「SEOの外部対策は、被リンクをできるだけ多く集めることから始めればよさそう」。Googleが検索順位を決めるのにリンクを使っていることはよく知られているため、リンクの数を増やすことが外部対策だと思われがちです。ところが、ほかのサイトがリンクを張るのは紹介したい中身のあるページで、そのページから先へ進む内部リンクがなければ、リンクから来た人も問い合わせまで進みません。外部対策は、自サイトの内部リンクとコンテンツを整えてから始めます。
本記事では、被リンクとサイテーションの違いから、着手する前に確かめる条件、始める順番、避けたいリンクの集め方まで、SEO記事の制作会社の視点で順を追ってお伝えします。
- 被リンクはほかのサイトからのリンク、サイテーションは社名やサービス名の記載で、確かめ方も増やし方も違う
- 外部対策は、リンクを受けたいページのインデックス登録と中身、内部リンクを確かめてから始める
- 最初の手順は、社名の表記をそろえ、すでに名前が載っている場所を点検すること
- ランキングを上げるためのリンクの売買や過剰な相互リンクは、Googleのスパムポリシーの違反にあたる
- 成果は、Search Consoleのリンクレポートと、社名での検索の回数で確かめる
SEOの外部対策で増やす被リンクとサイテーション
SEOの外部対策は、自サイトの外にあるページやSNSで、自社のページや名前を取り上げてもらう取り組みです。増やすものは、被リンクとサイテーションの2つです。
被リンクは、ほかのサイトのページから自サイトのページへ張られるリンクです。サイテーションは、ほかのサイトやSNS、口コミに社名やサービス名、所在地が書かれることで、リンクが付いていない記載も含みます。
比べること | 被リンク | サイテーション |
|---|---|---|
確かめる場所 | Search Consoleのリンクレポート | 社名やサービス名での検索の回数、Googleビジネスプロフィールのクチコミ |
増やし方 | 紹介される中身のあるページを作り、関係先に知らせる | 社名と所在地の表記をそろえ、名前が載る場を増やす |
相手が決めること | リンクを張るか、どの文字でリンクするか | 名前を書くか、どう書くか |
Googleマップなどのローカル検索では、表示順を決める「知名度」に、リンクしているサイトの数やクチコミの数などが使われるとGoogle ビジネス プロフィール ヘルプに書かれています。店舗や事務所に来てもらう会社では、被リンクとクチコミのどちらも地図の検索結果に関わります。

被リンクの効果と獲得の進め方はバックリンクとは?SEO効果と引用される記事の作り方で、サイテーションの種類と増やし方はサイテーションの意味とSEO・MEOでの効果で詳しく紹介しています。
外部対策を内部対策の後に回す理由
外部対策を内部対策の後に回すのは、相手がリンクを張るか、社名を書くかを決める材料が、自サイトのページの中身だからです。内部対策は、ページの中身やサイトの作りを自社で直す取り組みで、外部対策と違って自社だけで進められます。SEO対策の種類ごとの違いと優先順位はSEO対策の種類は3つにまとめています。
GoogleはSEOスターターガイドで、主にクロール済みのページからリンクをたどって新しいページを見つけていると説明しています。同じガイドには、リンクを使う基本的なアルゴリズムのPageRankは、多数のランキングシグナルの1つにすぎないとも書かれています。リンクの数を増やすだけでは、順位は決まりません。
リンクから来た人とGoogleのクローラーは、リンクを受けたページから、内部リンクをたどってサイトのほかのページへ進みます。Googleのリンクに関するベスト プラクティスも、関心のあるすべてのページに、同じサイトの少なくとも1つのページからリンクを張るよう勧めています。サービスのページへの内部リンクが無ければ、リンクから来た人はそのページを読んで帰ります。
被リンクは、数が多いほど順位が上がるのでは?
編集部
順位を決めるのにリンクが使われているのは確かです。ただ、ランキングを上げるためにリンクを売り買いすると、Googleのスパムポリシーの違反になります。本数を追う前に、リンクを受けるページに、ほかのサイトが紹介したくなる中身があるかを確かめます。
外部対策の前に確かめる3つの条件
外部対策を始めてよいかは、リンクを受けたいページが次の3つの条件を満たすかで決まります。3つとも満たしていれば外部対策に進み、1つでも欠けていれば先にそのページを直します。

