「順位が急に落ちたのは、競合にネガティブSEOを仕掛けられたからではないか」。被リンクのレポートに見覚えのない海外ドメインがずらりと並んでいるのを見つけたとき、こうしたご相談が今も定期的に届きます。スパムリンクを大量に送り込めば相手のサイトを沈められるという話が、SEOが今より単純だった時代の成功談として語り継がれてきたためでしょう。
しかし、事業会社のSEO記事を数多く手がけ、公開後の順位の動きまで追ってきた弊社の立場から申し上げると、外部からの攻撃で順位が落ちた案件はごく少数です。そして順位が本当に戻らなくなるのは、攻撃を受けたときよりも、攻撃だと思い込んで手を打ったときのほうが多いと見ています。
本記事では、ネガティブSEOと逆SEOの違いから、実際に使われる手法、攻撃かどうかを切り分ける手順、被害が出たときの対処までを、記事の制作と改善を担ってきた立場で順に整理します。
- ネガティブSEOの定義と、日本語圏でよく混同される逆SEOとの違い
- 実際に使われる主な手法6つと、それぞれが今どれだけ通用するか
- 順位下落が攻撃によるものかを切り分ける5つの手順
- リンクの否認ツールを使ってよい場面と、使わないほうがよい場面
- 攻撃を受けにくいサイトが備えている条件
ネガティブSEOとは
ネガティブSEOとは、他社のWebサイトの検索順位を下げる目的で、第三者が外部から仕掛ける行為の総称です。自社の順位を上げる通常のSEOが「自分を持ち上げる」方向の施策だとすれば、ネガティブSEOは「相手を引きずり下ろす」方向を狙います。英語圏では negative SEO、あるいは競合を弾き飛ばす様子から Google Bowling という呼び名も使われてきました。
言葉の輪郭をはっきりさせておくと、条件は二つあります。第三者が仕掛けていること、そして相手の検索評価を落とす意図があることです。自社で発注した被リンクが原因で評価を落とした場合は、意図が逆ですからネガティブSEOには当たりません。
用語の整理・ネガティブSEO=他社の順位を下げる目的で第三者が仕掛ける攻撃・逆SEO=自社に関するネガティブな情報を検索上位から押し下げる防御・手動による対策=Googleの担当者が違反と判断して適用する措置。Search Consoleに通知が出る
日本語の記事では、この三つが同じ文脈で語られるために混線しがちです。とくに逆SEOとネガティブSEOは、検索されるときの言葉が近いこともあって、対策を調べているつもりが攻撃の手法の解説にたどり着いてしまうことも起こります。
自分の施策の失敗と攻撃は別物
順位下落のご相談で最初に確認するのは、下落の直前に自社で何をしたかです。テンプレートの変更でタイトルタグが崩れていた、リニューアルでリダイレクトが抜けていた、記事を大量に非公開にした。こうした自サイト側の変更が原因のケースは、外部からの攻撃よりはるかに多く見つかります。
攻撃を疑う前に自社の変更履歴を洗う。地味な作業ですが、原因の切り分けとしては最も確度が高い入口になります。
攻撃が成立しにくくなった理由
かつてスパムリンクが有効だったのは、Googleがリンクの数と質を評価に強く反映しており、かつ悪質なリンクを送られた側にも責任を問う仕組みだったためです。現在は、Googleがスパム対策のAIシステムを使って不自然なリンクを検出し、評価計算から無効化する方式に移りました。攻撃者がリンクを送っても、そのリンクが最初から数えられないなら、相手の評価は動きません。
とはいえ、無効化の網が万能というわけでもないでしょう。運用歴が浅く、外部からの評価の材料が乏しいサイトほど、少数の不自然な信号が相対的に大きく効いてしまう余地は残ります。攻撃の有効性は「サイトの体力」に反比例すると考えると、実務の感覚に合います。
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ネガティブSEOと逆SEOの違い
日本語で「逆SEO」と検索されるとき、その多くは自社や自分の名前に関する不都合な情報を検索結果の上位から動かしたいという相談です。ネガティブSEOとは目的も向きも異なります。逆SEOは自社の情報を押し上げる防御、ネガティブSEOは他社を落とす攻撃です。
| ネガティブSEO | 逆SEO(ブランドSEO) | |
|---|---|---|
| 目的 | 他社の順位を下げる | 自社の情報を上位に置く |
| 対象 | 他人のサイト | 自社のサイトと関連ページ |
| 手段 | スパムリンク、無断複製、改ざん | 記事制作、公式情報の整備、SNSや採用ページの拡充 |
| 法的リスク | 高い(不正アクセス禁止法や業務妨害に触れうる) | 通常の情報発信のため低い |
