「LLMO対策のやり方は、構造化データやFAQ、llms.txtといった施策を、順に入れていけばよさそう」。LLMO対策を調べると、AIに引用されるための施策の名前が、いくつも並んで出てくるためです。ところが、先に直す場所は、AIの回答で自社が今どう扱われているかによって変わります。LLMOのやり方の最初の作業は、お客様が聞きそうな質問30問をChatGPT・Gemini・Claudeの3つに聞き、名前の出方を測ることです。
本記事では、30問の作り方から、3つのAIへの聞き方、記録の数え方、結果に合わせた施策の選び方、毎月の測り直しまで、記事制作会社の視点で順を追ってお伝えします。
- LLMOのやり方は、施策を選ぶ前に、質問30問を3つのAIに聞いて今の名前の出方を測ることから始める
- 30問は、悩みの質問・依頼先を探す質問・条件を付けて比べる質問・社名を入れた質問の4種類で作る
- 施策は、説明が誤っているか、名前が出ないか、出典に自社のページが出ないかで選び分ける
- 出典に自社のページが出ないときは、robots.txtで各AIの検索用のクローラーを止めていないかを確かめる
- 効果は、同じ30問を毎月同じ条件で聞き直し、名前が出た割合の推移で見る
LLMOのやり方は何から始めるか
LLMOのやり方は、施策を選ぶ前に、お客様が聞きそうな質問30問をChatGPT・Gemini・Claudeの3つに聞き、今の名前の出方を測ることから始まります。LLMOという言葉の意味とSEOとの違いは、LLMOとは?SEOとの違いとAIに選ばれる対策をわかりやすく解説で紹介しています。
施策から始めないのは、よく挙がる施策が、それぞれ別の問題を直すためのものだからです。会社情報の統一はAIの説明の誤りを、質問に答えるページは名前が出ないことを、クローラーの設定は出典に自社のページが出ないことを直します。どの問題が起きているかを測らないと、手を付ける施策を決められません。
検索順位が高いページがあれば、AIの回答にも社名が出ていると考えてよいでしょうか?
編集部
出ているとは限りません。Googleは、AIによる概要やAIモードが、関連する複数の話題に分けて検索した結果から回答を組み立てる場合があると説明しています。順位を見てもAIの回答に名前が出るかは分からないので、質問して確かめます。
※ Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」
聞く相手を3つのAIにするのは、AIごとにWebの情報を集める仕組みが違うからです。Geminiアプリは、Googleの検索インデックスから回答の根拠になる情報を受け取ります。ChatGPTとClaudeには、検索のためにサイトを巡回する専用のクローラーがあります。

計測に使う30問の作り方
計測に使う30問は、お客様がAIに打ちそうな話し言葉の文で、4種類の質問に分けて作ります。30問にするのは、1つの回答が変わったときの割合の動きを小さくするためです。30問を3つのAIに聞くと回答は90になり、1つの回答が変わっても割合は約1.1ポイントしか動きません。10問なら回答は30で、1つ変わると約3.3ポイント動きます。
30問に入れる4種類の質問
30問に入れる質問は、次の表の4種類です。
質問の種類 | 質問の例 | 記録で見ること |
|---|---|---|
悩みの質問 | 〈悩み〉を減らすにはどうすればいい? | 回答の中で自社の名前や記事が挙がるか |
依頼先を探す質問 | 〈地域〉で〈サービス〉を頼める会社を教えて | 名前が挙がるか、何番目に挙がるか |
条件を付けて比べる質問 | 〈予算〉で頼める〈サービス〉の会社を比べて | 候補に入るか、挙がった理由の説明 |
社名を入れた質問 | 〈社名〉の料金と対応地域は? | 料金、所在地、事業内容の説明が今の情報と合っているか |
社名を入れた質問は、間違えて紹介されると困る項目の数だけに絞ります。社名を入れて聞くと、AIは自社について答えるので、名前が出るかは測れないからです。残りの問いは、社名を知らない人が打つ3種類に振り分けます。
質問の材料の集め方
