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Webマーケティングを独学できる本10選|読む順番と試し方も解説

Webマーケティングの独学で身につく量は、読んだ本の冊数より、読んだ内容を自分のサイトで試した回数で変わると感じています。ブログや担当しているサイトのように試せる場があれば、入門書が1冊あるだけでも始められます。本を買い足す前に、手元の本の1章分を試し、変更前後の数字を比べてみてください。

机の上に入門書、SEOの本、アクセス解析の本が左から順に並び、その横のノートパソコンにブログの管理画面とアクセス数のグラフが映っている情景。

「Webマーケティングは、まず本で知識をひと通り固めてから実践に移るもの」。学校の授業や資格試験では、教科書を読み終えてから問題を解く順番が当たり前だったため、独学でも同じ進め方を選ぶ方は多いでしょう。ところが入門書を何冊か読み終えてブログの管理画面を開いても、何から手を付ければよいのか決められないことがあります。

しかし、これまで企業の記事制作とSEOの支援を通じて、Webマーケティングを学び始めた多くの担当者の方と仕事をしてきた弊社の立場から言えるのは、本の知識は自分のサイトで試したときに初めて仕事で使える形になるということです。独学で読む本は、冊数より「読んだ内容を試せる順番」で選びます。

本記事では、独学に向く本10冊を全体像、施策の分野、アクセス解析の3段階に分けて紹介し、読んだ内容をスキルに変える読み方まで、記事制作の現場から順を追ってお伝えします。

この記事でわかること
  • 用語と施策の全体像は本で独学でき、数字から次の施策を決める力は試す場で身につく
  • 読む順番は、入門書1冊、自分が試せる施策の本、アクセス解析の本の順
  • 1章読むごとに自分のサイトで1か所変え、変更前後の数字を比べると知識が使える形になる
  • 管理画面の操作は本より公式ヘルプを正とし、本は発売日と版を確かめてから買う

Webマーケティングは本で独学できるか

Webマーケティングの用語と、SEO・Web広告・SNSといった施策の全体像は、本で独学できます。一方で、自分のサイトの数字を見て次に何を変えるかを決める力は、本を読むだけでは身につきません。

本が独学に向くのは、1冊の中で用語の定義から施策の手順までが順番に並んでいるからです。検索で見つかる解説記事は1つの疑問に答える形のものが多く、施策どうしのつながりは読み手が自分で組み立てることになります。

本で身につくこと
  • 用語の意味と、施策どうしの関係
  • SEO・Web広告・SNSそれぞれの基本の手順
  • どの数字が何を表すかという定義
本だけでは身につかないこと
  • 自分のサイトの数字から、次に直す箇所を決める判断
  • いま使われている管理画面の操作
  • 施策の結果が出なかったときの原因の切り分け

本だけでは身につかない3つは、どれも試す場で身につきます。自分で管理するブログや、仕事で担当しているサイトがあれば、読んだ施策をその週のうちに試せます。ブログサービスの中にはGA4(Googleのアクセス解析ツール)の計測タグを設置できないものもあるため、独学用にブログを作るなら、タグを入れられるサービスかを先に確かめてください。

独学で本を読む順番

Webマーケティングを本で独学するときは、全体像をつかむ入門書、自分が試せる施策の本、アクセス解析の本の順に読みます。入門書で用語を押さえておくと分野の本でつまずかず、最後に読むアクセス解析の本の内容を、自分が試した施策の数字で確かめられるからです。

段階

読む本

読み終えたら試すこと

1. 全体像

入門書を1冊

サイトの目的と、見込み客が検索しそうな言葉を書き出す

2. 施策の分野

試せる施策の本を1〜2冊

記事1本、広告1つ、投稿1本のどれかを作って出す

3. アクセス解析

GA4の本を1冊

試した施策の前後で数字を比べる

2段階目の分野は、試す場があるかで決めます。ブログを持っているならSEO、仕事で広告の予算を任されているならWeb広告、会社のSNSアカウントを担当しているならSNSです。試す場のない分野の本は、読んでも手順を確かめられないので後回しにします。

Webマーケティングを本で独学する3段階の順番

アクセス解析の本を最後に置くのは、数字の読み方を扱う本だからです。比べる数字が手元に無い時期に読むと、例として載っている画面を眺めるだけで終わります。

全体像をつかむ入門の本3選

全体像をつかむ1冊目には、物語の形で施策の役割を追える本が向いています。次の3冊はどれも物語やマンガに解説を組み合わせた構成で、1冊読めば2段階目へ進めます。

沈黙のWebマーケティング

『沈黙のWebマーケティング —Webマーケッター ボーンの逆襲— アップデート・エディション』(松尾茂起 著、エムディエヌコーポレーション、2020年)は、物語と解説記事を組み合わせた本です。物語では、Webマーケッターのボーン・片桐が、悪質な業者の被害を受けたクライアントのサイトを立て直していきます。解説記事はSEO、Webデザイン、セールスレター、コンテンツ作り、ソーシャルメディアの運用まで扱っています。

