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SEO記事がゴミと言われる3つの理由|読まれる記事との違いと作り方

SEO記事がゴミと言われるのは、上位記事と同じ内容の量産、キーワードの詰め込み、読んだあとに何をすればよいかを書かない結論が重なった記事が多いからで、SEOという手法そのものが原因ではないと考えています。これから記事を出す方は、本数や文字数を決める前に、1本ごとに誰が読み、読んだあとに何をするかを1行で書き出してから構成を作ることをおすすめします。

机の上に積まれた同じ表紙の紙の束の横に、1枚だけ読み手の顔と矢印が書き込まれた原稿が置かれている情景。

「SEO記事なんて、検索順位のために書かれた中身のない記事ばかりではないか」。自社のブログを始めようとしている担当者から、こうした不安を打ち明けられることが増えました。調べものをするたびに、同じ定義と同じ見出しが同じ順番で並ぶ記事を何本も開いた経験があれば、そう感じるのも無理はありません。

しかし、ゴミと呼ばれる記事の多くは、SEOを狙ったこと自体が原因ではないのです。弊社はこれまで、企業のオウンドメディアや自社ブログ向けに多くのSEO記事を制作し、公開後に読まれていない記事の書き直しも重ねてきました。その経験から言えるのは、記事がゴミになるのは、読者より先に本数と文字数を決めたときだということです。

本記事では、SEO記事がゴミと言われる理由から、自社の記事を見分ける確認項目、ゴミにしない作り方までを、記事を作る側の立場でお伝えします。

この記事でわかること
  • ゴミと言われる原因は、中身が同じ記事の量産、キーワードの詰め込み、読者不在の結論の3つ
  • 原因はSEOという手法ではなく、文字数と本数を先に決める発注と制作の手順にある
  • 読者を1行で言えるか、冒頭で答えているか、締めが読者の行動で終わるかで、自社の記事の状態がわかる
  • 記事ごとに「誰が読み、読んで何をするか」を決めてから書けば、ゴミ記事は防げる

SEO記事がゴミと言われる3つの理由

ゴミと呼ばれる記事には、共通した作られ方があります。検索した人が抱く不満は、おおむね次の3つに分かれるでしょう。

SEO記事がゴミと言われる3つの理由を示した図

中身が同じ記事の量産

1つ目は、どの記事を開いても同じことが書かれている状態です。同じキーワードで上位を狙う記事は、すでに上位に並ぶ記事を参考に作られます。参考元の見出しを並べ替え、言い回しを変えただけの記事が増えると、検索結果には定義と一般論が同じ順番で続きます。

読者から見れば、1本目を読んだ時点で2本目以降を開く理由がありません。「どれも同じ」という不満が、ゴミという言葉のいちばん大きな出どころだと見ています。

Googleも、スパムに関するポリシーで「複数のウェブページからのコンテンツを、価値を加えることなくつなぎ合わせたり組み合わせたりすること」を、大量生成されたコンテンツの不正使用の例に挙げています。

キーワードの詰め込み

2つ目は、狙った語句を不自然に繰り返す文章です。地域名とサービス名を並べた語句を1段落に何度も入れる書き方は、かつて順位を上げる手段として使われていました。現在はGoogleがスパムに関するポリシーで「キーワードの乱用」と定めています。

今目立つのは、形を変えた詰め込みです。主キーワードを毎文に入れるために主語が「SEO記事は」で揃う文章や、関連語を拾うためだけに立てた見出しがその例でしょう。読者は答えにたどり着く前に、同じ語句を何度も読むことになります。詰め込みの線引きはキーワードスタッフィングの解説記事で詳しく扱っています。

読者不在の構成と結論

3つ目は、読み終えても何をすればよいかがわからない記事です。「〜が重要です」「状況に応じて判断しましょう」で締めくくられた記事を読んでも、読者の手元に次の行動は残りません。

結論がぼやける理由は、書き手が読者の状況を決めないまま書いたことにあります。誰に向けた答えかが決まっていなければ、言い切る根拠を持てないからです。Googleが公開している自己点検の質問にも、「ユーザーがコンテンツを読み終わっても、他のソースからより良い情報を得るために再び検索する必要があると感じさせてしまいますか」という1問があります。

「SEO記事はすべてゴミ」は本当か

SEO記事とは、検索した人の疑問に答えることで、検索結果の上位に表示されることを狙う記事です。ここまでの3つの理由は、どれもSEOという手法から直接生まれるものではありません。

Google自身も、人のために作られたコンテンツを評価する方針を公開しています。同じページの自己点検には「コンテンツは検索エンジンからのアクセスの増加を主な目的として作成されたものですか」という問いがあります。

有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成 | Google 検索セントラル | Documentation | Google for Developers
Google のランキング システムは、ユーザーにメリットをもたらすことを目的として作成された有用で信頼できる情報をユーザーに提示できるように設計されています。自己評価のための質問を通じてご自身のコンテンツを評価する方法をご確認ください。
🌐 developers.google.com
外部リンク

※ 出典:Google 検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」(2026年9月時点)

