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キャッチコピーメーカーの使い方|無料ツールの種類と入力のコツ

キャッチコピーメーカーで使える案が出るかどうかは、ツールの種類より、入力する材料で決まると考えています。誰に向けた言葉か、何を約束するか、その根拠になる数字や事実を先に書き出してから入力すると、他社の名前に入れ替えても通じてしまう案が減ります。出てきた案は、根拠を示せない「No.1」や「最安」を外してから選んでください。

手書きのメモに書かれた「誰に」「何を約束するか」「根拠」「使う場所」の4つの材料がツールに入り、たくさんの案のカードの中から1枚が選ばれていく様子を描いた図。

「キャッチコピーメーカーに商品名を入れれば、そのまま使える一行が出てくるはず」。ツールの紹介ページに、短い入力ですぐ案が出ると紹介されているため、そう考えて使い始める方は多いでしょう。ところが実際に試すと、どの店にも当てはまりそうな案が並び、自社の言葉として使えるか迷うことがあります。

しかし、弊社はこれまで、多くの記事のタイトルや見出しの案を生成AIに出させ、人が選んで直してきました。その経験から言えるのは、ツールが出す案の質は、入力した材料の具体さで決まるということです。商品名だけを渡されたツールは、同じ業種でよく使われる言い回しを組み立てるしかありません。

本記事では、キャッチコピーメーカーの種類から、入力する材料、出てきた案の絞り方、公開前に確かめる点まで、AIに言葉の案を出させてきた立場で順を追ってお伝えします。

この記事でわかること
  • キャッチコピーメーカーの3つのタイプでいちばん違うのは入力できる材料の量で、材料をいくつでも書けるのは汎用の生成AI
  • 誰に・何を約束するか・約束の根拠・使う場所の4つを入力すると、自社に当てはまる案が出やすくなる
  • 社名を同業の他社の名前に入れ替えても意味が通る案は、候補から外す
  • 根拠を示せない「No.1」「最安」は、一般の消費者向けの広告では景品表示法の問題になる

キャッチコピーメーカーでできること

キャッチコピーメーカーは、商品名や商品の説明を入力すると、キャッチコピーの候補を自動で出すツールです。無料で使えるものが多く、1回の入力で複数の案が出ます。

キャッチコピーメーカーに任せられるのは、言い回しの候補を短い時間で数多く出すところまでです。誰に向けて何を約束するかを決めることと、案に書かれた内容が事実かを確かめることは、使う人の仕事として残ります。

キャッチコピーメーカーに任せられること
  • 1つの材料から、言い回しの違う案を数多く出す
  • ツールによっては、丁寧な語調やくだけた語調に変えた案を出す
  • 自分では思いつかない語の組み合わせを見せる
使う人が決めること
  • 誰に向けた言葉にするか
  • 何を約束し、その根拠に何を示すか
  • 案の内容が事実か、広告の決まりに触れないか

キャッチコピーメーカーを使うときは、使う人が材料を決めて入力し、ツールが出した案から使う人が1本を選びます。

キャッチコピーメーカーを使う流れの図

キャッチコピーメーカーの3つのタイプ

キャッチコピーメーカーは、入力のしかたと案の作られ方で、穴埋め型、キャッチコピー専用のAIツール、汎用の生成AIの3つに分かれます。3つのタイプでいちばん違うのは、入力できる材料の量です。

穴埋め型キャッチコピー専用のAIツール汎用の生成AI
入力するもの商品の一般名、客の行動を表す動詞、店名商品名、商品の説明、語調指示の文章(材料をいくつでも書ける)
案の作られ方用意された言い回しに、入力した語を当てはめるAIが商品の説明から案を作るAIが指示の文章から案を作り、追加の指示で直す
主なツールコピーメカCatchy、SEOptimerのAIキャッチコピー生成器ChatGPT、Gemini

穴埋め型のツール

穴埋め型が向いているのは、言い回しの型を手早く眺め、自分で書くときの参考にする使い方です。コンテンツイズキング株式会社が運営するコピーメカでは、動詞を「買う」「予約する」などの選択肢から選ぶと、毎回違う案が7つ出ます。サイトには全部で220案と書かれており、同じ語を入れたほかの店にも、同じ言い回しの案が出ることがあります。

ツールを使わずに自分で書く手順は、キャッチコピーとは?作り方の手順と名作事例に学ぶ、伝わる言葉の型で扱っています。

キャッチコピー専用のAIツール

キャッチコピー専用のAIツールでは、商品の説明文を書くだけで、指示の文章を考えずに案を出せます。株式会社デジタルレシピのCatchyは、プロダクト名と説明を入れるとキャッチコピーを出す機能を持つ、AIのライティングツールです。2026年10月時点の無料プランでは、毎月付与されるクレジットの範囲で使えます。