496ページと厚めですが、話の筋を追いながら読めるため、専門書に慣れていない人でも途中で止まりにくい一冊です。ブログを持っていて、SEOとコンテンツ作りから試したい人に向きます。

マンガでわかるWebマーケティング

『マンガでわかるWebマーケティング 改訂版 ―Webマーケッター瞳の挑戦!―』(村上佳代 著、インプレス、2017年)は、Web担当者向けの情報サイト「Web担当者Forum」で連載されたマンガを書籍にした入門書です。マンガのストーリーに沿って、Webマーケティングの考え方を解説しています。

2017年の発売のため、ツールの画面や個別の手法の説明は、いまの管理画面と合わない箇所があるはずです。施策の考え方と用語をつかむ1冊として読み、操作の手順は3段階目の本と公式ヘルプで確かめます。

ドリルを売るには穴を売れ

『ドリルを売るには穴を売れ』(佐藤義典 著、青春出版社)は、閉店寸前のレストランを立て直す物語を通して、ベネフィット、ターゲティング、差別化、4Pといったマーケティングの基本を解説する本です。Webに限らないマーケティングの本ですが、Webの施策を選ぶ前に「誰に何を売るか」を決める考え方が身につきます。

とりわけ見落とされがちなのが、SEOのキーワードも広告文も、誰に何を売るかが決まっていないと選べない点です。Webの入門書を読んで「施策は分かったが、何を書けばよいか決められない」と感じたら、この本を2冊目に読むと、キーワードや広告文を選ぶ前の段階を埋められます。

施策の分野別に深める本

施策の分野の本は、自分が試せる分野から1〜2冊選びます。分野ごとに、試す場と、読み終えて最初に試すことを次の表にまとめました。

SEOWeb広告SNS
試す場自分のブログ、担当サイト広告の管理画面と予算自分か会社のSNSアカウント
お金がかかるかサーバー代程度広告費がかかるかからない
数字が動くまで数か月かかることが多い配信を始めた日から投稿した日から
最初に試すこと記事1本のタイトルを書き直す広告文を2案作って配信する同じ話題で形式を変えて2回投稿する

個人で独学するなら、広告費のかからないSEOかSNSから始める人が多いでしょう。仕事で広告を任されている場合は、予算の範囲で試せるWeb広告を先に読んで構いません。

SEOを学ぶ本

SEOの本は、考え方を扱う入門書から読みます。1冊目の候補は次の2冊です。

  • 『10年つかえるSEOの基本【改訂新版】』(土居健太郎 著、技術評論社、2026年6月):知識ゼロの生徒と専門家の会話の形で進む、128ページの入門書です。検索エンジンの評価基準や検索する人の意図など、年数が経っても変わらない考え方を扱い、改訂新版ではAI検索への対応も加わりました
  • 『いちばんやさしい新しいSEOの教本 第3版』(インプレス、2023年11月):SEOの考え方から、企業サイトの担当者が行う施策の手順までを扱う教本です。第2版から5年ぶりに改訂されました

先に読むなら、ページ数が少なく会話の形で読める『10年つかえるSEOの基本』です。SEOの本を担当範囲に合わせて選ぶ方法は、SEOの本の選び方で詳しく解説しています。

Web広告を学ぶ本

Web広告は、検索結果に出る広告から学ぶと、キーワードを選ぶ考え方をSEOと共通で使えます。1冊目には『いちばんやさしいはじめてのGoogle広告の教本』(インプレス、2024年8月)が候補になります。

同じシリーズの『いちばんやさしい[新版]リスティング広告の教本』は2018年の発売で、紹介記事でいまも名前が挙がりますが、広告の管理画面は発売後に何度も変わっています。同じ分野に新旧の本があるときは、発売日の新しい版を選んでください。SEOと広告の使い分けはSEOとリスティング広告の違いで解説しています。

SNSマーケティングを学ぶ本

SNSは、アカウントの運用手順を扱う本と、SNSで商品が買われる仕組みを扱う本を1冊ずつ読むと、投稿の作り方と狙いの両方が分かります。

  • 『SNSマーケティングのやさしい教科書。改訂4版』(エムディエヌコーポレーション):はじめてSNSのマーケティングを担当する初心者に向けた、運用手順の本です。前の版の「改訂新版」は2019年の発売のため、買うときは改訂4版を選びます
  • 『僕らはSNSでモノを買う』(飯髙悠太 著、ディスカヴァー・トゥエンティワン):利用者が投稿した口コミ(UGC)を起点に、SNSで商品が知られて買われる流れをULSSASという型で説明した本です

