「フリーランスに頼めば、ホームページは制作会社より安く作れそう」。フリーランスは一人で作業するため、制作会社のような営業や進行管理の担当者の費用が見積に乗らないと考えられているからです。ところが、フリーランスの見積は、同じ10ページのサイトでも、原稿と写真を誰が用意するかや、公開後の更新を誰がするかで金額が変わります。頼む作業の範囲をそろえるまでは、制作会社の見積とも、ほかのフリーランスの見積とも比べられません。
本記事では、フリーランスの見積で金額が変わる4つの項目から、月額払いの制作会社との比べ方、頼むときに書面で決めることまで、小さなお店のホームページを月額払いで作っている制作会社の視点で順を追ってお伝えします。
- フリーランスのホームページ作成に業界で決まった料金表はなく、金額はページの数や原稿と写真の用意など4つの項目で変わります
- 見積は、4つの項目を書いた同じ文面を、頼む相手の全員に送ってから比べます
- 月額払いとは、2年間に払う額と、公開後の更新を誰がするかをそろえて比べます
- 1回作って自分で更新できるならフリーランス、毎月相談しながら直したいなら月額払いが合います
- 従業員を雇わず一人で受けているフリーランスに事業のホームページを頼むときは、業務の内容や報酬の額などを書面やメールで相手に示す決まりがあります
フリーランスの見積で金額が変わる4つの項目
フリーランスにホームページ作成を頼む金額には、業界で決まった料金表がありません。一人ひとりが依頼の中身を聞いてから見積を出し、金額は次の4つの項目で変わります。同じページの数でも、4つの項目がそろわない見積どうしは比べられません。

ページの数
フリーランスの見積は、ページの数が増えるほど高くなります。金額の差が出やすいのは、デザインを一から起こすページの数です。メニューの紹介とスタッフの紹介のように、同じ並びで中身だけが違うページは、1つのデザインを使い回せます。
見積を頼む前に、トップやメニュー、アクセス、お問い合わせのように、作りたいページを書き出しておきます。お知らせやブログを載せたいときは、記事を自分で足していく仕組みが要ることも書き添えます。
原稿と写真の用意
原稿と写真を自分で用意すると、フリーランスの見積は下がります。文章を書く作業と写真を撮る作業が、見積から外れるためです。
フリーランスの中には、デザインとサイトの組み立てだけを受け、原稿と写真は依頼する側が用意する前提で見積を出す人もいます。見積に原稿と写真の行が無いときは、どちらが用意する前提かを聞いて確かめます。自分で用意する場合は、ページの数だけ原稿を書く時間がかかり、原稿がそろうまで公開日が決まりません。
公開後の更新の仕組み
公開後に文章や写真を自分で差し替えたいなら、管理画面から更新できる仕組み(CMS)を組み込んでもらいます。CMSを組み込む作業が加わるぶん、最初の見積は上がります。管理画面の仕組みそのものにも不具合や安全のための更新が出るので、誰が更新するかも見積の段階で決めます。
管理画面が無いサイトは、営業時間やメニューを1か所変えるだけでも、そのたびにフリーランスに頼むことになります。納品の後の更新は制作費とは別の依頼になるため、1回いくらで受けてもらえるかを先に聞いておきます。
修正の回数
デザインや文章を何回まで直せるかでも、見積の金額は変わります。
見積に修正の回数が書かれていないと、何回目から追加の費用がかかるかが分からず、公開の直前に金額が増えることがあります。修正できる回数と、超えたときの1回あたりの金額は、見積の段階で書いてもらいます。
見積を比べるための依頼の文面
フリーランスの見積を比べるには、4つの項目を書いた同じ文面を、見積を頼む相手の全員に送ります。伝える中身が相手ごとに違うと、届いた見積の差が、作業の範囲の差なのか料金の差なのか分かりません。
小さなお店が5ページのサイトを頼むときの文面の例です。
- ページの数:トップ、メニュー、店内とスタッフの紹介、アクセス、お問い合わせの5ページ
- 原稿と写真:原稿はこちらで書き、写真の撮影はお願いしたい
- 更新の仕組み:営業時間とメニューの値段は、自分で差し替えたい
- 修正の回数:デザインの修正は2回までで見積もってほしい
見積が届いたら、4つの項目が見積書のどの行に入っているかを確かめます。見積書に無い作業は、自分でするか別に頼むことになるので、その費用も足してから並べます。
フリーランスへの支払いと月額払いの比べ方
フリーランスに制作費を払う場合と、制作会社の月額払いは、初期費用でなく、2年間に払う額と更新の分担で比べます。月額払いは初期費用が0円でも、毎月の支払いが続くためです。
2年間に払う額のそろえ方
フリーランスに頼む場合の2年間に払う額は、サーバーとドメインの費用、更新を頼む費用を、それぞれ2年分にして制作費に足してそろえます。フリーランスに頼んだサイトも、公開を続けるにはサーバーとドメインの費用が毎年かかり、制作費の見積に入っていなければ自分で契約して払うためです。
月額払いの側も、月額に含まれる作業と含まれない作業を確かめます。

