「SEO検定なら、受験料の6,600円くらいで受けられそう」。公式サイトの申し込みページには級ごとの受験料の表があり、4級と3級の会場受験は6,600円と書かれています。この表を見て、費用は受験料だけだと考える方も多いはずです。ところが公式テキストと問題集をそろえ、上の級まで受けるつもりで計算し直すと、金額は受験料の何倍にもなります。
しかし、弊社はこれまで、SEO記事の制作予算や社内の研修費について、複数の企業から相談を受けてきました。そこから言えるのは、SEO検定の費用は受験料ではなく、級と教材の組み合わせで決まるということです。同じ4級から1級までの道のりでも、受験料だけなら30,800円、教材をそろえると52,602円、動画講座付きのコースなら70,400円と、受け方しだいで2倍以上の開きが出ます。各級の価格は、全日本SEO協会の価格早見表にも明記されています。
本記事では、級別の受験料と教材費の内訳から、受け方ごとの総額、受験料以外にかかる出費、合格後に費用を生かす学び方までを、SEO記事の制作予算を管理してきた立場で順にお伝えします。
- SEO検定の受験料・公式教材・ダウンロード学習コースの級別価格
- 3つの受け方ごとの総額と、4級から1級まで受けたときの合計
- 交通費やキャンセル規定など、受験料以外にかかる出費
- 目的と経験に合わせた費用の抑え方
- 合格後に費用を回収するための学んだ内容の使い方
SEO検定の費用を構成する3つの項目
SEO検定は、全日本SEO協会が実施している民間の検定試験です。4級から1級まであり、費用は「受験料」「公式教材」「ダウンロード学習コース」の3つで構成されています。以下の金額はすべて税込で、2026年9月時点の公式サイトの表記にもとづきます。
受験料は会場とオンラインで違う
受験料には、合否通知書と認定証の送付が含まれています。同じ級でも、会場で受けるかオンラインで受けるかで金額が変わる点に注意してください。
級 | 会場試験 | オンライン試験 |
|---|---|---|
4級 | 6,600円 | 8,800円 |
3級 | 6,600円 | 8,800円 |
2級 | 7,700円 | 9,900円 |
1級 | 9,900円 | 11,000円 |
オンライン試験は、4級から2級で2,200円、1級で1,100円高く設定されています。そのぶん自宅から受けられるため、会場まで遠い方は交通費と比べて選ぶとよいでしょう。
公式テキストと問題集の価格
公式教材は、各級の公式テキストと「問題集・模擬試験問題」の2種類です。書籍版とダウンロード版(PDF)は同じ価格で、書籍版を届けてもらう場合だけ送料500円が加わります。
級 | 公式テキスト | 問題集・模擬試験問題 |
|---|---|---|
4級 | 2,178円 | 2,552円 |
3級 | 2,552円 | 2,552円 |
2級 | 3,102円 | 2,552円 |
1級 | 3,762円 | 2,552円 |
問題集はどの級も同じ2,552円です。上の級ほどテキストの価格が上がるため、級による教材費の差はテキスト代の差だと考えてよいでしょう。

※ 出典:全日本SEO協会「価格早見表」(2026年9月時点の税込価格)
ダウンロード学習コースの中身と価格
ダウンロード学習コースは、公式テキスト(PDF)、問題集・模擬試験問題(PDF)、動画講座、受験料1回分をまとめたセット商品です。合否の通知と合格認定証の送付も含まれます。価格は4級13,200円、3級15,400円、2級19,800円、1級22,000円です。
申し込みの期限はなく、クレジット決済なら決済後すぐに教材のダウンロードと動画の視聴を始められます。ただし製品の性質上、購入後のキャンセルと返金はできません。
コースに含まれる「受験料1回分」を会場試験とオンライン試験のどちらに使えるかは、公式サイトの価格表に明記がありません。オンラインで受けたい方は、申し込み前に協会へ問い合わせておくと確実です。
受け方で変わる級別の総額
では、実際に1つの級を受けるといくらかかるのか。費用の組み合わせは、大きく3つのパターンに分かれます。会場で受ける場合の総額を並べると、次のとおりです。
| 受験料だけ | テキスト+問題集+受験料 | ダウンロード学習コース | |
|---|---|---|---|
| 4級 | 6,600円 | 11,330円 | 13,200円 |
| 3級 | 6,600円 | 11,704円 | 15,400円 |
| 2級 | 7,700円 | 13,354円 | 19,800円 |
| 1級 | 9,900円 | 16,214円 | 22,000円 |
| 動画講座 | × | × | ◎ |
| 向いている人 | 教材を持っている人 | 独学で進められる人 | 初めてSEOを学ぶ人 |
テキストと問題集をそろえて受けるパターンと、ダウンロード学習コースの差額は、4級で1,870円、3級で3,696円、2級で6,446円、1級で5,786円です。この差額が、実質的に動画講座へ払う金額にあたります。

