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SEOのチェックリスト38項目|優先順位と自分で確認する手順

チェックリストの項目を全部埋めても順位が動かないことは珍しくありません。項目の多くは検索エンジンに見つけてもらうための条件で、他社より上に出る理由は狙う語の選び方と本文の中身で決まるためです。一度やれば終わる土台の12項目を先に片付け、残りの時間を記事ごとの確認に回す進め方が現実的だと考えています。

SEOのチェック項目を、一度だけ行うもの・定期的に見るもの・記事ごとに行うものの3つの段に分けて縦に並べ、上の段から順に手をつける流れを矢印で示した図。

「チェック項目を上から順に潰していけば、検索順位も上がっていくはずだ」。SEOの担当になって間もない方から、この前提でご相談をいただくことが少なくありません。無料の診断ツールに自社サイトのURLを入れると、項目ごとに合格と不合格が並び、総合点が数字で返ってきます。指摘された箇所を消して点数を上げれば順位も動く、と受け取るのは自然な流れでしょう。ところが指摘をすべて直したあと、順位が1つも動かないまま数か月が過ぎる。そうした相談が、毎月のように届きます。

しかし弊社はこれまで、企業サイトやオウンドメディアの記事制作と改善を数多く担ってきました。その経験から言えるのは、チェックリストで消せるのは減点だけで、加点は別の工程で取るものということです。項目の大半は、検索エンジンに正しく見つけてもらい、内容を誤解されないための条件にあたります。満たしていなければ順位の候補に入れてもらえませんが、満たしたからといって他社より上に出る理由が生まれるわけではありません。

本記事では、SEOで確認すべき38項目を「一度やれば終わる」「定期的に見る」「記事を出すたびに行う」の3つに分けて並べ、順位が止まっている症状から必要な項目をたどる手順まで、記事制作会社の視点でお伝えします。

この記事でわかること
  • チェックリストの項目が何を確かめているのか、減点と加点の違い
  • 一度やれば終わる土台の12項目と、定期的に見る10項目
  • 記事を出すたびに確かめる12項目と、公開後に行うこと
  • 生成AIの回答に載るために追加で見る4項目
  • 順位が止まっている症状から、先に手をつける層を決める手順

SEOのチェックリストで確かめているもの

SEOのチェックリストは数十行の一覧に見えますが、中身は3種類の問いに分かれます。検索エンジンがそのページを見つけられるか、見つけたあとで内容を誤解せずに読み取れるか、そして読者が不便なく使える状態か。項目数や並び順は記事によって違っても、問いの種類はこの3つに収まります。

では、どの問いに項目が集中しているのでしょうか。本記事で挙げる38項目のうち、25項目前後は前の2つ、つまり「見つけてもらう」と「読み取ってもらう」に属します。サイトマップの送信、robots.txtの記述、URLの正規化、タイトルタグの重複、見出しの階層。どれも検索エンジン側の処理を成立させるための条件で、読んだ人が面白いと感じるかどうかとは関係のない話です。

Googleが公開している案内も同じ順序で組まれていて、クロール(ページの発見)、インデックス(内容の登録)、検索結果への表示という段階で説明されています。チェックリストの大半は、この最初の2段階を通すための点検表だと位置づけると、扱い方がはっきりします。

Google 公式 SEO スターター ガイド | Google 検索セントラル | Documentation | Google for Developers
検索エンジン最適化に関する、Google 公式の SEO スターター ガイドです。SEO の定義からウェブサイト運用者向けの基本的な施策まで、SEO 関連の基礎を幅広くご紹介します。
🌐 developers.google.com
外部リンク

※ 出典:Google 検索セントラル「SEO スターター ガイド」

ここで押さえておきたいのが、条件を満たすことと、他社より上に出ることが別だという点です。項目を満たしていないページは、そもそも順位の候補に入れてもらえません。一方で満たしたところで候補の1つになるだけで、順位そのものは同じ語を狙う他社との比較で決まります。

💡

チェックリストの役割は、減点を消して「比べてもらえる状態」に持ち込むところまでです。比べられたときに選ばれる理由は、狙う語の選び方と本文の中身で作ります。項目を埋める作業と順位を上げる作業は、同じ時間の中で別々に確保しておきましょう。

