「キーワードマップは、関連キーワードを線でつないだ図を描けば完成しそう」。作り方の解説ではマインドマップにまとめる手順がよく紹介されるため、図を描き終えることがゴールだと思われがちです。ところが、キーワードマップで決めるのは、どのキーワードをどの記事で答えるかです。
本記事では、ツールのKeywordmapとの違いから、作り方の5つの手順、表に書く列、公開後の見直し方まで、記事の企画から制作までを請け負う制作会社の視点で順を追ってお伝えします。
- キーワードマップでは、関連キーワードを検索意図ごとにグループに分け、グループごとに答える記事を決める
- 「キーワードマップ」の検索結果には、CINCのSEOツール「Keywordmap」のページが多く並ぶ
- 2つのキーワードを同じ記事にまとめるかは、検索結果の上位10件に同じページが何件あるかで決める
- 決めた内容を1行に1記事の表にすると、公開後の見直しにも使える
キーワードマップとは
キーワードマップとは、メインキーワードに関連するキーワードを検索意図(検索した人が知りたいこと)ごとにグループに分け、グループごとに答える記事を決めた表や図のことです。
キーワードマップを作って決まるのは、次の3つです。
- 記事の数:1つのグループに1本の記事を割り当てる
- 記事ごとのキーワード:タイトルに入れるキーワードと、見出しで答えるキーワードを分ける
- 書かないキーワード:自社が答える立場にない検索を、記事にしないと決めて残す
同じ検索意図のキーワードを別々の記事で狙うと、自社の2本の記事が同じ検索結果で入れ替わりながら表示され、どちらの順位も安定しないことがあります。カニバリゼーションと呼ばれる状態です。キーワードマップで先に担当の記事を決めておけば、書き始める前に重複に気づけます。

キーワードマップとKeywordmapの違い
キーワードマップは記事を企画するために作る表や図の呼び名で、Keywordmapは株式会社CINCが提供するSEOツールの名前です。2026年10月に「キーワードマップ」をGoogleで検索したときは、上位10件のうち6件が、Keywordmapの公式サイトや料金・機能を紹介するページでした。
Keywordmapは、競合サイトの調査やキーワード選定、AIによる記事作成、検索順位の計測などに使う有料のツールです。
料金は、事業会社と代理店・制作会社で分かれています。事業会社向けの料金は公開されておらず、問い合わせると要望に合わせたプランが提案される形で、契約は年間契約です。7日間の無料トライアルがあり、公式サイトには期間中も終了後も費用はかからないと書かれています。

※ 出典:Keywordmap「料金・プランについて」(2026年10月時点)
Keywordmapを使わなくても、キーワードマップは無料のツールと表計算ソフトで作れます。
キーワードマップを作る5つの手順
キーワードマップを作る手順は、次の5つです。どの手順も、Excelやスプレッドシートの1枚のシートに書き込みながら進めます。
メインキーワードには、自社のサービスに最も近く、サービスを探す人が検索するキーワードを1つ選びます。
メインキーワードを含むキーワードと、一緒に検索されるキーワードをツールで集め、重複を消してからシートに貼ってください。
キーワードごとにGoogleで検索し、上位10件に同じページが多く並ぶキーワードどうしを1つのグループにします。
グループごとに、既存の記事で答えるか、新しく書くか、書かないかを決めましょう。
書く順番の番号は、費用や依頼先を調べる検索のように、サービスの検討に近いグループから順に振ります。
関連キーワードを集めるツール
関連キーワードを集めるツールは、無料で使えるものだけでそろいます。主なツールは次の3つです。
ツール | 集められるキーワード | 無料で使える範囲 |
|---|---|---|
ラッコキーワード | Googleなどのサジェスト(検索窓に出る候補) | サジェストの一覧は無料、月間検索数は有料プランの機能 |
キーワードプランナー | 関連キーワードと月間検索ボリューム | 無料、Google広告のアカウントが必要 |
Google Search Console | 自社サイトが実際に表示された検索クエリ | 無料、サイトの所有権の確認が必要 |
※ 無料で使える範囲は、2026年10月時点の各ツールの公式サイトの表示です。
すでにサイトがあるなら、Google Search Consoleの検索クエリから集めると、自社の記事が表示されているキーワードも同時に分かります。
同じ記事にまとめるキーワードの目安
2つのキーワードを同じ記事にまとめるかは、それぞれをGoogleで検索し、上位10件に同じページが何件あるかで決めます。上位に同じページが並ぶキーワードどうしは、1本の記事で両方の検索に答えられることを、検索結果が示しているためです。
同じページが4件以上なら同じ記事、1件以下なら別の記事にします。2〜3件のときは、もう一方のキーワードの疑問に、記事の中の1つの見出しで答え切れるかで決めます。
2026年10月に、「キーワードマップ 作り方」と3つのキーワードの上位10件を比べた結果は次のとおりです。
比べたキーワード | 上位10件で同じだったページ | 判断 |
|---|---|---|
キーワードマップ エクセル | 6件 | 同じ記事にまとめる |
キーワードマップ 無料 | 5件 | 同じ記事にまとめる |
キーワードマップ 料金 | 2件 | 別の記事に分ける |
「キーワードマップ 料金」の上位10件のうち8件は、ツールのKeywordmapの料金や機能を紹介するページでした。作り方の記事の見出し1つでは答えられないため、ツールを提供していない会社なら、料金のグループは「書かない」として表に残します。

