「ホームページのリニューアル費用は、ページ数が同じなら、どの制作会社に頼んでも大きくは変わらなそう」。ホームページ制作の料金は「10ページまで」のようにページ数で示されることが多いため、ページ数をそろえれば見積を比べられると思われがちです。ところが、リニューアルの見積は、今のサイトの文章や画像を移す作業や、原稿と写真をどちらが用意するかで金額が変わります。同じページ数でも、見積に入っている作業をそろえなければ、金額は比べられません。
本記事では、リニューアル費用の相場と内訳から、見積書で確かめる5つの項目、初期費用をかけずに月額で払う形との比べ方まで、ホームページの制作を手がける会社の視点で順を追ってお伝えします。
- Web幹事の発注データでは、リニューアル費用の中央値は88.6万円で、発注の96%が10万〜500万円未満に入ります
- デザインとコーディングの金額は、ページの数より、同じ並びで使い回せるページの型の数で決まります
- リニューアルの見積には、今のサイトから文章や画像を移す作業と転送の設定が加わります
- 見積書は、合計の金額より先に、入っている作業をそろえてから比べます
- 月額払いのプランとは、公開後にかかる費用も足して、5年間に払う総額で比べます
ホームページのリニューアル費用の相場
ホームページのリニューアル費用は、制作会社の紹介サービスであるWeb幹事の発注データで、中央値が88.6万円、平均が138.2万円です。発注金額ごとの割合は、次の表のとおりです。
発注金額 | 発注の割合 |
|---|---|
10万円未満 | 1% |
10万〜100万円未満 | 56% |
100万〜500万円未満 | 40% |
500万円以上 | 3% |
※ Web幹事経由で発注された金額のデータで、2026年7月9日に更新された記事に載っています。金額は、サイトの種類やページの数、組み込む機能で変わります。

平均が中央値より約50万円高いのは、一部の高額な発注が平均を引き上げているためです。予算の目安には、平均より中央値を使います。会社の紹介やサービスの案内を載せるコーポレートサイトに限ると、中央値は81.4万円、平均は131.1万円で、発注の60%が100万円以下です。
コーポレートサイトの場合、自社の費用がどの金額に入るかは、リニューアルの目的とページの数で見当がつきます。Web幹事は、目的とページの数ごとの初期費用の目安を次のように示しています。
目的 | ページの数 | 初期費用の目安 |
|---|---|---|
デザインだけを新しくする | 20〜30ページ | 100万円以下 |
検索からの集客を増やす | 100ページ以下 | 100万〜300万円 |
検索からの集客を増やす | 100ページ以上 | 300万円以上 |
ブランディング | 30ページ以下 | 100万〜300万円 |
ブランディング | 30ページ以上 | 300万円以上 |
※ Web幹事の同じ記事が示す目安で、制作会社によって金額は変わります。
リニューアル費用の7つの内訳
ホームページのリニューアル費用は、次の7つの作業の費用を足した金額で、見積書の行もおおむねこの作業ごとに分かれます。表の右の列に当てはまる作業が多いほど、金額は上がります。
作業 | 中身 | 金額が増えるとき |
|---|---|---|
ディレクション | 進行の管理、打ち合わせ、社内の確認の取りまとめ | 確認する部署や人が多いとき |
現状の調査と設計 | 今のサイトのアクセス解析、ページの構成と各ページの配置の設計 | 作り直すページが多いとき |
デザイン | トップページと、下層ページの型のデザイン | ページの型ごとにデザインを起こすとき |
コーディングとCMSの組み込み | デザインをWebページにし、更新用の管理画面(CMS)に組み込む | 予約や会員登録などの機能、ほかのシステムとの連携があるとき |
原稿と写真 | ページの文章、写真の撮影、図の作成 | 取材や撮影を制作会社に頼むとき |
今のサイトからの移行 | 文章や画像の移し替え、URLが変わるページの転送の設定 | 移すページや記事が多いとき |
公開後の保守 | サーバーとドメインの契約、CMSの更新、不具合の対応 | ページの更新作業まで頼むとき |
7つのうち公開後の保守だけは、公開した後に毎月か毎年かかる費用です。残りの6つは、公開までに一度払う初期費用にあたります。
デザインとコーディングの金額は、ページの数より型の数で決まります。会社概要やサービス紹介のように、同じ並びで中身だけが違うページは、1つの型を使い回せるためです。たとえば下層ページが20あっても型が3つなら、デザインを起こすのは3ページ分で、残りは中身を入れる作業になります。