関連記事:【2025年最新版】初心者でもできるSEOのやり方完全ガイド | 上位表示するための具体的な方法を徹底解説

チェック項目を分ける3つの頻度

一覧を眺めても手が動かない原因は、項目の量ではなく頻度の混在にあります。一度設定すれば当面触らない項目、月ごとに数字を見る項目、記事を1本出すたびに繰り返す項目が、同じ表に並んでいる。この状態では、記事を公開する日にも38行を上から読むことになります。

そこで、実施する頻度で3つに分けます。

一度やれば終わる定期的に見る記事ごとに行う
項目数12項目10項目12項目
行う頻度公開時に1回月1回と3か月に1回記事を出すたび
主に担当する人制作会社と社内の開発担当サイト運営の担当者書き手と編集の担当者
終わったあと設定が壊れなければ再確認は不要数値を残して前回と比べる次の記事でまた最初から
抜けたときに起きること検索結果に出ない、評価が複数URLに分散する気づかないうちに流入が減る書いた記事が順位に結びつかない

分けたあとは、開く表が場面ごとに変わります。サイトを作った直後は左の12行だけ、月初は中央の10行だけ、記事を公開する日は右の12行だけを見る。同じ項目を何度も読み直す手間が消えるのが、頻度で分ける狙いです

SEOのチェック項目を3つの頻度に分けた図

とりわけ見落とされがちなのが、真ん中の「定期的に見る」層です。一度きりの設定は制作の段階で誰かが済ませ、記事ごとの確認は書き手が自然に覚えていくでしょう。ところが月次の点検は担当が決まらないまま流れていき、半年後に検索結果から外れたページが数十件たまっている状態でご相談をいただく、という順序をたどりがちです。

Web担当者Web担当者

一度やれば終わる項目と毎回やる項目を、同じ一覧でまとめて管理してはいけないのでしょうか。

Writers-hub編集部Writers-hub
編集部

同じ一覧でも運用は回ります。ただ、記事を公開する日に38行の表を開くと、実際に見るのは12行だけで、残りを読み飛ばす判断を毎回することになります。判断の回数が増えると、忙しい週には表そのものを開かなくなる。3つに分けておけば、その日に開く表が12行で済みます。

関連記事:ECサイトのSEOは商品ページより先にカテゴリ設計|優先順位と進め方

一度やれば終わる土台の点検項目

ここから項目の中身に入ります。最初の12項目は、サイトを公開した直後に片付けてしまえば、設定が壊れるまで再確認のいらないものです。逆に言えば、抜けたまま記事を増やしても、書いた分が検索結果に反映されません。

検索エンジンに見つけてもらう4項目

まず、サイトの状態を自分で観測できるようにします。ここが無いと、以降の項目を直しても効いたかどうかを判断できません。

  • Google Search Consoleにサイトを登録し、所有権の確認を終える
  • アクセス解析(GA4など)を入れ、検索からの流入をページ単位で見られるようにする
  • sitemap.xmlを用意し、Search Consoleから送信する
  • robots.txtで、公開したいページのクロールを塞いでいないか確かめる

4つ目のrobots.txtは軽く見られがちですが、テスト環境で全体のクロールを止める記述を入れたまま本番へ反映してしまう事故が、規模の大きなサイトでもいまだに起きます。数十ページのサイトなら、ブラウザでドメインの直下に「/robots.txt」を付けて開き、目で読むだけで確かめられます。

サイトの住所を1つにそろえる4項目

同じ内容のページが複数のURLで開くと、検索エンジンはどれを正解として登録するかを自分で判断します。読者に見せたいURLと登録されたURLがずれると、順位も流入の数字も読みにくくなります。

  • サイト全体がhttpsで開き、httpで来た読者はhttpsへ転送される
  • wwwのあり・なし、末尾のindex.htmlのあり・なしで同じページが二重に開かない
  • 各ページにcanonicalの指定が入り、重複したURLのうちどれが正解かを示している
  • テスト環境や会員限定ページなど、検索結果に出したくないページにnoindexを付けている

httpsへの対応は済んでいる会社が大半になりました。一方でwwwの統一と末尾のindex.htmlは、いまも抜けを見つけます。確認はブラウザのアドレス欄に手で打ち込んで開くだけで済むので、外注を待つ必要はありません。

noindexは強い指定で、間違ったページに付くと検索結果から消えます。テスト環境で全ページにnoindexを入れたまま本番へ反映してしまう事故は、サイト規模が大きいほど起きやすい。公開の直前にトップページと主要な記事のソースを開き、noindexが残っていないかを目で確かめてください。

