で示したフロー図

点検で課題は見えたものの、記事を作る手が足りていませんか

切り分けの結果、着手すべきが第2層のコンテンツだと分かっても、社内の担当者が本業と兼務している状況では、企画から公開までの工程が月単位で止まってしまいます。弊社は数多くのSEO記事を制作してきた立場から、企画から執筆、公開後の見直しまでを引き受けています。まず何本から始めるべきかの相談だけでも構いません。

気にしすぎなくていい項目

ここで、その道で記事を作ってきた立場から本音をお伝えします。SEOの現場で消費される時間の多くは、Google自身が「重要でない」と書いた項目に吸い取られています。

  • メタキーワードの設定(Google検索はキーワードメタタグを利用しない)
  • ドメイン名やURLパスへのキーワードの詰め込み
  • 特定国を狙う場合を除いたドメイン末尾の選択
  • 目標文字数の設定(魔法の文字数も、最小や最大の文字数も存在しない)
  • サブドメインとサブディレクトリのどちらにするかという議論
  • 見出しの数と順序の厳密な整理
  • 重複コンテンツのペナルティ対策
  • PageRankの数値そのものを追いかけること

Googleが重要でないと書いた項目に工数を使わない。これだけで、限られた時間の使い道がかなり変わります。

とりわけ議論になりやすいのが、文字数です。「上位が8,000字だから同じだけ書く」という決め方をしている現場は、いまも多く見かけます。しかしGoogleは、上位表示という目的に対して長さだけを調節しても意味がないと明記しています。言葉にバリエーションを持たせて自然に書けば結果として使う語彙が増える、という説明の仕方をしている点も見逃せません。長さは目的ではなく、書くべき内容を書いた結果として決まるものです。

重複コンテンツについても補足しておきます。同じ内容に複数のURLからアクセスできる状態は、管理として非効率ではあるものの、手動による対策の対象にはならないとGoogleは説明しています。他人のコンテンツを複製する行為とは、まったく別の話として扱われているわけです。

ただし「重要でない」は「やってはいけない」ではありません。見出しの順序を整えることはスクリーンリーダーの利用者にとって意味がありますし、URLを分かりやすく保つことは運用上の利点があります。順位を上げる目的で工数を割く対象ではない、という限定付きで受け取ってください。

違反で起きる2種類の順位下落

順位が落ちたとき、原因は大きく2つに分かれます。この区別ができていないと、打つ手を間違えます。

種類

何が起きているか

気づき方

回復の道筋

手動による対策

Googleの担当者が違反を確認し、措置を適用した

Search Consoleに通知と項目が表示される

違反を解消したうえで再審査リクエストを送る

アルゴリズムによる評価変動

順位を決める仕組みの更新で、相対的な評価が変わった

通知は出ない。特定の時期を境に流入が変化する

再審査の窓口はない。コンテンツと構造の見直しで対応する

手動による対策は通知が届くため、比較的判断がつきやすい部類です。一方、アルゴリズムによる評価変動は通知がなく、Search Consoleの数値の動きから推測するほかありません。ここで「ペナルティを受けた」と早合点すると、通知の確認を飛ばしたまま存在しない違反を探し、過去のリンクや記事を片端から削除する作業に何週間も費やすことになります。

経営者経営者

検索からの流入が3割ほど減りました。何かのペナルティを受けたということでしょうか。

Writers-hub編集部Writers-hub
編集部

まずSearch Consoleの手動による対策を確認してください。そこが空であれば、少なくとも人手による措置ではありません。次に、下がったのがサイト全体なのか特定のページ群なのかを分けます。全体が同時期に動いていればアルゴリズムの更新、特定のページ群だけなら、そのテーマで検索結果に並ぶページの顔ぶれが入れ替わった可能性を先に疑うほうが早いです。

Googleは検索トラフィックが減少したときの切り分け手順をまとめた文書も公開しています。順位変動に慌てる前に、まずは通知の有無と、下がった範囲の特定から始めてください。

更新を追いかける公式の情報源

ガイドラインは固定されたものではありません。スパムに関するポリシーには近年も項目が追加されており、文書そのものの更新日も定期的に変わっています。

追いかける先を1つに絞るなら、Google検索セントラルのブログです。ドキュメントの改訂やランキングシステムの更新は、まずここで告知されます。日本語で読める点も実務では助かるところでしょう。

Google 検索セントラル ブログ | Google 検索セントラル | Google Search Central Blog | Google for Developers
Google 検索セントラル ブログでは、Google 検索の公式最新情報、新機能、SEO のベスト プラクティスをご紹介しています。
🌐 developers.google.com
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※ 出典:Google検索セントラル ブログ

