「intitle:は、ライバルの少ないキーワードを見つけるためのコマンド」。そう覚えている方は多いはずです。intitleの解説として出回っているのは、件数が少なければ狙い目という判断基準とセットになった宝探しの手順が中心で、キーワード選びの入口で役目を終える道具だと受け取っても無理はありません。
しかし、数多くの企業のオウンドメディアを長く運用してきた弊社の立場から言えるのは、intitle:がいちばん働くのは他社を覗くときではなく、自分のサイトを点検するときだという点です。同じ語をタイトルに入れた記事が何本たまっているのか。狙っているキーワードを、そもそも自社のどの記事もタイトルに入れていないのではないか。他人の件数を眺めるより先に、手元の答えが数字で返ってきます。
本記事では、intitle:が何を絞り込むコマンドなのかという定義から、書き方と入力例、SEOの現場で使う4つの場面、そして思ったように効かないときの原因までを、記事制作会社の視点で順にお伝えします。
- intitle:が照合しているのはページのどこか、allintitleとの違い
- 基本の入力例と、よくある3つの打ち間違い
- 件数から読み取れることと、件数では判断できないこと
- 自社サイトの点検を含む、SEOでintitleが効く4つの場面
- 絞り込めないときに確認する項目
まずは、キーワード調査でintitleを使い始めた方が抱きやすい疑問から見ていきましょう。
intitle:はライバルの少ないキーワードを見つけるために使うものだと思っていました。件数が少なければ狙い目、という理解で合っていますか。
編集部
その使い方も間違いではありませんが、件数だけで決めると外します。件数が少ないのは競合が弱いからではなく、書いても読まれないと判断されているだけの場合があるからです。まず自社サイトに打って、同じ語をタイトルに入れた記事が何本あるかを数えるところから使うと、はるかに役に立ちます。
intitleとは何を絞り込むコマンドか
intitle:は、Google検索でキーワードの直前に付けると、そのキーワードをタイトルに含むページだけを結果に残す書き方です。専用のツールも会員登録も要りません。
intitleが照合するのはタイトルの一行だけ
intitle:を付けたときにGoogleが照合するのは、ページのタイトルタグ、つまり検索結果に見出しとして並ぶあの一行です。本文にどれだけそのキーワードが登場しても、タイトルに入っていなければ結果から外れます。intitle:が絞り込むのはページの中身ではなく、タイトルの一行だけです。
この性質こそが、intitle:を調査に使える理由です。本文の語は話の流れで自然に混ざりますが、タイトルに入れた語は書き手が意図して選んだ語です。だからintitle:で絞り込むと、そのキーワードで正面から勝負しているページの顔ぶれが残ります。
allintitleとの違いは適用範囲
intitle:とよく並べて語られるallintitle:は、絞り込みの範囲が違います。intitle:が効くのは直後の1語だけで、複数語を指定したければ語ごとに付け直す必要があります。対してallintitle:は、後ろに続く語すべてをタイトルに含むページだけを残します。
つまりallintitle:は、intitle:を全部の語に付けたものとほぼ同じ働きをする短縮形です。allintitle件数の目安の置き方や、その数字を鵜呑みにできない理由は、allintitleの使い方をまとめた記事で詳しく整理しています。

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intitle検索の書き方と入力例
書き方そのものは単純です。ただ、記号の位置とスペースの入れ方を一文字間違えるだけで、絞り込みが効かないただのキーワード検索に戻ってしまいます。
タイトルに入っているかを確かめたい語を先に決めます。曖昧なまま複数語を並べると、結果の読み方に迷います。
入力例は intitle:オウンドメディア です。intitleとコロンの間にも、コロンとキーワードの間にもスペースを入れません。
intitle:オウンドメディア intitle:費用 のように書きます。intitle:オウンドメディア 費用 と打つと、2語目は本文も対象にした通常の検索になります。
残ったページがそのキーワードをタイトルのどの位置に置いているかまで目を通します。ここを飛ばすと、判断材料が件数しか残りません。
複数語をすべてタイトルに含めたい場合は、allintitle:オウンドメディア 費用 と打つほうが手数が減ります。allintitle:は必ずクエリの先頭に置くのが基本です。
よくある打ち間違いは3つです。コロンを全角で打っている、コロンのあとにスペースを入れている、allintitle:を文の途中に置いている。どれも検索はエラーにならず、絞り込みが外れた結果がそのまま表示されるため、間違いに気づきにくいのが厄介です。
intitle:を付けたときと付けないときで件数がまったく同じなら、条件は効いていません。
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intitleで分かることと分からないこと