Googleのインデックスに登録されていること
リンクを受けたいページがGoogleのインデックスに登録されていなければ、被リンクが増えてもそのページは検索結果に出ません。Search ConsoleのURL検査ツールにページのURLを入れると、インデックスに登録されているかと、登録されていない理由を確かめられます。登録されていないときは、外部対策より先に、登録されない原因を直します。
ほかで読めない情報があること
ほかのサイトの書き手がリンクを張るのは、自分の記事の読者に、リンク先のページを読ませる理由があるときです。自社で集めた数字や作業の手順、料金の内訳のように、ほかのページでは読めない情報があるかを確かめます。サービスの紹介文だけのページには、リンクを張る側が紹介する理由がありません。
内部リンクで次のページへ進めること
リンクを受けたページから、サービスのページや関連する記事へ、内部リンクで進めるかを確かめます。Search Consoleのリンクレポートの「内部リンク」では、サイトの中でリンクの多いページを確かめられます。サービスのページや問い合わせのページが上位に無ければ、外部対策の前に内部リンクを足します。内部リンクの置き場所と足し方はSEOのリンクは3種類で手順を追って紹介しています。
リンクを受けたいページが3つの条件を満たしているか、確かめられていますか
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外部対策を始める5つの手順
外部対策は、社名の表記をそろえるところから始め、相手に頼む取り組みへ順に広げます。
社名とサービス名、所在地、電話番号の書き方を1つに決め、自社サイトとGoogleビジネスプロフィール、SNSのプロフィールをそろえます。「株式会社」の有無や英字と片仮名の表記が場所ごとに違うと、名前を見た人が同じ会社か判断しにくくなります。
取引先の導入事例や加盟している団体の会員一覧、自治体や商工会議所の事業者一覧のように、すでに社名が載っている場所を書き出します。表記が古ければ、掲載元に直してもらいます。とりわけ見落とされがちなのが、サイトを移転したあとも古いURLのまま残っているリンクです。古いURLから今のURLへの転送が無ければ、リンクから来た人はページが見つからないまま帰ります。
インデックス登録と中身、内部リンクを確かめたページは、取引先や加盟団体、メールマガジンの読者のように、すでにつながりのある相手に知らせます。GoogleのSEOスターターガイドも、ソーシャルメディアでの宣伝やコミュニティへの参加、名刺やポスターへのURLの記載を、サイトを宣伝する方法に挙げています。リンクを張るかは相手に任せ、リンクの見返りに金品や商品を渡しません。
業界誌や業界団体のサイトへの寄稿、取材への協力、他社とのセミナーの共催は、相手のページに社名が載る機会になります。載ったページからリンクが張られるかは掲載元の決まりで変わり、リンクの無い掲載もサイテーションとして残ります。料金を払って記事を載せてもらうときは、リンクにsponsoredかnofollowの属性を付けてもらいます。
Search Consoleのリンクレポートの「外部リンク」では、リンクの多いページ、リンク元のサイト、リンクに使われた文字を確かめられます。レポートに出るのはGoogleが見つけたリンクの一部で、nofollowが付いているかは表示されません。サイテーションは、社名やサービス名のクエリの表示回数とクリック数を、検索パフォーマンス レポートで毎月追います。
GoogleはSEOスターターガイドで、変更が検索結果に反映されるまでに数時間から数か月かかることがあり、数週間待ってから確かめるよう勧めています。外部対策は相手がリンクを張るのを待つ手順が多いため、内部を直したときより、結果が見えるまで長くかかると見ています。

外部対策で避けるリンクの集め方
外部対策で避けるのは、Googleがスパムに関するポリシーで「リンクスパム」として違反に挙げている集め方です。リンクスパムは、検索ランキングの操作を主な目的に、サイトへのリンクやサイトからのリンクを作る行為を指します。次の6つは、ポリシーに挙がっている例の一部です。
- ランキングを上げるためのリンクの売買
- リンクの見返りに商品やサービスを渡す取り引き
- リンクを張り合うことが目的の過剰な相互リンク
- 自動化されたプログラムで作るリンク
- 質の低いディレクトリやブックマークサイトのリンク
- sponsoredやnofollowを付けずに料金を払って載せた記事広告のリンク
広告やスポンサーとして料金を払って載せるリンクは、sponsoredかnofollowの属性が付いていれば、ポリシーの違反になりません。被リンクの本数を約束する提案を受けたら、契約の前に、リンクの売買にあたらないかを確かめます。

外部対策を自社で進めるかの目安
外部対策を自社で進められるかは、リンクを受けたいページを自社で直せるかと、知らせる相手がいるかで決まります。
自社の状況 | 進め方 |
|---|---|
リンクを受けたいページがインデックスに登録され、中身と内部リンクも整っている | 社名の表記の統一から、自社で手順どおりに進める |
ほかで読めない情報を載せたページが無く、書く人手も足りない | 外部対策の前にページの中身を作る。記事の制作を外に頼む方法もある |
どのページにリンクを受けるか、内部リンクをどう直すかが決まらない | 現状の分析から、SEOの支援会社に相談する |
SEOの外部対策でよくある質問
SEOの外部対策でよく聞かれるのは、被リンクの本数、nofollowのリンク、知らないサイトからのリンクの3つです。
被リンクは何本あればいい?
被リンクは、本数を目標にせず、どんなサイトから紹介されているかで見ます。リンクレポートの「上位のリンク元サイト」で、リンク元が自社と同じ分野のサイトかを確かめます。
nofollowのリンクは意味がない?
nofollowの付いたリンクにも、人を連れてくる役目はあります。Googleのrel属性についての説明では、nofollowやsponsored、ugcの付いたリンクは一般にたどられないとされています。ただ、リンクを見た人がページを訪れたり、社名を覚えて検索したりすることは変わりません。
知らないサイトからリンクされていたら?
知らないサイトからのリンクを見つけたら、まずリンク元のサイトを確かめます。リンクレポートのヘルプには、既知のスパムサイトからのリンクはGoogleが通常は無視すると書かれており、削除や否認もできるとされています。自社で買ったリンクや頼んで張ってもらったリンクがポリシーに当たるときは、掲載元に削除を頼みます。
まとめ|外部対策は受け取るページを整えてから
SEOの外部対策で増やすのは、被リンクとサイテーションの2つです。どちらも書くかを決めるのは相手なので、リンクを受けるページの中身と内部リンクを先に整えます。今日から始めることは次の3つです。
- リンクを受けたいページを1つ決め、URL検査ツールでインデックスへの登録を確かめる
- 選んだページに、ほかで読めない情報と、サービスのページへの内部リンクがあるかを確かめる
- 社名と所在地の表記を決め、すでに名前が載っている場所を書き出す
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外部対策を始める前に、サイトの内部をどこから直すか決まっていますか
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