質問の材料は、お客様が実際に使った言葉から集めます。問い合わせのメールの最初の文や、商談で最初に聞かれたこと、Search Consoleの検索パフォーマンスに出るクエリなどが使えます。
Search Consoleのクエリは語を並べた形なので、人に話しかける文に直します。「経費精算 システム 中小企業」なら、「中小企業に合う経費精算のシステムを教えて」と書き直します。
3つのAIに聞くときにそろえる条件
3つのAIには、書き出した30問を同じ文のまま聞き、毎月比べられるように聞き方の条件をそろえます。AIの回答は、聞いた日や設定によって、挙がる会社や並び順が変わることがあるためです。そろえる条件は次の4つです。
- 質問ごとに新しい会話を開く
- Web検索を使う設定を毎月同じにする
- 過去の会話を覚えて答えに使う機能を切ったアカウントで聞く
- 毎月同じ時期にまとめて聞く
新しい会話を開くのは、前の質問のやり取りが次の答えに混ざらないようにするためです。
Web検索の切り替え方は、AIによって違います。Claudeのヘルプによると、チャット欄の左下の「+」ボタンからWeb検索を選ぶとオンになります。TeamとEnterpriseのプランでは、先に管理者のOwnerかPrimary OwnerがWeb検索を有効にする必要があります。新しい画面のClaudeには切り替えが無く、必要なときに自動で検索します。
ChatGPTとGeminiでも、聞いたときのWeb検索の設定を記録表に書き残します。
回答の記録と数え方
回答は、質問とAIの組み合わせごとに1行ずつ記録表に書き、名前が出た回答の数を回答の総数で割って割合を出します。記録する列は、次の表の6つです。
列 | 書くこと |
|---|---|
聞いた日とAI | 聞いた日付、ChatGPT・Gemini・Claudeのどれか、Web検索の設定 |
質問 | 30問の番号と、聞いた文 |
名前の有無 | 自社の名前が回答に出たか |
紹介のされ方 | 最初に勧められた、候補の1つとして並んだ、説明に誤りがある |
一緒に挙がった会社 | 回答に出た同業の会社の名前 |
出典のページ | 回答に付いた出典のURL。出典が無い回答は「なし」 |
割合は、全体のほかに、AIごとと質問の種類ごとにも出します。30問を3つのAIに聞き、90の回答のうち9つに名前が出たなら、全体の割合は10%です。AIごと・質問の種類ごとの割合を並べると、名前が出ない場所が分かります。
出典の列は、次の施策を選ぶときに使います。名前が出なかった質問で出典に並んだページを開けば、AIがその質問に答えるときに読んだページの中身が分かります。
90の回答を、毎月同じ条件で記録し続けられますか
Writers-hubの滋賀のLLMO対策・AI検索対策では、お客様が聞きそうな質問30問をChatGPT・Gemini・Claudeの3つに聞き、名前が出た回数と紹介のされ方を毎月報告します。県外の会社にはオンラインで対応します。
結果に合わせた施策の選び方
LLMOの施策は、記録表の結果を3つに分け、どれに当たるかで選びます。3つが同時に起きているときは、説明の誤りから直します。誤った説明のまま名前が出る回数だけが増えると、お客様に誤った料金や事業内容が伝わるからです。

説明が誤っているときの施策
社名を入れた質問で料金や所在地、事業内容の説明が違うときは、自社サイトの会社概要とサービスのページを今の情報に直します。社外に載せている会社の情報も、同じ内容にそろえます。
Googleは、AI機能でも引き続き大切なSEOの基本として、重要なコンテンツをテキストで示すことと、ビジネス プロフィールの情報を最新に保つことを挙げています。料金表や対応地域を画像だけで載せているページは、本文の文字でも書きます。
社名や会社の情報を社内外でそろえる手順は、エンティティSEOの意味と対策|社名や著者の情報をそろえる手順で紹介しています。
名前が出ないときの施策
社名を入れない質問で名前が出ず、同業の会社が挙がるときは、その質問への答えをページの本文に書きます。対象のお客様や料金の目安、対応地域など、出典のページに書かれていて自社のページに無い項目を確かめます。