内容を読み取られる形に整える4項目

見つけてもらえる状態になったら、次は内容の読み取りです。ここは読者の使いやすさと重なる項目が多く、手を入れた効果が数字より先に体感で分かります。

  • スマートフォンで文字が読め、押しボタンが指で押せる大きさになっている
  • パンくずリストを設置し、階層を示す構造化データを入れている
  • トップから3回以内のクリックで、公開している全ページに行き着ける
  • 会社名や店舗名で検索したときに、自社の情報が正しく表示される

3回以内という数字は決まりではなく、階層の深いページはクロールの頻度が落ちやすいという経験からの目安です。カテゴリの下にさらに小分類を作り、記事へ届くまでに5回も6回もクリックが必要な構成になっていないかを見てください。4つ目は主にGoogleビジネスプロフィールの登録と情報の更新で、店舗や事務所を持つ事業では検索結果の見え方が大きく変わります。

※ クリック数の目安は、サイトの規模・更新頻度・内部リンクの張り方によって変わります。

関連記事:SEOで1位を取る方法|順位が上がらない原因とキーワードの選び直し方

定期的に見直す項目と頻度の目安

土台が済むと、次は気づかないうちに壊れるものの監視に移ります。記事を増やすほど、リンク切れや重複、記事どうしの重なりは自然に増えていくでしょう。頻度を月1回と3か月に1回へ分けておくと、1回あたりの作業量が落ち着きます。

月に1度見る5項目

月次で見るのは、放置すると影響が広がるものです。数十ページ規模のサイトなら、30分から1時間ほどで一巡します。

  • Search Consoleのインデックス作成レポートで、登録済みと未登録の増減を確かめる
  • 404になっているページと、記事内のリンク切れを探して直す
  • 転送の連鎖(AからB、BからC)と、一時転送(302)の放置を整理する
  • タイトルとディスクリプションの重複・欠落を洗い出す
  • 検索からの流入が落ちた記事を一覧にし、直す順番を決める

※ 作業時間の目安は、ページ数・更新頻度・使用しているツールによって変わります。

5つ目だけは点検ではなく判断を含みます。落ちた記事を全部直すのではなく、流入の減り幅が大きい順に3本だけ選ぶ。この絞り込みを毎月続けると、年間で30本以上の記事に手が入ります。

3か月に1度見る5項目

3か月おきでよいのは、変化がゆっくりで、かつ直すのに工数がかかるものです。

  • 表示速度(Core Web Vitals)を実測し、原因を画像・スクリプト・サーバーに切り分ける
  • H1が複数あるページと、見出しの階層が飛んでいるページを直す
  • 同じ語を狙った記事が複数ないか、記事どうしの重なりを確かめる
  • どこからもリンクされていない記事を見つけ、関連する記事から内部リンクを足す
  • 被リンクの増減と、リンク元がどういうサイトかを確かめる

表示速度はPageSpeed Insightsで測れます。ただ、点数を上げること自体を目的にすると手が止まります。点数より、読者が最初の文字を読めるまでの秒数と、読み込み中に画面の要素が動く量を見てください。画像の軽量化だけで改善する場合と、サーバーの応答時間から手を入れないと動かない場合があり、切り分けを先に済ませると無駄な作業が減ります。

月次の点検は、前回の数値を残しておかないと比較ができません。表計算ソフトに日付と、登録済みページ数、404の件数、主要な語の順位だけを書き足す形でかまいません。記録が3回たまると、翌月に何を直すかの判断が数分で終わります。

記事を出すたびに確かめる項目

3つ目の層は、記事1本ごとに繰り返す12項目です。回数が最も多く、そのぶん結果の差が出ます。書き終えてからまとめて見るのではなく、書く前・公開前・公開後の3つに割り振ってください。手戻りが目に見えて減ります。

書く前に決める4項目

書く前の4項目には、公開後に直せないものが混ざっています。狙う語を決めないまま書いた記事は、あとからタイトルだけ差し替えても噛み合いません。

  • このページで狙う語を1つに決める
  • 同じ語を狙った自社記事が既にないかを確かめる
  • その語で今出ているページを上から数ページ読み、読者が知りたいことを言葉にする
  • その語で自社が上位に出られる見込みを見積もり、無理なら語を変える