つまり、検索順位を狙うことと、読者の役に立つことは対立しません。対立して見えるのは、順位のための工夫が読者のための工夫を押しのけたときです。

記事での集客を検討している企業の担当者から、次のような相談を受けることがあります。

経営者経営者

競合もSEO記事を出しているので始めたいのですが、ゴミと言われるような記事を会社名で出すことは避けたいと考えています。

Writers-hub編集部Writers-hub
編集部

その心配は、記事を始める前に持っておいてよいものです。ゴミと言われる記事の多くは、SEOを狙ったからではなく、読者を決めずに本数を先に決めたことで生まれます。1本目を書く前に、誰が読み、読んで何をするかを決めておけば、同じ失敗は避けやすくなります。

SEOという施策そのものが終わったのかという疑問には、SEOはオワコンかを整理した記事でお答えしています。

ゴミ記事が生まれる制作現場の構造

記事を作る側から見ると、ゴミ記事は書き手の力量だけで生まれるわけではありません。発注から公開までの手順の中に、読者を後回しにする仕組みが入っていることが多いのです。比較記事ではほとんど語られない点ですが、ここを直さない限り、書き手を替えても同じ記事が届きます。

文字数と本数で決まる発注

記事の発注仕様は、1本あたりの文字数と月の本数で書かれることがよくあります。文字単価で報酬が決まる契約では、字数を増やすことが書き手の報酬に直結するでしょう。

読者の疑問が3,000字で尽きるテーマでも、5,000字の指定があれば、残りは言い換えと一般論で埋まります。Googleは優先する文字数について、自己点検の質問の中で「そのような設定は存在しません」と明記しています。文字数の指定は、読者ではなく発注の管理のために置かれていることが多いのです。

上位記事の見出しを寄せ集めた構成案

構成案を短時間で作る方法として、上位の記事の見出しを集め、重複を除いて並べ直す手順が広く使われています。この手順で作った構成案は、上位記事が扱う範囲を漏れなく含みます。

その一方で、上位記事にない情報は1つも入りません。1つ目の理由である中身が同じ記事の量産は、この手順の結果として起きていると見ています。

公開後に誰も読み返さない運用

納品と公開で案件が終わる運用では、記事が読まれたかどうかを誰も確かめません。順位が付かない記事も、読者が途中で離れた記事も、そのまま残ります。

直す機会がなければ、次の記事も同じ手順で作られます。同じ弱点を持った記事が、本数の分だけ積み上がっていくわけです。

ゴミ記事が生まれる制作手順の流れを示した図

3つの手順は、どれも読者が誰かを決める工程が抜けている点で共通しています。ゴミ記事は、読者を決める工程が抜けた制作手順から生まれます。

記事の発注仕様が、文字数と本数だけになっていませんか

Writers-hubのSEO記事作成では、1本ごとに読者と読後の行動を決め、検索結果の読み込みから構成案、執筆、公開後の見直しまでを一続きで進めます。文字数は、読者の疑問に答え終わる量で決めています。

自社の記事がゴミか見分ける確認項目

すでに公開している記事や、外注先から納品された記事がゴミになっていないかは、次の6項目で確かめられます。満たせない項目が多い記事ほど、書き直しを先に回すべきでしょう。

  • 記事ごとに、誰が読み、読んだあとに何をするかを1行で言える
  • 冒頭の3段落に、検索した人の疑問への答えが書かれている
  • 上位記事にない情報として、自社の事例・手順・判断の基準が1つ以上ある
  • 主キーワードを抜いて読んでも、文章の意味が通る
  • 締めの文が「〜が重要です」ではなく、読者が取る行動で終わっている
  • 公開後に検索順位と読まれ方を確かめ、直した記録がある

6項目のうち、最初の1つが言えない記事は、残りの5項目も満たしにくくなります。読者が決まっていなければ、冒頭で示す答えも、自社にしかない情報も、締めの行動も選びようがないためです。

💡

書き直す記事を選ぶときは、1項目目から確かめてください。読者を1行で言えない記事は、文章を整える前に読者と答えを決め直す必要があります。

ゴミにならないSEO記事の作り方

見分ける6項目を、作る側の手順に置き換えると次のようになります。順番を入れ替えず、読者を決める工程から始めてください。

1
STEP
読者と読後の行動を1行で決める

「初めて記事を外注する企業の担当者が、依頼先の候補を3社に絞る」のように、読む人と、読んだあとの行動を1行で書きます。この1行が、構成と結論を選ぶ基準になります。

2
STEP
上位記事を読み、疑問の順番を並べる

見出しを集めるのではなく、上位記事を実際に読み、検索した人が次に何を知りたくなるかの順に疑問を並べます。上位記事の多くが扱う内容は、読者が当然知りたい範囲として残します。

