「おすすめの集客方法と会社さえ分かれば、あとは任せるだけで済みそう」。Web集客を始めようとする経営者や担当者の方から、最初によく聞く考え方です。届く営業の電話やメールがどれも「当社なら集客できます」と言い切るため、正解の1社を見つければ終わる話に見えてきます。
しかし、これまで多くの企業の集客記事を制作し、外注先選びの相談にも乗ってきた弊社の立場から言えるのは、おすすめは会社名より先に、手法で決まるということです。手法が決まらないまま商談を重ねると、得意分野の違う会社の提案を、同じ物差しのないまま比べることになります。
本記事では、自社に合う手法の決め方から、状況別のおすすめ、おすすめ記事の読み方、依頼先の種類と商談で聞くことまでを、外注を受ける記事制作会社の視点で順にお伝えします。
- Web集客のおすすめは、問い合わせが要る時期・商材が検索で探されるか・社内で使える時間の3つで決まる
- 来店型の店舗はGoogleビジネスプロフィール、検討期間の長い商材はSEO記事、今月の問い合わせが要るならリスティング広告から始める
- おすすめ記事の多くは集客の支援会社が書いており、並び順の基準が書かれていない一覧は候補集めに使う
- 依頼先の商談では、自社で扱わない手法のほうが合う場合にそう伝えてもらえるかを聞く
おすすめのWeb集客方法を決める条件
おすすめのWeb集客方法は、問い合わせが要る時期、商材が検索で探されるか、社内で週に使える時間の3つで決まります。同じ業種でも、3つの答えが違えば最初に選ぶ手法は変わります。
条件 | 確かめること | 答えによるおすすめの違い |
|---|---|---|
問い合わせが要る時期 | 今月から必要か、半年後でもよいか | 今月ならリスティング広告、半年後でよければSEO記事や地図検索の対策 |
商材の探され方 | 客が商品名や悩みの言葉で検索するか | 検索されるならSEO記事と検索広告、検索されないならSNS広告 |
社内で使える時間 | 誰が週に何時間を集客に使えるか | 時間が少なければ手法を1つに絞り、制作や運用を外注する |
3つのうち見落とされやすいのは、商材の探され方です。まだ名前の知られていない新しい商品は、客が商品名を知らないため検索されません。検索されない商材では、SEO記事を書いても読まれる量が少なく、画面に表示させるSNS広告が先になります。
商品名や悩みの言葉がどれくらい検索されているかは、Google広告の管理画面にあるキーワードプランナーで確かめられます。月にほとんど検索されていない言葉しか見つからなければ、検索以外の手法から始める目安になります。

状況別おすすめのWeb集客方法と次に足す手法
状況別のおすすめは、最初に始める1つの手法と、1つ目が社内の作業として回り始めてから足す2つ目の手法の組み合わせで決めます。主な5つの状況で並べると、次のとおりです。
自社の状況 | 最初に始める手法 | 次に足す手法 |
|---|---|---|
飲食店・美容室・整骨院など来店型の店舗 | Googleビジネスプロフィール | InstagramなどのSNS運用 |
リフォーム・士業・BtoBなど検討期間の長い商材 | SEO記事 | 資料請求した人へのメール配信 |
今月から問い合わせが必要 | リスティング広告 | 問い合わせが来た検索語でのSEO記事 |
まだ知られていない新しい商品 | SNS広告 | SNS運用とLINEの友だち登録 |
ネットショップ | 検索広告とショッピング広告 | 購入した人へのメール・LINE配信 |
次に足す手法は、最初の手法で集まった人や情報を生かせるものを選んでいます。来店型の店舗では、地図検索で店を見つけた人が、Instagramで店内や施術の写真を見てから予約を決めることがあります。検討期間の長い商材では、記事を読んで資料を請求した人に事例のメールを届けると、他社と比べている間も自社を思い出してもらえます。
2つ目を足すのは、1つ目の作業を誰が毎週続けるかが決まり、止まらずに回るようになってからで間に合います。同時に始めるほど社内の作業が増え、どちらも途中で止まりやすくなるためです。

予算をかけずに始める方法
予算をかけずに始めるなら、Googleビジネスプロフィールへの登録と、自社サイトでのブログ記事がおすすめです。Googleビジネスプロフィールは、Googleマップや検索結果に店舗や会社の情報を無料で載せられる仕組みです。

