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Web集客の主な手法7つを比較|止めた後に残るものと費用で選ぶ

Web集客の手法は、月額費用の安さより、止めた後に記事や口コミ、顧客のリストが手元に残るかと、社内の誰が毎週どの作業を続けるかで比べると選びやすいと考えています。すぐに問い合わせが要る時期は広告を使い、そこで問い合わせにつながった検索語から順に記事を書いて、広告費を減らしていく進め方もあります。

机の上に7枚のカードが横一列に並び、それぞれに虫眼鏡、広告の看板、スマートフォン、地図のピン、封筒などの小さな絵が描かれ、上から人の手が2枚のカードを選び取ろうとしている情景。

「SEOと広告、結局どちらが安く集客できるのでしょうか」。Web集客を任された担当者や経営者の方から、最初によく受ける質問です。比較サイトや営業資料では手法ごとの月額費用が並んで見えるため、安い順に選べば失敗しないと考えるのも無理はありません。

しかし、弊社はこれまで検索から問い合わせを得たい企業の記事を数多く制作し、広告と並行して集客を進める企業の相談も受けてきました。その経験から言えるのは、比べるべきは月額より、止めた後に何が残るかということです。広告は止めた日に表示が止まり、記事や口コミは止めた後も検索され、読まれ続けます。

本記事では、主な7手法の比較から、状況別に最初に選ぶ手法、広告とSEOを組み合わせる順番、外注先の見方までを、記事制作の現場から順にお伝えします。

この記事でわかること
  • Web集客の手法は、成果が出始める時期・費用の形・止めた後に残るもの・社内で続く作業の4つで比べると違いが見える
  • すぐに問い合わせが要るなら広告、来店型の店舗ならGoogleビジネスプロフィール、検討期間の長い商材ならSEO記事から始める
  • 広告で問い合わせにつながった検索語を、SEO記事のテーマにすると書いても読まれない記事が減る
  • 外注しても、事例や顧客からの質問など社内にしかない情報を出す作業は社内に残る

Web集客の手法を比べるときの軸

Web集客とは、検索エンジン、SNS、地図、外部のサイトなどインターネット上の接点から、自社の商品やサービスを知ってもらい、問い合わせや来店につなげる活動です。手法の数が多いため、何を基準に並べるかで比べた結果が変わります。

弊社が相談を受けるときに使っているのは、次の4つの軸です。

軸

見ること

成果が出始める時期

始めてから問い合わせが入り始めるまで、どれくらいかかるか

費用の形

使った分だけ払うのか、先に作る費用がかかって後から回収するのか

止めた後に残るもの

予算や作業を止めた翌月に、集客の手段として何が手元に残るか

社内で続く作業

外注しても社内の誰かが毎週続ける作業は何か

多くの比較記事は上の2つ、時期と費用だけで手法を並べています。しかし1年、2年と続けたときの差を生むのは、下の2つです。止めた後に残るものがあれば、次の年の集客はその上から始められます。社内の作業が続かなければ、どれほど費用が安い手法でも半年で止まります。

では、性質の違う手法同士を同じ物差しで比べるにはどうするか。弊社がすすめているのは、問い合わせ1件あたりにかかった費用で比べる方法です。

広告はその月の広告費を問い合わせ数で割ります。記事は制作費を、公開してから今までの問い合わせの合計で割ります。広告は問い合わせのたびに費用がかかり続け、記事は追加の費用なしに問い合わせが増えるほど1件あたりの費用が下がります。この違いが、数字で確かめられます。

Web集客の手法を比べる4つの軸を示した図

Web集客の主な手法を3つの型で比較

主な7手法を4つの軸で並べると、次のようになります。

手法

成果が出始める時期

費用の形

止めた後に残るもの

社内で続く作業

リスティング広告

配信を始めた当日から

クリックごとに払う

問い合わせにつながった検索語のデータ

広告文と入札額の調整

SNS広告・ディスプレイ広告

配信を始めた当日から

表示やクリックごとに払う

反応があった画像と訴えた内容の記録

画像や動画の作成と差し替え

ポータルサイト・比較サイト

掲載を始めてから

掲載料や成果報酬を払う

ほとんど残らない

掲載情報の更新と問い合わせ対応

SEO(記事・サイト改善)

