「見出しは本文を書き終えてから、中身を短くまとめて付ければ足りるはず」。新聞などで目にする見出しは内容を短く圧縮した言葉なので、見出しとは本文の要約だという捉え方が定着しています。ただ、要約のつもりで付けた見出しだけを抜き出して並べると、記事の話が通らないことがあります。
しかし、数多くのSEO記事を制作し、公開前の校正まで手がけてきた弊社の立場から言えるのは、見出しが担うのは中身の要約ではなく、その区画を読むかどうかを決める材料を先に出すことだということです。役割がそこにあるなら、見出しは本文を書き上げる前に決めておけます。加えて作法は新聞、書籍、Web記事で分かれ、Web記事のh1からh6は文字の大きさではなく階層の深さを示します。
本記事では、辞書上の意味とタイトルとの違いから、新聞・書籍・Web記事での種類の呼び分け、本文を書く前に見出しを決める手順まで、記事制作会社の視点で順を追ってお伝えします。
- 見出しの辞書上の意味と、記事タイトルとの役割の違い
- 新聞・書籍・Web記事で、見出しの呼び方がどう変わるか
- h1からh6の階層を、見た目の大きさで選んではいけない理由
- 本文を書く前に見出しを決める4つの手順と、避けたい付け方
見出しとは、本文の中身を先に短く示す言葉
見出しは「みだし」と読みます。国語辞典では、新聞や雑誌などで記事の内容が一見してわかるように文章の前に示す簡単な言葉、と説明されています。ほかに書籍や帳簿の目次・索引を指す用法、辞書の「見出し語」を縮めた用法もあり、どの用法にも「中身を探すための入り口」という共通点があります。

※ 語義はデジタル大辞泉(コトバンク収録)の記述を参照しています。
誤解されやすいのは、見出しを本文の要約だと捉えることです。要約なら、読んだ時点で本文が不要になります。見出しが担うのは、その区画を読むかどうか決める材料を先に出すことです。
見出しとタイトルは、担う範囲が違う
タイトルは記事全体を1つで示す名前で、見出しは記事の中の一区画を示す名前です。Web記事ではこの2つが構造的に分かれており、タイトルはh1タグ、区画の見出しはh2以下のタグで表します。
新聞に「タイトル」という枠はなく、いちばん大きな見出しが記事名を兼ねています。短く言い切る教材としては優秀ですが、そのまま転用すると主語が抜け、検索した人の言葉と重ならなくなりがちです。

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見出しの種類は、媒体によって呼び方が変わる
見出しの種類を調べると、大見出し・中見出し・小見出しという分け方と、h1からh6という分け方の両方が出てきます。どちらかが誤りではなく、媒体ごとに定着した言葉が違うだけです。
| 見出しの呼び方 | 階層の決まり方 | 効いてくる制約 | |
|---|---|---|---|
| 新聞 | 主見出し・袖見出し・肩見出し | 記事の扱いの大きさと連動 | 1行に入る字数が決まっている |
| 書籍 | 大見出し・中見出し・小見出し | 章・節・項に対応 | 目次の表記と一致させる |
| Web記事 | h1からh6のタグ | タグの数字がそのまま階層 | 数字を飛ばさずに使う |
同じ「小見出し」でも、書籍では章立ての第三階層を指し、Web記事ではh3以下を漠然と指します。見出しの話が社内で噛み合わないときは、前提の媒体が違うだけ、という場合がほとんどです。
新聞の見出しは、字数の制限から作法が生まれた
新聞は段の幅が決まっているため、見出しに使える字数が物理的に限られます。助詞を落とす、体言止めで締めるといった圧縮の技術が発達したのは、字数の制約が先にあり、書き方の作法は後から生まれたためです。字数に余裕があるWeb記事へこの作法だけを持ち込むと、検索する人が打ち込む助詞まで削れてしまいます。
Web記事の見出しはh1からh6で階層を表す
HTMLにはh1からh6までの6段階の見出しタグがあります。数字が小さいほど上位で、h1が記事全体、h2が大きな区切り、h3がその中の細目という入れ子の関係です。
間違えやすいのが、hタグの数字を文字の大きさとして選んでしまうことです。表示上の大きさはCSSで変えられるため、数字が担うのは階層の深さだけになります。h2の次にh4を置くと、骨組みが伝わりません。

