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美容外科のSEO対策|医療広告ガイドラインの範囲で書く内容とAI検索

美容外科のSEOは、医療広告ガイドラインの範囲で施術ページに書く内容を決めることから始めるのをおすすめします。自由診療の施術ページには費用とリスクを同じページに書く決まりがあり、費用とリスクの欄が「値段」や「ダウンタイム」で検索した人への答えにもなります。AI検索への対応は、施術ページの内容をテキストで載せてから進めても遅くありません。

美容外科の施術ページを開いたノートパソコンの画面に、費用と主なリスクの欄が長所の説明と同じ大きさで並び、その横で担当者が医療広告ガイドラインの冊子と見比べている様子。

「美容外科は医療広告ガイドラインで書けないことが多いので、SEOで上位を狙うのは難しそう」。患者の体験談や「No.1」の表現、説明のないビフォーアフター写真といった、美容の集客で見かける書き方がどれも禁止されているため、書ける材料が残らないと思われがちです。ところが、ガイドラインが自由診療の施術ページに求める費用やリスクの説明は、施術名と一緒に検索される「値段」や「ダウンタイム」への答えと重なります。美容外科のSEOは、ガイドラインの範囲で書く内容を決め、そのうえでAI検索への対応を加えます。

本記事では、美容外科のサイトにかかる医療広告の規制から、施術ページと医師の紹介に書く内容、AI検索に向けて直す作業まで、Web記事の制作とSEOを手がける会社の視点で順を追ってお伝えします。

この記事でわかること
  • 施術ページもコラムも、医院の名前が分かり受診を誘う内容なら、医療広告の規制を受ける
  • 自由診療の施術ページには、治療の内容、標準的な費用、期間と回数、主なリスクと副作用を同じページに書く
  • 施術名と一緒に検索される「値段」「ダウンタイム」の答えは、ガイドラインで書くと決まっている費用とリスクの欄にある
  • 医師の紹介で広告できる事項は氏名や略歴などで、研修を受けたことは限定解除の条件を満たしたページに限って載せられる
  • AI検索に向けた特別な手法は要らず、料金とリスクをテキストで書き、構造化データを本文と合わせる

美容外科のサイトが受ける医療広告の規制

美容外科のサイトは、施術の説明ページもコラムも、医療広告の規制を受けます。厚生労働省の医療広告等ガイドラインは、次の3つの要件をすべて満たすものを医療広告として扱います。

  • 患者の受診などを誘う意図がある
  • 医師の名前や医院の名前が分かる
  • 医業や医院に関する内容である

施術ページには医院の名前と予約の案内が載るので、3つの要件を満たします。ガイドラインは、「これは広告ではありません」と書き添えても、病院の名前が載っていて実際に要件を満たせば、広告として扱うとしています。

医院の名前と予約の案内がある施術ページとコラムは、どちらも医療広告の3つの要件を満たすことを示した図

規制を受けるのは、医院だけではありません。ガイドラインは、広告代理店やアフィリエイターを含めて誰でも規制の対象になるとし、広告を企画・制作した広告代理店も、違反があれば医院とともに指導の対象になりうるとしています。施術ページの原稿を外注するときも、公開前に医院と外注先の両方が中身を確かめます。

医療法における病院等の広告規制について
医療法における病院等の広告規制についてについて紹介しています。
🌐 www.mhlw.go.jp
外部リンク

美容外科のページで制限される書き方

美容外科の施術ページで制限される書き方には、術前術後の写真の扱いや値段の示し方が含まれます。ガイドラインと、厚生労働省の「医療広告規制におけるウェブサイト等の事例解説書」から、施術ページに関わる例を6つ挙げます。