4つ目の「見込みを見積もる」は、項目の一覧を配っている記事ではほとんど触れられません。判断の材料は検索数の大きさではなく、今その語で並んでいるサイトの顔ぶれです。公的機関や大手の比較サイトばかりが上位を占めている語に自社の1本を投げても、順位は動きにくい。逆に、同じ規模の事業者や個人のブログが混ざっている語なら、内容の作り込みで入り込む余地があります。

公開前に確かめる6項目

公開前は形式の確認です。書いた当日ではなく翌日に見直すと、抜けが見つかります。

  • タイトルに狙う語を前方に入れ、30字前後に収める
  • ディスクリプションを120字前後で書き、記事の答えに触れる
  • 見出しを、読者が次に知りたくなる順番に並べる
  • 冒頭で結論に触れ、読者が読み進める理由を作る
  • 画像にaltを書き、ファイルサイズを落とす
  • URLを英数字の短いものにし、公開後は変えない

タイトルの30字前後、ディスクリプションの120字前後という数字は、検索結果で切られずに表示される範囲からの目安です。表示幅は端末や検索の状況で変わるため、厳密に合わせる必要はありません。大事なのは、途中で切られても意味が通る順番に語を置くことです。

※ 表示される文字数は、端末の画面幅や検索結果の表示形式によって変わります。

公開後に行う2項目

公開して終わりにすると、新しい記事はしばらく見つけてもらえません。

  • 関連する既存記事から、新しい記事へ内部リンクを張る
  • Search Consoleでインデックス登録をリクエストし、数日後に登録されたか確かめる

内部リンクは新しい記事から古い記事へ張るだけでは足りません。既存の記事から新記事へ向けて張ることで、検索エンジンが新しいページを見つける経路ができます。公開の直後に、関連する記事を2本から3本選んで本文中から張る。この作業を公開作業の一部として手順に入れてしまうと、後回しになりません。

記事を出すたびに12項目を回す手が、社内で足りていますか

書く前の4項目は事業の判断を含むため、社内の意向を踏まえて進める必要がある工程です。ただし社内だけで抱える必要はなく、候補の洗い出しと見込みの見積もりを外部に任せ、最後の決定を社内で行う形も取れます。公開前の6項目と公開後の2項目は、手順が決まっていれば任せられる作業です。弊社では狙う語の確認から公開前の点検までを含めて記事を制作しています。月に何本までを自社で回し、どこから外に出すかを整理する段階からお声がけください。

生成AIの回答に載るための点検

検索結果の上に生成AIの回答が表示される場面が増え、順位が1位でもクリックされないというご相談が届くようになりました。この領域は変化が速いため、現時点で確かに言えることだけを4項目に絞ります。

  • 自社名・サービス名・主要な商品名を生成AIに質問し、今どう説明されているかを記録する
  • 記事の中に、設問と短い答えの組を置く
  • 著者情報と運営者情報を、名前と経歴が分かる形で明記する
  • 構造化データで、よくある質問や記事の情報を機械が読める形にする

1つ目を最初に置いたのは、今の状態を記録しないと変化を測れないからです。半年後に「AI検索の対策をした」と言うためには、着手前の回答文を保存しておく必要があります。2つ目と4つ目は、答えを短く取り出しやすい形に整える作業だと考えてください。生成AIは参照した記事から短い答えを抜き出して提示するため、1文か2文でまとまっている箇所は拾われやすいと見ています。

3つ目の著者情報については、書いた人が分からない記事は引用元として選ばれにくい傾向があります。ただし、ここは検証の途上です。AI向けの特別な施策より、人が読んで答えになる記事が先です。順序を逆にすると、機械に読ませる形式だけ整った、中身の薄い記事が増えます。

項目を全部埋めても順位が動かない理由

ここまでの38項目を全部満たしたとしましょう。それでも順位が動かないことは、実際によく起きます。理由は単純で、同じ語を狙っている他社も、その大半を満たしているからです。

減点を消す作業と加点を取る作業の違いを示した図

順位は絶対評価ではなく、同じ語を狙うページの中での並べ替えです。全員が満たしている条件は、満たしても差になりません。差が出るのは、全員が満たしていない部分に限られます。つまり、チェックリストは差を作る道具ではなく、差の勝負に参加する条件を整える道具です。

