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キャッチフレーズとは?キャッチコピーとの違いと例、長く使える作り方

キャッチフレーズを作るときは、目を引く言い回しを探す前に、事業を続ける限り事実であり続ける約束を1つ選ぶことをおすすめします。広告ごとに書き替えるキャッチコピーと違い、キャッチフレーズは名前と一緒に何年も見聞きしてもらうことで覚えてもらう言葉だからです。決めた後は、Webサイトや名刺など客の目に触れる場所で、同じ言葉のまま使い続けてください。

社名の看板の横に短い言葉を書いた帯が掛かり、手前の年ごとのカレンダーがめくれていっても、帯の言葉だけが同じまま残っている様子を描いた図。

「キャッチフレーズもキャッチコピーも、目を引く一行のことだろう」。会社や商品のキャッチフレーズを任されて、広告の見出しのような目立つ言い回しから探し始める方もいるでしょう。職場でも2つの言葉は区別されずに使われることが多いので、作り方まで同じだと思われがちです。しかし、目立つかどうかを基準に選ぶと、次の広告を作るたびに、もっと目立つ言い回しへ替えたくなります。

弊社はこれまで、企業のWebサイトに載せる記事のタイトルや見出しを数多く作ってきました。その経験から言えるのは、キャッチフレーズは目を引く強さより、何年も言い続けられるかで選ぶ言葉だということです。記事の見出しは一度読まれれば役目を終えますが、キャッチフレーズは名前と一緒に繰り返し見聞きしてもらうことで、名前を思い出すきっかけになるからです。

本記事では、キャッチフレーズの意味とキャッチコピーとの違いから、名前と結びついた例、長く使える一行の作り方と使い続け方まで、企業のWebサイトの記事を作ってきた制作会社の視点で順を追ってお伝えします。

この記事でわかること
  • キャッチフレーズは、会社・商品・人の名前と一緒に繰り返し使い、名前を覚えてもらうための短い言葉
  • 2つを分けて使う場合、広告ごとに書き替えるのがキャッチコピー、何年も同じ言葉を使うのがキャッチフレーズ
  • 長く使われてきたキャッチフレーズは、名前の音を入れる・約束を一言で言い切る・使う場面を言うのいずれかで名前と結びついている
  • 作るときは、事業を続ける限り変わらない約束を1つ選び、名前と続けて声に出しながら案を絞る
  • 決めた言葉は、Webサイト・名刺・広告のどこでも同じ言葉・同じ語順のまま使い続ける

キャッチフレーズの意味と使われる場面

キャッチフレーズとは、会社や商品、人の名前と一緒に繰り返し使い、名前を覚えてもらうための短い言葉です。広告の宣伝文句という意味でキャッチコピーとほぼ同じように使われることも多く、どちらの呼び方が正しいという決まりはありません。

Cambridge Dictionaryは、英語のcatchphraseを、組織や人物が何度も繰り返し使うことで、その組織や人物と結びつくようになった言い回しと説明しています。一方、キャッチコピーは英語のcatchとcopyを組み合わせた和製英語です。英語の広告では、見出しをheadline、ブランド名に添えて繰り返す短い言葉をtaglineやsloganと呼びます。

catchphrase
1. a phrase that is often repeated by and therefore becomes connected with a…
🌐 dictionary.cambridge.org
外部リンク

※ 出典:Cambridge Dictionary「catchphrase」

キャッチフレーズは、会社や商品の広告のほかに、人やWebサイトを紹介する場面でも使われます。お笑い芸人やスポーツ選手が名前と一緒に紹介される決まり文句、Webサイトのサイト名に添える一文、就職活動の自己紹介で名乗る一言も、キャッチフレーズと呼ばれます。

キャッチコピーとキャッチフレーズの違い

キャッチコピーとキャッチフレーズを分けて使う場合、2つの違いは同じ言葉を使い続ける期間にあります。キャッチコピーは広告ごとに書き替え、キャッチフレーズは何年も同じ言葉を使います。似た言葉のスローガンも加えた3つの言葉の違いは、次の表のとおりです。

比べる点

キャッチフレーズ

キャッチコピー

スローガン

使う期間

何年も同じ言葉を使う

広告や季節ごとに書き替える

目標や方針を掲げている間

主に載せる場所

社名や商品名の横、CMの最後、Webサイトの最初の画面

広告、チラシ、商品ページの見出し

経営方針の発表、社内の掲示、選挙やイベント

読んだ人に残したいこと

名前と約束を一緒に覚えてもらう

その広告の商品に目を留め、続きを読んでもらう

掲げた目標や主張に賛同してもらう

とりわけ見落とされがちなのが、社内でキャッチコピーと呼んでいる言葉が、何年も使い続けるキャッチフレーズにあたる場合です。言葉づくりを頼まれたら、呼び方でなく何年使う言葉かを依頼した人に確かめます。