| 効果が出るまで | 短期を狙うが多くは無効化される | 数か月単位 |
| 継続性 | 攻撃をやめれば元に戻る | 資産として残る |
比較して見えてくるのは、両者は同じ土俵の表と裏ではないという点です。逆SEOは検索結果という限られた枠の中で自社の面積を増やす取り組みであり、やっていることは通常のSEOと変わりません。
逆SEO業者を選ぶときの注意点
ここで、その道で記事を作ってきた立場から本音を申し上げます。逆SEO対策をうたう業者の中には、押し下げたいページに対してスパムリンクを送るなど、実質的にネガティブSEOを実行する事業者が混じっています。依頼した側は自分が防御をしているつもりでも、行われているのは他人のサイトへの攻撃です。
見分ける材料は、施策の中身を具体的に説明できるかどうかに尽きます。「独自の技術で押し下げます」と手法を明かさない提案は避けたほうが無難でしょう。逆に、どのページを何本作り、どの検索語で何位を狙うかを工程として提示できる相手であれば、やっていることは通常のコンテンツ制作の範囲に収まります。

なお、押し下げたい情報が事実無根の投稿や無断転載であれば、順位を動かす前に削除の申し出という手段があります。かつてのプロバイダ責任制限法は情報流通プラットフォーム対処法へと改正され、規模の大きなプラットフォーム事業者には、削除の申し出を受け付ける窓口の整備と、申し出た人への結果の通知が求められるようになりました。順位を動かす施策と削除の手続きは、どちらが早いかで選ぶより、並行して進める前提で考えたほうが現実的です。
順位を落とされたら、こちらも同じ手段で対抗するしかないのでしょうか。
編集部
対抗としては成立しません。送ったリンクは相手の評価に加算されないまま、発注の記録だけがこちらに残ります。同じ予算を自社の記事に回したほうが、順位の面でも取引先への説明の面でも確実です。
関連記事:Googleペナルティとは?順位下落の原因の切り分け方と解除手順
ネガティブSEOの主な手法6つ
攻撃として語られる手口は多岐にわたりますが、実務で確認する必要があるものは6つに整理できます。それぞれ、今のGoogleにどれだけ通用するかは大きく異なります。
1. スパムリンクの大量設置
最も知られている手口です。低品質なサイトやリンク集から、対象サイトへ短期間に大量のリンクを送り込みます。アンカーテキストに脈絡のない語句や、他言語の商材名が使われるのが典型的な形です。
現在は、Googleのスパム対策システムが不自然なリンクを検出して評価から外す方式のため、リンクを送られただけで順位が動くことはまれだと見ています。Search Consoleのリンクレポートに知らないドメインが並んでいても、それ自体は被害の証拠にはなりません。
2. コンテンツの無断複製
公開した記事をそのまま転載したページを大量に作り、オリジナルと複製のどちらが本物かをGoogleに判断させにいく手口です。ドメインの評価が十分に積み上がっているサイトであれば、通常はオリジナル側が残ります。
注意が必要なのは、公開直後の記事です。インデックスされる前に複製側が先に登録されると、判定が入れ替わる余地が生まれます。新規サイトや立ち上げ期のオウンドメディアで、公開後すぐにインデックス登録をリクエストする運用が推奨されるのは、こうした事情も理由の一つです。
3. サイトへの不正アクセスと改ざん
攻撃の中で最も実害が大きいのがこの類型です。管理画面へ侵入され、記事の中に外部サイトへのリンクを埋め込まれたり、ユーザーの環境によって別のページへ転送する仕掛けを入れられたりします。
改ざんの厄介なところは、管理画面から見ると正常に見える点にあります。検索エンジンのクローラーにだけ別の内容を返す設定にされると、日常の運用では気づけません。Search Consoleのセキュリティの問題レポートに通知が出て初めて発覚する、という順番になりがちです。
改ざんを疑うサイン・自分では作っていないページがインデックスされている・検索結果に表示されるタイトルや説明文が、実際のページと違う・Search Consoleのセキュリティの問題に通知が出ている・管理者以外のアカウントが増えている
このうちどれか一つでも当てはまるなら、順位の話より先にサーバー側の調査を優先してください。改ざんを放置したままリンクの否認を検討しても、原因に手が届きません。
4. 著作権侵害の申し立ての悪用
Googleには、著作権を侵害されたと考える権利者が該当ページの削除を申し出る仕組みがあります。これを悪用し、自分に権利のないコンテンツについて虚偽の申し立てを行い、競合のページを検索結果から一時的に外そうとする手口が報告されています。
