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コンテンツマーケティングの費用の内訳|外注の範囲と本数で予算を見積もる

コンテンツマーケティングの費用は、相場の金額から決めるより、企画・制作・公開・分析・ツールの内訳ごとに社内でやるか外注するかを決め、月の本数から見積もるほうが、自社の作業の分け方に合った額が出ます。外注しても記事の指示と原稿の確認は社内に残るので、その時間も人件費に直して足しておくことをおすすめします。

企画・制作・公開・分析の4つの箱が並んだ見積もりの表があり、各行に社内と外注の印、表の下に月の本数を書き込む欄がある図。

「上司に予算を出すなら、まず相場の金額を調べて、その範囲に収めればよさそう」。社内で予算を通すときは、ほかの会社と比べて高すぎないかを聞かれやすいため、相場の金額が判断の基準になりがちです。

ところが、相場の金額は、どこまでの作業を外注に任せ、月に何本の記事を出すかという前提が会社ごとに違うため、自社の予算にはそのまま当てはまりません。コンテンツマーケティングの費用は、企画・制作・公開・分析・ツールの5つの内訳に分け、内訳ごとに社内か外注かを決めて、月の本数から見積もります。

本記事では、費用の内訳の見積もり方から、内製と外注の分け方、自社の予算を見積もる手順まで、累計8,000記事以上を手がけてきた制作会社の視点で順を追ってお伝えします。

この記事でわかること
  • コンテンツマーケティングの費用は、企画・制作・公開・分析・ツールの5つに分けて見積もる
  • 内製の費用は社内の作業時間に人件費を掛けて数え、外注の費用には社内に残る確認の時間を足す
  • 自社の事実や判断が要る工程は社内に残し、本数に合わせて増える作業から外注を考える
  • 本数を減らして下がるのは記事ごとの構成案と制作・公開の費用で、企画の計画・分析・ツールの費用は残る
  • 月の本数は、狙うキーワードの数と、記事を出し終えたい期間から決める

コンテンツマーケティングの費用の5つの内訳

コンテンツマーケティングの費用は、企画・制作・公開・分析・ツールの5つに分けて見積もります。内訳ごとに金額を決めるものが違うため、「月額いくら」とまとめて考えると、予算に収まらないときにどこを減らせばよいかが分かりません。

コンテンツマーケティングの費用の5つの内訳の図

企画の費用

企画の費用は、どのキーワードで記事を書くかを決める作業と、記事ごとの構成案を作る作業にかかります。金額を決めるのは、狙うキーワードの数と、構成案を作るときに検索結果の上位のページをどこまで調べるかです。

狙うキーワードの全体の計画は、始めに一度まとめて作ります。その後にかかるのは、キーワードの追加や見直しの分です。

制作の費用

制作の費用は、執筆・編集・校正と、記事に入れる画像の作成にかかります。金額を決めるのは、1本の記事に入る工程の数と、月の本数です。

専門家の監修や社外への取材が入る記事は、執筆の前後に確認と日程の調整が加わり、1本に入る工程が増えます。

公開の費用

公開の費用は、原稿をCMSに入稿し、表や画像を整え、公開前に表示と中身を確かめる作業にかかります。サイトやブログをまだ持っていない会社は、始めにサイトを用意する作業が加わります。

金額を決めるのは、入稿の手間と、公開前の確認を誰が受け持つかです。表や画像の多い記事ほど、入稿と表示の確認に時間がかかります。

分析の費用

分析の費用は、検索結果での表示回数やクリック数、問い合わせの数を集計し、書き直す記事を選んで直す作業にかかります。金額を決めるのは、数字を見る間隔と、書き直す記事の本数です。

公開した記事が増えるほど、書き直しの候補も増えます。新しい記事の本数と書き直す記事の本数を、同じ月の予算の中で分けて決めておくと、書き直しが後回しになりません。

ツールの費用

ツールの費用は、記事を載せるCMSとサーバー・ドメイン、キーワードを調べるツール、画像の素材などの利用料です。検索結果での表示回数やクリック数を見るSearch Consoleは、Googleの無料のサービスです。サイトに来た人の行動を見るGoogleアナリティクスも、無料で使えます。

有料になりやすいのは、キーワードの検索数や競合サイトの状況を調べるツールです。月額は、使う人数と選ぶプランで変わります。

※ 出典:Search Console ヘルプ「Search Console の概要」、Google マーケティング プラットフォーム「Google アナリティクス」

内製と外注で変わる費用の数え方

内製と外注では、費用として数えるものが違います。内製は社内の作業時間を人件費に直して数え、外注は見積もり額に社内に残る作業の時間を足して数えます。

数えるもの

内製

外注

請求書に載る費用

ツールの利用料

外注先の見積もり額とツールの利用料

社内の作業時間

5つの内訳のすべての作業

記事の指示、原稿の確認、公開の判断

金額を決めるもの

担当者の作業時間と人件費

任せる工程の範囲と月の本数

内製の費用の数え方

内製の費用は、担当者がコンテンツマーケティングに使う月の作業時間に、時間あたりの人件費を掛けて数えます。請求書が届かないため、担当者がほかの仕事と兼ねていると、費用として数えられないまま進みがちです。