自社サイトの記事がどの検索語で表示されているかは、Googleが無料で提供するSearch Consoleで確かめられます。表示されている検索語に答える記事を書き足していけば、予算を使わずに次に書くテーマを決められます。
無料の手法は、お金の代わりに人の時間がかかります。口コミへの返信や記事の執筆に、社内の誰が週に何時間を使うかを先に決めてから始めてください。
検討期間の長い商材でSEO記事から始める場合、社内に残る作業は、営業がよく受ける質問や事例を記事の材料として出すことと、原稿の確認です。書く時間が社内で取れなければ、執筆を外に任せる方法があります。
SEO記事から始めると決めたのに、書く時間が社内にない方へ
営業で受ける質問や導入事例をうかがい、他社と比べている人の検索に答える記事として書き上げます。社内の方にお願いするのは、材料の提供と原稿の確認です。
Web集客のおすすめ記事を読むときの注意点
Web集客のおすすめ記事の多くは、広告代理店やSEO会社、資料の掲載料を受け取る比較サイトなど、集客の支援を事業にする会社が書いています。弊社も、記事制作を事業にする支援会社の1社です。書き手が自社のサービスを一覧に入れている記事もあります。
書き手が支援会社であること自体は、記事の中身が誤っている理由にはなりません。ただ、並び順の基準が書かれていない一覧は、比べた結果ではなく、書き手が選んだ順番として読む必要があります。おすすめ記事を開いたら、次の点を確かめてください。
- 記事の運営会社が、一覧に載っている会社やサービスと同じでないか
- 並び順や選んだ基準が、記事の中に書かれているか
- 一覧の会社が得意とする手法が、自社が始めたい手法と一致しているか
- 記事の末尾などで、掲載する会社を募集していないか
担当者の方からは、ランキングの1位について次のような質問もよく受けます。
おすすめランキングで1位になっている会社に頼めば、大きく外すことはないでしょうか。
編集部
1位の会社が自社に合うかは、順位ではなく、1位の会社が得意とする手法と自社の条件で選んだ手法が一致するかで決まります。一覧は候補の会社名を集めるために使い、候補を比べるのは手法を決めてからにするほうが、提案の違いを見分けやすいと考えています。
手法別に見るWeb集客のおすすめ依頼先
Web集客のおすすめの依頼先は手法ごとに違い、広告なら広告代理店、SEO記事ならSEO会社や記事制作会社、地図検索ならMEO対策会社が中心になります。主な手法と依頼先、依頼先が担う作業を並べると次のとおりです。
手法 | 主な依頼先 | 依頼先が担う作業 |
|---|---|---|
リスティング広告・SNS広告 | 広告代理店 | 配信の設定、広告文と入札額の調整、毎月の報告 |
SEO記事 | SEO会社・記事制作会社 | 検索語の選定、記事の構成と執筆、公開後の書き直し |
Googleビジネスプロフィール | MEO対策会社 | 店舗情報と写真の整備、口コミへの返信の方針づくり |
SNS運用 | SNS運用代行会社 | 投稿の企画と制作、コメントへの返信 |
複数の手法の組み合わせ | Webマーケティングの総合支援会社 | 手法の組み合わせの設計と、各手法の運用の管理 |
依頼先の種類ごとの特徴は、おすすめのWeb業者の種類と選び方で、依頼できる業務の範囲は集客代行とはで詳しく解説しています。
依頼の形による違い
依頼先の種類とは別に、どこまでを1社に任せるかで、依頼の形は3つに分かれます。
| 総合支援会社にまとめて頼む | 手法を決めて専門の会社に頼む | フリーランスに頼む | |
|---|---|---|---|
| 複数の手法の組み合わせ | ◎ 1社で設計できる | ○ 手法は自社で決めておく | △ 手法ごとに人を探す |
| 1つの手法の作業の深さ | ○ | ◎ | ○ 人によって差が大きい |
| 費用 | △ 管理の費用が加わりやすい | ○ | ◎ |
| 担当者が抜けたとき | ○ 社内で引き継がれる | ○ 社内で引き継がれる | × 作業が止まりやすい |