新しく作るときには無い移行の費用
リニューアルの見積には、新しくサイトを作るときには無い、今のサイトからの移行の費用が加わります。移行の作業は、主に次の3つです。
- 文章と画像の移し替え:今のページの文章や画像を、新しいサイトのページに入れ直します
- 転送の設定:URLが変わるページごとに、古いURLに来た人を新しいページへ送る設定をします
- 記事のデータ移行:お知らせやブログの記事を、今のCMSから新しいCMSへ移します
ページのURLを変えないなら、転送の設定は要りません。サーバーやドメインを変えるときは、切り替えの作業も加わります。
お知らせが数百本あるサイトでは、記事のデータをまとめて移す仕組みを作るか、1本ずつ手で入れ直すかで、作業の時間が大きく変わります。今のCMSから記事を書き出せるかどうかは、制作会社が今のサイトの管理画面を見てから判断します。

転送の設定が無いと、検索結果やブックマーク、ほかのサイトに貼られたリンクから古いURLに来た人は、エラーのページに着きます。
見積を頼む前に、今のサイトのページと記事の数を一覧にして、各社に同じ一覧を渡します。移すページの数が各社でそろうので、移行の金額を同じ前提で比べられます。
リニューアルの見積書で確かめる5つの項目
リニューアルの見積書で確かめるのは、合計の金額より先に、次の5つの項目がどう書かれているかです。
- ページの数と型の数:下層ページのうち、デザインを起こす型がいくつかを聞きます
- 移行の範囲:移すページと記事の数と、転送の設定が入っているかを見ます
- 原稿と写真の用意:どちらが用意する前提かを聞き、行が無ければ自社で用意する前提かを確かめます
- 修正の回数と追加費用:デザインと原稿を何回まで直せるかと、超えたときの金額を見ます
- 公開後の費用と名義:サーバーとドメイン、保守の月額と、ドメインの名義がどちらかを見ます
ドメインの名義が制作会社になっていると、あとで制作会社を変えるときに、名義を移す手続きが要ります。見積の段階で、自社の名義で取るか、制作会社の名義のまま預けるかを決めておきます。
見積書に「制作一式」としか書かれていない会社は、避けたほうがよいのでしょうか。
編集部
一式の見積が、それだけで悪いわけではありません。ただ、一式のままでは、ほかの会社の見積と同じ作業で並べられません。ページの型の数と移行の範囲、原稿と写真がどこまで一式に入っているかを書き出してもらえば、並べて比べられます。
見積書のほかに、制作会社を選ぶときに確かめることは、ホームページ作成会社の選び方|失敗を防ぐ9つのチェックポイントと比較のコツで解説しています。
一括払いと月額払いの総額の比べ方
一括払いの見積と、初期費用をかけずに月額で払うプランは、公開後にかかる費用も足して、5年間に払う総額で比べます。一括払いは最初に制作費を払い、公開後のサーバーやドメイン、保守の費用を別に払うので、最初に払う額だけでは月額払いと並べられないためです。
最低契約期間を含めた総額の数え方
月額払いのプランには最低契約期間があるため、その期間を過ぎた後まで含めて数えます。弊社のホームページ制作を例に、一括払いと並べると次のようになります。
比べる項目 | 一括払い | 弊社の月額払い |
|---|---|---|
最初に払う額 | 制作費の全額 | 0円 |
毎月払う額 | サーバーとドメイン、保守の費用 | 19,800円(税別)、サーバーとドメインの費用を含む |
ページの数 | 見積で決める | 10ページまで、ブログやお知らせの記事は数えない |
文章や写真の差し替え | 保守の契約で決める | お店が管理画面で差し替える |
サイトとドメインの持ち主 | 契約で決める | 2年たつとお客様のものになる |
途中でやめるとき | 保守の契約で決める | 制作費の残りを払う |
弊社の月額払いは最低2年です。金額はどれも税別で、5年分を数えると、最初の2年は19,800円×24か月で47万5,200円になります。3年目からは運用を続ける場合の料金で、月額5,000円の3年分の18万円を足すと、弊社に払う5年の合計は65万5,200円です。運用を年払いの年5万円にすれば、弊社に払う合計は62万5,200円になります。