intitleを使った調査でつまずく原因のほとんどは、件数という数字に過剰な意味を持たせてしまうことにあります。返ってくる件数は、そのキーワードの組み合わせをタイトルに入れているページの数です。言い換えると、件数はキーワードの難易度ではなく、そのタイトルに賭けた書き手の数です。件数が少ないという事実は、競合が弱いことも、誰も書く価値を認めていないことも、どちらの意味にもなりえます。
では、競合の多さを見積もりたいとき、何を見るのが確実なのでしょうか。実務でよく使う3つの方法を並べると、それぞれの守備範囲がはっきりします。
| allintitleの件数 | 上位10件のタイトルの中身 | 有料ツールの難易度スコア | |
|---|---|---|---|
| 準備するもの | 検索窓のみ | 検索窓のみ | 月額契約 |
| 1キーワードの所要時間 | 数秒 | 2分から3分 | 数秒 |
| 分かること | 参入者の数 | 参入者の質と答え方 | 被リンクを含む総合評価 |
| 大量のキーワードを一括で見る | ○ | △ | ◎ |
| 外しやすい点 | 数字の少なさを実力差と誤読する | 見る人の判断に左右される | 日本語の少数キーワードで精度が落ちる |
3つを並べてみると、件数とスコアは候補を絞れても、勝てるかどうかの判断はしていないと分かります。弊社がキーワード選定を代行する場面でも、件数で数百キーワードをふるいにかけたあと、残った候補は必ず人の目で上位のタイトルを読み直します。ここを省いた選定は、ほぼ確実にやり直しになります。
検索結果に表示される件数は概算値です。同じキーワードでも、時間帯や検索ページを送った先で数字が変わります。記録して比べたいときは、実数ではなく「10件未満」「100件台」といった桁で扱うほうが再現性があります。
関連記事:Google検索候補の仕組み|表示を決める5つの要素と実務での読み方
SEOでintitleが効く4つの場面
ここから実際の使いどころに入ります。キーワード探しは4つのうちの1つにすぎません。むしろ、intitleがいちばん効くのは他社ではなく自社サイトを調べるときです。
自社サイトのタイトルの重なりを洗い出す
site:と組み合わせると、自社サイトの中だけを対象に絞り込めます。site:自社ドメイン intitle:調べたい語 と打てば、そのキーワードをタイトルに入れた自社記事が一覧で並びます。3本も4本も出てきたら、同じキーワードで自分の記事同士が競合している状態です。
Googleは1つのキーワードに対して、同じサイトから何本も上位に載せることを基本的にしません。似たタイトルが並べば評価が分散し、どれも中途半端な順位に落ち着きます。記事数を増やしたのに流入が伸びないという相談を受けたとき、弊社が最初に打つのがこの検索です。

競合がタイトルに置いている語を数える
狙っているキーワードで、競合がどこまで正面から答えているかを測れます。「オウンドメディア 費用」の上位ページのうち、両方の語をタイトルに入れているのが数本しかなければ、残りは別の意図で書かれた記事が流れ込んでいるということです。
上位が正面から答えていない状態は、タイトルで真正面から答えるだけで差がつく余地が残っているという意味です。逆に上位10件のすべてが両方の語を置いていれば、同じ切り口の後追いは埋もれます。
リライトする記事の優先順位を決める
タイトルに狙いのキーワードが入っていない既存記事は、リライトの費用対効果が高い候補です。site:自社ドメイン intitle:狙いの語 で出てこない記事のうち、本文ではその話題を扱っているものを探すと、タイトルを書き換えるだけで拾える記事が見つかります。
本文を書き足すリライトは時間がかかりますが、タイトルの付け替えは短時間で終わります。本数を数えてから工数の軽い順に手を入れるほうが、限られた運用時間の中では現実的でしょう。
キーワードの競合の多さをざっと見積もる
最後が、一般に紹介されているキーワード選びの用途です。allintitle件数が極端に少ないキーワードは、まだ誰も正面から答えていない可能性があります。ただし前の章で触れたとおり、件数の少なさをそのまま狙い目と読むのは危険です。
弊社の実務では、件数は候補を機械的に絞る一次のふるいとしてだけ使い、最終判断は検索ボリュームと上位のタイトルに委ねています。順番を逆にすると、誰も検索していないキーワードで1位を取る記事が量産されます。
自社の記事同士でキーワードが重なっていないか、確かめてみませんか
同じ語のタイトルが3本以上出てきたなら、次に必要なのは記事の追加ではなく既存記事の役割の振り分けです。Writers-hubのSEOキーワード戦略設計では、棚卸しから、どのキーワードをどの記事に担当させるかまでを一緒に決めていきます。
intitleと組み合わせる検索コマンド
intitleは単体でも使えますが、他のコマンドと重ねたときに調査の道具として本領を発揮します。それぞれが照合している場所を押さえておきましょう。
コマンド | 照合する場所 | intitleと組んだときの使い道 |
|---|---|---|
site: | 指定したドメインの中 | 自社や競合1社に絞ってタイトルを数える |
inurl: | ページのURL | カテゴリ配下だけを対象に絞り込む |
intext: | ページの本文 | タイトルにはないが本文で触れている記事を探す |
