「コアアップデートで順位が落ちたのは、Googleから何かの罰を受けたからかもしれない」。手動による対策を受けたときと同じように、ある日を境に多くのページの順位がまとめて下がるため、違反を疑う担当者は少なくありません。ところが、コアアップデートは特定のサイトを狙った措置ではなく、順位が下がったページに直すべき問題があるとは限りません。
本記事では、コアアップデートの仕組みと最近の実施日から、順位が落ちたときに直すかどうかの見分け方まで、記事制作会社の視点で順を追ってお伝えします。
- コアアップデートは、Googleが年に数回、検索結果全体の評価のしかたを見直す大規模な更新で、違反への罰ではない
- 2026年10月時点で最も新しいコアアップデートは、2026年5月21日に始まって6月2日に完了した
- 順位が落ちたら、コアアップデートの完了から1週間以上待ち、開始前の1週間とSearch Consoleで比べる
- 2位から4位のような小さな下落は直さず、4位から29位のような大きな下落だけを上位のページと比べて見直す
- 直した効果が出るまで数か月かかることがあり、次のコアアップデートまで待つ場合もある
コアアップデートの仕組みとペナルティとの違い
コアアップデートとは、Googleが年に数回、検索アルゴリズムとシステムに加える大規模な変更のことです。特定のサイトやページを狙った変更ではなく、検索結果全体で、どのページを上に並べるかの評価のしかたを見直します。
Googleは2019年の解説で、コアアップデートの後に順位が下がったページについて、ガイドラインに違反したわけでも、違反への措置を受けたわけでもないと説明しています。評価の見直しではそれまで低く評価されていたページも上がるため、順位が下がったのは、ほかのページがより高く評価された結果の場合もあるのです。

コアアップデートと、順位を下げることがあるほかの2つの仕組みは、対象と知らされ方が違います。
種類 | 対象 | 知らされ方 | 順位が下がったときの対応 |
|---|---|---|---|
コアアップデート | 検索結果全体の評価のしかた | 検索ステータスダッシュボードに開始と完了が出る | 小さな下落なら直さず、大きな下落ならサイト全体を見直す |
スパムアップデート | スパムに関するポリシーに違反するページ | 検索ステータスダッシュボードに開始と完了が出る | ポリシーに沿う形に直す |
手動による対策 | Googleの担当者が違反を確かめたサイト | Search Consoleの「手動による対策」レポートとメッセージ | 違反を直して再審査をリクエストする |
コアアップデートの頻度と最近の実施日
Googleのコアアップデートは、2024年に4回、2025年に3回行われました。2026年は、10月までに3月と5月の2回が行われています。2026年10月時点で最も新しいのは、5月21日に始まり6月2日に完了した2026年5月のコアアップデートです。
2024年以降の9回の開始日と完了日は、次のとおりです。
コアアップデート | 開始日 | 完了日 |
|---|---|---|
2026年5月 | 2026年5月21日 | 2026年6月2日 |
2026年3月 | 2026年3月27日 | 2026年4月8日 |
2025年12月 | 2025年12月11日 | 2025年12月29日 |
2025年6月 | 2025年6月30日 | 2025年7月17日 |
2025年3月 | 2025年3月13日 | 2025年3月27日 |
2024年12月 | 2024年12月12日 | 2024年12月18日 |
2024年11月 | 2024年11月11日 | 2024年12月5日 |
2024年8月 | 2024年8月15日 | 2024年9月3日 |
2024年3月 | 2024年3月5日 | 2024年4月19日 |
※ 出典:Google 検索ステータス ダッシュボード「Ranking」の履歴。日付は米国太平洋時間のため、日本時間では翌日にずれることがあります。
開始から完了までの期間は、6日から45日まで回によって違います。2025年以降の5回は、12日から18日でした。
検索ステータスダッシュボードは、2026年の2回について、開始と完了を知らせ、完了まで最大2週間という目安を書いただけです。何が変わったかは書かれていないため、「今回は独自の情報が重視された」のような分析は、各社が順位の動きから読み取った見立てとして読むのが安全です。新しいコアアップデートの開始は、ダッシュボードのRSSフィードに登録しておくと知らせを受け取れます。