早くても数か月後

先に制作費がかかり、クリックへの支払いはない

検索され続ける記事

事例や専門知識の提供と原稿の確認

Googleビジネスプロフィール

情報を整えてから徐々に

登録は無料、主に人の手間

口コミと写真

口コミへの返信と営業情報の更新

SNS運用

数か月単位

主に人の手間

フォロワー

毎週の投稿とコメントへの返信

メール・LINE配信

登録者がいれば配信した日から

配信ツールの料金と人の手間

登録者のリスト

配信する中身づくり

※ 成果が出始める時期は、弊社が支援や相談の場で見てきた目安です。業種の競合の多さ、サイトの状態、予算によって前後します。

7つを見比べると、手法は3つの型に分かれます。

使った分だけ集まる広告型

リスティング広告、SNS広告、ポータルサイトへの掲載がこの型です。お金を払った日から集客が始まり、払うのを止めた日に止まります。新商品の発売やキャンペーンのように、決まった期間に問い合わせを集めたい場面に向いています。

一方で、止めた翌月に集客の手段は残りません。リスティング広告で得られる「どの検索語で問い合わせが来たか」のデータは、後で述べるようにSEOに生かせる数少ない資産です。

ポータルサイトや比較サイトは、探している人が最初から集まっている点が強みです。ただ、同じページに競合も並ぶため、料金や条件で比べられやすくなります。掲載の枠によって表示の順番が変わるサイトもあるので、掲載前に料金表と掲載位置の決まり方を確かめておきましょう。

積み上がる資産型

SEOとGoogleビジネスプロフィールがこの型です。成果が出るまでに時間がかかる代わりに、書いた記事や集まった口コミは、作業を止めた後も検索や地図に表示されます。

SEOの記事は、公開すれば終わりではありません。競合の記事が多い検索語ほど上位に出るまで時間がかかり、公開後も順位を見ながら内容を書き足す作業が続きます。記事が残るといっても、放置した記事は情報が古くなって順位が下がることもあるため、年に1回は見直す前提で本数を決めるのが現実的です。

Googleビジネスプロフィールは、Googleマップや地図検索に店舗の情報を載せる無料の仕組みです。Googleは、地図検索の表示順が主に関連性、距離、知名度で決まり、知名度の判断にはクチコミの数なども使われると説明しています。

Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント - Google ビジネス プロフィール ヘルプ
ビジネスを管理 ユーザーが現在地付近の店舗や場所を検索すると、Google マップと Google 検索にローカル検索結果が表示されます。たとえば、ユーザーがスマートフォンで「イタンリアン レストラン」を検索すると、ユーザーが行きたくなるような近くのビジネスが表示されます
🌐 support.google.com
外部リンク

関係を保つ型

SNS運用とメール・LINE配信がこの型です。新しい人を連れてくるより、一度接点を持った人に思い出してもらい、再訪や再購入につなげる役割を持ちます。

登録者のリストは自社の手元に残りますが、SNSのフォロワーは各SNSの表示の仕組みが変われば、投稿が届く人数も変わります。SNSだけに集客を頼らず、メールやLINEの登録へ案内しておくと、表示の仕組みに左右されにくくなります。

比較表に出ない社内の作業

比較表の中で、実務で最も見落とされやすいのが「社内で続く作業」の列です。外注すれば社内の手間がなくなると考えて始め、数か月後に止まってしまう例は、記事制作の相談の場でもよく聞きます。

外注しても社内に残る作業

とりわけ見落とされがちなのが、SEO記事の元になる情報です。検索から問い合わせにつながる記事には、営業がよく受ける質問への答え、導入事例、料金の決まり方など、その会社にしかない情報が入っています。文章を書く作業は外注できても、その情報を出す作業は社内に残ります。

  • 記事の原稿確認を、社内の誰が何日で返すか決めていない
  • 口コミへの返信を、店長の手が空いたときだけにしている
  • SNSの投稿を、担当者1人の思いつきで続けている
  • 広告の問い合わせを受けた後、どの検索語から来たかを誰も見ていない

