「ブログのリライトは、公開から3か月たった記事を順番に直していけばよさそう」。日付で区切れば、どの記事をいつ見直すかを予定表に入れやすいため、経過日数だけで着手する記事を決めがちです。
ところが、3か月たった記事の中には、書き直すと順位を落としかねない1〜3位の記事も、書き直すよりキーワードを見直したほうがよい記事も混ざっています。ブログのリライトは、順位帯ごとの基準に公開後の経過日数を足し、月に1回順位を見直して着手する記事を決めます。
本記事では、順位帯ごとの着手基準から、経過日数の目安、Search Consoleを使った月1回の見直しの手順まで、記事制作会社の視点で順を追ってお伝えします。
- 1〜3位は本文を触らず、4〜10位は小さく直し、11〜20位から本文を書き直す
- 21〜50位は構成からの作り直しを検討し、51位より下は狙うキーワードから見直す
- 公開日か最後に手を入れた日から90日以内は、本文を書き直さない
- 毎月同じ日にSearch Consoleで順位を書き出し、着手する記事を決める
- 古くなった情報や誤りは、日数や順位に関係なく該当箇所を直す
ブログのリライトのタイミングの決め方
ブログのリライトのタイミングは、Search Consoleの平均掲載順位の帯と、公開日か最後に手を入れた日からの経過日数の2つで決めます。

2つの基準は、月に1回、同じ日に当てはめます。毎月同じ日に同じ期間の数字を書き出せば、前の月と同じ条件で順位を見比べられるためです。
順位帯ごとのリライトの着手基準
リライトの着手基準は、Search Consoleの平均掲載順位で記事を5つの帯に分け、帯ごとに直すかどうかと直す場所を決めるものです。どの帯の基準も、公開日か前回手を入れた日から91日以上たった記事に当てはめます。
平均掲載順位 | 判断 | 直す場所 |
|---|---|---|
1〜3位 | 本文を触らない | 古くなった情報の箇所 |
4〜10位 | 小さく直す | タイトルと説明文、足りない答え |
11〜20位 | 最初に書き直す | 見出しの構成から本文まで |
21〜50位 | 作り直しを検討する | 記事の構成から |
51位より下 | リライトしない | 狙うキーワード |
帯の区切りはGoogleが示した数字ではなく、検索結果の1ページ目と2ページ目の境目や、上がれる順位の幅をもとにした一つの目安です。
1〜3位の記事
1〜3位の記事は、本文に手を入れません。上がれる順位が1つか2つしか残っていないのに対し、書き直して下がるときは何位まででも下がりうるためです。
Googleもコア アップデート(年に数回ある、検索の順位づけの仕組みの大きな更新)の解説で、すでにパフォーマンスが良好なコンテンツに変更を加えないことをすすめています。直すのは、料金や制度、ツールの画面のように、公開後に変わった情報の箇所だけです。

※ 出典:Google 検索セントラル「Google 検索のコア アップデートとウェブサイト」
4〜10位の記事
4〜10位の記事は、本文の構成を変えずに小さく直します。おおむね検索結果の1ページ目に並んでクリックを得ているため、見出しから組み替えると、今あるクリックまで失うおそれがあります。
直す場所は2つあります。同じ順位帯にある自社のほかの記事よりクリック率が低ければ、タイトルと説明文(メタディスクリプション)を、検索した人の問いに答える言い方に直します。クリック率に差がなければ、上位3件のページが答えていて自分の記事に無い答えを、該当する見出しの下に足します。
11〜20位の記事
11〜20位の記事は、本文の書き直しに最初に着手する帯です。
今のクリック数が少ないぶん、書き直して順位が一時的に下がっても、失うクリックはわずかで済みます。書き直すときは、狙うキーワードで実際に検索し、上位10件の見出しと自分の記事の見出しを並べて、検索した人が求める答えと記事の構成がずれていないかを確かめます。
ずれを見つけてからの直し方は、ブログのリライトのやり方|直す記事の選び方と、順位が下がったときの対処で解説しています。
21〜50位の記事
21〜50位の記事は、記事の構成から作り直すかを検討します。検索結果の3ページ目以降に並ぶ記事は、上位のページと扱う問いそのものがずれていることが多く、見出しを1つ2つ足しても上位10件に届きにくいと見ています。
作り直しは1本あたりの作業が最も重くなります。4〜20位の記事を直し終えた月に回すと、限られた作業時間を、順位の上がる見込みが高い記事から使えます。
51位より下の記事
