「うちのサイトが検索から集客できないのは、記事やページの数が足りないからだろう」。問い合わせが来ない理由を社内で探すと、更新の止まったお知らせ欄や、数本しかないコラムが目に入るからです。ところが、検索からの集客は、検索結果に表示される、クリックされる、問い合わせにつながるという3つの段階を順に通って成果になり、どこで止まっているかによって直す場所が変わります。表示されているのにクリックされないサイトに記事を足しても、問い合わせは増えません。
本記事では、止まっている段階をSearch Consoleで見分ける方法から、段階ごとの原因と直し方、問い合わせが減ったときの確かめ方まで、SEO記事の制作と公開後の書き直しを手がける制作会社の視点で順を追ってお伝えします。扱うのは自社サイトにGoogle検索から人を呼ぶ集客で、InstagramなどのSNSやブログサービスでの集客は対象外です。
- 検索からの集客は、表示・クリック・問い合わせのどの段階で止まっているかで直す場所が決まる
- 止まっている段階は、Search Consoleで社名を含む検索を除いた表示回数とクリック数から見分けられる
- 表示されないときはGoogleへの登録とページの中身を、クリックされないときは掲載順位とタイトルを確かめる
- 問い合わせが来ないときは、クリックを集めるページの話題と、問い合わせの窓口を確かめる
SEOの集客が止まる3つの段階
SEOの集客が止まる場所は、検索から問い合わせまでの3つの段階のどれかにあります。段階ごとに見る数字と、止まっているときの状態は次の表のとおりです。
段階 | 見る数字 | 止まっているときの状態 |
|---|---|---|
検索結果に表示される | Search Consoleの表示回数(インプレッション数) | 狙うキーワードでの表示回数がほとんど無い |
クリックされる | Search Consoleのクリック数とクリック率 | 表示回数はあるのにクリックが少ない |
問い合わせにつながる | 問い合わせフォームの送信数や電話の件数 | クリックはあるのに問い合わせが無い |
表示回数とクリック数は、Googleが無料で提供するSearch Consoleで確かめられます。確かめる順番は、表の上の段階からです。表示回数が少ないうちは、数件のクリックでクリック率が大きく上下するため、クリックの段階がうまくいっているかを判断できません。

直す場所は、いちばん上の止まっている段階で決まります。表示されていないページのタイトルを書き直しても、問い合わせフォームを作り直しても、問い合わせは増えません。
社名を含む検索を除いた数字の見方
Search Consoleの「検索パフォーマンス」レポートは、社名を含む検索キーワードを除いてから見ると、検索で新しい見込み客を集められているかが分かります。社名で検索する人は、紹介や名刺、看板などですでに会社を知っている人で、SEOで新しく集めた人ではないからです。
合計のクリック数がある程度あっても、社名を除くとほとんど残らないサイトもあります。社名を除いた数字が少ないなら、今の問い合わせは会社を知っている人から来ていて、検索で新しい人を集める段階はまだ動いていません。社名を除く手順は次のとおりです。
「検索パフォーマンス」レポートの上部で「+ フィルタを追加」を押し、「クエリ」を選びます。
「カスタム(正規表現)」を選び、社名の漢字やカナ、ローマ字、略称などの表記を「|」で区切って並べ、全体を丸かっこで囲んで入れます。
「正規表現に不一致」を選んで「適用」を押すと、社名を含まない検索キーワードだけの合計が出ます。
クエリで絞り込むと、利用者のプライバシーを守るために伏せられた検索キーワードの分が合計から外れます。絞り込んだ後の数字は、実際より少なめに出ると考えてください。
社名を除いたら、クリックがほとんど残りませんでした。うちの会社にSEOは向いていないのでしょうか?
編集部
向き不向きを決める前に、同じ絞り込みのまま表示回数を見てください。社名以外のキーワードで表示回数があるなら、止まっているのはクリックの段階なので、掲載順位とタイトルから見直せます。表示回数もほとんど無いなら、Googleへの登録から確かめます。
Googleに登録されていないときの原因
検索結果に表示されない原因のうち、先に確かめるのはGoogleへの登録です。Googleのデータベースに登録(インデックス登録)されていないページは、中身をどれだけ直しても検索結果に出ません。
登録の有無を手軽に確かめる方法は、Googleの検索窓に「site:」と自社のドメインを続けて打つ検索です。Search Consoleのヘルプも、ページ数が500未満のサイトなら、レポートより先に「site:」の検索で主要なページを確かめるよう案内しています。ページごとの状況は、Search Consoleの「URL検査」にURLを入れると、登録されていない理由とあわせて表示されます。
登録されていないページでよく見つかる原因は、次の4つです。
- 制作中に付けた、検索結果に出さない指定(noindex)が公開後も残っている
- サイトの設定ファイル(robots.txt)で、Googleの巡回を止めている
- 公開して間もなく、Googleがまだページを見つけていない
- ほかのページやサイトマップからリンクされておらず、Googleがたどれない
公開して間もないページは、Googleが見つけて登録を始めるまでに1週間ほどかかることがあります。まれに、Googleのポリシー違反に対する「手動による対策」で表示されないこともあります。表示されない状態が続くときは、Search Consoleの「手動による対策」レポートも開いてください。
登録されても検索結果に出ないときの原因
Googleに登録されているのに狙うキーワードで検索結果に出ないときは、ページの中身が、そのキーワードで検索した人の疑問に答えていない可能性が高いと見ています。Googleが、登録済みのページが検索結果に出ない原因として挙げるのも、ページの内容と検索キーワードの関連が薄いことや、コンテンツの品質が低いことです。