申し立てには宣誓が伴うため、虚偽であれば申立人側が責任を負う建て付けです。もし身に覚えのない削除の通知を受け取ったら、Search Consoleに届く通知の内容を保存したうえで、異議申し立ての手続きを取ることになります。
5. 偽のリンク削除依頼
対象サイトの運営者になりすまし、良質なリンクを掲載している他社に対して「リンクを外してほしい」と依頼を送る手口です。狙いは、正当に積み上げた外部からの評価を、相手自身の手で剥がさせることにあります。
対策としては、リンクの掲載依頼や削除依頼を会社のドメインのメールアドレスに一本化し、そこ以外から届いた依頼には応じないと決めておくのが実務的でしょう。フリーメールからの削除依頼は、いったん保留して差出人を確認する運用にしておくと安全です。
6. 口コミの偽装と評判の操作
サイトそのものではなく、Googleビジネスプロフィールの口コミやSNS、掲示板を舞台にする手口です。事実に基づかない低評価を集中的に投稿し、指名検索をした人が最初に目にする情報を悪い方向へ寄せます。
検索順位への直接的な影響は限定的ですが、指名検索から問い合わせに至る割合には響きます。プラットフォームの通報機能で削除を申し出るのが基本の対応で、内容が名誉毀損に当たると判断できる場合は弁護士への相談も選択肢に入ります。

関連記事:Googleにインデックスされない原因|状態別の切り分けと対処法
攻撃かどうかを切り分ける手順
被害の有無を判断する順番には定石があります。手間の少ない確認から始めて、可能性の高い原因を先に消していく流れです。この順で進めれば、多くの場合は最初の二つで結論が出ます。
Search Consoleの検索パフォーマンスで、クリック数と表示回数が落ち始めた日を1日単位で押さえます。緩やかに数週間かけて下がったのか、特定の日を境に段差ができたのかで、疑うべき原因が変わります。段差型なら自サイトの変更かGoogleの更新、緩やか型なら競合の動きや季節性を先に疑ってください。
特定した日付を、Google検索セントラルが公表している検索ランキングの更新履歴と並べます。コアアップデートやスパム対策の更新の期間と重なっていれば、攻撃ではなく評価基準の変化と考えるのが自然です。この確認だけで、ご相談の相当数は原因が判明します。
Search Consoleの手動による対策レポートを開きます。通知がなければ、Googleからの処分は受けていません。通知がある場合は理由が明記されているため、そこから対応が決まるでしょう。不自然なリンクを理由とする通知が出ているときだけ、否認の検討が現実味を帯びてきます。
下落日の前後2週間に、サイトへ加えた変更をすべて書き出します。デザインの変更、プラグインの更新、記事の削除や統合、内部リンクの整理、noindexの追加。とくにテンプレートに触れた変更は、1か所の設定ミスが全ページに波及するため影響が読みにくくなります。
記事の特徴的な一文を引用符で囲んで検索し、同じ文章を載せた別ドメインがないかを見ます。あわせてSearch Consoleのセキュリティの問題レポートと、インデックスされているページ数の推移も確認してください。覚えのないページが増えていれば改ざんの可能性を検討します。
ここまで進めて、下落日がGoogleの更新と無関係で、自社の変更もなく、手動による対策の通知もない。そのうえで不自然なリンクや複製サイトが実在する。この条件がそろって初めて、外部からの攻撃を主因として扱う段階に入ります。

被害を広げるのは攻撃より対処の誤り
ここが本記事のいちばんの要点です。順位が戻らなくなった案件を振り返ると、引き金は攻撃そのものではなく、攻撃を疑った側が急いで打った手であることが繰り返し出てきます。
リンクの否認で自社の評価を削る
リンクの否認ツールは、指定したリンクを評価の計算から外すようGoogleに申告する仕組みです。強力に見えますが、外す対象を誤ると、正当に積み上げた外部からの評価まで自分で捨てることになります。
ありがちなのが、被リンク分析ツールが付けた「毒性スコア」の高い順にドメインをまとめて否認リストへ入れてしまうやり方です。スコアはツール各社が独自の基準で算出した推定値であり、Googleの判断と一致するものではありません。業界メディアからの言及や、取引先のサイトからの紹介リンクが、機械的に低評価と判定されている例も見かけます。
否認の失敗は、攻撃そのものより回復に時間がかかります。否認リストは差し替えれば撤回できますが、評価の再計算には該当ページが再びクロールされる必要があり、元の水準に戻るまで数週間から数か月かかることも珍しくありません。