施術ページの書き方

ガイドラインでの扱い

加工や修正をした術前術後の写真

虚偽広告

撮影の条件を変えて効果を強調した術前術後の写真

誇大広告

「著名人も当院で治療を受けております。」

比較優良広告

複数カ所を同時に受けたときの値段を、1カ所の値段のように大きく示す

小さな注釈を付けても見落とされるなら誇大広告

「比較的安全な手術です。」

何と比べて安全か分からず誇大広告

症例モニターの割引を強調する

費用を強調した広告として慎む

患者の体験談や「日本一」の表現など、診療科を問わず使えない書き方は、クリニックのSEO対策の進め方の表にまとめています。

とりわけ見落とされがちなのが、ガイドラインを守っていると目立たせる書き方です。事例解説書は、ガイドラインを守っている旨を文字の大きさや色で強調する表現を、誇大広告の例に挙げています。厚生労働省が認めたように見える表示も、同じく認められません。守っている旨を書くなら、ほかの文と同じ大きさで書きます。

※ 医療広告等ガイドラインは2026年3月30日の改正版、事例解説書は2026年3月の第6版をもとにしています。

自由診療の施術ページに書く内容

美容外科の自由診療の施術ページには、ガイドラインの限定解除の条件に沿って、費用や主なリスクを含む5つの項目を同じページに書きます。見た目を整えるための施術は、公的医療保険の給付の対象にならない自由診療です。自由診療で広告できる事項に入るのは、保険診療と同じ方法の治療と、国内で承認された医薬品・医療機器などを承認された使い方で使う治療だけです。限定解除は、条件を満たしたWebサイトなどに限って、広告できる範囲を広げる仕組みです。

限定解除で同じページに書く項目

限定解除で施術ページに書く項目は次の5つで、すべてが要ります。

  • 通常必要とされる治療の内容
  • 標準的な費用
  • 治療の期間と回数
  • 主なリスクと副作用
  • 電話番号やメールアドレスなどの問い合わせ先

標準的な費用が決まっていない施術は、通常必要とされる最低額から、よく発生する追加費用を含めた最高額までの範囲で書きます。

限定解除には、患者が自ら求めて見るWebサイトであるという条件もあります。検索結果にスポンサーとして出る広告やバナー広告は、患者が自ら求めて見る情報に当たらないので、施術の詳しい説明は、広告からつながる施術ページに書きます。

施術名と一緒に検索される言葉

施術名と一緒に検索される「値段」や「ダウンタイム」は、限定解除で書く費用とリスクの欄に答えがあります。2026年10月12日にGoogleの検索窓へ「二重整形」や「脂肪吸引」と打つと、続きの候補に「値段」「ダウンタイム」「デメリット」などが並びました。候補は、検索する場所や時期で変わります。

施術名と一緒に検索される言葉

答えを書く項目

値段、いくら

標準的な費用

ダウンタイム、腫れ、デメリット

主なリスクと副作用

種類、埋没

通常必要とされる治療の内容

施術ごとにダウンタイムのコラムを別に書くより先に、施術ページのリスクの欄を医師に確かめた内容で埋めるほうが、ガイドラインの条件を満たし、調べた人にも答えられると見ています。

施術名と一緒に検索される値段とダウンタイムの答えが、施術ページの費用とリスクの欄にあることを示した図

費用とリスクの書き方

費用とリスクは、長所と同じページに同じ大きさの文字で書きます。ガイドラインは、費用の説明をリンク先のページに載せる形や、長所に比べて極端に小さな文字で載せる形をとらないよう求め、リスクも分かりやすく載せるよう求めています。料金表のページを別に作っていても、施術ページにはその施術の標準的な費用を書きます。

リスクの欄には、メリットを書きません。事例解説書は、「リスク(ダウンタイム)について」の欄に「ダウンタイムはありません。施術当日からメイク可能です」と書いた例を、リスクではなくメリットの説明だとして、条件を満たさない例に挙げています。

腫れや痛み、まれに起こる合併症など、施術ごとの主なリスクは、医師に確かめて書きます。

国内で承認されていない医薬品や医療機器を使う施術と、承認された医薬品や医療機器を承認と違う効能や用法・用量で使う施術では、次の5つも書き足します。

  • 未承認医薬品等であること
  • 入手経路(医師の個人輸入で入手したときはその旨)
  • 同じ成分で国内で承認された医薬品等の有無
  • 主要な欧米各国での承認の状況と安全性の情報
  • 医薬品副作用被害救済制度などの対象にならないこと

