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オーガニック検索の意味と増やし方|指名検索を分けて数字を読む

オーガニック検索の数字でSEOの成果を判断するときは、社名やサービス名での検索と、それ以外の検索に分けて見ることをおすすめします。社名での検索は広告や営業、紹介で会社を知った人の訪問が中心で、記事を直しても数が動きにくい一方、指名以外の検索からの訪問は、記事やページの改善で増やせるためです。

検索結果の画面から出た訪問の流れが、社名で検索した人と悩みの言葉で検索した人の2本に分かれ、それぞれ別の棒グラフへ集まっていく様子を描いた図。

「GA4を開くとOrganic Searchがいちばん多いから、うちのSEOはうまくいっているはず」。アクセス解析の画面でオーガニック検索という言葉を知った担当者の方は、Organic Searchの数字をSEOの成果と受け止めることがよくあります。GA4のチャネル別の表では、広告を使わずに検索から来た訪問が1行にまとまって表示されるためです。

しかし、オーガニック検索の数字には、記事の出来と関係なく増える訪問も含まれています。弊社はこれまで多くの企業サイトで記事を制作し、公開後の検索流入を記事ごとに分析してきました。分析を重ねて言えるのは、オーガニック検索の数字は、社名で探した人と悩みで探した人の合計だということです。社名で探した人の多くは広告や営業、紹介で先に会社を知っており、記事の成果を見るには、社名以外で探した人を分けて数える必要があります。

本記事では、オーガニック検索の意味と確かめ方から、指名検索を分けた数字の読み方と増やし方まで、検索流入の数字を見てきた立場で順を追ってお伝えします。

この記事でわかること
  • オーガニック検索は、検索結果のうち広告枠を除いた部分と、そこから来た訪問のことで、自然検索とも呼ばれる
  • 社名やサービス名で検索して来た訪問も、GA4ではDirectでなくOrganic Searchに入る
  • 訪問の数はGA4で、検索キーワードはSearch Consoleで確かめる
  • Search Consoleで指名検索を分けると、記事やページの改善で増えた訪問の数が見える
  • 指名以外の検索はページの改善と記事の追加で、指名検索は検索の外で社名を知る人を増やすことで増える

オーガニック検索とは何か

オーガニック検索とは、GoogleやYahoo! JAPANなどの検索結果のうち、広告枠を除いた検索結果のことです。英語のorganicは「自然の」という意味で、自然検索、オーガニックサーチ、organic searchとも呼ばれます。

アクセス解析では、オーガニック検索の結果をクリックしてサイトに来た訪問も、オーガニック検索と呼びます。GA4では、オーガニック検索から来た訪問を、Organic Searchというチャネル(訪問の経路の分類)で数えます。

オーガニック検索の順位は検索エンジンがページの内容などから決めており、広告費を払っても上がりません。SEOは、オーガニック検索で自社のページを上位に出すための取り組みです。

検索結果の画面で広告枠とオーガニック検索の枠を分けて示した図

オーガニック検索と広告・Directの違い

オーガニック検索が検索広告と違うのは、表示される枠と費用、順位の決まり方です。GA4のDirectとは、検索を通って来た訪問かどうかが違います。

検索広告(リスティング広告)との違い

オーガニック検索と検索広告は同じ検索結果の画面に並び、違いは次の5つの点に表れます。

比べる点

オーガニック検索

検索広告

表示される枠

広告枠を除いた検索結果

「スポンサー広告」などのラベルが付いた枠

クリックされたときの費用

かからない

クリックごとに広告費がかかる

順位の決まり方

検索エンジンが決め、お金では上がらない

入札の設定と広告の品質などで決まる

費用を止めたとき

公開したページは検索結果に残り得るが、順位は動く

出稿を止めると表示されなくなる

GA4のチャネル名

Organic Search

Paid Search

キーワードごとにSEOと広告を使い分ける考え方は、SEOとリスティング広告の違いで扱っています。

「ダイレクト検索」とGA4のDirectの違い

「ダイレクト検索」という言葉は、社名やサービス名を検索窓に打ってサイトを探す検索(指名検索)の意味で使われることがあります。GA4のDirectは、ブックマークやURLの直接入力など、検索を通らずに来た訪問のチャネルで、ダイレクト検索とは別のものです。

名前が似ていても、社名で検索して来た訪問は、DirectではなくOrganic Searchに入ります。

訪問の経路ごとにGA4のチャネルへ振り分けられる様子を示した図

オーガニック検索の流入を確かめる2つの画面

オーガニック検索の流入は、訪問の数をGA4で、検索キーワードをSearch Console(サーチコンソール)で確かめます。GA4には、Google検索で打たれた検索キーワードが届かないためです。