51位より下の記事は、リライトの対象にせず、狙うキーワードから見直します。検索結果のかなり後ろのページに並ぶため表示回数が少なく、平均掲載順位がわずかな表示から計算されるので、月ごとに大きく上下しやすいからです。
狙うキーワードで検索し、上位に通販サイトや公式サイトのような別の種類のページが並んでいるなら、記事では上位を狙いにくいキーワードです。その場合は、狙うキーワードを変えるか、同じ問いに答える自社の別の記事にまとめます。
公開後の経過日数の目安
公開後の経過日数の目安は、30日と90日の2つの区切りです。30日までは順位を判断に使わず、31〜90日は記録を続け、91日以上たってから順位帯の基準を当てはめます。

公開から30日まで
公開から30日までは、順位を見てもリライトの判断には使いません。Googleは「URL の再クロールを Google にリクエストする」の中で、クロールには数日から数週間かかることがあると書いています。この期間の順位は、記事の中身がまだ評価に反映されていない値かもしれません。
GoogleのSEOスターターガイドも、変更の結果を確かめるのは、一般に数週間待ってからにするようすすめています。30日は、この「数週間」を超える長さとして決めた一つの目安です。
※ 出典:Google 検索セントラル「SEO スターター ガイド」
31日から90日まで
31日から90日までは、順位帯を管理表に記録し、本文の書き直しは待ちます。同じスターターガイドは、反映されるまでに数か月かかる変更もあるとしており、この期間の順位はまだ動いている途中かもしれないためです。
この期間に確かめるのは、表示回数が0のままの記事です。表示回数が0のままなら、Search ConsoleのURL検査ツールに記事のURLを入力し、「URL は Google に登録されています」と表示されるかを見ます。登録されていなければ、直す対象は記事の中身ではなく、インデックスへの登録のほうです。
91日以降
91日以降は、順位帯ごとの基準どおりに着手するかを決めます。Search Consoleの検索パフォーマンスは既定で過去3か月の数字を表示するため、91日以上たてば、既定の表示のまま、公開後や前回の変更後だけの数字で順位帯を判断できます。
公開から3か月たった記事は、順位に関係なく全部リライトしたほうがよいのではないですか?
編集部
3か月は、順位の数字で判断してよくなる時期の目安です。直すかどうかは順位帯で決まり、1〜3位の記事は3か月たっても本文を触りません。日数で判断してよいかを決め、順位帯で何をするかを決めます。
経過日数を数え始める日
経過日数は、公開日だけでなく、最後に本文や見出し、タイトルを変えた日からも数え直します。前回のリライトから90日以内の記事には、次の変更を入れません。
前の変更の評価が出る前に次の変更を入れると、順位が動いたときに、どちらの変更で動いたのかが分からなくなるためです。
数え直すのは、本文の書き直しや見出しの組み替え、タイトルと説明文の変更のように、記事が答える問いや答え方を変えたときです。誤字の修正、古くなった数字の差し替え、リンク先の差し替えは、記事が答える問いを変えないので、数え直しません。
数え直す日を見落とさないように、管理表には次の6つの列を作ります。
- 記事のURL
- 狙うキーワード
- 公開日
- 最後に手を入れた日
- 手を入れた場所
- 着手前の平均掲載順位
リライトの効果をいつ、どの数字で判定するかは、ブログのリライト効果はどこに出る?動く記事の見分け方と検証手順で解説しています。
月1回の順位の見直しの手順
月1回の順位の見直しは、毎月同じ日に、Search Consoleの数字と管理表を並べて、その月に着手する記事を決める作業です。
間隔を1か月にするのは、変更の結果を数週間待って確かめるというGoogleのすすめと、91日以上たった記事の着手を遅らせすぎないことを両立させるためです。週に1回では前の週の変更がまだ反映されていない数字を見ることになり、3か月に1回では、91日以上たった記事が3か月近く候補に入らないままになります。
毎月の見直しの日は、月初の営業日のように、決まった1日にします。当日は、Googleの検索ステータス ダッシュボードのRanking(ランキング)の欄に、進行中の更新が表示されていないかを見ます。コア アップデートの最中なら、完了から1週間以上たつまで見直しを延ばします。Googleは、コア アップデートの完了後1週間以上待ってからSearch Consoleで分析するようすすめています。
Search Consoleの検索パフォーマンスを開き、期間は既定の過去3か月のまま、表のタブを「ページ」に切り替えます。グラフの上で平均掲載順位とCTR(クリック率)も選び、エクスポートで表計算ソフトに書き出します。