第三者の解説記事から情報を得る場合は、公開日と、参照している公式文書の名前を必ず確認してください。前述のとおり、旧名称のまま更新されていない記事がWeb上には相当量残っています。名前が古いままの解説は、中身の分類も古い可能性が高いと判断して差し支えありません。

よくある質問

ガイドラインをめぐって、実際に相談の場でよく出る質問をまとめます。

ガイドラインを守れば検索上位に表示されますか

表示されるとは限りません。Googleは、要件とベストプラクティスをすべて満たしていてもクロールやインデックス登録が保証されるわけではないと明記しています。ガイドラインは順位を上げる手順書ではなく、検索結果に表示される対象になるための条件と、方向を示す助言の組み合わせだと捉えてください。

検索品質評価ガイドラインは日本語で読めますか

公式には英語版のみが公開されています。日本語の要約記事は多く存在しますが、原文の分量が大きいため、要約の過程で意味が変わっている場合があります。E-E-A-TやYMYLの定義を厳密に確認したい場合は、原文にあたるのが確実です。

生成AIで書いた記事はガイドライン違反になりますか

なりません。Googleが問題視しているのは、検索順位の操作を主目的として有用性のないページを大量に作る行為であり、制作にAIを使ったかどうかではありません。ただし、確認せずに公開すると事実誤認がそのまま残るため、人の手による検証工程は欠かせません。

被リンクを増やす施策はガイドライン上どう扱われますか

順位操作を目的としたリンクの売買や交換は、リンクスパムとしてポリシー違反にあたります。一方、内容を評価されて自然に張られたリンクは問題ありません。外部業者から「被リンクを何本」という形で提案を受けた場合は、そのリンクがどう設置されるのかを確認してください。

サイト全体を作り直す場合、まず何を確認すべきですか

移行前のURLと移行後のURLの対応付けです。技術要件を満たしていても、リダイレクトの設定漏れで既存ページの評価が引き継がれない事故は起こります。公開日を決める前に、対応表の作成とリダイレクトの検証を工程に組み込んでください。

どの層から手を付けるべきか、判断がつかない状態でしょうか

条件側の点検も助言側の実行も、どちらから着手すべきかはサイトの現状によって変わります。自社の状況を説明していただければ、優先順位の考え方だけでもお伝えできます。売り込みの前に、まず現状の整理からご一緒します。

まとめ|条件と助言と参考資料を分けて読む

GoogleのSEOガイドラインという単一の文書は存在せず、性質の違う複数のドキュメントの総称です。それを条件、助言、参考資料の3層に分けて読むと、着手の順番が自然に決まります。

技術要件とスパムに関するポリシーは、満たしていなければ検索結果に出られない条件。主なベストプラクティスとSEOスターターガイドは、満たしても保証はないが方向を示す助言。検索品質評価ガイドラインは、順位を決めるのではなく、Googleが理想とする状態を知るための参考資料です。公式文書は読む前に、条件か助言か参考資料かを決める。この一手間が、的外れな作業を減らします。

そしてGoogleが「重要でない」と書いた項目には、工数を割かない。メタキーワード、目標文字数、見出しの数と順序、重複コンテンツのペナルティ対策。これらに費やしていた時間を、読者が本当に知りたい内容を書くことへ回すほうが、結果は出やすいと考えています。

私たち合同会社Writers-hubは、数多くの企業のSEO記事制作と検索流入の改善に携わってきました。公式文書の読み方は本記事のとおりですが、自社サイトのどこが条件側で詰まっていて、どのテーマから記事を作るべきかは、サイトごとに答えが違います。判断に迷う段階でしたら、現状の整理からお手伝いします。

この記事を書いた人

米山拓真

米山拓真

合同会社Writers-hub 代表社員

滋賀県立大学工学研究科の修士課程を修了後、大手制作会社の編集部を経て2019年にWebライターとして独立。2020年に記事制作を手順化した「ハブ式SEOライティングメソッド」を開発し、これまでに200人以上のライターを育成しました。2022年3月に合同会社Writers-hubを設立し、会社として累計8,000記事以上のSEO記事制作に携わっています。2024年にAIライティングシステム「一気通貫Pro」、2025年から書き手の文体を再現するAI編集者「Edico」を開発。このブログでは、クライアント案件と自社サイトで実際に試したことを書いています。

読んで終わりにしないために

記事の内容を自社に当てはめるとどうなるか、オンライン30分で一緒に整理します。費用はかかりません。

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