弊社の月額払いとの並べ方
弊社のホームページ制作の月額払いを例に、比べる項目を並べると次のとおりです。
比べる項目 | フリーランスに制作費を払う場合 | 弊社の月額払い |
|---|---|---|
初期費用 | 見積の制作費 | 0円 |
続けて払う額 | サーバーとドメインの費用、更新を頼んだときの費用 | 月額19,800円(税別)、最低2年 |
ページの数 | 見積で決める | 10ページまで、お知らせやブログの記事のページは数えない |
文章や写真の差し替え | 管理画面の有無で決まる | お店が管理画面で差し替える |
公開後の相談 | 契約で決める | 毎月30分までの打ち合わせ |
サイトとドメインの持ち主 | 契約で決める | 2年たつとお客様のものになる |
途中でやめるとき | 契約で決める | 制作費の残りを払う |
弊社の月額払いで最初の2年に払う額は、19,800円×24か月で47万5,200円(税別)です。フリーランスの見積に、サーバーとドメインの2年分と更新を頼む費用を足した額を、この金額と並べます。2年たった後も運用を頼むなら、月額5,000円(税別)、年払いなら年5万円(税別)がかかります。
フリーランスと月額払いが向く2つの場面
フリーランスに頼むか月額払いの制作会社に頼むかは、公開後の更新を自分でできるかと、最初に制作費をまとめて払えるかで決まります。

1回作って自分で更新できるとき
1回作れば、あとは自分で文章や写真を差し替えられる人には、フリーランスに頼む形が合います。ページの数や作りを自分で決めて頼めるので、10ページを超えるサイトや、決まった型に収まらないデザインも頼めます。
制作費をまとめて払えて、2年の契約期間に縛られたくない場合も、フリーランスへの依頼が向いています。フリーランスを選ぶときは、作りたいサイトに近い規模の制作実績を見せてもらいます。
毎月相談しながら直したいとき
最初にまとまった制作費を用意しにくく、公開後も相談しながら直したい小さなお店には、月額払いが合います。弊社の月額払いでは、初期費用0円で10ページまで作り、毎月30分までの打ち合わせで公開後の相談を受けます。
10ページを超えるサイトや、2年より短い期間だけ使うサイトには、弊社の月額払いは合いません。2年の途中でやめると、制作費の残りを払うことになるためです。
10ページほどのお店のサイトを、初期費用をかけずに作りたい方へ
弊社のホームページ制作では、初期費用0円・月額19,800円(税別)で10ページまで作り、文章や写真はお店が管理画面で差し替えられます。今あるサイトの作り直しにも使えます。彦根の制作会社ですが、県外のお店にはオンラインで対応しています。
フリーランスに頼むときに書面で決めること
会社やお店が事業のホームページをフリーランスに頼むときは、取引の条件を書面やメールで相手に示します。2024年11月1日に施行されたフリーランス・事業者間取引適正化等法で、発注する側の義務になっているためです。
法律で示す取引の条件
フリーランスに頼んだ会社やお店は、すぐに業務の内容や報酬の額、支払期日、納品日などの条件を相手に示します。示す方法は書面のほか、電子メールやSNSのメッセージ、チャットツールなどでもかまいません。義務の一覧は、公正取引委員会・中小企業庁・厚生労働省のリーフレットで確かめられます。
この決まりが当てはまるのは、相手が従業員を雇わずに一人で受けているフリーランスのときです。発注する側が従業員を雇っているか、役員が2人以上いれば、納品を受けた日から60日以内のできるだけ早い日を支払期日に決め、その日までに払う義務も加わります。ここでの従業員は、週20時間以上・31日以上働く見込みで雇っている人を指します。
従業員を雇っているか役員が2人以上いる会社やお店が、1か月以上続く制作を頼むときは、フリーランスに責任がないのに、決めた報酬を後から減らすことや、費用を払わずに作り直させることなど、7つの行為が禁じられています。基本契約や契約の更新で1か月以上続く場合も同じです。修正の回数と追加の費用を見積で決めておけば、どこからが追加の依頼かで食い違いません。

ドメインとデータの扱い
ドメインの名義やサイトのデータの扱いも、法律で示す条件と同じ書面に入れておきます。一人で受けているフリーランスが病気などで連絡が取れなくなると、ほかにサイトを直せる人がいないためです。
- ドメインとサーバーの名義:自分の名義で契約するか、フリーランスの名義で預けるか
- 管理画面のログイン情報:納品のときに受け取るか
- サイトのデータ:納品後に受け取れるか、別の制作者が手を加えてよいか
ドメインがフリーランスの名義のままだと、ほかの制作者に頼み直すときに、名義を移すためのフリーランス本人の手続きが要ります。
知り合いのフリーランスに頼むので、取り決めはメールのやりとりだけで済ませても大丈夫でしょうか。
編集部
メールで済ませること自体は問題ありません。法律でも電子メールで示すことは認められていますが、相手から書面を求められたときは、書面でも渡す決まりです。ただ、条件が何通ものメールに分かれていると、食い違ったときにどれが最後の取り決めかを探すことになります。業務の内容や報酬の額、修正の回数、ドメインの名義などを1通にまとめて送っておけば、その1通を見返せば済みます。
依頼から公開までの流れや、依頼先を選ぶときの見方は、サイト作成の外注|費用相場・依頼先の選び方と成果が出る進め方で順を追って紹介しています。
まとめ|フリーランスの見積は4つの項目をそろえて比べる
フリーランスにホームページ作成を頼む金額は、業界で決まった料金表でなく、ページの数や原稿と写真の用意など、依頼の中身で決まります。相場の金額を探すより、同じ文面で見積を取るほうが自分の金額が早く分かります。月額払いの制作会社とは、2年間に払う額と、公開後の更新を誰がするかをそろえて比べます。
私たち合同会社Writers-hubは、滋賀県彦根市で、小さなお店のホームページを初期費用0円の月額払いで作っています。
フリーランスの見積と月額払い、どちらが合うか迷っていませんか
作りたいページと、公開後に自分で差し替えたい情報を教えてください。月額払いの10ページで収まるか、フリーランスに頼んだほうが合うかを、ご相談のときに一緒に確かめます。今あるサイトの作り直しにも使えます。







