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順位比較は4つの軸で読む|競合・期間・デバイス・地域で検索順位を判断する手順

順位比較は、誰と比べるか・いつと比べるかを決めてから数字を見ないと、上がった下がったの確認で終わります。まず自社と競合が同じキーワード群でどちらが上かを一覧にし、次に同じ日数・同じ曜日構成の期間どうしで並べてみてください。1本の順位差ではなく、キーワード群単位の勝ち負けが見えたところが、リライトか統合かを決める材料になります。

検索順位の比較を、競合・期間・デバイス・地域という4つの軸に分けて示した図解

「順位チェックツールの表を毎週見ているのだから、次に直す記事はこの中から決まるはず」。ツールが前回からの増減まで自動でまとめてくれるので、表を開くこと自体が分析だと受け取られやすいからです。ところが最後まで目を通しても、どの記事から手を付けるかは決められないまま表を閉じることになります。

しかし、SEO記事の制作と改善を請け負ってきた弊社の立場から言えるのは、行動が選べない原因はツールの精度ではなく、何と比べるのかを決めずに数字を並べている点にあるということです。誰と比べるのか、いつと比べるのか、どの環境で測った順位なのか。この3点を先に決めてから開けば、同じ表がリライトか統合かを選ぶ材料に変わります。4つの軸を毎月すべて見る必要はなく、競合と期間の2つを定点で追い、残りは不調の原因を探すときだけ掘る形でも足ります。

本記事では、比較の軸を4つに分ける理由から、順位で負けていた記事に手を入れるか見送るかの選び分けまで、記事制作会社の視点で順を追ってお伝えします。

この記事でわかること
  • 順位比較を成立させる4つの軸と、軸ごとに答えが出る問い
  • 平均掲載順位とチェックツールの実測順位が一致しない理由
  • 競合との比較を、1本の順位差ではなくキーワード群で見る方法
  • リライト・統合・作り直し・見送りを選び分ける基準

順位比較は「誰と・いつ・どこで」を決めてから始める

順位比較は、実際には性質の異なる4種類に分かれます。混ぜたまま扱うと、どの数字で何を判断したのか自分でも説明できなくなります。

比較の軸

比べる対象

答えが出る問い

競合比較

自社と他社の同じキーワードでの順位

どの領域で勝てていないか

期間比較

同じキーワードの先月と今月

施策が効いたか、外部要因か

デバイス比較

PCとスマートフォンの順位

表示や速度に問題がないか

地域比較

検索した地域ごとの順位

地域を絞った対策が要るか

比較の軸を決めないまま並べた順位は判断材料になりません。よくあるのは競合比較の表を見ながら期間の話をしてしまう場面です。「A社に負けている」と「先月より下がった」は原因も打ち手も別で、混ぜると結論が出ません。

順位比較を競合・期間・デバイス・地域の4軸に分けた分岐図

4つすべてを毎月見る必要はありません。競合比較と期間比較を定点で追い、残る2つは不調の原因を探すときだけ掘る形が現実的でしょう。

関連記事:SEO記事の書き方完全ガイド|上位表示を実現する18のテクニックと対策

平均掲載順位と、チェックツールで測る順位は別物

順位比較の最初の関門は、手元に2種類の順位が存在することです。Search Consoleに出る平均掲載順位と、順位チェックツールが返す順位。この2つは数字が合わず、合わないのが正常です。

平均掲載順位は、そのクエリで自社ページが表示されたとき、サイト内で最も上位にあった結果の順位を表示のたびに記録して平均した値です。10回中8回が3位、2回が20位なら平均は6.4になります。対するチェックツールは、指定条件で1回検索した実測値であり、常に整数です。

平均掲載順位が5.0から4.2へ改善したという報告は、順位が0.8上がったという意味ではありません。上位で表示された回数の割合が増えただけの場合もあります。中身を確かめずに施策の成果と結びつけると判断を誤ります。

