「コンマケって、何かのツールかサービスの名前だろうか」。コンマケを名前に含むセミナーやメディアが検索結果に並ぶため、特定の商品の名前に見えやすい言葉です。ところが、コンマケはコンテンツマーケティングの略称で、読者の疑問に答える記事などを続けて公開し、問い合わせにつなげる取り組み全体を指します。
本記事では、コンマケという言葉の意味から、始めるときの5つの手順と最初に書く記事の選び方まで、自社と取引先のサイトで毎日記事を公開している記事制作会社の視点で順を追ってお伝えします。
- コンマケはコンテンツマーケティングの略称で、特定のツールやサービスの名前ではない
- コンマケは、読者の疑問に答える記事を続けて公開し、問い合わせにつなげる取り組み
- 公開した記事は、検索の順位が保たれる間は広告費をかけずに読まれ続けるが、効果が出るまでに数か月かかる
- 始めるときは、目的、読者、書く記事、体制と本数、数字の見方を順に決める
- 最初に書く記事は、検索される回数ではなく、問い合わせる直前の人が調べる疑問から選ぶ
コンマケの意味と正式名称
コンマケは、コンテンツマーケティングを略した呼び方で、特定のツールやサービスの名前ではありません。
- 正式名称:コンテンツマーケティング
- 英語:Content Marketing
- ほかの略し方:コンテンツマーケ
コンテンツマーケティングとは、読者が知りたい情報を記事や動画、資料などのコンテンツにして届け、読んだ人を問い合わせや購入につなげるマーケティングの手法です。商品を直接売り込むのではなく、読者の疑問に答えることで、自社の名前とサービスを知ってもらいます。
検索から読者を集めるときも、読者の疑問に答えることが前提になります。Googleは、検索で上位に表示されるには、掲載順位を上げることを主な目的に作ったコンテンツではなく、ユーザー第一のコンテンツの作成に力を注ぐよう勧めています。
※ 出典:Google 検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」
コンマケが問い合わせにつながる仕組み
コンマケが問い合わせにつながるのは、疑問を検索した人が記事を読み、疑問が解けた後に、記事の中の案内から同じ会社のサービスページへ進むからです。

コンマケで記事を続けて公開するのは、問い合わせる人が、依頼する前にいくつもの疑問を調べるからです。検索意図が異なる疑問は、記事を分けて答えます。
広告とコンマケは、次の4つの点で違います。
比べること | 広告 | コンマケ |
|---|---|---|
届く相手 | 出稿先で広告を見た人 | 疑問を検索した人 |
費用のかかり方 | 出稿を続ける間、かかり続ける | 主に記事を作るときにかかる |
止めたとき | 広告が表示されなくなる | 公開した記事は検索から読まれ続ける |
届き始める時期 | 出稿した日から | 記事が検索から読まれ始めてから |
記事が読まれ続けるのは、検索の順位が保たれている間です。古い情報のままの記事は、新しいページに順位を抜かれることがあるので、公開後も内容を見直します。
記事の効果が出るまでに数か月かかる点は、とりわけ見落とされがちです。広告のように出稿した翌日から問い合わせが届くことは少ないため、始める前に、何か月目にどの数字を見るかを社内で決めておきます。
コンマケを始める5つの手順
コンマケは、次の5つの手順で始めます。前の手順で決めたことを材料に次を決めるので、順番を入れ替えません。
コンマケで増やしたい成果を、問い合わせ、資料請求、購入などから1つ選びます。目的が決まると、記事に置く案内の行き先と、公開後に見る数字が決まります。
目的の行動をしてほしい人を、検索する直前の状況と困りごとで1文に書きます。困りごとは想像で書かず、営業の担当者が商談で聞かれた質問や、問い合わせフォームに届いた文面から拾います。
読者の疑問を、検索窓に入力される言葉(KW)に直し、実際に検索して上位のページを確かめます。上位に記事が並ぶ言葉は記事で答え、サービスの紹介ページが並ぶ言葉は自社のサービスページで答えます。
書く人、内容を確かめる人、月に公開する本数を決めます。本数は、確かめる人が毎月読み切れる数に合わせます。確かめる作業が追いつかない本数にすると、確認待ちの原稿がたまり、公開が止まります。
記事ごとに、検索から読まれた回数と、案内の行き先へ進んだ数を見ます。読まれているのに案内へ進まない記事は案内の置き方を、読まれていない記事はタイトルと中身を見直します。
5つ目の手順で見つけた課題は、3つ目の手順に戻って記事を書き足すか書き直すかして解決します。