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見出しは、読者と検索エンジンの両方に読まれる
見出しを整える理由は2つあります。読者が読み進む手がかりになること、検索エンジンが記事の構造を把握できることです。
本文の内容さえ良ければ、見出しは書き終えたあとに付けても同じではないでしょうか。
編集部
仕上がりが同じになることは、あまりないですね。書いてから付ける見出しは、その段落に書けた内容の要約になります。先に決めておくと、その区画で何を伝えるかが固定されるので、本文が脱線しにくくなるんです。
スマートフォンで読む人は、上から順に全文を追うとは限りません。指を動かしながら見出しだけを拾い、知りたいことが書いてある区画を探しています。目次として機能しているかは、見出しだけを抜き出して並べ、記事の話が通るかで確かめられます。
記事の骨組みを作る工程だけが、社内で止まっていませんか
見出しの設計は、本文の執筆より先に終えるべき工程です。弊社では調査から構成、執筆、入稿を分けた体制でSEO記事の制作を承っています。
関連記事:hタグとは?h1〜h6の役割とSEOで評価される見出しの付け方
見出しの付け方は、本文を書く前に決める
書く前に見出しを決めると、その区画で扱う範囲が先に定まります。現場で使っている手順は次の4つです。
「この見出しの下で何を言い切るのか」を普通の文で書き出します。一文にまとまらないなら、区画が大きすぎるか話が混ざっています。まず範囲を分け直します。
意味が変わらない修飾語と重複した語を落とします。目安は30字前後。長い見出しはスマートフォンで3行以上になり、拾い読みができなくなります。
社内でしか通じない略語や商品名を、読者が検索窓に打ち込む言葉へ換えます。無理に詰め込むと文が壊れるため、助詞を補って自然な文に埋め込めるかで判断します。
本文を伏せ、見出しだけを上から読みます。順序が飛んでいないか、同じことを2回言っていないか、答えを出さずに終わる区画がないか。執筆前に済ませると、あとからの構成の直しが減ります。
避けたい見出しの付け方
手順どおり進めても、次の形に落ち着くことがあります。公開前の校正で指摘が集中するのもこの5つです。
- 「はじめに」「その他」など、中身が推測できない語だけで済ませている
- h2の次にh4を置くなど、階層の数字を飛ばしている
- 見出しを画像の中の文字として作り、テキストとして存在していない
- キーワードを並べただけで、日本語の文として読めない
- 同じ記事の中に、ほぼ同じ文言の見出しが複数ある
最も多いのは1つ目です。書き手には区切りの目印として機能しているため、書いている間は不足に気づきません。第三者に見出しだけを見せ、内容を推測してもらうと、ずれが一度でわかります。
見出しの型は決まったのに、書く人が足りていない段階なら
構成の型が固まっても、毎月の本数を社内だけで出し続けるのは別の問題です。弊社は構成設計から執筆、校正までを引き受け、工程単位のご依頼にも対応しています。
見出しについてよくある質問
数の決まりはありません。基準は、読者が現在地を見失う場所に区切りがあるかどうかです。見出しなしで2画面から3画面ぶん続くなら、区切りを検討してください。
すべてに入れる必要はありません。入れるべきなのは、その区画がキーワードの疑問に直接答えている場合です。関係のない区画に詰め込むと日本語として読めなくなります。
相対的な関係を表す言葉で、絶対的な定義はありません。ある見出しの下に置かれる、より細かい区切りが小見出しです。Web記事ではh3以下を小見出しと呼ぶ一方、書籍では章・節・項に対応させます。
まとめ
見出しとは、記事の中身を先に短く示す言葉です。辞書上の語義は媒体をまたいで共通しますが、作法は新聞、書籍、Web記事で分かれます。Web記事ではh1からh6の階層で構造を表し、タグの数字は文字の大きさではなく階層の深さを示す。ここを外すと骨組みが伝わりません。
そして見出しは、本文を書き終えてから付けるものではない点は媒体を問いません。合同会社Writers-hubでは、キーワード調査から構成設計、執筆、公開前の校正までを含めたSEO記事の制作を承っています。見出しの設計だけが社内で止まっている、本数が増やせないといった段階でしたら、工程の切り分けからご提案します。