弊社がおすすめしているのは、手法を先に決めて専門の会社に頼む形です。手法が決まっていれば、同じ手法を扱う会社同士で提案を比べられます。提案される記事の本数や広告の予算を、同じ条件で並べられるからです。
手法を自社で決めきれず、複数の手法を同時に動かす予算があるなら、総合支援会社にまとめて頼む形が合います。総合支援会社に頼む場合も、各手法の作業を社内の誰が確認するかは、契約前に決めておく必要があります。

依頼先を決める前に商談で聞くこと
依頼先を決める前の商談では、提案の中身より先に、自社で扱っていない手法を勧めることがあるかを聞いておきます。依頼先は自社が扱う手法の中から提案をつくるため、他の手法のほうが合う会社にも、得意な手法を勧めることがあるからです。
- 御社で扱っていない手法のほうが合う場合に、そう伝えてもらえるか
- 3か月後と半年後に、どの数字を見て続けるかを判断するか
- 社内の誰に、週に何の作業をしてもらう前提の提案か
- 解約した後、広告のアカウント、記事、データのうち何が自社に残るか
扱っていない手法について聞いたとき、具体的な手法の名前を挙げて答えられる会社は、自社の条件から手法を考えています。続けるかを判断する数字について聞いて、問い合わせ数が挙がらず表示回数やフォロワー数だけが挙がる場合は、成果の見方を契約前にすり合わせる必要があります。
社内の作業が提案書に書かれていなければ、契約の前に書き足してもらうほうが安全です。始めてから原稿の確認や情報の提供が必要だと分かり、社内の手が回らずに止まる例は、記事制作の相談の場でもよく聞きます。
SEO記事を選んだ場合は、どの検索語から記事を書くかも商談の前に決めておくと、各社の提案する本数や費用を同じ条件で並べられます。
SEO会社に相談する前に、どの検索語から書くかを決めておきたい方へ
自社の商材で問い合わせにつながる検索語を洗い出し、記事を書く順番と記事同士のつながりを設計します。設計した検索語の一覧は、依頼先を比べるときの条件としても使えます。
Web集客のおすすめに関するよくある質問
Web集客のおすすめについて、相談の場でよく受ける質問に答えます。
どの業種にも共通する1位の方法はありません。来店型の店舗ならGoogleビジネスプロフィール、検討期間の長い商材ならSEO記事、今月から問い合わせが要るならリスティング広告から始めるのがおすすめです。
あります。Googleビジネスプロフィールの登録、SNSの運用、自社サイトでのブログ記事は、費用をかけずに始められます。ただし、口コミへの返信や記事の執筆には人の時間がかかります。
費用の決まり方は手法で違います。広告は広告費と代理店の運用手数料、SEO記事は記事の本数に応じた制作費、MEO対策は月額の固定費か順位に応じた成果報酬が一般的です。手法の違う見積もりを比べるときは、何件の問い合わせを見込んだ金額かを各社に聞いてください。
広告は、配信を始めた日から検索結果や画面に表示されます。SEO記事は競合の記事が多い検索語ほど時間がかかり、弊社が制作の現場で見てきた目安では、早くても公開から数か月後に問い合わせが入り始めます。
必要です。事例や営業でよく受ける質問など社内にしかない情報の提供と、原稿や広告文の確認は、社内の作業として残ります。担当者を1人決め、確認を何日で返すかを外注先と取り決めてください。
まとめ|おすすめは会社名より先に手法で決まる
Web集客のおすすめは、おすすめ記事の順位や営業の言葉からは決まりません。問い合わせが要る時期、商材が検索で探されるか、社内で週に使える時間の3つで手法を1つ決めると、依頼先の種類が絞られます。同じ手法を扱う会社同士であれば、提案の本数や費用を同じ条件で比べられます。
おすすめ記事は候補の会社名を集める材料として使い、商談では扱っていない手法のほうが合う場合にそう伝えてもらえるかを聞いてください。
私たち合同会社Writers-hubは、企業のSEO記事の企画から執筆、公開後の書き直しまでを手がけています。SEO記事が自社に合う手法かを決める前の段階でも、今の問い合わせの経路と社内で使える時間をうかがい、最初に取り組む手法を一緒に整理します。
依頼先を探す前に、自社に合うWeb集客の手法を決めておきたい方へ
今の問い合わせの経路、商材が検索されているか、社内で使える時間をうかがい、最初に始める手法と、手法に合う依頼先の種類を整理します。