アクセス解析を学ぶ本2選

アクセス解析の本は、GA4の操作を扱う本を先に1冊読み、数字から直す箇所を決める段階で、分析と改善を扱う本を足します。GoogleアナリティクスはGA4に切り替わり、それまでのユニバーサルアナリティクスは、標準のプロパティで2023年7月にデータの処理を終えました。2023年より前に出た本は画面がいまと違うため、書名や表紙に「GA4」とある版を選びます。

ユニバーサル アナリティクスは Google アナリティクス 4 に置き換わりました - アナリティクス ヘルプ
最終更新日: 2024 年 12 月 12 日 Google アナリティクス 4 は、ユニバーサル アナリティクスに代わる次世代の測定ソリューションです。ウェブサイトの測定を続けるには、Google アナリティクス 4 プロパティが必要です。移行がお済みでない場合は、Google
🌐 support.google.com
外部リンク

いちばんやさしいGoogleアナリティクス4の教本

『いちばんやさしいGoogleアナリティクス4の教本 第2版』(インプレス、2026年2月)は、GA4を「取る」「見る」「使う」の段階に分けて解説した初版を、最新の画面とメニュー構成に合わせて改訂した本です。第2版では、イベントの計測や広告との連携の説明が加筆されています。

GA4の設定から読むので、自分のブログにGA4を入れるところから独学する人の1冊目に向きます。GA4で最初に見る数字は、GA4の使い方でもまとめています。

Webサイトの分析・改善の教科書

『現場のプロがやさしく書いたWebサイトの分析・改善の教科書【改訂3版 GA4対応】』(小川卓 著、マイナビ出版、2023年8月)は、サイトの数字を見て、どこを直すかを決める分析と改善の手順を扱う本です。

GA4の教本で数字の見方を覚えた後に読むと、1段階目と2段階目で試した施策の数字を、この本の手順に当てはめて振り返れます。

アクセス解析の2冊の役割の違い

本の内容をスキルに変える読み方

本の内容を仕事で使えるスキルにするには、1冊を読み終えてから試すのではなく、1章読むごとに自分のサイトで1か所変えて数字を比べます。Webマーケティングの本は章ごとに独立した施策を扱っていることが多く、最後まで読まなくても試せるからです。

1
STEP
章を1つ読み、試すことを1つ決める

読んだ章から、自分のサイトで変えられることを1つだけ選びます。記事のタイトルを書き直す、広告文を1案足すなど、1回で変えるのは1か所にします。

2
STEP
変えた日と内容を記録する

変えた日付、変えた箇所、変える前の文言を、表計算ソフトなどに1行ずつ残します。記録が無いと、数週間後にどの変更が数字を動かしたのか分からなくなります。

3
STEP
同じ日数で前後の数字を比べる

変更前の2週間と変更後の2週間のように、同じ日数で比べます。記事のタイトルならサーチコンソールのクリック率、広告なら管理画面のクリック率を見ます。

4
STEP
本と結果が違えば公式ヘルプを確かめる

本のとおりにならなかったときは、GoogleのヘルプやSNSの公式ヘルプで、いまの仕様を確かめます。本が出た後に仕様が変わっている場合があります。

数字を比べる期間の長さは、SEOと広告で同じではありません。SEOはタイトルを変えてから検索結果に反映されるまで日数がかかるため、2週間で差が見えなければ期間を延ばします。広告は配信を始めた日から数字が出るので、1週間ほどで比べられます。

1章ごとに試して数字を比べる読み方の流れ

Googleが公開しているSEOスターターガイドは、SEOの本を読む間の答え合わせに使えます。本の記述とガイドが食い違うときは、ガイドの記述が現在のGoogleの方針です。

Google 公式 SEO スターター ガイド | Google 検索セントラル | Documentation | Google for Developers
検索エンジン最適化に関する、Google 公式の SEO スターター ガイドです。SEO の定義からウェブサイト運用者向けの基本的な施策まで、SEO 関連の基礎を幅広くご紹介します。
🌐 developers.google.com
外部リンク

独学用の本を買う前に確かめる点

独学用の本は、発売日と版、想定している読者、読んだ後に試せる手順があるかの3点を確かめてから買います。紹介記事のランキングは売れた順や紹介者の好みで並んでいて、あなたが次に読むべき順ではないからです。

  • 発売日と版を確かめ、同じ書名に新しい版があれば新しい版を選ぶ
  • 「はじめに」か出版社の紹介ページで、想定している読者が自分と同じ立場かを確かめる
  • 目次を開き、読んだ後に自分のサイトで試せる手順が載っている章があるかを確かめる