書き出したURLの横に、管理表の公開日と最後に手を入れた日を並べ、見直しの日までの日数を出します。90日以内の記事は、今月の候補から外します。
候補に残った記事は、表の行をクリックしてそのページに絞り込み、「クエリ」のタブで狙うキーワードの平均掲載順位を見ます。ページの行の平均掲載順位は、その記事が表示された検索語全体での平均で、狙うキーワードの順位とずれることがあるためです。
狙うキーワードの順位を帯に当てはめ、タイトルと説明文で済む4〜10位の記事、本文を書き直す11〜20位の記事、作り直す21〜50位の記事の順に並べます。次の見直しの日までに直し終えられる本数で区切り、着手する記事の着手前の数字と日付を管理表に控えます。
4〜10位のタイトルと説明文から着手するのは、作業が短く、結果が悪ければ元の文に戻すのも短時間で済むためです。

順位帯と経過日数を当てはめても、サイト全体で狙うキーワードの割り振りが決まっていなければ、どの記事をどのキーワードの順位で判断するかを決められません。
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見直しを待たずに直す3つの場面
月1回の見直しや経過日数を待たずにリライトするのは、次の3つの場面です。
情報が古くなったとき
料金や制度、ツールの画面のように、記事に書いた情報が変わったときは、経過日数や順位帯に関係なく、変わった箇所を直します。Googleもスターターガイドで、公開済みのコンテンツを確認し、必要なら更新するよう案内しています。
誤りやリンク切れが見つかったとき
内容の誤りやリンク切れが見つかったときも、見つけた日に直します。読者は記事に書かれた手順や数字をそのまま使うので、誤りを残すと、記事のとおりに進めた読者が同じ所でつまずきます。
順位が大きく下がったとき
前の月の見直しより順位が大きく下がった記事は、次の見直しの日を待たずに原因を確かめ、原因の箇所を直します。下がった時期がコア アップデートと重なるなら、完了から1週間以上たってから、更新の前と後の週の数字を比べます。
Googleは、アップデートで順位が下がったときの対応を、下がり方で分けるよう案内しています。2位から4位のような小さな低下なら抜本的な対策は不要とし、4位から29位のような大きな低下なら、より詳しく評価するよう書いています。
ブログのリライトのタイミングでよくある質問
ブログのリライトのタイミングについて出やすい質問は、次の3つです。
同じ記事をもう一度リライトするのはいつ?
同じ記事をもう一度リライトするのは、前回手を入れた日から91日以上たち、その時点の順位帯が基準に当てはまるときです。前回のリライトで4〜10位まで上がった記事には、次から小さく直す帯の基準を当てはめます。
更新日だけ新しくしてもいい?
更新日だけを新しくする操作は、リライトになりません。Googleは「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」の中で、内容を実質的に変えずにページを新しく見せるため日付を変えていないかを、検索エンジンを第一に考えたコンテンツを見分ける問いに挙げています。
更新日は、本文の情報を実際に直した日だけ変えます。
リライト後はインデックス登録をリクエストする?
リライトした記事は、Search ConsoleのURL検査ツールでインデックス登録をリクエストできます。リクエストは1回で足ります。Googleは、同じURLの再クロールを何度リクエストしても早くクロールされることはなく、リクエストしても検索結果にすぐ表示されるとは限らないとしています。
まとめ|リライトは順位帯と経過日数で着手を決める
ブログのリライトは、順位帯ごとの基準に公開後の経過日数を足し、月に1回順位を見直して着手する記事を決めます。
順位帯では、1〜3位は本文を触らず、4〜10位は小さく直し、11〜20位から本文を書き直します。21〜50位は作り直しを検討し、51位より下は狙うキーワードから見直します。
経過日数は、公開日か最後に手を入れた日から数えます。30日までは順位を判断に使わず、91日以上たってから順位帯の基準を当てはめます。情報の古さや誤り、順位の大きな低下は、見直しの日を待たずに確かめます。
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順位を見る前に、狙うキーワードの割り振りから見直したいときは
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