「WordPressには無料版と有料版があり、きちんとしたサイトにするなら有料版を買う必要がありそう」。WordPress.comの料金ページには「無料」の隣に「パーソナル」「プレミアム」「ビジネス」が並んでおり、ソフトの無料版と有料版のように見えるため、そう受け取る方は少なくありません。
しかし、WordPressをはじめとするCMSに載せる記事を数多く制作してきた弊社の立場から言えるのは、WordPressのソフトそのものは誰でも無料で使え、お金を払う先はサイトを置く場所と、更新や保守を任せる範囲だということです。料金は初年度の割引価格でなく、2年目以降の年額で比べます。
本記事では、WordPress.comの有料プランの料金から、自分でサーバーを借りる場合の費用、2年目以降の年額での比べ方まで、企業サイトの運用に記事制作で関わる立場から順を追ってお伝えします。
- WordPressのソフトは無料で、料金はWordPress.comの有料プランか、サーバーとドメインにかかる
- WordPress.comの有料プランは1年払いの初年度で月400円から4,500円(税別)
- 無料プランとの違いは、独自ドメイン・広告・容量・プラグインの4点
- 1年払いの割引は初年度だけで、2年目からは年額とドメインの更新料が上がる
- 有料プランに上げても、検索から来る人が増えるかは記事の中身で決まる
WordPressは有料か無料か
WordPressのソフトは無料で、料金がかかるのはサイトを置く場所と、後から足す機能です。WordPressには、運営会社のサービスに登録して使う「WordPress.com」と、ソフトをダウンロードして自分で借りたサーバーに入れる「WordPress.org」の2つの使い方があり、どちらを選ぶかでお金を払う先が変わります。

使い方 | お金を払う先 | ソフトの更新や保守をする人 |
|---|---|---|
WordPress.com | 運営会社Automatticの有料プラン | 運営会社(ソフトは自動で更新される) |
WordPress.org | レンタルサーバー会社とドメインの登録会社 | 自分 |
「WordPressの有料版」と呼ばれているものの多くは、WordPress.comの有料プランを指しています。WordPress.orgのソフトは配布ページから無料でダウンロードでき、有料版というソフトはありません。

WordPress.comの有料プラン4つの料金
WordPress.comの有料プランは、パーソナル・プレミアム・ビジネス・コマースの4つで、1年払いの初年度は月あたり400円から4,500円(税別)です。
| パーソナル | プレミアム | ビジネス | コマース | |
|---|---|---|---|---|
| 月払いの月額 | 1,280円 | 2,500円 | 5,600円 | 10,000円 |
| 1年払いの初年度 | 4,800円 | 9,600円 | 29,760円 | 54,000円 |
| 1年払いの2年目以降 | 6,960円 | 13,200円 | 42,000円 | 76,800円 |
| ストレージ | 6GB | 13GB | 50GB | 50GB |
| 主に加わる機能 | 独自ドメイン、広告の非表示、プラグイン | すべてのプレミアムテーマ、支払いの受け取り、Googleアナリティクス連携 | リアルタイムバックアップ、SFTPとSSH、ステージングサイト、24時間の優先サポート | WooCommerceによるネットショップの機能 |
※ 金額はすべて税別で、2026年9月に日本から見たWordPress.comの料金ページの表示です。1年払いの初年度の価格は「特別オファー」として表示されている割引価格で、料金ページには通貨が国によって異なる場合があると書かれています。
表の右にあるプランは、左にあるプランの機能をすべて含みます。コマースは、WordPress.comの中でネットショップを開くためのプランです。