GA4で訪問数を見る

GA4では、トラフィック獲得レポートのOrganic Searchの行で、オーガニック検索から来た訪問の数を確かめます。

1
STEP
トラフィック獲得レポートを開く

左側のメニューで「レポート」を選び、「集客」の中の「トラフィック獲得」を開きます。

2
STEP
Organic Searchの行を探す

表の「セッションのデフォルト チャネル グループ」の列からOrganic Searchの行を探します。セッション数と、問い合わせなど成果として設定した操作の数(キーイベント数)を見ます。

3
STEP
前の期間と比べる

画面右上の期間の指定で比較をオンにし、前の月や前の年の同じ月と数字を比べます。

同じ表にあるOrganic Socialは、SNSの広告以外の投稿から来た訪問のチャネルで、検索からの訪問ではありません。GA4での細かな見方は、organic searchとは?アナリティクスでの見方と増やす手順で扱っています。

デフォルト チャネル グループ - アナリティクス ヘルプ
アナリティクスのトラフィックの分類方法を確認します。 この記事では、Google アナリティクスのプロパティのデフォルト チャネル グループについて説明します。 Google アナリティクスでは、デフォルト チャネル グループの編集はできません。カスタム チャネル グループを作成すると、ウェブ トラフィック ソースのルールに基づく独自のカテゴリを作成できます。 Google アナリ
🌐 support.google.com
外部リンク

※ 出典:アナリティクス ヘルプ「デフォルト チャネル グループ」

サーチコンソールで検索キーワードを見る

Search Consoleでは、左側のメニューの「検索パフォーマンス」から「検索結果」を開き、「クエリ」の表で検索キーワードごとのクリック数と表示回数を確かめます。

Search Consoleの数字はGoogle検索だけのものです。プライバシー保護のために表から除かれるクエリ(匿名化クエリ)もあるため、表の行を足した数は、グラフに出る合計より小さくなります。

GA4とSearch Consoleをリンクすると、GA4の「Google オーガニック検索クエリ」レポートでも検索キーワードを見られます。リンクする人は、GA4のプロパティでは編集者、Search Consoleのプロパティでは確認済み所有者である必要があります。リンクしたあとのレポートは初めは非公開で、GA4のライブラリから公開するまでメニューに出ません。

オーガニック検索を指名検索と分けて読む理由

オーガニック検索の数字は、社名やサービス名を含む検索(指名検索)から来た訪問と、それ以外の検索から来た訪問の合計です。2つを分けて見ないと、記事やページを改善して増えた訪問がどれだけあるかは分かりません。

経営者経営者

Organic Searchが全体の6割を占めています。SEOはうまくいっていると考えてよいでしょうか。

Writers-hub編集部Writers-hub
編集部

6割のうち、指名検索がどれだけかによります。Search Consoleで社名を含むクエリを除いたクリック数を見てください。除いたあとに残るのが、記事やページを見つけてもらえた訪問で、SEOで増やす対象も残った訪問のほうです。

指名検索がオーガニック検索を大きく見せる理由

指名検索がオーガニック検索を大きく見せるのは、社名を知った人の多くがURLを打たずに検索窓へ社名を打ち、自社のサイトをクリックするからです。Googleも、ブランドを含むクエリでは通常、サイトの上位のページが表示され、クリック率が高くなると説明しています。

とりわけ見落とされがちなのが、指名検索からの訪問が増え、指名以外の検索からの訪問が減っても、合計では減少が見えない場面です。たとえば、指名検索からの訪問が月に300件増え、指名以外が200件減ると、Organic Searchの合計は100件の増加に見えます。

オーガニック検索の合計を指名検索と指名以外に分けた比較の図

サーチコンソールで指名検索を分ける方法

Search Consoleでは、検索パフォーマンスのレポートにあるクエリのフィルタで、指名検索とそれ以外を分けられます。フィルタで「ブランド」か「ブランド以外」を選ぶと、クリック数や表示回数が、選んだグループだけの数字に変わります。

ブランドクエリのフィルタは、社名の表記ゆれや誤字と、自社の商品やサービスを指すクエリも「ブランド」に含めます。フィルタが出るのは、サイト全体を登録したプロパティで、クエリと表示回数が十分にあるサイトだけです。URLのパス単位やサブドメイン単位で登録したプロパティでは使えません。分類はGoogleのAIが行い、誤ることもあるため、「ブランド」に入ったクエリの一覧は一度は目で確かめます。

フィルタが出ないサイトでは、クエリのフィルタで「カスタム(正規表現)」を選び、社名、略称、サービス名を縦線(|)でつないで入力します。条件を「一致しない」にすると、指名以外のクエリだけが残ります。クエリのフィルタをかけると匿名化クエリがグラフの合計から外れるため、フィルタ後の合計は、フィルタなしの合計から指名検索を引いた数より小さくなります。

Search Console にブランドクエリ フィルタを導入 | Google Search Central Blog | Google for Developers
🌐 developers.google.com
外部リンク