承認と違う目的で医薬品を使う例として、事例解説書はGLP-1に関わる施術を挙げています。

「値段」や「ダウンタイム」で調べた人に、施術ページは答えていますか

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医師の紹介に書ける経歴

医師の紹介で広告できる事項は、氏名や略歴などです。研修を受けたこと、新聞や雑誌で紹介されたこと、届け出のない団体の資格は広告できる事項に入らず、載せられるのは問い合わせ先の明記などの限定解除の条件を満たしたページに限られます。Googleの説明によると、健康や安全に大きく影響するトピックでは、GoogleのシステムはE-E-A-Tが優れたコンテンツを特に重視します。Googleは誰が作ったコンテンツかを明確にするよう勧めているので、施術ページにも説明する医師の名前と経歴を載せます。

広告できる事項に入る経歴
    広告できる事項に入らない経歴

      専門医の資格で広告できるのは、日本専門医機構が認定する基本的な診療領域の専門医と、2021年10月より前に厚生労働大臣へ届け出た団体が認定する資格で、後者は当分の間の扱いです。基本的な診療領域には形成外科が含まれ、美容外科は含まれません。美容外科の学会の資格を載せるときは、厚生労働省のホームページで公表されている、届け出た団体の資格に当たるかを確かめます。当たらない団体の資格は、団体名を添え、限定解除の条件を満たしたページに限って載せられます。

      経営者経営者

      院長が受けた注入の講習の修了証を、医師紹介のページに載せてもいいですか?

      Writers-hub編集部Writers-hub
      編集部

      研修を受けたことは、広告できる事項に入っていません。載せられるのは、限定解除の条件を満たしたページに限られます。ガイドラインは、研修は実施する団体や内容がさまざまで、選ぶ役に立つものとそうでないものの線引きが難しいとしています。

      AI検索に施術ページを出す条件と作業

      美容外科のサイトをAI検索に対応させるために、特別な手法は要りません。Googleは、SEOの基本はAIによる概要やAIモードでも有効で、表示されるための追加の要件や特別な最適化は要らないとしています。

      AIによる概要に出る条件

      AIによる概要やAIモードに施術ページがリンクとして出る条件は、次の3つをすべて満たすことです。

      • インデックスに登録されている
      • Google検索でスニペットを表示できる
      • 検索の技術的な要件を満たしている

      Googleは、条件をすべて満たしても、ページが表示されるとは限らないとしています。

      AIによる概要とAIモードは、関連する複数のサブトピックを検索し、その結果から答えを組み立てる場合があります。費用とリスクを同じページに書いた施術ページは、AIが分けて調べる問いのいくつかに、1ページで答えられると見ています。AIによる概要が出る仕組みは、AIオーバービュー(AIによる概要)とは?で解説しています。

      AIによる概要に施術ページがリンクとして出るまでの3つの条件を示した図

      ChatGPTの検索に出る条件

      ChatGPTの検索の答えにサイトを出す条件は、OpenAIのクローラーであるOAI-SearchBotを、robots.txtで拒否していないことです。OpenAIの説明によると、OAI-SearchBotを拒否したサイトは、案内のリンクとして出ることはあっても、ChatGPTの検索の答えには表示されません。OpenAIは、robots.txtでの許可に加えて、公開しているIPアドレスからのアクセスも許可するよう勧めています。

      学習に使うクローラーのGPTBotは別の設定なので、GPTBotを拒否したまま、OAI-SearchBotだけを許可できます。robots.txtを書き換えてから検索の結果に反映されるまでには、24時間ほどかかります。

      施術ページで直す3つの作業

      施術ページで直す作業は次の3つで、どれもGoogleがAI機能に向けて挙げているSEOの基本に当たります。

      • 料金とリスクの説明をテキストで書く
      • 構造化データを本文と合わせる
      • Googleビジネスプロフィールを最新にする

      料金表を画像で貼っている施術ページは、料金とリスクの説明を文字の表や文章に書き直します。Googleは、重要なコンテンツをテキスト形式で示すよう勧めています。

      構造化データは、ページに表示されている本文と同じ内容で書きます。Googleは、AI機能のために特別なschema.orgの構造化データを足す必要はないとしたうえで、構造化データをページのテキストと一致させるよう求めています。

