「キーワードの分類は、ビッグワードやKnowクエリといった種類のラベルを付ければ済みそう」。SEOツールの中には、語ごとに検索ボリュームと「情報収集型」などのラベルを並べて表示するものもあるため、ラベルを付けた時点で分類は済んだと考えやすくなります。ところが、同じラベルの語でも検索結果の上位が重ならなければ1本の記事では答えられないため、キーワードは種類でなく、答える記事ごとに分けます。
本記事では、分類に使う3つの軸から、分類の手順と分類表の作り方、1本の記事にまとめる語の見分け方まで、記事制作会社の視点で順を追ってお伝えします。
- キーワードの分類は、集めた語をどの記事で答え、どの順に書くかを決めるために行う
- 検索ボリュームで書く順番、検索意図で記事の前半で答えること、自社の商品との距離で記事の最後に案内する先が決まる
- 2つの語を1本の記事にまとめるかは、検索結果の上位10件に同じページがいくつ重なるかで見分ける
- 「キーワード 分類」と「キーワードグルーピング」のように意味が近い語でも、上位が重ならなければ別の記事に分ける
- 分類表には、キーワード、検索ボリューム、検索意図、商品との距離、グループの代表の語、割り当てる記事の6列を作る
キーワードを分類する目的
キーワードを分類する目的は、集めた語のそれぞれを、どの記事で答えるかと、どの順に書くかを決めることです。種類を書き込んだだけの一覧からは、書く記事の本数も、1本目にどの記事を書くかも決まりません。
分類が終わるのは、すべての語に答える記事が決まったときです。答える記事を決めないまま記事を増やすと、同じ検索意図の語を2本の記事で狙い、検索結果に片方しか表示されなくなることがあります。1本の記事で狙う語の数の考え方は、1ページ1キーワードとは?SEOのキーワード数の目安とまとめる・分ける判断基準で解説しています。
キーワードを分類する3つの軸
キーワードを分類する軸は3つあり、軸ごとに決まることが違います。
分類の軸 | 分類で決まること |
|---|---|
検索ボリューム | 書く順番と、上位に入る難しさの見当 |
検索意図 | 記事の前半で何に答えるか |
自社の商品との距離 | 記事の最後に案内する先と、書く順番 |
1つのキーワードには、3つの軸のそれぞれで1つずつ種類が付きます。

検索ボリュームで分ける3種類
検索ボリュームでは、キーワードを月間の検索回数の多さで3つに分けます。
種類 | 多い語の形 | 記事での扱い |
|---|---|---|
ビッグワード | 「SEO」のような1語 | 1本の記事では答えきれず、複数の記事で答える |
ミドルワード | 「SEO キーワード」のような2語 | 1本の記事の主題にする |
スモールワード | 3語以上の語や、具体的な悩みを含む語 | 1本の記事にするか、近い語の記事の見出しで答える |
何回からをビッグワードと呼ぶかに、決まった基準はありません。同じ月1,000回の語でも、検索する人の少ない業界では一覧の中で最も大きい語になることがあるので、自社の一覧の中で比べて分けます。
検索ボリュームが大きい語ほど上位に入りにくい傾向はありますが、難しさは上位に並ぶサイトの顔ぶれで決まります。見分け方は、SEOのビッグキーワードは上位の顔ぶれで難易度が決まる|狙う手順で解説しています。
検索意図で分ける4種類
検索意図では、キーワードを、検索した人が何をしたいかで4つに分けます。
種類 | 検索した人がしたいこと | 語の例 |
|---|---|---|
Knowクエリ | 意味や事実を知りたい | 「SEO キーワード とは」 |
Doクエリ | やり方を知り、自分で進めたい | 「キーワード 選定 やり方」 |
Goクエリ | 特定のサイトやページを開きたい | 「ラッコキーワード」 |
Buyクエリ | 商品やサービスを買いたい、申し込みたい | 「SEO記事 外注 料金」 |
ツールによっては、同じ考え方の分類が「情報収集型」「案内型」などの名前で表示されます。
検索意図の種類は、語の形でなく検索結果で決めます。2026年10月に「キーワード 分類」で検索したときは、1ページ目に、キーワードの種類を説明するページと、キーワード選定の手順を説明するページが混ざっていました。種類を知りたい語に見えても、手順のページが並ぶ語には、両方の答えを1本の記事に書きます。
4つの種類の見分け方は、Knowクエリとは?4分類の違いと書くべき語の見分け方を解説で詳しく紹介しています。
自社の商品との距離で分ける3段階
自社の商品との距離では、キーワードを、検索した人が申し込みまでのどの段階にいるかで3つに分けます。記事制作会社を例にすると、次のように分かれます。
段階 | 検索した人の状況 | 語の例 |
|---|---|---|
依頼先を比べている | 頼む先を探している | 「SEO記事 外注」 |
方法を調べている | 自分で進めるか頼むかを決めていない | 「キーワード 選定 やり方」 |
悩みに気づいたばかり | 何から手を付けるかが分かっていない | 「ブログ アクセス 増えない」 |
商品に近い段階の語ほど、記事を読んだ人が問い合わせに進みやすいと見ています。記事の最後に置く案内も段階で変わり、依頼先を比べている人にはサービスの案内を、悩みに気づいたばかりの人には次に読む記事を置きます。
キーワードを分類する5つの手順
キーワードを分類する手順は5つあり、種類を書き込んだ後に、語を記事ごとにまとめて書く順番を決めるところまで進めます。
スプレッドシートの1行に1語を書き、ツールで調べた検索ボリュームを横の列に入れます。スペースの有無だけが違う表記ゆれも、この時点では消さずに残します。
1語ずつGoogleで検索し、上位10件に並ぶページの種類から、検索意図の種類を書き込みます。
2つの語の上位10件を並べ、同じページが多く重なる語を同じグループにします。表記ゆれも、表記が違うだけで上位に並ぶページが入れ替わる語があるため、重なりを確かめてからまとめます。
グループの中で検索ボリュームが最も大きい語を代表の語にして、記事のタイトルに入れます。残りの語には、同じ記事の見出しや本文で答えます。
商品に近い段階のグループのうち、上位に中小企業の記事や個人のブログが並ぶグループから書きます。
分類表に作る列
分類表には、次の6つの列をすべて作ります。
- キーワード
- 検索ボリューム
- 検索意図
- 商品との距離
- グループの代表の語
- 割り当てる記事
割り当てる記事の列には、公開済みの記事ならURLを、これから書く記事なら仮のタイトルを書きます。1つの語に記事が2本書かれていたら、どちらの記事で答えるかを決め直します。