SEOptimerのAIキャッチコピー生成器は、ブランドの説明を入れ、日本語を含む言語と、プロフェッショナルやカジュアルなどの語調を選んで案を出します。

汎用の生成AI

汎用の生成AIは、誰に何を約束するかまで細かく指定して案を出したいときに向いています。出た案に「もっと短く」「看板用に15字以内で」と続けて頼めるため、案を直す作業まで同じ画面で進められます。

使える案が出る入力の材料

キャッチコピーメーカーから自社に当てはまる案を出すには、誰に向けた言葉か、何を約束するか、約束の根拠、使う場所の4つを入力します。

  • 誰に:読んでほしい人と、その人が置かれている状況
  • 何を約束するか:読んだ人が得られること
  • 約束の根拠:数字、作り方、仕入れ先など、自社について言える事実
  • 使う場所:載せる媒体と、入る字数の上限

穴埋め型のツールには、4つの材料を入れる欄がありません。材料を全部使うなら、汎用の生成AIに指示の文章で渡します。たとえば、昼休みの短い会社員に向けたラーメン店の看板なら、次のように書くと、看板に載る長さで店の事実を含む案が出ます。

TEXT
次の材料で、店頭の看板に載せるキャッチコピーを10案出してください。
・誰に:昼休みが45分しかない、近くの会社で働く人
・約束すること:注文してから5分で食べ始められる
・約束の根拠:麺と具を朝に仕込み、注文を受けたら麺をゆでて盛るだけにしている
・使う場所:店頭の看板。15字以内
・使わない言葉:No.1、最高、こだわり

キャッチコピー専用のAIツールでは、説明文の欄に同じ4つの材料を文章で書き込みます。

Web担当者Web担当者

商品名だけを入れて、出てきた案から選ぶのでは足りませんか。

Writers-hub編集部Writers-hub
編集部

言い回しの参考に眺めるだけなら、商品名だけでも足ります。ただ、商品名だけだと、同じ商品を扱うほかのお店にも当てはまる案が並びます。読んでほしい人と約束を入れると、案の中に自店の事実が入り、選ぶときも約束に合う案かどうかで判断できます。

4つの材料を一度書き出しておけば、チラシやSNSの投稿など、別の媒体の案を出すときにも同じ材料を使えます。

生成AIへの指示の書き方が、担当者ごとの工夫で止まっていませんか

弊社では、実務で使っている生成AIへの指示の文章と手順を教材にして、社内のどの業務にAIを使うかを整理します。担当者が自分で指示を書けるようになるまで、ワークショップで伴走します。

ツールの案が他社と似てしまう理由

キャッチコピーメーカーの案が他社と似てしまうのは、ツールが入力された一般的な語から、広告でよく使われてきた言い回しを組み立てるからです。同じ業種の会社は同じ一般名を入れるため、別の会社のツールの画面にも近い案が並びます。

とりわけ見落とされがちなのが、約束の根拠に「新鮮な素材」「丁寧な対応」のような、どの会社でも書ける言葉を入れてしまうことです。根拠がどの会社にも言える言葉なら、材料を4つそろえても、出てくる案は他社と変わりません。

根拠の欄には、自社でしか言えない事実を書きます。自社でしか言えない事実とは、数字、時刻、場所、作り方、客から実際に言われた言葉のことです。「新鮮な魚」と入れるより「毎朝6時に漁港で仕入れた魚」と入れるほうが、案の中に仕入れの時刻と場所が残ります。

一般的な根拠と自社の事実を入れたときの案の違いを比べた図

出てきた案から1本に絞る手順

キャッチコピーメーカーが出した案は、次の4つの手順で1本に絞ります。

1
STEP
約束とずれた案を外す

入力した「誰に」と「何を約束するか」に合わない案を、最初に外します。語の響きがよい案でも外すのは、約束が違えば、読んだ人が店に別のことを期待するからです。

2
STEP
他社の名前に入れ替えて読む

案の中の店名や商品名を、同業の他社の名前に入れ替えて読みます。入れ替えても意味が通る案は、読んだ人が自社を思い出す手がかりにならないため、候補に残しません。

3
STEP
載せる場所で読む

看板なら数メートル離れた位置から、Webサイトならスマートフォンの最初の画面で読み、字数と行の折り返しを確かめます。

4
STEP
客に近い人に2〜3案を見せる

残った2〜3案を販売の担当者や実際の客に見せ、何を約束している言葉に読めたかを聞きます。入力した約束と同じ答えが返ってきた案を選びます。

残った案がどれも他社の名前で通じるなら、見直すのは案ではなく材料です。約束の根拠を自社の事実に書き換えてから、もう一度案を出します。

案の中の店名を他社の名前に入れ替えて確かめる様子の図

公開前に確かめる3つの点

キャッチコピーメーカーで作った案を公開する前に確かめることは3つあります。

「No.1」「最安」などの根拠

生成AIの案には、「No.1」「最安」「業界初」のように、調べた結果がなければ書けない言葉が入ることがあります。一般の消費者に向けた広告では、「顧客満足度No.1」などの表示が合理的な根拠に基づかず事実と異なる場合、景品表示法の不当表示として問題になります。