では、差はどこで作るのか。実務で効くのは2つに絞られます。

1つは、狙う語の選び方です。すでに強いサイトが並んでいる語に記事を何本足しても、順位はほとんど動きません。自社の事業に近くて、上位が手薄な語を見つけて先に取る。検索数が10分の1の語でも、上位に入って読まれるほうが、検索数の大きい語の40位にとどまるより流入は増えます。もう1つは、その語に対する答えの質です。読者の疑問が最後まで尽きるか、他のページに書かれていない判断の材料が入っているか。ここは記事の本文そのものの話になります。

それでも多くの現場で時間が項目の消化に吸われるのは、項目には完了が目に見えるという性質があるからです。noindexを外せば直ったと分かる。sitemapを送れば送信済みと表示される。ところが語を選び直す作業には、完了の合図がありません。結果が出るまで数か月かかることもあります。手応えの早い作業を先に選んでしまうのは、人の判断として自然な流れでしょう。

正直にお伝えすべきこともあります。土台が抜けたまま語を選び直しても、結果は出ません。順序として減点の消去が先に来るのは事実です。ただ、その消去に3か月かけるのは配分の誤りです。数十ページ規模のサイトなら、土台の12項目は1日から2日で片付くでしょう。

時間の配分の目安を挙げると、最初の1週間で土台の12項目を終わらせ、2週目以降は狙う語の選定と記事の制作に時間を移すのが現実的です。定期的に見る10項目は、月初の1時間を予定表に固定してしまえば回ります。

項目を直したのに順位が動かないまま、次に何をするか決まっていませんか

減点を消し終えたあとに残るのは、どの語で勝ちにいくかという判断です。では、その語をどう決めるか。自社が今の状態で上位に出られる語は、検索数の大きさではなく、すでに並んでいるサイトの顔ぶれと、自社が同じ話題で持っている記事の本数で決まります。弊社では狙う語の候補を洗い出したうえで、取りにいく順番と必要な本数まで一緒に決めています。

症状別に見る優先順位の決め方

38項目に順番を付ける一番早い方法は、今出ている症状から逆にたどることです。症状ごとに、原因になりやすい層はおおむね決まっています。

今の症状

先に見る層

具体的に見る項目

公開した記事が検索結果に出てこない

土台

sitemapの送信、robots.txt、noindexの誤り、インデックス登録のリクエスト

サイト全体の流入が急に落ちた

土台と定期

転送の設定、noindexの混入、サーバーの応答、Search Consoleの通知

順位が20位から50位で止まっている

加点側

狙う語の選び直し、本文が読者の疑問に答えているか

順位が5位から15位で止まっている

記事ごと

タイトルの語、見出しの順番、記事どうしの重なり

以前は取れていた語が落ちた

定期

内容の古さ、競合の更新、内部リンクの変化

特定のページだけ流入がない

定期

どこからもリンクされていない状態、他ページとの内容の重複

6つの症状を並べてみると、上の2つと下の4つで対応が分かれるとわかるでしょう。上の2つは点検で原因が特定でき、直せば数日から数週間で戻ります。下の4つは記事の中身に踏み込む作業になり、時間の単位が月に変わります。

順位の症状から見る項目をたどる分岐の図

分岐がわかったら、着手の順番は次のとおりです。

1
STEP
現状を観測できる状態にする

Search Consoleとアクセス解析を入れ、どのページがどの語で何回表示されているかを見られるようにします。ここが無いままの改善は、効いたかどうかを判断できません。

2
STEP
土台の12項目を数日で片付ける

数十ページ規模なら1日から2日で終わります。ここに何か月もかけないと決めてしまってください。

3
STEP
症状から原因の層を決める

上の表で、今の症状に対応する層を選びます。複数当てはまるときは、影響するページ数が多いほうを先にします。

4
STEP
記事ごとの12項目を型にする

確認の順番を書いた表を1枚作り、記事を出すたびに同じ順で見ます。覚えようとせず、表を開く習慣にしてしまうほうが続きます。

チェックリスト運用でつまずく点

最後に、運用で起きやすい失敗を挙げます。項目の知識とは別の話で、どれも実際に見てきたものです。

  • 38項目を一度に全部やろうとして、記事を書く時間が残らない
  • 診断ツールの総合点を上げることが目的になり、順位と流入の数字を見なくなる
  • 一度やれば終わる項目を、毎月同じ手順で数え直す
  • 記事ごとの12項目を、公開したあとにまとめて確認する
  • 項目を満たしたことだけを成果として報告する