※ 出典:Google 検索セントラル「Google の検索エンジンの仕組み、検索結果と掲載順位について」
確かめるには、「検索パフォーマンス」レポートの「ページ」タブで該当のページの行を押し、「クエリ」タブに切り替えます。表に並ぶのは、選んだページが表示された検索キーワードです。サービス名のように依頼先を探す人が使うキーワードが無いか、あっても平均掲載順位が低いなら、本文が、そのキーワードで検索した人の疑問に答えきれていないと考えられます。
たとえば、外壁塗装のサービスのページに施工の流れだけが書かれ、料金の目安や塗料の種類が無いと、「外壁塗装 費用」で検索した人は答えを得られません。検索した人が知りたいことを、表示させたいページの本文に書き足します。
表示されてもクリックされないときの原因
表示されてもクリックされない原因は、掲載順位が低くて検索した人に選ばれる位置にないか、タイトルと説明文が検索した人の疑問に答えていないかのどちらかです。見分けるには、「検索パフォーマンス」レポートのグラフの上で「平均クリック率」と「平均掲載順位」も選び、検索キーワードごとに2つの数字を並べます。
検索キーワードごとの数字 | 考えられる原因 | 直す場所 |
|---|---|---|
平均掲載順位が低く、クリック率も低い | 検索した人の多くが自社のページまで見ていない | 本文(登録されても検索結果に出ないときと同じ直し方) |
平均掲載順位は高いのに、クリック率が低い | タイトルや説明文が、検索した人の疑問への答えを示していない | ページのタイトルと本文の冒頭 |

タイトルを書き直すときは、検索キーワードへの答えを先頭に置き、ページの中身と食い違わない言葉にします。Googleは、タイトル(title要素)がページの内容を正確に表していないと判断すると、ページの見出しなどから別のタイトルを作って検索結果に出すことがあるからです。
検索結果の説明文(スニペット)が主にページの本文から作られることは、見落とされがちです。メタディスクリプションは、本文より正確にページを説明していると判断されたときに使われるため、本文の冒頭で答えを書くほうが、説明文に答えが出やすくなります。
クリック後に問い合わせが来ないときの原因
クリックされても問い合わせが来ないのは、検索から入った人が、問い合わせまでの途中にある次の表の3つの場所のどこかで離れているからです。問い合わせの件数はSearch Consoleには出ないため、「ページ」タブでクリック数の多いページを並べ、同じ期間の問い合わせの件数と見比べます。Googleアナリティクスなどで問い合わせの送信を計測していれば、検索から入った訪問のうち何件が送信まで進んだかを、ページごとに数えられます。
原因 | 確かめ方 |
|---|---|
クリックを集めるページの話題がサービスから離れている | クリック数の多いページを上から開き、読んだ人に自社へ頼む理由があるかを見る |
サービスのページに、依頼を決めるための情報が無い | 料金の目安や対応する地域、依頼の流れなどが書かれているかを見る |
問い合わせの窓口が動いていない | 自社のフォームから送信し、通知のメールが届くかを試す |
ページの話題とサービスのページの直し方は、SEOで集客する仕組みと始め方の「SEO集客で問い合わせが増えない3つの原因」をご覧ください。
フォームの故障は、サイトの見た目に表れないため、問い合わせが来ない理由として最後まで疑われないことがあります。サイトの引っ越しやフォームの設定を変えた後は、送信を自分で試します。
止まっている段階を見つけても、直す人が社内にいますか
止まっている段階が分かっても、どの原因から直すかを決め、直した後の数字を毎月追う手が社内に足りないこともあります。Writers-hubの「滋賀のSEO対策」はオンラインで全国に対応し、1か月目に現状の分析と設計、2か月目から実行に移り、毎月の報告と見直しを続けます。
問い合わせが減ったのはどの段階か
前は来ていた問い合わせが減ったときは、「検索パフォーマンス」レポートで減る前の期間と今を比べると、どの段階で減ったかを見分けられます。比べる期間は、日付のフィルタの「比較」タブにある「過去 3 か月を前期と比較」か「過去 3 か月の前年比」です。
比べた結果 | 減った段階 | 確かめる場所 |
|---|---|---|
表示回数もクリック数も減った | 表示 | 前年の同じ時期の数字と、「ページのインデックス登録」レポート |
表示回数は変わらず、クリック数だけ減った | クリック | 検索結果に出ているタイトルと説明文 |
表示回数もクリック数も変わらず、問い合わせだけ減った | 問い合わせ | フォームの送信テストと、最近変えたページ |