消費者庁が2024年9月に公表した資料にも、No.1表示についての景品表示法上の考え方が明記されています。調査の結果を示せない最上級の言葉は、候補に残しません。

「No.1表示に関する実態調査報告書」の公表について | 消費者庁
🌐 www.caa.go.jp
外部リンク

※ 出典:消費者庁「「No.1表示に関する実態調査報告書」の公表について」(2024年9月26日)

化粧品や健康食品のキャッチコピーでは、効き目をうたう言葉が、医薬品医療機器等法(薬機法)の広告の規制に触れることもあります。

他社の登録商標との重なり

商品名やロゴと並べて長く使うキャッチコピーは、同じ言葉を他社が商標登録していないかを確かめます。登録されている言葉を自社の商品やサービスの目印として使うと、商標権の侵害を問われることがあるためです。

登録の有無は、独立行政法人工業所有権情報・研修館が運営するJ-PlatPat(特許情報プラットフォーム)の商標検索で調べられます。読み方でも検索できるため、表記が違って読みが同じ登録も見つけられます。

ツールの利用規約

無料のツールでも、生成した文を商用で使えるか、入力した文章をどう扱うかは、ツールごとの利用規約で決まっています。発売前の商品の情報を入れる前に、入力内容がAIの学習に使われるかを、規約や設定画面で確かめます。

キャッチコピーメーカーのよくある質問

キャッチコピーメーカーを使う前に迷いやすい点は3つあります。

無料のキャッチコピーメーカーだけで足りますか

店頭のPOPやSNSの投稿のように、短い期間で差し替える言葉なら、無料のツールで作った案で足ります。足りないのは、社名と並べて何年も使う言葉です。後から変えると、名刺や看板、広告まで作り直すことになるためです。長く使う言葉は、材料を決める段階から社内の複数の人や外部の書き手と詰めてから、ツールに入力します。

製造業(メーカー)のキャッチコピー作りにも使えますか

製造業のキャッチコピーにも使えます。取引先の企業に向けた言葉なら、「誰に」に取引先の業界と担当者の役職を、「約束の根拠」に加工の精度や納期、受けられる最小ロットなどの数字を入れます。「高品質」「技術力」のような言葉だけでは、同業の他社と同じ案しか出ません。

作ったキャッチコピーの効果はどう確かめますか

Web広告に使うキャッチコピーは、2つの案を同じ期間に配信し、クリック率を比べて確かめます。Webサイトの最初の画面に置く言葉なら、比べるのは、入れ替える前と後の同じ長さの期間の問い合わせの数です。店頭の看板のように数字で比べにくい言葉は、来店した客に何を見て来たかを聞きます。

まとめ|キャッチコピーの出来はツールより材料で決まる

キャッチコピーメーカーの案の出来は、ツールより入力する材料で決まります。まずは、誰に向けた言葉か、何を約束するか、約束の根拠、使う場所の4つを書き出し、汎用の生成AIかキャッチコピー専用のAIツールに入力してみてください。出てきた案は、他社の名前に入れ替えて通じる案と、根拠を示せない言葉を含む案を外してから選びます。

私たち合同会社Writers-hubは、SEO記事の制作と、企業の生成AI活用の立ち上げを支援しています。キャッチコピーで約束した内容を、Webサイトの記事やページで根拠とともに説明する段階からご相談いただけます。

キャッチコピーで約束したことの根拠を、Webサイトで説明できていますか

キャッチコピーを読んで興味を持った人は、Webサイトで約束の根拠を探します。今のサイトのURLと決めたキャッチコピーをお聞かせいただければ、根拠を伝える記事やページの案をご提案します。

この記事を書いた人

米山拓真

米山拓真

合同会社Writers-hub 代表社員

滋賀県立大学工学研究科の修士課程を修了後、大手制作会社の編集部を経て2019年にWebライターとして独立。2020年に記事制作を手順化した「ハブ式SEOライティングメソッド」を開発し、これまでに200人以上のライターを育成しました。2022年3月に合同会社Writers-hubを設立し、会社として累計8,000記事以上のSEO記事制作に携わっています。2024年にAIライティングシステム「一気通貫Pro」、2025年から書き手の文体を再現するAI編集者「Edico」を開発。このブログでは、クライアント案件と自社サイトで実際に試したことを書いています。

読んで終わりにしないために

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