やり返す発注は自分が処分される側に回る
競合から攻撃を受けたと確信した担当者が、同じ手段で報復を検討する場面に出会うことがあります。ここははっきり申し上げます。やり返す発注は、自分が処分される側に回る行為です。
送ったリンクは相手の評価に加算されないまま無効化される一方、発注の記録と支払いの事実は自社に残ります。不正アクセスを伴う手口であれば法律上の責任も生じますし、そこまで至らなくても、業者とのやり取りが外部に出たときに失うものは順位どころではありません。
- 被リンク分析ツールのスコアだけを根拠に、大量のドメインをまとめて否認する
- 手動による対策の通知が出ていないのに、予防のつもりで否認リストを提出する
- 順位が落ちた原因を確かめないまま、記事を大量に非公開にする
- 逆SEO業者に押し下げを依頼し、施策の中身を確認しないまま任せる
- 攻撃を受けたとして、同じ手段で相手のサイトへ仕掛け返す
いずれも「何かしなければ」という焦りから出てくる行動です。順位が落ちているときほど動きたくなりますが、原因の特定より先に手を動かすと、後から検証できる材料まで失われます。
順位が落ちた原因を自社だけで切り分けきれないとき
下落日の特定、Googleの更新との照合、自社の変更履歴の洗い出しまでは社内でも進められます。そこから先の、どのリンクを残しどれを外すか、記事のどこを直せば評価が戻るかという判断は、切り分けの経験がないと踏み込みにくい領域です。弊社では順位の動きの分析から改善記事の制作まで、原因に応じた打ち手をご一緒に決めています。
実際に被害が出たときの対処
切り分けの結果、外部からの攻撃と判断できた場合の動き方を、手口ごとに整理します。共通するのは、順位を戻すことより先に、被害の発生源を止めるという順番です。
スパムリンクは否認より放置の判断を先に
不自然なリンクを見つけても、まず検討するのは「否認しない」という選択肢です。Googleは、リンクの否認ツールについて、ほとんどのサイトでは使用する必要がないという趣旨の案内を出しています。無効化の仕組みが働いている前提に立てば、実際に評価へ影響しているという根拠がない限り、触らないほうがリスクは小さくなります。

否認に踏み切ってよいのは、不自然なリンクを理由とする手動による対策の通知が出ているとき、そして通知はないものの明らかな有料リンクの購入履歴が自社にあるときです。どちらにも当てはまらない状況での否認は、得られるものより失うもののほうが大きくなりがちだと見ています。
否認リストを作るときの実務・ドメイン単位で指定する場合は `domain:example.com` の形式で1行ずつ記述する・除外の理由をリストのコメント行に残し、判断の根拠を後から追えるようにする・提出は上書き方式のため、追加のたびに全文を含んだファイルを用意する・提出後は日付を記録し、順位の推移と並べて効果を確認する
なお、否認の効果はすぐには表れません。対象ページが再びクロールされるまで反映されないため、判断は数週間単位で見るものと考えてください。
無断複製には削除の申し出で対応する
自社の記事をそのまま転載したページを見つけたら、まずは転載元のサイト運営者と、そのサイトが使っているサーバー会社への連絡を検討します。連絡が取れない、または応じない場合に、Googleへの著作権侵害による削除の申し出という手段が残ります。
申し出には、権利を持つ原本のURLと、侵害しているページのURLが必要です。公開日が記録として残っている自社サイトのページを原本として示せるよう、日頃から公開日時を記事に表示しておくと手続きが早く進みます。
改ざんはサイトの復旧を最優先にする
不正アクセスによる改ざんが確認できたら、順位の話はいったん脇に置いてください。パスワードの変更、権限を持つアカウントの棚卸し、CMSとプラグインの更新、バックアップからの復元。この復旧が終わるまで、検索側の対応をしても意味がありません。
復旧が完了したら、Search Consoleのセキュリティの問題レポートから審査をリクエストします。Googleが問題の解消を確認すれば警告は解除され、検索結果での表示も回復に向かいます。
偽の口コミは通報と事実の提示で対応する
事実に基づかない口コミには、プラットフォームの通報機能から削除を申し出るのが基本です。あわせて、投稿内容と食い違う事実を自社の公式ページに掲載しておくと、削除が通らなかった場合でも、検索した人が判断材料を得られる状態になります。
削除だけを追いかけると、通らなかったときに打つ手がなくなります。削除の申し出と、自社発信の情報を増やす取り組みは、同時に進めておいたほうが結果的に早く落ち着きます。
攻撃に強いサイトの条件
