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キーワードがYMYLに当たるかの見分け方|書くか外すかの判断基準

キーワードがYMYLに当たるかは、健康やお金といったジャンルで一括りにせず、1語ずつ「情報が間違っていたら読んだ人に大きな害が出るか」と「答えに専門家の知識が要るか」で分けることをおすすめします。専門家の答えが要るキーワードは、資格のある書き手か監修者を立てられるときだけ記事にし、立てられないときは外して、同じ読者が別の場面で検索する、体験談で答えられるキーワードに置き換える進め方を勧めています。

キーワード一覧の表に「YMYL」の列が足され、キーワードごとに「明らか」「かもしれない」「当たらない」の印が付いている様子を描いた図。

「健康やお金のキーワードはYMYLだから、うちのサイトでは扱わないほうがいい」。狙うキーワードを選んでいてYMYLという言葉に行き当たると、健康・お金・法律に関わる候補をまとめて外したくなります。YMYLの対象は「医療」「金融」「法律」のようなジャンルの一覧で紹介されることが多く、ジャンルごとに線を引くものだと受け取られやすいのです。

しかし、キーワード戦略の設計で数多くのキーワード一覧を作ってきた弊社の立場から言えるのは、YMYLに当たるかはジャンルでなくキーワードごとに決まるということです。同じ健康の話題でも、「歯ブラシ 交換 頻度」と「妊娠中 飲める 睡眠薬」では、情報が間違っていたときに読者が受ける害の大きさが違います。

本記事では、キーワードがYMYLに当たる条件から、1語ずつ確かめる手順、記事にするか一覧から外すかの判断まで、記事を書く前の段階でキーワードを選り分けてきた立場で、順を追ってお伝えします。

この記事でわかること
  • YMYLかどうかは、情報が間違っていたときに読者の健康・お金・安全・社会に大きな害が出るかで決まる
  • 同じジャンルの中でも、キーワードに付いた語によってYMYLの度合いが変わる
  • YMYLのキーワードでも、体験談で答えられるものと専門家の答えが要るものに分かれる
  • 検索結果の上位10件の運営者を見ると、そのキーワードで返されている答えの種類が分かる
  • 専門家の答えが要るキーワードは、資格のある書き手か監修者を立てられるときだけ記事にする

キーワードがYMYLに当たる条件

キーワードがYMYLに当たるのは、答えとして書かれた情報が不正確だったときに、読んだ人や社会に大きな害が出るおそれがある場合です。YMYLは「Your Money or Your Life」の略で、Googleが検索品質評価者向けに公開している「検索品質評価ガイドライン」で使われている言葉です。

検索品質評価ガイドラインの2025年9月11日版は、YMYLかどうかを次の4種類の害で判断するよう評価者に求めています。

害の種類

ガイドラインが挙げる内容

健康・安全

心と体の健康、身の安全やオンライン上の安全を損なうおそれ

経済的な安定

自分や家族の生活を支える力を損なうおそれ

行政・市民生活・社会

人々の集団、公共の関心事、公的機関への信頼、選挙や投票の情報に悪い影響を与えるおそれ

その他

人を傷つけるおそれや、社会の福利に悪い影響を与えるおそれ

YMYLは、当たるか当たらないかの二択でなく度合いで判断します。ガイドラインは「明らかにYMYL」「YMYLかもしれない」「YMYLではない、または可能性が低い」の3段階で考えるよう書いており、多くの話題はYMYLではないとも述べています。

YMYLの度合いを3段階で示した図

評価者の採点は、検索順位を直接動かしません。ガイドラインは冒頭で、1件の評価が特定のページの表示や順位を変えることはないと明記しています。

一方、Google検索セントラルの有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成には、YMYLのトピックではGoogleのシステムがE-E-A-Tの優れたコンテンツを特に重視すると書かれています。E-E-A-Tは、経験・専門性・権威性・信頼性の4つを指す言葉です。

static.googleusercontent.com
🌐 static.googleusercontent.com
外部リンク

※ 出典:Google「General Guidelines(検索品質評価ガイドライン)」2025年9月11日版、Google検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」

同じジャンルでも分かれるYMYLのキーワード

同じジャンルの中でも、キーワードは1語ずつYMYLの度合いが違い、体験談で答えられるものと専門家の答えが要るものに分かれます。ジャンルを決めるのはメインの語ですが、検索した人が何をしたいかは、メインの語に付いた「書き方」「口コミ」「いくら」のような語で変わるためです。