無料プランと有料プランの違い
WordPress.comの無料プランと有料プランの違いは、独自ドメイン・広告・容量・プラグインの4点です。無料プランでもサイトの置き場所(ホスティング)は無料で使え、固定ページや投稿は数の制限なく作れます。
無料プランのサイトは「〇〇.wordpress.com」のアドレスで公開され、訪問者にはWordPress.comの広告が表示されます。画像などを保存できる容量は1GBで、プラグイン(機能を足す追加ソフト)は入れられません。アクセスの統計も、見られるのは直近7日間の分だけです。
次の項目に1つでも当てはまるなら、パーソナル以上の有料プランを選びます。
- 会社名や屋号のドメインでサイトを公開したい
- 訪問者にWordPress.comの広告を見せたくない
- プラグインで予約や集計などの機能を足したい
- 画像や資料のファイルが1GBを超えそう
- 7日より前のアクセス数を見て、記事の見直しに使いたい
名刺やチラシにサイトのアドレスを刷る予定があるなら、公開の時点から独自ドメインにしておくと、刷り直しがいりません。
WordPress.orgで自分で運営する費用
WordPress.orgを自分で借りたサーバーに入れて運営する費用は、レンタルサーバー代とドメイン代が中心で、実務では年1万円から2万円前後に収まることが多いと見ています。テーマとプラグインは無料のものでも公開でき、有料のものは必要になってから買えば足ります。
項目 | 必須か | 費用の目安 |
|---|---|---|
レンタルサーバー | 必須 | 月500円から1,500円前後 |
独自ドメイン | 必須 | 年1,000円台から数千円 |
SSL(通信の暗号化) | 必須 | 多くのレンタルサーバーで無料 |
テーマ | 任意 | 無料から、有料は買い切りで1万円から2万円前後 |
プラグイン | 任意 | 多くは無料で、一部に有料版がある |
※ 費用は、サーバーの契約期間(長く契約するほど月額が下がる料金体系が多い)、申し込み時のキャンペーン、ドメインの種類(.jpは.comより高い傾向)で変わります。
ドメインには、登録時のキャンペーン価格と2年目からの更新料が大きく違うものがあります。申し込む前に、ドメインの登録会社の料金表で更新料を確かめます。
WordPress.orgでは、ソフト本体・テーマ・プラグインの更新とバックアップを自分で行います。多くのレンタルサーバーが自動更新やバックアップの機能を用意していますが、プラグインの更新で表示が崩れたときに原因を探して直すのは自分です。
年間費用は2年目以降の料金で比べる
WordPressの年間費用は、初年度の割引価格でなく、2年目以降に払う更新時の年額で比べると、契約後の請求額と食い違いません。WordPress.comの1年払いは、パーソナルが初年度4,800円から2年目は6,960円に、ビジネスが29,760円から42,000円に上がります(いずれも税別)。
さらに、1年払いか2年払いで付く独自ドメインは、無料になるのが最初の1年間だけです。2年目からは、上がったプランの年額にドメインの更新料が加わります。割引の無い月払いを選んでも安くはならず、パーソナルを月払いで1年続けると15,360円(税別)で、1年払いの2年目以降の年額6,960円の2倍を超えます。

試しに有料プランを使うなら、返金を受けられる期間の中で判断します。WordPress.comの返金の案内では、1年・2年・3年のプランは購入か更新から14日以内、月払いのプランは7日以内なら全額が返金され、ドメインは登録から96時間以内に取り消せば返金されます。返金期間を過ぎると、残りの月数分の日割りの返金はありません。
WordPress.orgで借りるレンタルサーバーも、初回の契約だけ割り引く料金体系があります。WordPress.comとWordPress.orgを比べるときは、どちらも2年目以降の年額とドメインの更新料を足した金額で並べます。