表示回数とクリック数がともに減っていても、前年の同じ時期にも同じように減っていれば、季節による検索の増減です。日付のフィルタで「過去 16 か月」を選ぶと、前年の同じ時期と並べて見られます。
減ったのがサイト全体か一部のページかは、「ページ」タブを比べると分かります。Googleの案内では、サイト全体なら「ページのインデックス登録」レポート、一部のページだけなら「URL検査」で該当のページを調べるのが基本です。

※ 出典:Google 検索セントラル「Google 検索トラフィックの減少をデバッグする」
止まっている段階を直す4つの手順
止まっている段階を直すときは、次の4つの手順で、原因を1つずつ直して数字で確かめます。1回に直す原因を1つにするのは、数字が動いたときに、どの直しが効いたのかを見分けるためです。
「検索パフォーマンス」レポートで社名を含む検索キーワードを除き、表示回数とクリック数を出します。問い合わせの件数も、同じ期間で数えます。
表示回数、クリック数、問い合わせの件数の順に見て、最初にほとんど無くなる段階を、止まっている段階とします。
止まっている段階で見つけた原因のうち、1つだけを直し、直した日を記録します。
直す前と同じ長さの期間と比べ、止まっていた段階の数字が動いたかを確かめます。
Googleは、変更が検索結果に反映されるまでに数時間から数か月かかることがあるとして、数週間待ってから効果を確かめるよう勧めています。変更すれば必ず数字が動くとも限らないため、動かなければ同じ段階の次の原因に移ります。
SEOで集客できないときのよくある質問
SEOで集客できないときによく聞かれる質問と答えは、次の3つです。
記事を増やせば集客できる?
記事を増やして集客できるのは、止まっている段階が表示で、狙うキーワードに答えるページがサイトに無いときです。表示されているのにクリックされない、クリックされているのに問い合わせが来ないという状態なら、記事を足しても止まっている段階は変わりません。
先に、今あるページのタイトルや中身、問い合わせの窓口を直します。
表示回数が少なくて比べられないときは?
表示回数やクリック数が少なく、月ごとの増減を比べられないときは、期間を長くして合計を見ます。「検索パフォーマンス」レポートの日付のフィルタで選べる期間は、最長で過去16か月です。
原因の修正は自社でできる?
タイトルや本文の書き直しと、フォームの送信テストは、ページを更新できる担当者がいれば自社で進められます。noindexやrobots.txtの修正はサイトの作りに触れるため、サイトを作った制作会社や管理している担当者に頼むほうが確実です。「URL検査」の結果を見せると、制作会社も原因を探しやすくなります。
まとめ|記事を足す前に止まっている段階を探す
SEOで集客できないときに先に確かめるのは、検索結果に表示される、クリックされる、問い合わせにつながるという3つの段階のうち、どこで止まっているかです。Search Consoleで社名を含む検索を除いた表示回数とクリック数を見て、問い合わせの件数と並べれば、止まっている段階を見分けられます。
表示されないならGoogleへの登録とページの中身、クリックされないなら掲載順位とタイトル、問い合わせが来ないならクリックを集めるページの話題と窓口を直します。直すのは、いちばん上の止まっている段階からです。
私たち合同会社Writers-hubが「滋賀のSEO対策」で請け負うのは、現状の分析と設計から実行、毎月の報告と見直しまでです。
社名を除いた数字を見ても、止まっている段階を決めきれませんか
Writers-hubの「滋賀のSEO対策」は、オンラインで全国に対応し、彦根市とその周辺は訪問もできます。1か月目に現状の分析と設計、2か月目から実行に移り、毎月の報告と見直しを続けます。料金は月額20万円〜(税別・6か月〜)です。