順位が落ちたときの影響の確かめ方
順位の下落がコアアップデートによるものかは、コアアップデートの完了から1週間以上待ち、Search Consoleで開始前の1週間と比べて確かめます。Googleがコアアップデートの解説で勧める手順は、次の4つです。
検索ステータスダッシュボードで、順位が落ちた時期に重なるコアアップデートの開始日と完了日を控えます。完了する前の順位は、まだ動いている途中の値です。
完了から1週間以上たったら、Search Consoleの検索パフォーマンスの「比較」で、直近の1週間と、開始前の1週間を並べます。
クリック数の多いページとクエリで、順位の下がり方を見ます。2位から4位のような小さな下落なら、書き換えないほうが安全です。4位から29位のような大きな下落なら、ページとサイト全体を詳しく見直します。
検索タイプのフィルタを切り替え、Web検索や画像検索など、検索の種類ごとにどこで減ったかを分けて見ます。
小さな下落で記事を書き換えると、評価されていた部分まで変えるおそれがあります。順位のわずかな上下は、コアアップデートの時期でなくても常に起こりえます。

日々の順位の上下と、手を打つべき変動の見分け方は、SEOの順位変動が起きる原因|動くべき変動と待つ変動の見分け方が参考になるでしょう。
コアアップデートと重なりやすい別の原因
順位やアクセスの減少がコアアップデートの期間と重なっていても、原因が別にあることがあります。Googleが検索トラフィックの減る原因として、アルゴリズムの更新のほかに挙げているのは、次の5つです。
原因 | 確かめ方 |
|---|---|
技術的な問題 | Search Consoleの「ページのインデックス登録」と「クロールの統計情報」のレポート |
セキュリティの問題 | Search Consoleの「セキュリティの問題」レポート |
スパムに関する問題 | Search Consoleの「手動による対策」レポート |
季節や関心の変化 | 過去16か月の検索パフォーマンスとGoogleトレンド |
サイトの移転とURLの変更 | URLを変えた日と順位が落ちた日の前後 |
インプレッションが変わらず、クリック数だけが減った場合は、順位より検索結果での見え方を疑ってください。Googleは、タイトルとスニペットがページの中身を伝えていないことや、ほかのサイトがより目立つリッチリザルトを使っていることを、原因に挙げています。
とりわけ見落とされがちなのが、サイトのリニューアルやURLの変更がコアアップデートと重なった場合です。URLを変えると、Googleが変更を把握するまでに、中規模のサイトで数週間、大規模なサイトではさらに長くかかることがあります。URLの変更や、テスト環境で付けたnoindexの消し忘れで落ちた順位は、記事を書き直しても戻りません。
手動による対策かどうかの切り分け方は、Googleペナルティとは?順位下落の原因の切り分け方と解除手順にまとめました。
大きく落ちたページの見直し方
大きく順位を落としたページは、同じ検索語でいま上位にあるページと比べ、読者の疑問への答えに足りないものがないかを見直します。Googleは、個々のページだけでなく、サイト全体が有用で信頼できるかを見るよう勧めています。
上位のページとの比べ方
上位のページとの比べ方は、落ちたページの検索語で自分で検索し、上位のページが答えている疑問を書き出して、自社のページと並べることです。Googleも、検索する人にもっと役立つページがほかにあるかもしれないとして、最も影響を受けたページから詳しく調べるよう勧めています。