検索結果はユーザーの所在地や端末で内容が変わるため、同じ日に測っても、測り方が違えば順位は一致しません。担当者が手元で見た順位とツールの記録が食い違うのは、多くの場合こちらが理由でしょう。

※ 出典 Google「検索パフォーマンス レポート(検索結果): 概要と基本設定」Search Console ヘルプ

検索パフォーマンス レポート(検索結果): 概要と基本設定 - Search Console ヘルプ
検索パフォーマンス レポートには、Google 検索の検索結果でのサイト パフォーマンスに関する重要な指標が表示されます。 このレポートは、次のようなことに活用できます。 時間の経過とともに検索トラフィックがどう変化したか、検索トラフィックはどこから来ているか、サイトがどのような検索クエリで検索結果に表示されやすいかなどを把握する。 サイトにトラフィックを集めているクエリを把握して、
🌐 support.google.com
外部リンク
経営者経営者

自分で検索すると3位に出るのに、レポートでは平均7位と書かれています。どちらが本当の順位なのでしょうか。

Writers-hub編集部Writers-hub
編集部

どちらも正しい数字です。ご自身の検索はその場所とその端末での1回分、レポートは表示された全回数の平均を指します。手元の検索は参考にとどめて、比較の基準はどちらか一方に固定してください。

関連記事:「リライトする」とはどういう意味か|業界で変わる3つの使い方と記事改善の手順

競合との比較は1本の順位差ではなくキーワード群の勝敗で見る

競合比較でありがちなのが、主要キーワード1本の順位を並べて一喜一憂する進め方です。検索結果は日々揺れるため、1本が2つ上下したという情報から改善の必要性は読み取れません。

使えるのは、キーワードを群にまとめてから勝ち負けの本数を数える方法です。勝ち負けは1本の記事ではなくキーワード群の本数で数えます。どの領域で負けているのかが構造として見えてきます。

1
STEP
キーワードを意図でまとめる

検索する人の目的が同じ語をひとまとめにします。「費用」「相場」「見積もり」は同じ群、「やり方」「手順」は別の群という分け方です。

2
STEP
群ごとに10位以内の本数を数える

自社と競合2社について、群ごとの10位以内本数を並べます。平均順位ではなく本数で見るのは、下位の変動に引きずられないためです。

3
STEP
負けている群の中身を確認する

負けている群の上位ページを実際に開きます。記事の中身の差なのか、そもそも記事がないのかがここで判明します。

上位の顔ぶれが自社と競合で7割方重なる群は、同じ土俵にいる状態です。顔ぶれが入れ替わっているなら、Googleが別の意図の検索と判断している可能性が高く、記事を増やすより検索意図の読み直しが先になります。

負けている領域は見えたものの、次に何本書くかで止まっていませんか

順位データを一緒に読みながら、記事を足すのか既存を直すのか、着手順を組み立てるところからご一緒します。

関連記事:タイトル変更はSEOに悪影響?順位が下がる理由と変更の判断基準

期間で比べたとき、数字が実態とずれる場面

期間比較は施策の効果を確かめる要ですが、平均値だけを追うと実態と逆の結論が出ます。

ひとつ目は、平均順位が上がったのに流入が減るパターンです。検索数の少ないキーワードで順位を大きく上げれば平均値は改善しますが、流入の主力である検索数の多いキーワードが下がっていればアクセスは減ります。平均順位の改善と流入の増加は別の出来事です

ふたつ目は、比べる期間の曜日構成が違うパターン。BtoBのサイトは平日と土日でアクセスが大きく変わるため、日数だけそろえても差が出ます。

💡

期間比較の基本形は「28日間 対 その直前の28日間」です。前年と比べたい場合も、日付ではなく曜日をそろえた28日間を選びます。月単位の比較は報告の体裁としては読みやすい反面、効果測定には向きません。

みっつ目は、順位が変わらないのにクリックが減るパターンです。Googleは複数のランキングシステムを組み合わせて結果を作っているため、同じ順位でも画面上の位置は前後します。上部にAIによる回答や強調スニペットが入れば、3位のページは相対的に押し下げられます。