どれも、手法を選ぶ段階では費用の比較に隠れて見えなかった作業です。手法を決める前に、社内の誰が週に何時間を使えるかを先に書き出してみてください。

広告から始めて記事を後回しにする場合

担当者の方からは、こんな質問もよく受けます。

経営者経営者

SEOは時間がかかると聞くので、しばらくは広告だけで集客しようと思っています。記事は後からでも間に合うでしょうか。

Writers-hub編集部Writers-hub
編集部

広告から始めるのは、すぐに問い合わせが要る時期なら理にかなった判断です。ただ、記事は書いてから検索に表示されるまでに時間がかかるので、後から始めるほど広告費を払い続ける期間が延びます。広告を出している間に、問い合わせが来た検索語で記事を1本ずつ用意しておくと、広告を減らせる時期が早まると考えています。

記事を用意する段階で社内に求められるのは、書く時間より、元になる情報を出す時間です。この2つを分けて考えると、外注で任せられる範囲がはっきりします。

記事の元になる情報はあるのに、書く時間が社内にない方へ

営業資料や事例、よく受ける質問をうかがい、検索から問い合わせにつながる記事として書き上げます。社内の方にお願いするのは、情報の提供と原稿の確認だけです。

状況別に最初に選ぶ手法

どの手法も、同時に始めるほど社内の作業が増えます。最初は、自社の状況に最も合う1つか2つに絞るほうが続けやすいはずです。

自社の状況

最初に選ぶ手法

理由

来店してもらう店舗がある

Googleビジネスプロフィール

近くで探している人の地図検索に、無料で表示される

今月から問い合わせが必要

リスティング広告

配信を始めた日から、探している人の検索結果に出る

検討期間が長いBtoBや高額な商材

SEO記事

比較や下調べの検索に答える記事が、検討中の人に何度も読まれる

まだ知られていない新しい商品

SNS広告とSNS運用

商品名を検索していない人の画面にも表示される

一度買った顧客が多い

メール・LINE配信

新しい人を集めるより、少ない費用で再購入につなげられる

表の「最初に」は、他の手法を捨てるという意味ではありません。最初の1つが社内の作業として回るようになってから、2つ目を足していくのが基本です。

状況に加えて、予算と社内の時間のどちらに余裕があるかでも、最初の選び方は変わります。

予算と社内の時間

向いている進め方

予算はあるが、社内の時間がない

広告の運用と記事の制作を外注し、社内は確認と情報の提供に絞る

社内の時間はあるが、予算が少ない

Googleビジネスプロフィールと記事を社内で進め、書き方の型だけ外から学ぶ

どちらも少ない

手法を1つに絞り、週に使う時間を先に決めてから始める

どちらも少ない場合に複数の手法へ手を広げると、どれも中途半端なまま止まりやすくなります。

自社の状況から最初に選ぶWeb集客の手法をたどる図

広告とSEOを組み合わせる順番

検索から集客する企業にとって、実務で成果が安定しやすいのは、広告とSEOを別々に比べて1つを選ぶより、順番を決めて組み合わせる進め方です。広告の配信データには、どの検索語で問い合わせが来たかが残ります。この検索語は、SEO記事のテーマを選ぶ材料として最も確かなもののひとつです。

1
STEP
受け皿になるページを整える

広告やSNSから来た人が読むサービスページと問い合わせフォームを先に整えます。店舗があれば、Googleビジネスプロフィールの営業時間や写真もここで埋めておきます。

2
STEP
リスティング広告で検索語を確かめる

狙う検索語を絞って広告を配信し、実際に問い合わせにつながった検索語を記録します。クリックは多いのに問い合わせのない検索語も、同じように書き出しておきます。

3
STEP
問い合わせが来た検索語で記事を書く

記録した検索語のうち、問い合わせが多い順に、その検索に答える記事を書きます。広告の結果で需要が確かめられた検索語から書くため、読まれない記事を減らせます。

4
STEP
記事の順位を見て広告費を移す

記事が検索結果の上位に表示されるようになった検索語から、広告の予算を減らします。浮いた予算は、まだ記事で上位を取れていない検索語や、新しい検索語の確認に回します。

4つ目の手順まで進むと、広告は検索語を確かめる役、記事は集客を続ける役という分担ができます。SEOとリスティング広告の使い分けを検索語ごとに決める考え方は、SEOとリスティング広告の違いでも詳しく解説しています。