差額が最も大きいのは2級で、6,446円あります。独学で進められるかどうかは、受ける級のテーマに実務で触れた経験があるかで判断するとよいでしょう。
4級から1級まで全部受けたときの総額
4級から順に1級まで受ける場合の合計は、受け方によって大きく変わります。会場で受ける前提で合計すると、差がはっきり見えてきます。
- 受験料だけ:30,800円
- テキスト+問題集+受験料:52,602円
- ダウンロード学習コース:70,400円
同じ4つの級に合格するまでの道のりでも、最も安いパターンと最も高いパターンで約4万円の差があります。オンライン試験で受けると、テキスト+問題集のパターンは7,700円増えて60,302円です。
いきなり1級を受けるときの注意点
公式サイトのよくある質問には、自分のレベルに合わせてどの級からでも申し込めると書かれています。1級だけを会場で受けるなら、テキストと問題集をそろえても16,214円で済みます。
ここで確認しておきたいのが、級ごとに学ぶテーマそのものが違うという点です。公式サイトでは、各級の学習テーマが次のように分かれています。
- 4級:SEOの基礎知識
- 3級:キーワードリサーチと内部要因最適化
- 2級:コンテンツSEOと外部要因最適化
- 1級:AI時代のSEOとモバイルSEO
1級のテキストだけでは、キーワードの調べ方やページ内部の最適化、記事による集客といった3級・2級のテーマを体系立てて学べません。費用を抑える目的でいきなり1級を選ぶと、自社サイトの記事に直結する範囲を飛ばすことになります。

受験料以外にかかる出費
SEO検定の費用を見積もるときは、価格表に載らない出費も含めておく必要があります。申し込み前に確かめておきたいのは、次の4点です。
- 会場までの交通費(会場は札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・神戸・新潟・広島・福岡・沖縄の10都市)
- 書籍版の教材を届けてもらう場合の送料500円
- 不合格だったときに次の回で払う受験料
- 期限を過ぎたキャンセルで返金されない受験料
とくに注意したいのが開催の頻度です。東京会場は毎月1回、大阪と名古屋は3月・7月・11月、神戸は5月・9月の日曜日に開催される予定になっています。地方から受ける場合、交通費に加えて日程の選択肢も限られるため、オンライン試験との差額2,200円と比べて選ぶのが合理的でしょう。
キャンセルや日程変更は、開催日の4営業日前(火曜日)までに連絡すれば、振込手数料を差し引いた金額が返金されます。期限を過ぎると返金されないため、日程が確定してから申し込むほうが安全です。一方で、合格後の認定に有効期限はなく、協会への入会義務もありません。更新料や年会費といった継続的な費用はかからないのです。

目的と経験で選ぶ費用の抑え方
どの受け方が得になるかは、SEOの実務経験と、検定を受ける目的で決まります。企業のWeb担当者の方からは、次のような質問をよく受けます。
会社の費用で受けるなら、下の級を飛ばしていきなり1級を受けたほうが安く済みますよね。
編集部
受験料だけを見ればそのとおりです。ただ、自社サイトの記事で集客したいなら、キーワードの調べ方とコンテンツSEOを扱う3級と2級から受けるほうが、学んだ内容をすぐ業務に使えます。1級だけを受けると受験料は節約できますが、記事づくりに必要な範囲を後から学び直す手間が残ります。
判断の目安は、次の3つの状況に分けると整理しやすくなります。
SEOの施策に日常的に関わっている方は、公式テキストと問題集で十分に対策できます。受ける級を絞れば、1つの級あたり11,000円台から16,000円台に収まります。
用語から学ぶ方は、動画講座で全体像をつかんだほうが挫折しにくいでしょう。テキストを先に買ってから動画が欲しくなると教材を二重に買うことになるため、最初からコースを選ぶほうが無駄がありません。
申し込みフォームのメッセージ欄に、宛名と領収書発行の希望を書いておけば発行してもらえます。申し込み後に必要になった場合も、問い合わせフォームから依頼できます。
費用対効果を分ける合格後の使い方
ここで、SEO記事を作ってきた立場から本音を言えば、検定に払う数万円よりも大きな差を生むのは、合格後の使い方です。合格そのものが自社サイトの順位を上げるわけではありません。費用を回収できるかどうかは、学んだ内容を記事づくりの工程に組み込めるかで決まります。
SEO検定の各級で学ぶテーマは、記事制作の工程とよく対応しています。4級の基礎知識は社内で用語をそろえる段階に、3級のキーワードリサーチは記事で狙う検索語と読者の疑問を決める工程に当たります。2級のコンテンツSEOは、構成と本文を作る工程で使う知識です。