平均順位が改善しても流入が減る構造を示した図解

比較を打ち手に変える4つの手順

順位比較が作業で終わるか判断につながるかは、着手前に目的を1つ決めているかで分かれます。比較の目的を1つに絞ると、見る指標が自動的に決まります

  • 比較の目的を1つだけ書き出す(競合追随か、下落の原因特定か)
  • 同じ日数・同じ曜日構成の期間を切る
  • キーワード群ごとに10位以内の本数を数え、自社と競合を並べる
  • 負けている群のうち、上位ページの顔ぶれが自社と重なる群だけを残す

4つ目の絞り込みが最も効きます。顔ぶれが重なる群はGoogleから見て自社が候補に入っている状態であり、改善が順位に反映されやすいためです。

順位で負けていると分かった記事の4つの分かれ道

負けている記事が特定できたとき、選べる手は4つです。どれを選ぶかは記事の状態と検索結果の顔ぶれで決まります。

リライト統合作り直し追わない
向いている状況11位から30位で停滞似た記事が複数ある検索意図と方向が違う上位が公式や大手で固定
期待できる変化×
かかる工数なし

最初に検討したいのはリライトです。11位から20位に滞留する記事は上位ページとの差分が部分的な場合が多く、新規で書くより短い期間で結果が出ます。原因の切り分けは検索順位が下がったときの診断、手順はリライトの進め方で解説しています。

見落とされがちなのが「追わない」という選択です。公式の統計や大手比較サイトが上位を占めるキーワードは、記事の質を上げても入り込む余地がありません。潔く外して勝てる群へ工数を移すのも比較の成果です。

順位で負けている記事を、どこから直すか決めきれていませんか

上位ページとの差分を読み解いて構成から立て直す作業を、制作会社としてお引き受けしています。手元の順位データをお見せいただければ、着手順からお話しできます。

順位比較についてよくある質問

競合は何社まで比較すればよいですか

検索結果で繰り返し出会う2社から3社に絞ります。ビジネス上の競合と検索での競合は一致しないことが多く、実際に上位を取っている相手を選びます。

順位チェックはどのくらいの頻度で行いますか

記事数が数十本なら週1回で傾向はつかめます。日次で見る価値があるのは、大きな変動が起きた直後やリライト直後の反応を追う場面でしょう。

平均掲載順位はどこまで遡れますか

Search Consoleのデータは16か月分が保持されます。前年と比べ続けるなら、期限が来る前に書き出しておくと安全です。

まとめ

順位比較を判断につなげる要点は4つです。比較の軸を1つに決めること。平均掲載順位と実測順位を混ぜず、同じ物差しで測ること。勝敗は1本の順位差ではなくキーワード群の本数で数えること。上位の顔ぶれが自社と重なる群に絞って手を入れること。

軸を決めずに数字を眺めている限り、どれだけ細かく記録しても次の行動は出てきません。合同会社Writers-hubでは、順位データの読み解きから改善すべき記事の特定、執筆までを一続きでお引き受けしています。

順位の表は作れているのに、改善が前に進んでいない状態ではありませんか

比較の軸の決め方、キーワード群のまとめ方、着手する記事の優先順位。順位データを打ち手に変えるまでの工程を、御社のサイトの状況に合わせて組み立てます。

この記事を書いた人

米山拓真

米山拓真

合同会社Writers-hub 代表社員

滋賀県立大学工学研究科の修士課程を修了後、大手制作会社の編集部を経て2019年にWebライターとして独立。2020年に記事制作を手順化した「ハブ式SEOライティングメソッド」を開発し、これまでに200人以上のライターを育成しました。2022年3月に合同会社Writers-hubを設立し、会社として累計8,000記事以上のSEO記事制作に携わっています。2024年にAIライティングシステム「一気通貫Pro」、2025年から書き手の文体を再現するAI編集者「Edico」を開発。このブログでは、クライアント案件と自社サイトで実際に試したことを書いています。

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