目的別のプランの選び方
WordPressのプランは、サイトで何をしたいかと、ソフトの更新や保守を誰が担うかで選びます。趣味のブログを試すだけなら無料プランで始められ、会社名のドメインで問い合わせを集める企業サイトなら、WordPress.comのビジネスか、自分で保守するWordPress.orgが候補です。
| 無料プラン | パーソナル・プレミアム | ビジネス | WordPress.org | |
|---|---|---|---|---|
| 趣味のブログを試す | ◎ | ○ | △ | ○ |
| 屋号のドメインで店舗や事業を紹介する | × | ◎ | ○ | ○ |
| 問い合わせを集める企業サイト | × | ○ | ◎ | ◎ |
| デザインやコードを細かく変える | × | △ | ○ | ◎ |
| 更新や保守を自分でしたくない | ◎ | ◎ | ◎ | △ |
プレミアムとビジネスの境目は、コードの書き換えとバックアップが要るかです。ビジネスではSFTPやSSHでサイトのファイルを直接触れ、変更を試すステージングサイトとリアルタイムバックアップも使えます。制作会社にサイトの制作や改修を頼む予定があるなら、ビジネスかWordPress.orgにしておくと、制作会社が普段の手順で作業できます。
有料プランで変わらない検索からの集客
WordPressの有料プランで変わるのはドメイン・広告・機能で、検索から人が来るかどうかは、検索した人の疑問に答える記事がサイトにあるかで決まります。

プレミアム以上で使えるSEOの設定は、検索結果に出るタイトルや説明文を整える機能で、記事そのものは作りません。
ビジネスプランにすれば、検索で上位に出やすくなりますか。
編集部
プランを上げても、記事がなければ検索からの訪問は増えません。お客さんがどんな言葉で探しているかを調べ、その疑問に答える記事を何本書くかを先に決めてから、必要な機能のあるプランを選ぶと、使わない機能に払わずに済みます。
企業サイトを運用し始めると、支出で大きくなるのは、プランの料金より記事を書く人の時間です。記事1本を調べて書いて直すのに担当者が数時間使うとすると、月に数本書くだけで、人の時間にかかる費用はビジネスプランの月あたり3,500円(2年目以降の年額42,000円を12で割った額・税別)を上回ると見ています。
プランを決めた後、何の記事から書けばよいか迷っていませんか
お客さんが検索する言葉を調べ、どの記事をどの順番で書くかを決めるところからお手伝いします。WordPressのプランを選ぶ前でも、選んだ後でもご相談いただけます。
WordPressの有料プランのよくある質問
WordPressの有料プランは、無料プランから途中で切り替えられ、料金は税別で、解約時の返金には期間の決まりがあります。
WordPress.comでは、いつでも無料プランから有料プランへ切り替えられます。有料プランをより上のプランに変えるときは、残りの月数に応じたアップグレードクレジットが新しいプランの支払いから差し引かれます。
WordPress.comの料金ページの金額は税別です。支払いのときに税が加わります。
有料テーマや有料プラグインを買わなくても、無料のテーマでサイトは公開できます。有料テーマは、デザインの調整や装飾の機能を自分で組む手間を減らしたいときに選びます。
返金期間を過ぎた後の解約では、残りの期間分は返金されません。1年・2年・3年のプランは購入か更新から14日以内、月払いのプランは7日以内に解約すれば全額が返金されます。
まとめ|WordPressの料金は2年目の年額で比べる
WordPressのソフトは無料で、お金を払う先は、WordPress.comの有料プランか、WordPress.orgを入れるサーバーとドメインです。WordPress.comの1年払いは初年度だけ割り引かれ、無料の独自ドメインも最初の1年だけなので、比べる金額は2年目以降の年額とドメインの更新料です。ソフトの更新や保守を任せたいならWordPress.com、自分で担えるならWordPress.orgが候補になります。
私たち合同会社Writers-hubは、SEO記事の制作と、何の記事を書くかを決めるキーワード戦略の設計をお手伝いしています。WordPressのプランを決めた後は、検索から人が来る記事をどの順番で書くかが、サイトの運用費のうち人の時間を多く使う部分になります。
サイトは用意できたのに、記事を書く時間が取れていませんか
お客さんが検索する言葉を調べるところから記事の執筆までを引き受け、担当者の方が記事を書く時間を、サイトの他の運用に回せるようにします。