filetype: | ファイル形式 | 資料やホワイトペーパーだけを抜き出す |
マイナス記号 | 除外条件 | 特定のドメインや語を結果から外す |
ダブルクォーテーション | 語順を含む一致 | 表記ゆれを含めずに数える |
6つを並べてみると、コマンドごとに見ている場所が違うと分かります。intitleで足りないときは、照合したい場所が本文なのかURLなのかを考えれば、選ぶべきコマンドが決まります。

出番が多い組み合わせは、site:とintitle:、そしてマイナス記号の3つです。site:自社ドメイン intitle:語 -intitle:除外したい語 と書けば、似たタイトルの中から特定の派生記事だけを外して数えられます。
コマンドを重ねるほど結果は正確になる一方、条件を一つ間違えると0件になりやすくなります。0件を該当なしと結論づける前に、コマンドを1つずつ外して、どの条件で消えたのかを確かめてください。
intitle検索が効かないときの原因
「intitle:を付けても、付けないときと結果が変わらない」。この相談は珍しくありません。原因は入力側と、Google側の仕様に分かれます。まずは入力側から順に確認してください。
- コロンが半角になっているか
- コロンの前後にスペースが入っていないか
- allintitle:がクエリの先頭に置かれているか
- 全角と半角、ひらがなとカタカナの表記が意図どおりか
- ブラウザの検索窓ではなくGoogleの検索結果ページで打っているか
見落としやすいのが表記の問題です。日本語では、全角と半角、ひらがなとカタカナが違えば別の語として扱われ、返ってくる件数が変わります。数字を記録して比べたいなら、表記を固定して打ち続けることが前提です。
一方、次のような使い方は結果を読み違える原因になるため避けてください。
- intitle:とallintitle:を1つのクエリに混ぜて打つ
- 普段の検索履歴が残った状態で件数を比べる
- 件数だけを転記し、上位のタイトルを見ない
- 日を空けて取った件数を同じ条件の数字として並べる
Google側の事情も知っておく価値があります。公式にサポートが明記された演算子ではないため、挙動が変わっても告知はありません。Googleが検索ヘルプで案内している検索方法の一覧に、intitle:やallintitle:は含まれていません。長年動いてはいますが、仕様として保証されたものではないという前提で扱うのが妥当でしょう。

効いているかを手早く確かめる方法もあります。上位ページのタイトルにまず入らない語をintitle:で指定してみてください。件数が大きく減れば条件は効いています。狙った語が元から全ページのタイトルに入っている場合は、絞り込んでも顔ぶれが変わらず、効いていないように見えるだけということもあります。
調べ方は分かったものの、書く時間が取れないという段階ではありませんか
足りない記事や書き換えるべき記事が見えてきても、そこから先の執筆と検証には別の時間が要ります。Writers-hubのSEO記事コンテンツ作成では、構成の設計と執筆から公開後の順位の確認までを引き受けています。
intitle検索のよくある質問
最後に、実際に受けることの多い質問をまとめておきます。
1語だけを見るならintitle:、2語以上をすべてタイトルに含めたいならallintitle:です。intitle:を語の数だけ繰り返しても結果は同じですが、手数はallintitle:のほうが少なくて済みます。
概算値として扱ってください。同じキーワードでも数字が動くことがあるため、キーワード同士を比べるときは実数ではなく桁で見るほうが安全です。
受けません。検索する側の絞り込み方法であって、サイトの評価とは無関係です。調査のために何度打っても、自社サイトの順位に影響することはありません。
調べたあとの話に移ります。intitleで見えるのは現状までで、そこから先の判断は自社の記事の状況によって分かれます。
調べた結果をどう記事の計画に落とすかで手が止まっていませんか
打ってみて重なりが見つかった、あるいは狙いたいキーワードが1本もタイトルに入っていなかった。次の一手はどちらかで変わります。無料相談では、今のサイトの状況をうかがったうえで、どこから手を付けるべきかをお話しします。
まとめ|intitleは穴場探しより現状把握の道具
intitle:は、キーワードをタイトルに含むページだけを残す検索の書き方です。allintitle:は同じ働きを複数語に広げた短縮形で、返ってくる件数はそのタイトルに賭けた書き手の数を表します。件数の少なさは競合の弱さを意味しないため、最後は上位のタイトルを読んで判断する工程が欠かせません。
そして、いちばん見落とされているのが自社サイトへの使い方です。site:と重ねて打つだけで、同じキーワードで競合している自社記事や、タイトルに狙いの語が入っていない記事が数分で見つかります。intitleは穴場を探す道具ではなく、現状を数える道具です。
私たち合同会社Writers-hubは、企業のオウンドメディアやコーポレートサイトのキーワード設計と記事制作を数多く手がけてきました。既存記事の棚卸しから次に書くキーワードの割り当てまで、手が止まっている段階に合わせてご相談を承っています。