💡

内製で始めるなら、最初の1か月は内訳ごとに作業時間を記録しておきます。記録があれば、どの作業を外注に移すと社内の時間がどれだけ空くかを、外注の見積もりと並べて比べられます。

外注の費用の数え方

外注の費用は、外注先に任せる工程の範囲と月の本数で決まります。同じ「記事制作」の見積もりでも、構成案の作成、画像の作成、CMSへの入稿まで含むかどうかで、払う中身が変わります。

見落とされがちなのが、外注しても社内に残る作業の時間です。記事の目的や読者、自社の事実を外注先に伝える作業と、届いた原稿を確かめる作業は、外注先に任せられません。見積もり額だけで内製と比べると、社内に残る時間の分だけ外注が安く見えます。

外注しても社内に残る作業の時間の目安は、外注・内製・ハイブリッドで比べたコンテンツマーケの費用で取り上げています。

社内に残す工程と外注する工程の分け方

内製と外注は、会社全体で一方に決めるのではなく、工程ごとに分けます。自社の人にしか分からない事実や判断が要る工程を社内に残し、本数に合わせて作業が増える工程から外注を考えます。

社内に残したい工程は、次の3つです。

  • 狙うキーワードと記事の目的を決める
  • 自社の料金・サービス・事例の記述が正しいかを確かめる
  • 記事を公開するかどうかを決める

キーワードと目的の決定、自社の事実の確認、公開の判断は、外注先に任せても、外注先から社内への問い合わせが増えるだけで、社内の時間は減りません。反対に、執筆・画像の作成・入稿は、指示が整っていれば外注先だけで進められ、本数が増えるほど社内の時間を空ける効果が大きくなります。

社内に残す工程と外注を考える工程に分けた図

社内に残る確認の時間は、記事ごとの指示の型を作ると短くなります。読者・記事の目的・入れる自社の事実を書く欄を決めておけば、指示を書く時間と、原稿の直しのやり取りが減るためです。

外注に任せる範囲の4つの段階

外注に任せる範囲は、執筆だけを任せる段階から、キーワードの調査と分析まで任せる段階まで、4つに分けられます。任せる範囲が広がるほど、見積もり額は上がり社内の時間は減ります。

段階

外注先に任せる作業

社内に残る作業

執筆だけ

執筆

キーワードの決定、構成案、画像の作成、自社の事実の確認、入稿、公開の判断、分析

構成案から

構成案、執筆、画像の作成

キーワードの決定、自社の事実の確認、入稿、公開の判断、分析

入稿まで

構成案、執筆、画像の作成、入稿

キーワードの決定、自社の事実の確認、公開の判断、分析

調査と分析まで

キーワードの調査と提案、構成案、執筆、画像の作成、入稿、数字の集計と書き直しの提案

キーワードの決定、自社の事実の確認、公開の判断

どの段階を選ぶかは、社内の担当者が月に使える時間で決めます。段階ごとに社内に残る作業の時間を見積もり、担当者の時間に収まる段階のうち任せる範囲が最も狭いものを選ぶと、外注の見積もり額を最も小さくできます。

社内に残る指示と確認の時間を、どう減らすか決まっていますか

外注しても社内に残る作業は、記事ごとの指示と確認の手順が決まっていないほど長くなります。記事コンテンツの制作支援では、編集者・ライター・監修者のチーム編成から、レギュレーションの策定、品質管理フローまで、制作体制の構築をお手伝いします。Writers-hubが自社と取引先のサイトで毎日の公開に使っている、記事の指示文を作るツールを、御社の担当者が使える形でお渡しすることもできます。公開前の確認は、御社で行っていただきます。

本数で増える費用と増えない費用

記事の本数に合わせて増えるのは、記事ごとの構成案と、制作・公開の費用です。企画の全体の計画、分析、ツールの費用は、本数を減らしてもほとんど減りません。

本数で増える費用と増えない費用を分けた図

では、月に何本の記事を出せばよいのか。月の本数は、狙うキーワードの数と出し終えたい期間から決めます。たとえば狙うキーワードが60個あり、1年で出し終えたいなら、月5本が目安です。

予算に合わせて本数を減らすと、狙うキーワードの記事を出し終えるまでの期間が延びます。公開が遅れた記事ほど、検索からの訪問が増え始める時期も後ろにずれます。

Web担当者Web担当者

予算が半分になりそうなので、記事の本数も半分にすれば予算に収まりますか?