※ 出典:Google 検索セントラル ブログ「Search Console にブランドクエリ フィルタを導入」(2025年11月20日、2026年3月11日更新)

社名以外の検索から来た訪問がどれだけあるか、把握できていますか

弊社では、Search ConsoleとGA4の数字を指名検索とそれ以外に分け、クリックされていないページと、手を入れる順番をまとめます。今のサイトのURLと、ふだん見ている数字をお聞かせください。

オーガニック検索を増やす方法

オーガニック検索を増やす方法は、指名以外の検索と指名検索で違い、SEOで増やせるのは主に指名以外の検索からの訪問です。

指名以外の検索からの訪問を増やす手順

指名以外の検索からの訪問は、次の3つの手順で増やします。

1
STEP
クリック率の低いクエリのページを直す

Search Consoleで指名以外のクエリに絞り、表示回数が多いのにクリック率が低いクエリを探します。該当するページのタイトルが、クエリを打った人の知りたいことに答えているかを見直します。

2
STEP
11〜20位のクエリのページに答えを書き足す

平均掲載順位が11〜20位のクエリは、上位10件のすぐ下にあります。上位のページと見比べ、検索した人の疑問のうち自社のページが答えていないものを書き足します。

3
STEP
答えるページのないクエリで記事を書く

自社のサービスで解決できる悩みのクエリのうち、答えるページがないものを選んで記事を書きます。知りたいことが同じクエリは、1本の記事にまとめます。

書き直した効果は、Search Consoleで同じクエリのクリック数と平均掲載順位を、書き直す前の同じ長さの期間と比べて確かめます。書き直したページをGoogleが読み直すまで順位は変わらないため、比べるのは書き直した日から数週間おいてからにします。

指名検索を増やす方法

指名検索は、展示会や広告、紹介、SNSなど、検索の外で社名やサービス名に触れる人を増やす活動で増えます。記事で指名検索を増やせるのは、記事を読んだ人が社名を覚え、依頼先を比べる段階でもう一度社名で検索する場合です。

指名検索の数は、検索の外の活動の成果として、Search Consoleの「ブランド」のクリック数で月ごとに確かめます。記事とブランド認知の関係は、SEOでブランド認知は高まるか?双方向の関係と指名検索での測り方で扱っています。

オーガニック検索のよくある質問

オーガニック検索についてよく受ける質問は3つあります。

Yahoo! JAPANやBingからの訪問もオーガニック検索に入りますか

GA4では、Yahoo! JAPANやBingなど、Google以外の検索エンジンからの訪問もOrganic Searchに入ります。GA4は、参照元が検索サイトの一覧にある訪問をオーガニック検索に分けるためです。Search ConsoleはGoogle検索の数字だけなので、GA4のOrganic Searchとは一致しません。

AIによる概要からのクリックはどこで数えられますか

GoogleのAIによる概要とAIモードからのクリックは、GA4ではOrganic Searchに入ります。Search Consoleでは、検索タイプ「ウェブ」のパフォーマンス レポートに含まれます。ChatGPTやGeminiなどの回答から来た訪問は、GA4ではAI アシスタントという別のチャネルに入ります。

オーガニック検索の割合はどのくらいあればよいですか

オーガニック検索の割合に、目安になる数字はありません。広告やSNS、メールにどれだけ力を入れているかで、ほかのチャネルの訪問数が変わるためです。割合でなく、指名以外の検索から来た訪問の数を月ごとに比べます。

まとめ|オーガニック検索は指名検索を分けて読む

オーガニック検索の数字は、指名検索を分けて初めてSEOの成果として読めます。まずはSearch Consoleで社名を含むクエリを除いたクリック数を出し、月ごとに比べるところから始めてください。

私たち合同会社Writers-hubは、SEO記事の制作と、検索やAI検索からの流入を増やす支援を行っています。指名検索とそれ以外に分けた数字をもとに、どのページを直し、どのクエリで記事を書くかを決める段階からご相談いただけます。

指名以外の検索で、次にどのページを直しどの記事を書くか決まっていますか

Search Consoleの数字を伺い、指名以外の検索で直すページと、新しく書く記事の候補をご提案します。相談は無料です。

この記事を書いた人

米山拓真

米山拓真

合同会社Writers-hub 代表社員

滋賀県立大学工学研究科の修士課程を修了後、大手制作会社の編集部を経て2019年にWebライターとして独立。2020年に記事制作を手順化した「ハブ式SEOライティングメソッド」を開発し、これまでに200人以上のライターを育成しました。2022年3月に合同会社Writers-hubを設立し、会社として累計8,000記事以上のSEO記事制作に携わっています。2024年にAIライティングシステム「一気通貫Pro」、2025年から書き手の文体を再現するAI編集者「Edico」を開発。このブログでは、クライアント案件と自社サイトで実際に試したことを書いています。

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