キーワードごとに変わる害の大きさ

害の大きさは、同じ健康や買い物の話題の中でも3段階に分かれます。ガイドラインが3段階の例として挙げた話題を、キーワードの形に置き換えると次のとおりです。

話題

明らかにYMYL

YMYLかもしれない

YMYLではない

日常の行動

救急外来 行く目安

歯ブラシ 交換 頻度

ジーンズ 洗う頻度

買い物

処方薬 購入

車 レビュー

鉛筆 おすすめ

※ 出典:Google「General Guidelines」2025年9月11日版の2.3にある例を、キーワードの形に置き換えて作成

処方薬は害を生むおそれがあり、免許のある薬局から買う必要があるため、ガイドラインは処方薬の購入を明らかにYMYLとしています。車は大きな買い物でも、家族や友人に聞いて選ぶ人が多いため、YMYLかもしれない側に置かれています。

Web担当者Web担当者

健康やお金に関わるキーワードは、まとめて候補から外したほうが安全ではありませんか。

Writers-hub編集部Writers-hub
編集部

まとめて外せば、1語ずつ判断する手間は省けますね。ただ、歯ブラシを替える頻度のように、ガイドラインが友人と気軽に話す健康の話題として扱うキーワードまで失います。外すかどうかは、ジャンルでなく1語ずつ決めてください。

キーワードごとに変わる答えの種類

明らかにYMYLのキーワードでも、検索した人が求める答えが体験談なら、専門家でない人の記事が役に立つ場合があります。ガイドラインは、体験を伝えるページと、専門家に任せるべき情報や助言を、同じ話題の中で分けて例示しています。

話題

体験談で答えられるキーワード

専門家の答えが要るキーワード

妊娠中の睡眠

妊娠後期 寝方 クッション

妊娠中 飲める 睡眠薬

確定申告

確定申告 めんどくさい

確定申告 書き方

老後の資金

積立サービス 口コミ

老後資金 いくら必要

※ 出典:Google「General Guidelines」2025年9月11日版の3.4.1にある例を、キーワードの形に置き換えて作成

体験を伝えるページが高く評価されうるのは、内容が信頼でき、安全で、専門家の間で広く認められた見解と食い違わない場合に限られます。体験談の記事でも、妊娠中に飲める睡眠薬のような内容に踏み込めば、専門家が書くべき内容になります。

同じ話題の中で、体験談で答えるキーワードと専門家の答えが要るキーワードが分かれる図

キーワードがYMYLか確かめる4つの手順

キーワードがYMYLかは、キーワード一覧を作る段階で、次の4つの手順で1語ずつ確かめます。

1
STEP
検索した人が読んだ後にすることを書く

キーワードごとに、検索した人が記事を読んだ後に何をするかを1行で書きます。「薬を飲む」「申告書を出す」「お金を預ける」のように、体やお金、手続きに関わる行動が出てきたキーワードは、次の手順で害の大きさを確かめます。

2
STEP
間違っていたときの害を2つの問いで確かめる

ガイドラインが判断に迷ったときの問いとして挙げる2つを、キーワードに当てます。「注意深い人なら専門家や信頼できる情報源を探すか、小さな誤りでも害が出るか」に当てはまるキーワードはYMYLの可能性が高いので「明らか」の側に置きます。「多くの人が友人に気軽に聞いて済ませる話題か」に当てはまれば「当たらない」の側に、どちらとも言えなければ「かもしれない」に置きます。

3
STEP
答えに専門知識が要るかを分ける

明らかにYMYLのキーワードは、検索した人が求める答えが体験談か、専門家の助言かを分けます。手続きの書き方、必要な金額、薬を飲んでよいかのように、手順や金額や可否を答えるキーワードは専門家の答えが要る側です。

4
STEP
検索結果の上位10件の運営者を書き出す

キーワードで実際に検索し、上位10件のページの運営者を書き出します。公的機関や専門機関、企業、個人のどれが何件あるかを数えます。

判定の結果は、キーワード一覧に列を足して残します。度合いの列に「明らか」「かもしれない」「当たらない」、答えの列に「体験談」「専門家」と書いておけば、記事の構成を作った後で書き手を探し直す手戻りを防げます。

YMYLの度合いを検索上位の運営者で確かめる方法

検索結果の上位10件の運営者を見ると、そのキーワードで検索した人に、Googleが今どんな答えのページを返しているかが分かります。手順2と手順3の判定は書き手側の見立てなので、検索結果と照らし合わせて確かめます。

上位10件に多い運営者

検索した人に返されている答え

公的機関、医療機関、金融機関、士業の事務所

専門家や公的な立場からの答え

専門家の確認を受けたメディアと、企業の解説記事

専門家の確認を経た解説

個人の体験談、口コミサイト、Q&Aサイト

体験した人の話

返されている答えが専門家や公的な立場からの答えなら、手順3の判定を「専門家」に、体験した人の話なら「体験談」にそろえます。

上位の大半を専門機関が占めるキーワードは、記事の中身だけでは並びにくいと弊社は見ています。上位のページは、運営する組織の資格や実績そのものを根拠として示しており、資格のない書き手が同じ根拠を記事の中に用意できないためです。