キャッチコピーとキャッチフレーズの使う期間の違いを示した図

名前と結びついたキャッチフレーズの例

長く使われてきたキャッチフレーズは、名前の音を言葉に入れる、約束を一言で言い切る、使う場面や気持ちを言う、の3つの型のどれかで名前と結びついています。

名前とキャッチフレーズを結びつける3つの型の図

名前の音を言葉に入れる型

名前の音を言葉に入れる型は、社名や商品名を、キャッチフレーズの中で意味のある言葉として使います。キャッチフレーズを口にすると名前も一緒に言うことになるため、言葉だけが覚えられて名前を忘れられることが起きにくい型です。

キャッチフレーズ

会社・商品

名前との結びつき方

目のつけどころが、シャープでしょ。

シャープ

社名を「鋭い」という意味の言葉として文に入れている

あなたと、コンビに、ファミリーマート

ファミリーマート

「コンビニ」と同じ音の「コンビに」を入れ、社名で締めている

セブン‐イレブン いい気分

セブン‐イレブン

社名の「イレブン」と「いい気分」の音を重ねている

セコム、してますか?

セコム

社名に「してますか」を続け、警備を頼むことを表す動詞のように使っている

約束を一言で言い切る型

約束を一言で言い切る型は、客が商品から得られることを短い言葉で言い切ります。

キャッチフレーズ

会社・商品

名前との結びつき方

100人乗っても大丈夫

稲葉製作所「イナバ物置」

物置の丈夫さを、上に乗れる人数で言い切っている

お、ねだん以上。

ニトリ

値段より品質が上回るという約束を、社名の前に置いている

インテル入ってる

インテル

パソコンの中にインテルの部品が入っていることを、社名を主語にして言っている

使う場面や気持ちを言う型

使う場面や気持ちを言う型は、商品を使う人の動きや、使っているときに浮かぶ気持ちを言葉にします。客が同じ場面に出会うと、キャッチフレーズと一緒に名前を思い出してもらいやすくなります。

キャッチフレーズ

会社・商品

名前との結びつき方

やめられない、とまらない

カルビー「かっぱえびせん」

食べ始めると手が止まらない場面を言い、CMでは商品名と続けて流れる

そうだ 京都、行こう。

JR東海

京都への旅を思い立った瞬間のひとり言を言葉にしている

NO MUSIC, NO LIFE.

タワーレコード

音楽のない暮らしは考えられないという客の気持ちを言っている

名作と呼ばれるキャッチコピーを型ごとにさらに読み解いた例は、キャッチコピーとは?作り方の手順と名作事例に学ぶ、伝わる言葉の型で紹介しています。

長く使えるキャッチフレーズの作り方

長く使えるキャッチフレーズは、約束を1つ選び、名前と結びつく案を書き、名前と続けて声に出しながら絞る順で作ります。言い回しより先に、何年たっても事実であり続ける約束を決めます。言い回しから探すと、響きのよさで選んだ案の約束が、数年後に事実と食い違うことがあるためです。

1
STEP
何年たっても変わらない約束を1つ選ぶ

価格、キャンペーン、今年の新機能のように数年で変わる事柄は、約束に使いません。選ぶのは、作り方、品質の基準、客にとっての使い道のように、事業を続ける限り変わらない事実です。候補が2つ以上あるときは、アンケートや問い合わせで、客が自社を選んだ理由として最も多く挙げたものを残します。

2
STEP
名前と結びつける型で案を書く

名前の音を言葉に入れる型、約束を一言で言い切る型、使う場面や気持ちを言う型の3つで、キャッチフレーズをそれぞれ5案以上書きます。名前の音を言葉に入れる型は、社名や商品名に、ふだん使う言葉と同じ音や意味が含まれているときに使えます。

3
STEP
名前と続けて声に出す

キャッチフレーズの案の後ろに社名や商品名を付けて声に出し、一息で言えるか、名前とつながって聞こえるかを確かめます。声に出して言いよどむ案は外します。

4
STEP
他社の名前に入れ替えて読む

キャッチフレーズの案の中の名前を同業の他社に入れ替えて読み、それでも意味が通る案は外します。他社の名前でも通じる言葉は、聞いた人が自社を思い出す手がかりになりません。

5
STEP
商標登録されていないか確かめる

残ったキャッチフレーズの案は、他社が同じ言葉を商標登録していないかを、独立行政法人工業所有権情報・研修館が運営するJ-PlatPatの商標検索で確かめます。名刺や看板に刷った後で使えないと分かると、作り直す物が多くなるためです。

約束を一言で言い切る型で「最安」「No.1」のように他社と比べた結果を書くのは、比べた根拠を示せる場合に限ります。根拠を示せない比較の言葉は、景品表示法の不当表示にあたるおそれがあり、何年も使ううちに比べた結果が変わることもあります。

作ったキャッチフレーズを覚えてもらう使い方

作ったキャッチフレーズは、名前と一緒に、同じ言葉・同じ語順のまま、客の目に触れる場所で何年も使い続けることで覚えてもらえます。

1つのキャッチフレーズを同じ言葉のまま複数の場所に載せる様子の図

キャッチフレーズを載せる場所は、客が社名や商品名を目にする場所と重ねて選びます。

  • Webサイトの最初の画面で、ロゴや社名のすぐ横
  • 名刺とメールの署名で、社名の下
  • チラシやパンフレットの表紙
  • CMや動画の最後に社名を出す画面
  • 店頭の看板や商品のパッケージ