1本の記事で狙うキーワードの数の考え方は、1ページ1キーワードとは?SEOのキーワード数の目安とまとめる・分ける判断基準で解説しています。
キーワードマップを図でなく表で作る理由
キーワードマップを表で作るのは、どのキーワードをどの記事で答えるかと、記事を書いたかどうかを、1行ずつ書き込めるからです。マインドマップのような図は、キーワードの上下関係を見渡すのには向きますが、担当する記事のURLや公開の状態を書く欄がありません。
関連キーワードをマインドマップで描けば、社内で共有するには十分ではないでしょうか。
編集部
マインドマップは、キーワードの上下関係を社内で話し合うときに役立ちます。ただ、決めた担当の記事は図に書き込みにくく、記事が増えるほど、図と実際の記事が合わなくなりがちです。話し合って決めた内容は表の1行に移しておくと、記事を書くときにも公開後の見直しにも使えます。
キーワードと記事の対応表は、1行に1本の記事を書く形で、列は次の5つです。
列 | 書く内容 |
|---|---|
メインキーワード | グループの中で検索ボリュームが最も大きいキーワードで、記事のタイトルに入れる |
まとめるキーワード | メインキーワードと同じページが上位10件に4件以上並んだキーワードで、見出しや本文で答える |
最初に答える問い | 上位のページの多くが冒頭で答えていること |
担当する記事 | 既存の記事のURLか「新規」 |
状態 | 未着手、執筆中、公開済み、書かないのどれか |

「状態」の列に「書かない」と残しておくと、担当者が替わったときに、書かないと決めたキーワードで記事を作り直してしまうことを防げます。
集めたキーワード、どの記事で答えるかまで決まっていますか
表の「担当する記事」の列は、キーワードを1つずつ検索して上位を比べ、公開済みの記事と照らし合わせないと埋まりません。弊社のキーワード戦略の設計では、検索結果の上位の重なりでキーワードを記事に割り当て、書く順番までを決めます。
公開後のキーワードマップの見直し方
キーワードマップは、記事を公開した後に、Google Search Consoleで記事ごとに表示された検索クエリを見て直します。表で別の記事の担当にしたキーワードで表示されている記事があれば、直し方は担当の入れ替えか、2本の記事を1本にまとめるかの2つです。
Google Search Consoleの「検索パフォーマンス」でページのフィルタに記事のURLを入れ、「クエリ」のタブを開くと、記事が表示された検索クエリの一覧が出ます。
2本の記事を1本にまとめるときは、消す記事のURLから残す記事のURLへ301リダイレクトを設定します。同じ検索クエリで自社の2本の記事が表示されているときの見分け方と直し方は、記事のカニバリゼーション診断と解消方法の記事にまとめました。
見直しの途中で新しいサジェストが見つかったときは、表に行を足し、どのグループに入るかを上位10件の重なりで確かめます。
キーワードマップでよくある質問
キーワードマップでよくある質問は、次の3つです。
キーワードリストは、集めたキーワードを並べた一覧です。キーワードマップは、キーワードリストを検索意図ごとにグループに分け、グループごとに答える記事まで決めたものを指します。
生成AIは、集めたキーワードの重複を消したり、事業と関係のないキーワードの候補を挙げたりする作業に使えます。検索結果を渡さずにキーワードの一覧だけを渡した場合、生成AIがグループ分けに使えるのはキーワードの意味の近さだけです。同じ記事にまとめるかは、上位10件の重なりで確かめてください。
記事がすでにあるサイトでは、Google Search Consoleで記事ごとに表示されている検索クエリを書き出し、表の「担当する記事」に既存の記事のURLを先に書きます。どの記事も担当していないグループが、新しく書く記事の候補です。
まとめ|キーワードマップは図より対応表で作る
キーワードマップは、図より先にキーワードと記事の対応を決める表です。関連キーワードを集めたら、検索結果の上位10件の重なりでグループに分け、グループごとに担当する記事を表に書きます。公開後は、Google Search Consoleの検索クエリを見て、担当が合っているかを確かめることが欠かせません。
私たち合同会社Writers-hubは、キーワード戦略の設計から記事の制作までを手がける記事制作会社です。手元のキーワードの一覧を、どの記事に割り当てるかからご相談いただけます。
作った表の「担当する記事」の列、埋まっていますか
キーワードの一覧と、公開している記事のURLをお送りいただければ、どのキーワードを既存の記事で答え、どのキーワードを新しく書くかを一緒に確かめます。