1つ目の版の確認は、とくにツールの操作を扱う本で効きます。この記事で紹介した本でも、SEO、広告、SNSの3分野で、紹介記事に古い版の名前が残っている例がありました。考え方を扱う本は年数が経っても使えますが、画面の操作を扱う本は、発売から数年で手順が合わなくなります。

本だけの独学で止まりやすい場面

本だけの独学が止まりやすいのは、試す場が無いとき、本と画面が違うとき、数字を見ても直す箇所が決められないときの3つです。前の2つは、ブログを用意することと公式ヘルプを確かめることで越えられます。

3つ目の、数字から直す箇所を決める判断は、本と公式ヘルプだけでは詰まりやすいところです。同じクリック率の低下でも、原因がタイトルなのか、検索順位が下がったためなのかで直す箇所が変わり、見分けるには施策を何度も回した経験が要ります。

Web担当者Web担当者

本は何冊か読んだのですが、自分のブログの数字を見ても、どこを直せばよいのか決められません。もっと本を読むべきでしょうか。

Writers-hub編集部Writers-hub
編集部

本をもう1冊足すより、いま読んだ本の1章分を、記事1本で試すほうが先だと考えます。直す箇所を決められないのは、比べる数字がまだ無いからかもしれません。1か所だけ変えて2週間後に数字を比べると、次に読む章と、次に直す箇所が決まってきます。

会社でWebマーケティングの担当になり、記事でのSEOから独学を始めた方の場合、学びながら記事の公開も進めなければならない場面があります。記事の構成や数字の読み方を相談できる相手が社内にいないと、1本ごとの判断に時間がかかります。

本で学んだSEOを、会社の記事で試す段階に来ていませんか

Writers-hubの内製化支援では、御社のサイトに合わせた記事のチェックリストと構成の型を用意し、担当者の方が書いた記事に継続して意見をお返しします。本で学んだ手順を、御社の記事で試しながら身につける進め方です。

Webマーケティングの独学と本のよくある質問

Webマーケティングの独学と本について、よく受ける質問に答えます。

Webマーケティングの本は何冊読めばよいですか

最初は3冊で足ります。入門書を1冊、自分が試せる施策の本を1冊、アクセス解析の本を1冊読み、それぞれの内容を自分のサイトで試してから、次の分野の本を足してください。

古い本は読まないほうがよいですか

考え方を扱う本は、発売から年数が経っていても読めます。管理画面の操作を扱う本は、発売日の新しい版を選び、手順が画面と合わないときは公式ヘルプを確かめてください。

資格の本で学ぶのはどうですか

資格の公式テキストは、用語を体系立てて覚えるのに使えます。Googleのアナリティクス認定資格や、一般社団法人ウェブ解析士協会のウェブ解析士がありますが、どちらも試す場で数字を扱う経験の代わりにはなりません。

紙の本と電子書籍はどちらがよいですか

管理画面を開きながら読むなら、画面の横に置ける紙の本が向きます。通勤中に全体像をつかむ入門書を読むなら、電子書籍でも困りません。

まとめ|本は冊数より読んで試す順番で選ぶ

Webマーケティングは、用語と施策の全体像なら本で独学できます。読む順番は、全体像をつかむ入門書、自分が試せる施策の本、アクセス解析の本です。

1章読むごとに自分のサイトで1か所変え、同じ日数で前後の数字を比べます。本を足すのは、読んだ内容を試し終えてからで間に合います。

私たち合同会社Writers-hubは、企業のオウンドメディア記事の制作と、社員が自分で記事を書ける体制づくりを支援しています。独学で学んだSEOを会社の記事で成果につなげたい方は、いまの体制と悩みをお聞かせください。

学ぶ間も、記事の公開を止めたくないとお考えですか

担当者の方が独学を進める間も、検索で読まれる記事は公開し続ける必要があります。Writers-hubは、キーワードの選定から構成、執筆、公開後の効果測定まで、記事制作を工程ごとに引き受け、どの工程を社内に残すかも一緒に決めます。

この記事を書いた人

米山拓真

米山拓真

合同会社Writers-hub 代表社員

滋賀県立大学工学研究科の修士課程を修了後、大手制作会社の編集部を経て2019年にWebライターとして独立。2020年に記事制作を手順化した「ハブ式SEOライティングメソッド」を開発し、これまでに200人以上のライターを育成しました。2022年3月に合同会社Writers-hubを設立し、会社として累計8,000記事以上のSEO記事制作に携わっています。2024年にAIライティングシステム「一気通貫Pro」、2025年から書き手の文体を再現するAI編集者「Edico」を開発。このブログでは、クライアント案件と自社サイトで実際に試したことを書いています。

読んで終わりにしないために

記事の内容を自社に当てはめるとどうなるか、オンライン30分で一緒に整理します。費用はかかりません。