足す中身は、自社にしか書けない事実にします。Googleは、AIのシステムがさまざまな情報源を確かめるので、目立つ独自の視点があると役立つとしています。既存のコンテンツの要約は、他で手に入る情報の言い換えにすぎないとも書いています。
とりわけ見落とされがちなのが、質問の言い換えごとにページを作る施策です。Googleは、主に検索の順位や生成AIの回答を操作する目的で、質問の言い換えごとに別のページを作ることを、スパムに関するポリシーの「大量生成されたコンテンツの不正使用」に当たるとしています。30問の1問ずつにページを作らず、近い質問は1つのページで答えます。
出典に自社のページが出ないときの施策
どの質問でも出典に自社のページが出ないときは、AIの検索が自社のページを読めているかを先に確かめます。Google検索のAI機能に出るには、ページがインデックスに登録され、スニペットを表示できる状態で、検索の技術要件を満たしている必要があります。あわせて、Search Consoleの設定で、サイトを検索の生成AI機能に含める設定になっている必要があります(初期設定は含める側です)。登録の状況は、Search ConsoleのURL検査で確かめられます。
robots.txtで止めていないかも見ます。3つのAIとGoogle検索のAI機能に関わるrobots.txtの名前は、次の表のとおりです。
AI | robots.txtの名前 | 止めたときに起きること |
|---|---|---|
Google検索のAI機能 | Googlebot | AIによる概要とAIモードを含む、Google検索用のクロールが止まる |
Gemini | Google-Extended | Geminiアプリで回答の根拠に使われなくなる。Google検索の表示には影響しない |
ChatGPT | OAI-SearchBot | ChatGPTの検索の回答に表示されなくなる。ナビゲーションのリンクとしては出ることがある |
Claude | Claude-SearchBot、Claude-User | Claude-SearchBotを止めると、検索の結果での表示が減り、正確さが下がることがある。Claude-Userを止めると、質問を受けたClaudeがページを読めなくなる |
※ Googleのクローラーの説明、OpenAIのクローラーの説明、Anthropicのヘルプ
学習用のGPTBotとClaudeBotは、検索用とは別の名前で、別々に止められます。Googleは、robots.txtに加えて、CDNやホスティングの設定でクロールが許可されているかの確認も、SEOの基本に挙げています。
Googleが要らないとしている施策
Googleは、Google検索の生成AI機能に表示されるために、次の5つは要らないと説明しています。
- llms.txtなどのAI向けのファイルや、特別なマークアップを作る
- AIに読ませるために、本文を細かく分ける
- AIのためだけに、文章を書き換える
- Web上で、実際の評判ではない言及を集める
- 生成AIの検索のために、構造化データを足す
llms.txtについてGoogleは、Google検索では使わないので表示や順位に影響しないとしたうえで、ほかのサービスのために作って保つのは問題ないとしています。構造化データも、リッチリザルトの対象になるために、SEOの一部として使い続けることを勧めています。
Googleの説明はGoogle検索についてのもので、ChatGPTとClaudeがllms.txtをどう扱うかは書かれていません。llms.txtの書き方は、llms.txtとは?書き方とrobots.txtとの違い・AI検索での効果を解説で紹介しています。

毎月の測り直しと効果の見方
LLMOの効果は、同じ30問を毎月同じ条件で聞き直し、名前が出た割合と紹介のされ方の推移で見ます。施策を打った月と直したページは記録表に書き、どの施策の後に割合が動いたかを追えるようにします。