とくに注意したいのは最後のものです。「チェック項目を38件すべて満たしました」という報告は、作業が進んだ証拠にはなりますが、事業の成果を示していません。報告には必ず、検索からの流入数と、狙った語の順位を並べてください。項目の消化が進んでいるのに数字が動かないなら、加点側の作業に時間を移す合図だと読めます。

4つ目の「公開後にまとめて確認する」も影響が大きい失敗です。公開してから見出しの順番を直しても、検索エンジンが再度読み込むまでは反映されません。書く前と公開前に分けている理由は、直すコストが公開の前後でまったく違うからです。

よくある質問

SEO対策は自分でできますか

できます。土台の12項目も記事ごとの12項目も、手順を決めて回せば社内で進められる内容です。ただし記事ごとの12項目は本数が増えるほど時間を取られるため、手が回らない場合や狙う語の選び方の精度を上げたい場合は、外部に相談する選択肢もあります。開発の手が必要になるのは、表示速度の改善でサーバーやプログラムに触る場合と、数百ページ規模のサイトでURLの構造を変える場合でしょう。

どこから始めればよいですか

現状を観測できる状態を作るところからです。Search Consoleとアクセス解析を入れて、どのページがどの語で表示されているかを見る。ここを飛ばして項目を直すと、効いた作業と効かなかった作業の区別が付かなくなります。

効果が出るまでどのくらいかかりますか

項目によって違います。インデックスの不具合を直した場合は数日から数週間で検索結果に反映されます。記事の内容や狙う語を変えた場合は、数か月単位で見てください。

記事数を増やせば順位は上がりますか

数だけでは上がりません。同じ語を狙った記事が増えると、自社の記事どうしで順位を取り合う状態になります。増やす前に、すでに公開している記事がどの語で表示されているかを一覧にしてください。

有料のツールは必要ですか

最初は不要です。Search Console、アクセス解析、PageSpeed Insightsの3つで、本記事の項目はほぼ確認できるでしょう。有料のツールが必要になるのは、競合の被リンクを詳しく調べる段階や、数百件の語の順位を毎日記録する段階からです。

まとめ|チェックリストは減点を消す道具

SEOのチェックリストは、順位を上げる道具ではありません。減点を消して、同じ語を狙う他社と比べてもらえる状態に持ち込むための点検表です。ここを取り違えると、項目の消化に時間を使い切ったあとで順位が動かず、次に何をすればよいか分からない状態に戻ります。

進め方を整理します。まず一度やれば終わる12項目を、1日か2日で片付ける。次に定期的に見る10項目を月初の予定表に入れる。そして記事を出すたびの12項目を、確認の順番を書いた表として固定する。順位が止まっているなら、症状から原因の層をたどって、加点側に時間を移す判断をしてください。

私たち合同会社Writers-hubは、狙う語の選定から記事の制作、公開前の点検までを担う制作会社です。土台の点検は自社で進めながら、記事の本数が増えて手が回らなくなった部分だけを外に出すという進め方も、よくご相談をいただきます。どこまで自社で回すかの線引きから、一緒に考えさせてください。

どの項目から手をつけるか、社内で決めきれない段階でしょうか

サイトの規模や公開している記事の本数によって、先に効く項目は変わります。今の症状と、これまでに手を入れた範囲をお聞かせいただければ、土台の点検から始めるべきか、狙う語の選び直しから入るべきかをお伝えします。相談の時点で費用は発生しません。

この記事を書いた人

米山拓真

米山拓真

合同会社Writers-hub 代表社員

滋賀県立大学工学研究科の修士課程を修了後、大手制作会社の編集部を経て2019年にWebライターとして独立。2020年に記事制作を手順化した「ハブ式SEOライティングメソッド」を開発し、これまでに200人以上のライターを育成しました。2022年3月に合同会社Writers-hubを設立し、会社として累計8,000記事以上のSEO記事制作に携わっています。2024年にAIライティングシステム「一気通貫Pro」、2025年から書き手の文体を再現するAI編集者「Edico」を開発。このブログでは、クライアント案件と自社サイトで実際に試したことを書いています。

読んで終わりにしないために

記事の内容を自社に当てはめるとどうなるか、オンライン30分で一緒に整理します。費用はかかりません。

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