場所ごとにキャッチフレーズの語尾や語順を変えると、客には別々の言葉として届き、名前と一緒に見てもらった回数が1つの言葉に集まりません。

Web担当者Web担当者

同じ言葉を何年も使っていると、見ている人も飽きてしまいませんか。

Writers-hub編集部Writers-hub
編集部

毎日見ていれば飽きるでしょう。ただ、キャッチフレーズを毎日目にしているのは、たいてい作った社内の人です。客がキャッチフレーズを目にするのは、広告やWebサイトを見たときだけです。新しさで目を引く役目は広告ごとのキャッチコピーに任せ、キャッチフレーズは同じ言葉のまま使い続けてください。

キャッチフレーズを変えてよい場合

キャッチフレーズを変えてよいのは、約束が事実でなくなったとき、社名や商品名を変えたとき、売る相手を変えたときです。どれにも当たらないなら、言葉を作り直すより、まだ載せていない場所に載せるほうが、名前と一緒に見てもらう回数が増えます。

WordPressのキャッチフレーズ欄

WordPressで作ったWebサイトでは、管理画面の「設定」の「一般」にある「キャッチフレーズ」の欄にも、決めたキャッチフレーズを同じ言葉で入れます。「キャッチフレーズ」の欄に入れた言葉は、テーマや設定によって、サイト名の横や、検索結果に表示されるトップページのタイトルに使われます。古いサイトでは、インストールしたときの仮の英文が残っていることもあるため、一度開いて確かめてください。

キャッチフレーズで約束したことを、Webサイトの記事で説明できていますか

キャッチフレーズを見て興味を持った人が、次に約束の根拠を確かめに行く先は、Webサイトの記事やページです。弊社は、検索した人の疑問に答えるSEO記事を企画から執筆まで手がけ、キャッチフレーズの約束を裏付ける事実を記事にしています。

キャッチフレーズでよくある質問

キャッチフレーズの文字数に決まりはなく、自己紹介や就活のキャッチフレーズも同じ考え方で作れます。

キャッチフレーズは何文字くらいがよいですか

キャッチフレーズの文字数に決まりはありません。目安は、社名や商品名と続けて一息で言える長さです。本記事で例に挙げた日本語のキャッチフレーズは、句読点と空白を除くと6〜16文字に収まっています。

自己紹介や就活のキャッチフレーズも同じ作り方でよいですか

自己紹介や就活のキャッチフレーズも、同じ考え方で作れます。社名の代わりに自分の名前を、約束の代わりに自分の強みを1つ選び、名前と続けて言える短い言葉にします。就活で使う場合は、面接で「なぜそう言えるのか」と聞かれたときに話せる経験を、キャッチフレーズと一緒に用意しておきます。

キャッチフレーズの類語や言い換えには何がありますか

キャッチフレーズの類語には、うたい文句、宣伝文句、標語、スローガン、モットーがあります。うたい文句と宣伝文句は、キャッチフレーズとほぼ同じ意味で使えます。標語は交通安全のように人々に行動を呼びかける言葉、モットーは自分が日ごろ守る信条を指し、どちらも名前を覚えてもらうための言葉ではない点が違います。

まとめ|キャッチフレーズは言い続けられるかで選ぶ

キャッチフレーズは、目を引く強さより何年も言い続けられるかで選びます。まずは、事業を続ける限り変わらない約束を1つ書き出し、名前の音を入れる型、約束を一言で言い切る型、使う場面や気持ちを言う型で案を書いてみてください。決めた言葉は、Webサイトの最初の画面から名刺まで、同じ言葉・同じ語順のまま使い続けます。

私たち合同会社Writers-hubは、SEO記事の企画から執筆・編集までを手がけ、企業のWebサイトに載せる記事のタイトルや見出しを作ってきました。キャッチフレーズで約束したことを、Webサイトのどのページや記事で説明するかからご相談いただけます。

キャッチフレーズとWebサイトの見出しで、同じ約束を伝えられていますか

キャッチフレーズで約束したことと、Webサイトの見出しや記事に書いてあることが食い違うと、確かめに来た人は約束を信じにくくなります。今のサイトのURLをお知らせいただければ、キャッチフレーズの約束と食い違う見出しや、約束の根拠が書かれていないページを一緒に洗い出します。

この記事を書いた人

米山拓真

米山拓真

合同会社Writers-hub 代表社員

滋賀県立大学工学研究科の修士課程を修了後、大手制作会社の編集部を経て2019年にWebライターとして独立。2020年に記事制作を手順化した「ハブ式SEOライティングメソッド」を開発し、これまでに200人以上のライターを育成しました。2022年3月に合同会社Writers-hubを設立し、会社として累計8,000記事以上のSEO記事制作に携わっています。2024年にAIライティングシステム「一気通貫Pro」、2025年から書き手の文体を再現するAI編集者「Edico」を開発。このブログでは、クライアント案件と自社サイトで実際に試したことを書いています。

読んで終わりにしないために

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