リスティング広告の結果をSEO記事に生かし、広告費を移していく流れの図

この順番を回すには、広告の管理画面から検索語の一覧を毎月書き出し、記事の担当者に渡す作業を誰が持つかを決めておく必要があります。

広告の検索語データはあるのに、記事のテーマ選びに使えていない方へ

広告で問い合わせにつながった検索語と、自社サイトの今の検索順位をもとに、どの検索語から記事を書くかの順番と、記事同士のつながりを設計します。

Web集客の外注先を比べるときの見方

手法を決めた後は、社内でやるか外注するかを決めます。広告運用は広告代理店、SEOはSEO会社や記事制作会社、店舗の地図対策はMEO対策会社と、手法ごとに外注先の種類も分かれます。依頼できる業務の範囲は、集客代行とはでも整理しています。

どの外注先を選ぶ場合も、社内との分担は次の3つの形に分けられます。

すべて社内すべて外注に任せる情報は社内・制作と運用は外注
社内の作業時間× 最も多い◎ 最も少ない○ 情報の提供と確認だけ
自社にしかない情報の反映◎△ 聞き取りの量次第◎
始めるまでの早さ△ 担当者が覚える期間がかかる◎○
担当者が異動したとき× 止まりやすい○○

弊社が記事制作で引き受けている形も、右の分担です。自社にしかない情報は社内から出していただき、構成、執筆、公開後の直しを外注側が持つと、社内の作業時間を抑えながら記事の中身が他社と同じになりにくくなります。

外注先を比べるときは、費用に加えて次の点を契約前に確かめておきましょう。

  • 広告のアカウントを自社の名義で作り、外注先を変えても配信の記録が残るか
  • 毎月の報告に、問い合わせ数と次の月に何を変えるかが書かれているか
  • 最低契約期間と、途中で解約するときの条件
  • 書いた記事や作った画像の権利が、契約終了後も自社に残るか

Web集客の比較に関するよくある質問

よくいただく質問に答えます。

Web集客で最も費用が安い手法はどれですか

支払う金額だけを見れば、Googleビジネスプロフィールの登録やSNS運用は無料で始められます。ただし、口コミへの返信や毎週の投稿に人の時間がかかるため、担当者の作業時間を費用として数えて比べてください。

SEOと広告はどちらを先に始めるべきですか

今月から問い合わせが必要なら広告が先です。広告で問い合わせにつながった検索語を記録し、その検索語で記事を書き始めると、広告を減らせる時期が早まります。

Web集客は社内だけで進められますか

進められます。ただし、担当者が1人だと異動や退職で止まりやすくなります。手順を書き残し、原稿の確認や口コミへの返信を複数の人で分けておきましょう。

複数の手法を同時に始めたほうがよいですか

最初は1つか2つに絞るほうが続きます。社内の作業として回るようになってから、次の手法を足してください。

まとめ|比べるのは月額より止めた後に残るもの

Web集客の手法は、成果が出始める時期と費用だけで比べると、広告の即効性とSEOの安さばかりが目に入ります。止めた後に残るものと社内で続く作業まで並べると、自社で続けられる手法が見えてきます。

すぐに問い合わせが要るなら広告から、店舗があるならGoogleビジネスプロフィールから、検討期間の長い商材ならSEO記事から始めましょう。広告を使う場合は、問い合わせにつながった検索語を記事のテーマに回し、記事が上位に出た検索語から広告費を減らしていく順番がおすすめです。

私たち合同会社Writers-hubは、企業のSEO記事の企画から執筆、公開後の直しまでを手がけています。どの手法から始めるか決めきれない段階でも、今の問い合わせの経路と社内で使える時間をうかがえば、最初の一手を一緒に絞り込めます。

自社はどの手法から始めればよいか、まだ決めきれない方へ

今の問い合わせの経路、広告の配信状況、社内で使える作業時間をうかがい、最初に取り組む手法と、記事で置き換えられる広告の検索語を整理します。

この記事を書いた人

米山拓真

米山拓真

合同会社Writers-hub 代表社員

滋賀県立大学工学研究科の修士課程を修了後、大手制作会社の編集部を経て2019年にWebライターとして独立。2020年に記事制作を手順化した「ハブ式SEOライティングメソッド」を開発し、これまでに200人以上のライターを育成しました。2022年3月に合同会社Writers-hubを設立し、会社として累計8,000記事以上のSEO記事制作に携わっています。2024年にAIライティングシステム「一気通貫Pro」、2025年から書き手の文体を再現するAI編集者「Edico」を開発。このブログでは、クライアント案件と自社サイトで実際に試したことを書いています。

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