学んだ内容を工程に落とすには、合格した級のテーマを、自社サイトの既存記事1本に当てはめてみるのが近道です。3級に合格したら、その記事で狙う検索語、読者が知りたいこと、見出しの並びを表に書き出してみてください。検索語と見出しが噛み合っていない記事が見つかれば、それが最初に直すべき記事になります。
とりわけ見落とされがちなのが、知識を持つ人と記事を書く人が別だと、学んだ内容が記事に届かないという問題です。担当者だけが検定に合格しても、実際に記事を書く人に狙う検索語や見出しの方針が伝わらなければ、記事の中身は変わりません。書き手が社内の別の社員でも外部の制作会社でも同じです。学んだ内容を書き手への指示や社内の手順に書き起こして、はじめて検定の費用が成果につながります。
検定で学んだ内容を、自社の記事づくりの手順に組み込めていますか
キーワードの選び方から構成、執筆、公開後の見直しまで、社内の担当者が自分たちで回せる手順を一緒に作ります。検定で学んだ内容を、実際の記事1本に当てはめるところから始めることも可能です。
会社負担で受けさせるときの判断材料
社員にSEO検定を受けさせるかどうかは、受験料や教材費だけでは判断できません。業務時間内に学習させるなら、その時間の人件費も費用に含めて考える必要があります。
- SEOの用語と考え方を、担当者どうしで同じ意味で使えるようになる
- 公式テキストの範囲を学ぶことで、知識の抜けに気づける
- 社外の人に担当者の知識の範囲を示しやすくなる
- 業務時間内の学習は、その時間の人件費も費用になる
- 合格しただけでは、自社サイトの記事の中身は変わらない
- 上の級まで受けると、1人あたりの費用が数万円になる
複数の社員に受けさせる場合は、全員を1級まで進めるより、記事づくりに関わる人を3級・2級まで受けさせるほうが、同じ予算で業務に使える知識が広がると見ています。受けさせる級は、社内でどの工程を担当するかから逆算して決めるとよいでしょう。
学習内容を社内で共有したい場合は、SEOの勉強方法で独学の順番を、SEOの内製化で社内に移す工程の順番を解説しています。あわせて参考にしてください。
SEO検定の費用に関するよくある質問
SEO検定の申し込みや支払いについて、よく寄せられる疑問をまとめました。
銀行振込かクレジット決済です。開催日の4営業日前までに支払いを済ませる必要があります。
受けられます。時間帯をずらせば、同じ日に異なる級の受験が可能です。下の級が不合格でも、上の級だけ合格する場合もあると公式サイトで案内されています。
かかりません。合格後の認定に有効期限はなく、協会への入会義務もないと案内されています。
試験日から14日以内に郵送で届きます。会場試験とオンライン試験のどちらも同じです。
あります。SEOライティングに関わる検定もあり、SEOライティングの資格で主な検定の中身を比べています。
まとめ|SEO検定の費用は組み合わせで決まる
SEO検定の費用は、会場で4級を受けるだけなら6,600円、4級から1級まで教材をそろえて受けると52,602円、ダウンロード学習コースで進めると70,400円です。受験料だけを見ると安く見えますが、総額は級の選び方と教材の買い方の組み合わせで決まります。
実務経験がある方はテキストと問題集で独学し、初めて学ぶ方はダウンロード学習コースを選ぶと、教材を二重に買わずに済みます。自社サイトの記事で集客したい場合は、キーワードの調べ方とコンテンツSEOを扱う3級・2級から受けるのがおすすめです。
私たち合同会社Writers-hubは、SEO記事の制作と、社内で記事を書く体制づくりの支援を行っています。検定で学んだ内容を記事づくりにどう生かすか迷ったときは、手元の記事と担当者の状況を伺いながら、最初に取り組む工程を一緒に決めていきます。
検定を受ける前に、自社の記事づくりで何から手を付けるか整理しませんか
受ける級や教材の選び方は、自社サイトで狙う検索語と、社内の誰が記事を書くかによって変わります。いまの記事と担当体制を伺い、検定で学ぶ範囲と、並行して進める記事づくりの手順を一緒に絞り込みます。