ここまでの対処法を踏まえると、予防として何をすべきかも見えてきます。攻撃に強いサイトとは、評価の出どころが分散したサイトです。
外部からの評価が少数のリンクに依存しているサイトは、その一部が疑わしいと判定されただけで全体が揺らぎます。一方、指名検索、複数の検索語からの流入、SNSでの言及、業界メディアからの紹介というように評価の材料が散らばっていれば、外部からノイズを一つ加えられても比率としては小さく収まります。
- Search Consoleの手動による対策とセキュリティの問題を、週に一度は確認する
- 管理画面のアカウントを棚卸しし、退職者や外部業者の権限を残さない
- CMSとプラグインの更新を月次の作業として固定する
- 記事の公開直後にインデックス登録をリクエストし、複製より先に登録させる
- 指名検索と一般検索の流入比率を把握し、どちらかに偏りすぎていないか見る
最後の項目は見落とされがちです。特定の1本の記事が流入の大半を占めている状態は、攻撃の有無にかかわらず不安定でしょう。検索語の幅を広げる記事を継続して増やすことが、結果的にネガティブSEOへの耐性にもつながります。
評価の出どころを増やす記事を、継続して出せていますか
外部からの攻撃に強い状態をつくる近道は、評価の材料を分散させることです。とはいえ、検索語の幅を広げる記事を毎月安定して出し続ける体制は、通常業務と兼務のままでは組み立てにくいはずです。弊社では狙う検索語の設計から執筆、公開後の順位の追跡までを一貫して引き受けています。
ネガティブSEOについてよくある質問
ご相談の場で繰り返し聞かれる質問を、実務で答えている内容のまま並べます。判断に迷いやすいのは、法的な扱いと、否認の効果が出るまでの時間の二つです。
手口によります。不正アクセスを伴う改ざんは不正アクセス禁止法に、事実無根の投稿による営業妨害は偽計業務妨害に該当しうる行為です。一方、スパムリンクを送る行為そのものを直接罰する法律は日本にはありません。ただし違法でないことと、依頼して問題がないことは別の話です。
実務上はほぼできないとお考えください。スパムリンクの発信元は使い捨てのドメインであることが多く、リンクの掲載元をたどっても実行者には行き着きません。特定にかける労力は、自社サイトの回復に回したほうが結果につながります。
戻りません。否認の申告は、該当ページが再びクロールされたタイミングで反映される仕組みのため、効果の判断には数週間から数か月かかります。そもそも下落の原因がリンクでなければ、否認しても順位は動きません。
評価の材料が少ない分、外部からの信号の影響を受けやすい状態ではあります。ただし攻撃を心配するより、記事の本数と検索語の幅を増やすほうが実効性は高いはずです。評価の分母が増えれば、ノイズの比率は自然に下がります。
判断の材料はSearch Consoleでそろいます。下落日の特定、Googleの更新との照合、手動による対策の通知の確認まで進めれば、多くの場合は結論が出ます。そこまでやって原因が見えないときに、外部の目を入れる順番で問題ありません。
まとめ|ネガティブSEOは疑うより切り分ける
ネガティブSEOは、確かに存在する行為です。ただし今のGoogleは不自然なリンクを評価から外す仕組みを備えており、攻撃が順位に届く場面は限られてきました。それでも被害の相談が絶えないのは、順位が落ちた事実と、被リンクに知らないドメインが並んでいる事実が、頭の中で結びつきやすいためでしょう。
本記事でお伝えしたかったのは、疑う前に切り分けるという順番です。下落した日付を押さえ、Googleの更新時期と照らし、手動による対策の通知を見て、自社の変更履歴を洗う。ここまでで原因が判明する案件がほとんどで、外部からの攻撃が主因として残るのは、その先に進んだ一部にとどまります。
そして、原因が確定するまでリンクの否認には手を出さない。この一点を守るだけで、回復までの時間は大きく変わります。攻撃されたかもしれないという不安は、何かせずにいられない気持ちを生みますが、順位を戻す作業に近道はありません。
私たち合同会社Writers-hubは、SEO記事の制作と公開後の順位改善を通じて、検索からの評価の材料を増やす支援を行っています。順位下落の原因の切り分けから、その後に必要な記事の設計と制作まで、状況に応じてご一緒します。
順位の下落が攻撃なのか、記事の問題なのか判断がつかないとき
Search Consoleの数字を見ながら、下落の原因がどこにありそうかを一緒に整理するところから始められます。すでに否認リストを提出してしまった場合の立て直しについても、これまでの対応を伺ったうえで次の手をご提案します。