30問は毎月入れ替えません。質問を変えると、割合が動いた理由が施策なのか質問なのかを見分けられなくなるためです。新しく聞きたい質問は、30問とは別の行に足します。

Google検索のAI機能については、Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートも使えます。2026年8月31日にすべてのサイトに公開されたレポートで、AIによる概要とAIモードで自社のページへのリンクが表示された回数を、ページや国、デバイスごとに見られます。AI機能での表示が少ないサイトでは、レポートが表示されないことがあります。
ChatGPTとClaude、Geminiアプリの回答に名前が出たかは、このレポートでは分かりません。
自分で計るか相談するかの分かれ目
自分で計るか相談するかは、毎月の計測を同じ条件で続ける時間と、結果を見てサイトを直せる体制があるかで分かれます。次の3つに当てはまれば、社内で進められます。
- 毎月90の回答を聞いて記録する時間を取れる
- 会社概要やサービスのページを社内で書き換えられる
- robots.txtとSearch Consoleの設定を確かめられる人がいる
当てはまらない項目があるときは、計測と施策の設計から外部に頼めます。LLMO対策の料金の決まり方は、LLMO対策の費用相場はいくらか|料金体系と費用を抑える考え方を制作会社が解説にまとめています。
計測の結果から、翌月に直すページを決められていますか
滋賀のLLMO対策・AI検索対策は、1か月目に30問の計測と設計を行い、2か月目から施策を実行します。料金は月額20万円〜(税別)で、契約は6か月からです。AIの回答に名前が出ることは、お約束していません。
LLMOのやり方でよくある質問
LLMOのやり方でよく出る質問は、次の3つです。
計測ツールに任せてもいい?
計測ツールは、作業を早めるために使えます。ただし、Googleは、外部のツールがGoogle内部のランキングやAIのシステムにアクセスすることはできないとし、ツールの助言は公式の説明と照らして判断するよう勧めています。ツールが聞く質問がお客様の言葉と違うときは、自社で書き出した30問も聞きます。
結果が出るまでどのくらいかかる?
AIの回答に名前が出る時期は、決まっていません。Googleは、ページをどのくらいの頻度で読み直すかをGoogleのシステムが判断し、その頻度によってクロールに数日から数か月かかる場合があると説明しています。OpenAIは、robots.txtを更新してから検索の結果に反映されるまで、約24時間かかることがあるとしています。施策を打った月から同じ30問を聞き続け、数か月の推移で判断します。
SEO対策とは別にやる?
Google検索については、SEO対策と別の施策を立てる必要はありません。Googleは、生成AIの検索でもSEOのベストプラクティスは引き続き有効で、生成AIの検索に向けた最適化もSEOであることに変わりはないと説明しています。SEOの作業に足すのは、30問を3つのAIに聞いて、名前の出方を測る作業です。
まとめ|LLMOは施策を並べる前に30問で測る
LLMOのやり方は、構造化データやllms.txtなどの施策を並べることから始めず、お客様が聞きそうな質問30問をChatGPT・Gemini・Claudeの3つに聞き、今の名前の出方を測ることから始めます。説明が誤っているのか、名前が出ないのか、出典に自社のページが出ないのかで、先に直す場所が決まります。
施策を打った後も、同じ30問を毎月同じ条件で聞き直し、割合の推移で効果を見ます。
私たち合同会社Writers-hubは、「滋賀のLLMO対策・AI検索対策」として、お客様が聞きそうな質問30問をChatGPT・Gemini・Claudeの3つに聞き、名前が出た回数と紹介のされ方を毎月報告しています。オンラインのほか、彦根市とその周辺は訪問もでき、県外はオンラインで対応しています。
自社の名前は、3つのAIの回答にどう出ていますか
滋賀のLLMO対策・AI検索対策のページでは、1か月目の計測と設計から、2か月目以降の実行までの進め方と料金を確かめられます。