      診療時間や休診日は、サイトとGoogleビジネスプロフィールで同じにそろえます。Googleは、ビジネスプロフィールの情報を最新にしておくことも、AI機能に向けた基本に挙げています。

      AI 機能とウェブサイト | Google 検索セントラル | Documentation | Google for Developers
      Google 検索の AI 機能により、ユーザーがウェブサイトを見つけやすくなります。検索での AI 機能の仕組みと、コンテンツを AI エクスペリエンスに反映させる方法について説明します。
      🌐 developers.google.com
      外部リンク

      美容外科のSEOでよくある質問

      美容外科のSEOについての質問に、4つ答えます。

      施術ごとにページを分けるべき?

      施術ページは、施術ごとに分けて作るのをおすすめします。限定解除で書く費用や主なリスクは施術ごとに違うので、1ページに複数の施術を並べると、施術の数だけ費用とリスクの欄を同じ大きさで並べることになります。施術名と一緒に調べる人は「二重整形 値段」のように施術ごとに検索するので、施術ごとのページなら、検索した言葉とページの中身が一致します。

      症例写真は載せてもいい?

      症例写真は、詳しい説明を同じページに付ければ載せられます。ガイドラインが求める説明は治療の内容や費用、主なリスクと副作用などで、説明をリンク先に回した写真や、写真だけを並べたページは認められません。バナー広告や検索結果にスポンサーとして出る広告は、詳しい説明を載せられる条件である限定解除を満たさないので、症例写真を載せられません。

      インスタの投稿も規制の対象?

      医院の公式アカウントの投稿も、Webサイトと同じく医療広告の規制を受けます。事例解説書は、投稿だけでなくプロフィールや返信に禁止される表現があっても違反になるとし、自由診療の費用やリスクも投稿と返信の組み合わせの中でまとめて示すよう求めています。投稿の書き方は、クリニックのSNS運用で解説しています。

      AI検索からの流入はどこで見る?

      AIによる概要やAIモードから来た人の数は、Search Consoleの検索パフォーマンスのレポートで、検索タイプ「ウェブ」の数字に含まれて表示されます。Googleは、AI機能に表示されたサイトも、通常の検索結果と同じく全検索トラフィックに反映されるとしています。施術ページごとのクリック数と、予約ボタンが押された回数を、アクセス解析ツールで合わせて見ます。

      まとめ|美容外科のSEOは書く内容をガイドラインで決める

      美容外科のSEOは、医療広告ガイドラインの範囲で施術ページに書く内容を決め、そのうえでAI検索への対応を加えます。自由診療の施術ページには、費用とリスクを含む限定解除の項目を、同じページに同じ大きさで書きます。費用とリスクの欄は、施術名と一緒に「値段」や「ダウンタイム」で調べた人への答えにもなります。AI検索に向けては、施術ページの内容をテキストで書き、構造化データとGoogleビジネスプロフィールを本文とそろえます。

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      この記事を書いた人

      米山拓真

      米山拓真

      合同会社Writers-hub 代表社員

      滋賀県立大学工学研究科の修士課程を修了後、大手制作会社の編集部を経て2019年にWebライターとして独立。2020年に記事制作を手順化した「ハブ式SEOライティングメソッド」を開発し、これまでに200人以上のライターを育成しました。2022年3月に合同会社Writers-hubを設立し、会社として累計8,000記事以上のSEO記事制作に携わっています。2024年にAIライティングシステム「一気通貫Pro」、2025年から書き手の文体を再現するAI編集者「Edico」を開発。このブログでは、クライアント案件と自社サイトで実際に試したことを書いています。

      読んで終わりにしないために

      記事の内容を自社に当てはめるとどうなるか、オンライン30分で一緒に整理します。費用はかかりません。