Writers-hub編集部Writers-hub
編集部

本数を半分にすると、執筆や入稿の費用は下がります。ただ、キーワードの計画や数字の分析、ツールの利用料は残るので、月の費用は半分になりません。本数を減らす前に、外注する工程を絞って社内で受け持てる作業がないかを確かめます。

自社の予算を見積もる4つの手順

自社の予算は、月の本数を決め、内訳ごとに社内か外注かを決めてから、社内の作業時間と外注の見積もり額を足し合わせる4つの手順で見積もります。始めに一度かかる費用と毎月かかる費用は、分けて書き出します。

1
STEP
月の本数の決定

狙うキーワードの一覧を作り、出し終えたい期間の月数で割って、月の本数を決めます。

2
STEP
内訳ごとの社内と外注の分け方

企画・制作・公開・分析の作業ごとに、社内で受け持つか外注するかを決めます。

3
STEP
社内の作業時間の見積もり

社内で受け持つ作業と、外注しても社内に残る指示と確認の作業の時間を見積もり、時間あたりの人件費を掛けます。

4
STEP
外注とツールの見積もり

外注先には、任せる工程と月の本数を書いて見積もりを頼みます。ツールの利用料も同じ表に書き足します。

見積もりの表は、内訳ごとに次のように分けます。

内訳

始めに一度かかる作業

毎月かかる作業

企画

狙うキーワードの全体の計画

キーワードの追加、記事ごとの構成案

制作

なし

執筆、編集、画像の作成

公開

サイトの用意

入稿、公開前の確認

分析

計測の設定

数字の集計、記事の書き直し

ツール

使うツールの選定と契約

CMS、サーバー、調査ツールの利用料

表の各行に、社内の時間を人件費に直した額か外注の見積もり額を書き込むと、始めにかかる予算と月の予算が出ます。外注先から届いた見積もりに含まれない作業があれば、その行は社内の時間で埋めます。

コンテンツマーケティングの費用のよくある質問

コンテンツマーケティングの費用について、よくある3つの質問に答えます。

予算が少なくても始められる?

コンテンツマーケティングは、少ない予算でも始められます。外注する工程を執筆だけに絞り、企画と公開を社内で受け持てば、外注の見積もり額は小さくなります。

ただし、社内で受け持つ作業の時間は増えます。担当者が月に使える時間を先に決め、その時間で出せる本数から始めます。

記事1本の単価で外注先を比べていい?

記事1本の単価だけでは、外注先を比べられません。単価に、構成案の作成、画像、入稿、修正のやり取りのどこまでが含まれるかが、外注先ごとに違うためです。

見積もりは、任せる工程をそろえた月の合計で比べます。社内に残る作業の時間も足しておくと、範囲の違う見積もりどうしでも比べられます。

かけた費用は回収できる?

回収に必要な問い合わせの数は、始める前に計算できます。月の費用を、問い合わせ1件から見込める粗利で割ると、毎月何件の問い合わせがあれば費用に見合うかが出ます。

SEOの効果が出るまでの期間は、一般に3〜6か月ほどと言われます。期間は、公開して間もないサイトかどうかや、狙うキーワードの検索結果に強いサイトが並んでいるかで変わります。費用対効果の測り方と判断する時期は、コンテンツマーケティングの費用対効果の記事で詳しく紹介しています。

まとめ|費用は内訳ごとの担当と本数で見積もる

コンテンツマーケティングの費用は、企画・制作・公開・分析・ツールの内訳に分け、内訳ごとに社内か外注かを決めて、月の本数から見積もります。内製は社内の作業時間を人件費に直し、外注は見積もり額に社内に残る確認の時間を足して数えます。

予算が足りないときは、本数より先に外注する工程を見直します。まずは狙うキーワードの一覧を作り、出し終えたい期間から月の本数を決めてください。

私たち合同会社Writers-hubは、自社と取引先のサイトで記事を毎日公開しています。

月の本数を決めるための、狙うキーワードの一覧はできていますか

月の本数と予算は、狙うキーワードの一覧から決まります。記事コンテンツの制作支援のKW戦略設計では、検索意図を読み、勝てるキーワードから優先して攻めるロードマップを作ります。料金は公開しておらず、無料相談(オンライン30分)でお見積もりします。

この記事を書いた人

米山拓真

米山拓真

合同会社Writers-hub 代表社員

滋賀県立大学工学研究科の修士課程を修了後、大手制作会社の編集部を経て2019年にWebライターとして独立。2020年に記事制作を手順化した「ハブ式SEOライティングメソッド」を開発し、これまでに200人以上のライターを育成しました。2022年3月に合同会社Writers-hubを設立し、会社として累計8,000記事以上のSEO記事制作に携わっています。2024年にAIライティングシステム「一気通貫Pro」、2025年から書き手の文体を再現するAI編集者「Edico」を開発。このブログでは、クライアント案件と自社サイトで実際に試したことを書いています。

読んで終わりにしないために

記事の内容を自社に当てはめるとどうなるか、オンライン30分で一緒に整理します。費用はかかりません。