3
STEP
自社だけが書ける材料を集める

自社の事例、判断の基準、作業の中でつまずいた箇所など、上位記事にない材料を1つ以上用意します。材料が集まらないテーマは、書く順番を後ろに回しましょう。

4
STEP
読者が使わない段落を削る

書き終えたら段落ごとに、読者がそこを読んで何をするかを確かめます。答えられない段落は、文字数が減っても削ります。

5
STEP
公開後に順位と読まれ方で直す

公開から数か月たったら検索順位と読まれ方を確かめ、読者が離れている箇所から書き直します。

とりわけ見落とされがちなのが、4つ目の削る工程です。文字単価で報酬が決まる体制では、削る作業は書き手の報酬を減らすため、誰も手を付けません。削る判断を書き手ではなく編集側が持つことで、4つ目の工程は初めて回るようになります。

ゴミ記事と読まれる記事の作り方の違いを示した比較図

手順を社内で回す場合、最初の数本は、読者の1行と構成案を別の人が確かめる体制にすると、書き手の判断のずれに早く気付けます。

社内で書く記事を、ゴミにしない手順で回したい方へ

読者と読後の行動の決め方から、構成案の作り方、公開後の直し方まで、担当者が自社の記事で手を動かしながら身につける支援です。外注に頼らず、社内で書く体制を作りたい場合にご覧ください。

AIで作るSEO記事はゴミになるのか

生成AIで記事を作れるようになり、「AIで書いた記事はゴミ」という声も増えました。ただ、Googleが問題にしているのは、作るための道具ではありません。スパムに関するポリシーでは、大量生成されたコンテンツの不正使用を次のように定めています。

大量生成されたコンテンツの不正使用とは、ユーザーをサポートすることではなく、検索ランキングの操作を主な目的として大量のページを生成することを指します。

※ 出典:Google 検索セントラル「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」(2026年9月時点)

同じ項目には、独自性のないコンテンツを「その作成方法は問わず」大量に作ることだと書かれています。AIで書いても人の手で書いても、読者への価値を足さずに量産すれば、同じ扱いを受けるということです。

反対に、読者を決め、自社の材料を足し、人が事実を確かめた記事であれば、下書きにAIを使ったこと自体は問題になりません。AIの使い方で記事の質がどう変わるかは、AI記事がゴミになる理由を整理した記事で扱っています。

⚠

AIは上位記事の要約を短時間で大量に作れるため、中身が同じ記事の量産を速めやすい道具です。下書きをそのまま公開せず、事実の出典と、自社だけが書ける材料が入っているかを人が確かめてから公開してください。

SEO記事がゴミか迷ったときのよくある質問

最後に、SEO記事を始めるか、続けるかを迷っている担当者からよく受ける質問にお答えします。

SEO記事は今から始めても意味がありますか

あります。検索して答えを探す人がいる限り、その疑問に答える記事は読まれます。ただし、上位記事と同じ内容を書くだけでは上位に入る理由がないため、自社だけが書ける材料を用意できるテーマから始めましょう。

公開済みのゴミ記事は削除すべきですか

削除の前に、書き直せるかを確かめます。検索結果に表示されている記事は、読者と答えを決め直して書き直すほうが、残せるものが多いからです。表示がほとんどなく、内容が他の記事と重なる記事は、統合か削除を検討します。

記事を外注するとゴミ記事になりやすいですか

外注そのものが原因ではありません。発注仕様が文字数と本数だけで、読者と記事の目的を伝えていない場合にゴミ記事になりやすくなります。依頼時に読者と読後の行動を伝え、構成案の段階で確認できる外注先を選びましょう。

文字数の多い記事ほど評価されますか

評価されません。Googleは特定の文字数を優先する設定はないと公開しています。読者の疑問に答え終わった時点で書くのをやめ、字数を埋めるための段落は削りましょう。

まとめ|ゴミを分けるのは手法ではなく作り方

SEO記事がゴミと言われる理由は、中身が同じ記事の量産、キーワードの詰め込み、読者不在の結論の3つでした。いずれも、文字数と本数を先に決め、上位記事の見出しを寄せ集め、公開後に読み返さない制作手順から生まれます。

SEOを狙うこと自体が記事をゴミにするわけではありません。誰が読み、読んで何をするかを決めることが、ゴミ記事を防ぐ最初の工程です。

私たち合同会社Writers-hubは、SEO記事の制作と、社内で記事を書く体制づくりの支援を行っています。記事ごとに読者と読後の行動を決め、上位記事にない材料を足し、公開後に直すところまでを、制作の手順として組み込んでいます。

手元の記事がゴミになっていないか、確かめたい方へ

公開済みの記事や、外注先から届いた記事について、どの記事から、どこを書き直すかをご相談いただけます。記事の読者と目的をうかがい、書き直しと統合の優先順位を一緒に整理します。

この記事を書いた人

米山拓真

米山拓真

合同会社Writers-hub 代表社員

滋賀県立大学工学研究科の修士課程を修了後、大手制作会社の編集部を経て2019年にWebライターとして独立。2020年に記事制作を手順化した「ハブ式SEOライティングメソッド」を開発し、これまでに200人以上のライターを育成しました。2022年3月に合同会社Writers-hubを設立し、会社として累計8,000記事以上のSEO記事制作に携わっています。2024年にAIライティングシステム「一気通貫Pro」、2025年から書き手の文体を再現するAI編集者「Edico」を開発。このブログでは、クライアント案件と自社サイトで実際に試したことを書いています。

読んで終わりにしないために

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