検索結果の上位10件の運営者を3つの型で比べた図

検索結果の顔ぶれは、Googleのアップデートなどで入れ替わります。判定した日付をキーワード一覧に残し、記事を書く直前にもう一度検索して、上位の運営者が変わっていないかを確かめてください。

候補のキーワードを、書けるものと外すものに分けられていますか

候補が数百語になると、1語ずつ検索結果を確かめるだけでも時間がかかります。弊社のSEOキーワード戦略設計では、候補のキーワードごとに検索した人の意図と検索結果の上位を確かめ、御社の書き手と根拠で記事にできるかを分けたうえで、書く順番を決めます。

YMYLのキーワードを書くか外すかの判断

YMYLのキーワードを書くか外すかは、手順で決めた度合いと答えの種類に、自社が示せる書き手と根拠を重ねて決めます。

キーワードの判定

判断

記事に用意するもの

YMYLではない

書く

ほかの記事と同じ

YMYLかもしれない

書く

数値や条件に、公的機関などの出典を付ける

明らかにYMYLで、体験談で答えられる

自社や利用者の体験があれば書く

体験した人の名前と立場、専門家の見解と食い違わないかの確認

明らかにYMYLで、専門家の答えが要る

資格のある書き手か監修者を立てられるときだけ書く

書き手や監修者の名前と資格、公的機関の一次資料

一覧から外したキーワードは、同じ読者が別の場面で検索する、体験談で答えられるキーワードに置き換えられないかを探します。

明らかにYMYLのキーワードを記事にする前には、次の5点がそろうかを確かめます。

  • 書き手か監修者の名前と、資格や経歴を記事に載せられる
  • 数値・制度・手順の出典に、公的機関や業界団体の一次資料を示せる
  • 運営者の名前、所在地、問い合わせ先をサイトに載せている
  • 制度の改正や新しい知見が出たときに、内容を見直す担当を決めている
  • 健康食品や化粧品などの効果を書くときは、薬機法や景品表示法の決まりに沿って書ける

5点のうち1つでもそろわないキーワードは、そろうまで一覧の後ろに回します。それぞれの整え方は、GoogleがYMYLと呼ぶページの範囲|判定の考え方と対策の優先順位で紹介しています。

YMYLのキーワードでよくある質問

YMYLのキーワードでよくある質問は3つあります。

個人や中小企業のサイトでもYMYLのキーワードで上位に入れますか

体験談で答えられるYMYLのキーワードなら、個人や中小企業のサイトにも上位に入る余地があります。ガイドラインは、明らかにYMYLの話題でも、本人の体験を伝えるページは、内容が信頼でき、安全で、専門家の見解と食い違わなければE-E-A-Tが高いと評価されうるとしています。治療の選び方や老後資金の運用のように専門家の答えが要るキーワードは、資格や実績を示せないサイトでは並びにくいと見ています。

キーワードがYMYLかを判定するツールはありますか

Googleは、キーワードごとにYMYLかどうかを示す一覧やツールを公開していません。第三者が作った判定ツールはありますが、結果はそのツールによる推定です。ツールの結果は手順2の目安に使い、最後は検索結果の上位10件の運営者で確かめます。

YMYLではないキーワードなら、書き手の表示は省けますか

YMYLではないキーワードでも、誰が書いたかは記事に示します。Google検索セントラルは、著者の情報が求められる記事では著者名を載せることを強く勧めており、その範囲をYMYLのトピックに限っていません。YMYLではないキーワードで省けるのは、監修者を立てる、すべての数値に公的機関の出典を付けるといった、害を防ぐための手間です。

まとめ|YMYLはジャンルでなくキーワードで決まる

YMYLかどうかは、ジャンルでなくキーワードごとに見分けます。キーワード一覧の段階で、害の大きさと答えの種類を1語ずつ判定し、検索結果の上位10件の運営者で確かめてから、書くか外すかを決めてください。

私たち合同会社Writers-hubは、SEOのキーワード戦略の設計から記事の制作までを手がけ、キーワード一覧を作る段階で、どの語を誰が書くかまで決めてきました。

外すしかないと考えていたキーワードの近くに、書ける切り口は残っていませんか

今のキーワード一覧をお送りいただければ、YMYLに当たるキーワードを外すか、体験談で答えられる別のキーワードに置き換えるかを一緒に確かめます。

この記事を書いた人

米山拓真

米山拓真

合同会社Writers-hub 代表社員

滋賀県立大学工学研究科の修士課程を修了後、大手制作会社の編集部を経て2019年にWebライターとして独立。2020年に記事制作を手順化した「ハブ式SEOライティングメソッド」を開発し、これまでに200人以上のライターを育成しました。2022年3月に合同会社Writers-hubを設立し、会社として累計8,000記事以上のSEO記事制作に携わっています。2024年にAIライティングシステム「一気通貫Pro」、2025年から書き手の文体を再現するAI編集者「Edico」を開発。このブログでは、クライアント案件と自社サイトで実際に試したことを書いています。

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