1本の記事にまとめる語の見分け方
2つのキーワードを1本の記事にまとめるかは、それぞれの検索結果の上位10件に、同じページがいくつ重なるかで見分けます。上位に同じページが並ぶ2つの語は、1つのページで両方の検索意図に答えられているからです。

近い語と比べた検索結果の重なり
2026年10月に、「キーワード 分類」と意味の近い5つの語の検索結果を比べると、1ページ目に共通して並んだページの数は次のとおりでした。
比べた語 | 共通したページの数 | まとめるか |
|---|---|---|
キーワード分類 | 7 | 1本にまとめる |
キーワード 整理 | 2 | 分ける |
キーワード 種類 | 1 | 分ける |
キーワードグルーピング | 0 | 分ける |
検索意図 分類 | 0 | 分ける |
※ Googleの日本向けの検索結果の1ページ目を、2026年10月3日に取得して数えた結果です。検索結果は日によって入れ替わります。
とりわけ見落とされがちなのが、意味が近い語でも検索結果が重ならないことがある点です。キーワードグルーピングは語を分類する作業そのものを指しますが、共通したページは1つもありませんでした。「キーワードグルーピング」の1ページ目にはグルーピングの手順とツールのページが並び、「キーワード 分類」の1ページ目にはキーワードの種類と選定の手順のページが並んでいたためです。
「キーワードグルーピング」と「キーワード 分類」は同じ作業を指すので、1本の記事で両方を狙えばよいのではないでしょうか。
編集部
同じ作業を指す語でも、検索結果に並ぶページが違えば、検索した人が先に知りたいことも違います。「キーワードグルーピング」で検索する人は、グルーピングの手順やツールを先に知りたいのだと見ています。1本にまとめると、どちらの語で来た人にとっても、最初に知りたい答えが記事の後ろに回ってしまいます。
まとめるか分けるかの目安
上位10件の半分ほどが重なる語は、1本の記事にまとめます。1〜2件しか重ならない語は、別の記事に分けます。3〜4件のときは、重なったページを開き、1つのページの中で両方の語の答えを書いているかを見て決めます。
集めたキーワードを、どの記事で答えるか決められていますか
1語ずつ検索結果を開いて重なりを数える作業は、語の数が増えるほど時間がかかります。弊社のSEOキーワード戦略設計では、検索結果の重なりで語を記事ごとに分け、どのグループから書くかの順番まで決めます。
キーワードの分類でよくある質問
キーワードの分類でよくある質問は3つあります。
数十語までの分類は、スプレッドシートとGoogleの検索結果があれば手作業でできます。数百語を超える場合は、SE Rankingのキーワードグルーピングツールのように、検索結果で一致するURLの数を指定して語をまとめるツールを使うと、1語ずつ検索する時間を減らせます。
検索ボリュームが少ない語も、分類から外さずにグループに入れます。代表の語の記事の見出しや本文で答えれば、記事を増やさずに拾えるためです。ツールの検索ボリュームは推計値なので、0と表示された語が実際には検索されていることもあります。
分類を見直すのは、記事を公開した後に、サーチコンソールで記事が表示された検索クエリを確かめるときです。別の記事で狙った語で表示されていたら、2本の記事のどちらでその語に答えるかを、分類表で決め直します。
まとめ|キーワードは種類でなく答える記事で分ける
キーワードの分類は、種類のラベルを付けて終わりではありません。語ごとに答える記事を決めたところで、分類は終わります。
私たち合同会社Writers-hubは、記事の制作に入る前に、キーワードの一覧を検索結果と見比べて記事ごとに分けてきました。手元の一覧をどこから記事にするかで迷っている段階から、ご相談いただけます。
手元のキーワード一覧、どのグループから記事にしますか
集めた語を記事ごとにまとめても、どのグループから書くかで、問い合わせにつながる記事ができるまでの期間が変わります。キーワードの一覧をお送りいただければ、検索結果の重なりでのまとめ方と、書く順番を一緒に確かめます。