5つの手順を最初の1か月でどう進めるかは、コンテンツマーケティングの始め方で週ごとの予定とあわせて紹介しています。コンテンツの種類やメリットとデメリットは、コンテンツマーケティングとはで詳しく扱っています。
コンマケで最初に書く記事の選び方
コンマケで最初に書く記事は、検索される回数の多さではなく、問い合わせる直前の人が調べる疑問から選びます。広く調べられる疑問の記事は、まだ依頼先を探していない人も読むため、読まれても問い合わせにつながりにくいからです。
たとえば税理士事務所なら、「確定申告とは」と調べる人の多くは、自分で申告する方法を知りたい人です。「確定申告 税理士 費用」と調べる人は、依頼先を比べ始めています。料金の決まり方に答える記事を書き、最後に相談の案内を置けば、案内まで読む人が出てくるはずです。

先にそろえておけば、後から書いた広い疑問の記事の読者を、内部リンクで問い合わせに近い記事へ案内できます。
上司から「うちもコンマケを始めよう」と言われました。まずは毎日ブログを書けばいいのでしょうか?
編集部
毎日書くこと自体は、答えられる疑問が増えるので無駄にはなりません。ただ、何の問い合わせを増やしたいかを上司と決める前に書き始めると、読まれても問い合わせにつながらない記事が増えます。最初の1本は、問い合わせる直前の人が調べる疑問から選んでください。
問い合わせに近い疑問は、営業の担当者が商談で聞かれた質問から見つかります。料金の決まり方や、ほかの依頼先との違いを聞かれていれば、最初の記事の候補になります。
問い合わせに近い疑問を、どの順で記事にするか決められていますか
問い合わせに近い疑問を探すには、言葉ごとに検索して上位のページを確かめる作業を、候補の数だけ繰り返します。Writers-hubは、記事コンテンツの制作支援でKW戦略を設計し、検索意図を読んで、上位を狙えるKWから優先して書くロードマップを作ります。
コンマケのよくある質問
コンマケを始める前の、よくある3つの質問に答えます。
コンマケとコンテンツSEOは同じ?
コンマケとコンテンツSEOは、同じではありません。コンテンツSEOは記事を検索結果の上位に出して読者を集める方法で、コンマケの中の手段の1つです。コンマケでは、検索のほかに、SNSやメールマガジン、資料などで届ける方法も使います。
2つの違いと、それぞれのKPIの置き方は、コンテンツマーケティングとSEOの違いで紹介しています。
成果が出るまでどれくらいかかる?
SEOの効果が出るまでには、一般に3〜6か月ほどかかると言われています。期間は、サイトの状態と、狙うKWの競合で変わります。
問い合わせが増えたかを判断できるのは、記事が読まれ始めたさらに後です。
記事は外注してもいい?
記事を書く作業は、外注しても進められます。ただし、目的と読者、内容を確かめる人は社内で決めます。
商談で聞かれる質問や自社のサービスの強みは、社内にしかない材料です。外注先はその材料を受け取らないと、どの会社にも当てはまる記事を書くことになります。
まとめ|コンマケは記事を問い合わせにつなげる取り組み
コンマケはコンテンツマーケティングの略称で、読者の疑問に答える記事を続けて公開し、問い合わせにつなげる取り組みです。始めるときは5つの手順を順に決め、最初の記事は、問い合わせる直前の人が調べる疑問から選びます。
最初にすることは、問い合わせを増やしたいサービスを1つ選ぶことです。選んだサービスについて最近の商談で聞かれた質問を書き出し、その中から最初の1本を決めてください。
私たち合同会社Writers-hubは、これまでに累計8,000記事以上を制作してきました。
最初の記事を決めた後、毎月の公開を続けられそうですか
最初の1本を書けても、毎月の本数を同じ基準で選び、書いて確かめる流れがなければ、2本目以降で公開が止まります。記事コンテンツの制作支援では、KW戦略設計、制作体制の構築、記事の指示文を作るツールを渡すことの3つでお手伝いします。このツールは、Writers-hubが自社と取引先のサイトで毎日記事を公開するときに使っているもので、お客様が回せる形でお渡しします。公開前の確認はお客様が行います。料金はサービスページに記載していません。相談は無料で、オンラインで30分程度です。