月額払いが合うサイトの条件
月額払いが合うのは、10ページまでで足りる小さなお店のサイトで、文章や写真を自分たちで差し替えたい場合です。10ページを超えるサイトは、一括払いの見積で比べます。ほかの会社の月額払いのプランと比べるときは、最低契約期間と、途中でやめるときに払う額も確かめます。
10ページほどのサイトを、初期費用をかけずに作り直したい方へ
弊社のホームページ制作は、今あるサイトの作り直しにも使えます。サービスのページでは、月額に含まれるものと、2年たった後の運用の料金を確かめられます。彦根の会社ですが、県外のお店にはオンラインで対応しています。
費用を抑えるときに減らすものと残すもの
リニューアル費用を抑えるときは、移すページや型の数、原稿と写真の外注を減らし、転送の設定と公開前の動作の確認は残します。転送の設定と動作の確認を削ると、公開した後に直す作業が増えるためです。
- 読まれていないページ
- ページの型の数
- オリジナルのデザイン
- 原稿と写真の外注
- 転送の設定
- スマホでの表示の確認
- 問い合わせフォームの送信の確認
読まれていないページは、アクセス解析で1年間ほとんど見られていないページを探し、ほかのページにまとめるか、移さずに削ります。移すページが減るので、設計と移行の費用が下がります。ページを削るときも、古いURLに来た人を近いページへ送る転送の設定は残します。
オリジナルのデザインの代わりに既成のテンプレートを使うと、デザインを起こす費用が下がります。テンプレートを使うときは、ページの並びをテンプレートの形に合わせることになります。
原稿と写真を自社で用意すると、制作費は下がります。ただし、ページの数だけ担当者が原稿を書く時間がかかり、原稿がそろうまでは公開日を決められません。
全面のリニューアルをせず、問い合わせにつながるページだけを直して費用を抑える方法もあります。今のサイトの改善で足りるか、リニューアルが要るかの見分け方は、Webサイトの成功事例に共通する運用の型|改善サイクルとリニューアル判断の基準で解説しています。
ホームページのリニューアル費用のよくある質問
ホームページのリニューアル費用について、予算を組む前に迷いやすい質問は次の2つです。
補助金で費用は下げられる?
小規模事業者が販路を広げるためにホームページを作り直すなら、小規模事業者持続化補助金で、ホームページの制作などにかかるウェブサイト関連費の補助を受けられることがあります。中小企業庁の解説によると、令和8年度の一般型(通常枠)は第20回公募で、応募の締め切りは2026年12月15日です。
補助率は原則3分の2で、補助の上限は50万円です。インボイス特例と賃金引上げ特例を使うと、上限は最高250万円まで上がります。
ウェブサイト関連費で受けられる補助金は、第20回公募から30万円(税込)までになりました。ウェブサイト関連費だけでは申請できず、ほかの経費と一緒に申請します。
申請は、地域の商工会か商工会議所の支援を受けながら、自社で経営計画を作って行います。対象になる経費の細かな条件は、応募する回の公募要領で確かめます。

リニューアル中も今のサイトの費用はかかる?
リニューアル中も、今のサイトのサーバーとドメインの費用はかかります。新しいサイトを公開するまでは、今のサイトを表示し続けるためです。サーバーを新しくするときは、切り替えの前後に、今のサーバーと新しいサーバーの費用が重なる月があります。
今の制作会社と保守の契約を結んでいるなら、解約を申し出る時期を契約書で確かめます。新しいサイトの公開日より前に契約が切れると、今のサイトが表示されない期間が生まれます。
まとめ|リニューアル費用は作業の範囲で比べる
ホームページのリニューアル費用は、Web幹事の発注データで中央値が88.6万円です。自社の金額は、ページの型の数と、今のサイトからの移行や原稿と写真の用意をどこまで制作会社に頼むかで決まります。見積は合計の金額より先に、入っている作業をそろえて比べます。月額払いのプランとは、公開後にかかる費用も足して、5年間に払う総額で比べます。
私たち合同会社Writers-hubは、ホームページ制作で、今あるサイトの作り直しも手がけています。
今のサイトを作り直すか、直して使い続けるかで迷っていませんか
今のサイトのURLと、来てほしいお客さんを教えていただければ、作り直したほうが早いか、今のサイトに足していくほうがよいかを、最初のご相談でお伝えします。