検索結果に並ぶページの種類が変わっていないかも確かめてください。解説記事が並んでいた検索語で、公式サイトや比較表のページが上位を占めるようになったなら、Googleが読み取る検索の目的が変わったと見ています。検索の目的が変わったときは、文章を足しても順位は戻りにくく、ページが答える疑問から考え直す必要があります。
上位のページに合わせて、見出しを増やして文字数を多くすれば、順位は戻るのでしょうか。
編集部
見出しや文字数を上位に合わせても、答えの中身が同じなら順位は戻りにくいと見ています。Googleは、優先する文字数は存在しないと明言しています。比べるのは見出しの数ではなく、上位のページが答えていて、自社のページが答えていない疑問です。
サイト全体の自己評価
サイト全体の自己評価には、Googleが公開している自己評価の質問を使います。記事を見直すときに確かめやすい質問は、たとえば次の4つです。
- 独自の情報や分析を載せているか
- ほかの情報源の書き換えでなく、付け加えた価値があるか
- 誰が書いたかと、書いた人の経歴が分かるか
- 読み終えた人が、ほかの情報を探して検索し直さずに済むか
質問への答えは、サイトと関係のない信頼できる第三者にも聞いてみてください。自問とあわせて、Googleも勧めている方法です。
Googleの質問には、外部への委託などで多くの書き手が大量に作ったために、個々のページやサイトの存在感が薄れていないかを問う項目もあります。外注やAIを使うこと自体ではなく、同じ型で作った記事が同じ答えしか持たないことが問われていると見ています。同じ手順で作った記事がまとめて落ちているなら、1本ずつ書き直す前に、作り方のどの工程で独自の答えが抜けたかを確かめてください。
避けたい修正
避けたい修正は、ページの中身を良くせずに、評価だけを変えようとする変更です。Googleが避けるよう挙げている修正には、次の4つがあります。
- 「SEOに悪い」と聞いた要素を消すだけの修正
- 中身を変えずに日付だけを新しくする更新
- 新しく見せるための記事の大量の追加や削除
- 少し順位が下がっただけのページの書き換え
記事の削除は、直しようがないと判断したときの最後の手段です。Googleは、サイトの一部をまとめて消したくなるなら、その部分が読者より検索エンジンのために作られていた可能性があるとしています。
落ちた記事のリライトの進め方は、ブログのリライトのやり方|直す記事の選び方と、順位が下がったときの対処が参考になるでしょう。
同じ作り方の記事が、まとめて順位を落としていませんか
同じ手順や指示文で作った記事がそろって下がったときは、1本ずつ書き直すより先に、作り方のどの工程で独自の答えが抜けたかを確かめる必要があります。記事コンテンツの制作支援では、KW戦略設計から、編集者・ライター・監修者の体制と品質管理の流れまでを構築します。公開後の効果測定とリライトの提案までが、支援の範囲です。
直した効果が出るまでの期間
直した効果が検索結果に出るまでの期間は、数日のこともあれば、数か月かかることもあります。サイト全体が長く有用な内容を出しているとGoogleのシステムが学習し、確かめるまでに時間がかかるためです。
直した後は、数週間おいてから、Search Consoleで同じ比べ方をし直してください。数か月たっても変化がなければ、次のコアアップデートまで待つ必要がある場合もあります。
次の大きなコアアップデートを待たずに、順位が戻ることもあります。Googleは、発表しない小規模なコアアップデートも含め、アルゴリズムを常に更新しているためです。ただし、直しても順位が戻る保証はありません。
コアアップデートでよくある質問
コアアップデートについてよくある質問は、次の3つです。
コアアップデートの前にできる対策はある?
コアアップデートに向けた特別な準備は要らないと考えています。Googleは、ほとんどのサイトはコアアップデートを気にかける必要がないとしており、見直されるのは日頃から読者に役立つ内容を出しているかどうかだからです。
AIで書いた記事はコアアップデートで落ちる?
AIで書いた記事は、AIで書いたことだけを理由に順位が下がるわけではありません。Googleは、作り方ではなく品質を評価するとし、AIや自動化を適切に使う限りガイドラインに違反しないと説明しています。一方で、検索順位の操作を主な目的に大量のページを作ると、AIを使ったかどうかに関係なく、スパムに関するポリシーへの違反になります。

※ 出典:Google 検索セントラル ブログ「AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス」
AI記事で順位が落ちる原因の見分け方は、AI記事はペナルティの対象なのか?順位が落ちる本当の原因と安全な作り方にまとめました。
Discoverの表示もコアアップデートで変わる?
Google Discoverの表示も、コアアップデートで変わることがあります。Googleは2019年の解説で、コアアップデートがDiscoverに影響する場合もあると説明しています。Discoverからの流入があるサイトは、Search ConsoleのDiscoverレポートでも、開始前と完了後を比べてください。
まとめ|コアアップデートは直す前に見分ける
コアアップデートで順位が落ちたら、直す前に下落の大きさと原因を見分けます。コアアップデートは特定のサイトへの罰ではなく、検索結果全体の評価のしかたの見直しです。コアアップデートの完了から1週間待って開始前と比べ、大きく落ちたページだけを、いま上位にあるページと比べて見直してください。
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順位が落ちた時期は、コアアップデートの期間と重なっていますか
順位が落ちたページのURLと、落ちたと気づいた日をお送りください。無料相談(オンラインで30分ほど)で、ダッシュボードの開始日と完了日に合わせてSearch Consoleの数字を一緒に見て、コアアップデートの影響か別の原因かを切り分けます。







